「モスル、ISの墓標」を読み解く

イラク第2の都市モスル。ISは2014年、ここで「建国」を宣言し、最重要拠点とした。
イラク軍などが奪還して半年となった今月中旬、最後の激戦地だった旧市街にA新聞社記者が入った。




c0352790_13421755.jpg




そのドキュメント記事を読み解いてみよう。


粉々に砕けた建物の残骸を進むと、過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員の遺体が野ざらしで多数放置されていた。頭の奥に突き刺さるような強烈な臭いに、鼻と口を覆った。

旧市街のミダン地区の北側で車を降りて、チグリス川沿いに幅約1メートルの道を歩いた。ブルドーザーががれきを押し分けて作った道だ。両脇には、砕けた石材や折れ曲がった鉄筋、焼け落ちた

自動車、壊れた家電製品、弾倉などが背丈以上に積み上がっていた。
突然、胃を持ち上げられるような臭いが鼻をついた。腐乱したり焼け焦げたりした遺体からだった。長いひげをはやして自爆ベストを着けた遺体や、住民の女性に扮装していたとみられる女性服姿の遺体もあった。野ざらしにされたIS戦闘員の遺体だった。





c0352790_13424355.jpg






■5000人の安否は

約200メートル歩いて確認できたIS戦闘員の遺体は、少なくとも40体あった。街のあちこちに黒地に白字で「ISの墓場」と書かれた看板が立てられていた。全壊した建物の隙間には、戦闘員の家族とみられる幼児の遺体も見えた。

IS侵攻前、旧市街には12万5千人が暮らしていた。地元当局による遺体調査や住民の埋葬報告によると、これまでに約4300人の死亡を確認した。ISは「人間の盾」として他の地域から民間人約5千人を旧市街に連れてきたが、その生死は不明という。





c0352790_13425879.jpg






■子育て、ここで

ISの最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者が「カリフ」を宣言した旧市街中心部のヌーリ・モスク周辺。全半壊の建物は修復されておらず、電気も水道も復旧していないが、帰還した住民がいた。




c0352790_13431518.jpg



主婦アスマ・スルタンさん(26)。夫は昨年6月、ISを狙った米軍主導の有志連合の空爆の巻き添えになって死亡した。「残された子ども2人を育て、平穏に暮らすことが私の唯一の望みです」



IS戦闘員の遺体放置について、イラク政府は「地元自治体の職員、装備が限られ、回収できない」と説明する。

だが、イラク政府がイスラム教シーア派主体なのに対し、モスル住民にはスンニ派が多く、ISも同派の過激派組織だったことから、「政府によるスンニ派への見せしめ」と受け取っている住民は多い。




<モスル>
2015年時点の人口約187万人。14年6月、ISの前身組織が武力制圧。ISに改称し、イラクとシリアにまたがる「国家樹立」を宣言。




c0352790_13435254.jpg




最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者は翌7月、旧市街のヌーリ・モスクで預言者ムハンマドの後継者を意味する「カリフ」を名乗った。




c0352790_13440812.jpg



世界中から信奉者が集まり、ISの最重要拠点になった。その後、イラク軍や米軍主導の有志連合が掃討作戦を展開。イラクのアバディ首相は17年7月、勝利、解放を宣言した。







 

☆☆☆GGのつぶやき
モスルは、イラク北部に位置する古代のニネヴェの遺跡と世界有数の石油生産で知られる大都市である。
バグダードの396km北西にある。市街はチグリス川の両岸に広がり、五つの橋で結ばれている。
石油がもたらした魔界地域でもある。
この地での紛争は、人類が生存している限り永久に続くことであろう。


























































































[PR]

# by my8686 | 2018-01-22 13:44 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

静かな日曜の朝「白のアルバム」INDEXを読み解く

静かな日曜日の朝は、先週にひきつづき、北園克衛の「白のアルバム」INDEXを読み解いてみよう。






その欄干に悩殺す可き令嬢の病気



c0352790_12363399.jpg






空洞の中の明白な帝王とその孤独の星の鞭



c0352790_12364933.jpg






しかし神々の暁明は波止場の春にちかい




c0352790_12370724.jpg






SUR UN ALBUM




c0352790_12373239.jpg







ミロンと太陽




c0352790_12374668.jpg







THEATRE DE SALOME




c0352790_12380269.jpg








☆☆☆GGのつぶやき
数日前からワイヤレスオーディオレシーバーを真空管アンプにつないで、しばらく休ませていたJBL D-130を鳴らしている。
音源は、ノートPCに移行させたJAZZコレクションをXboxでとばしている。
音の深さと一音ごとの余韻の豊かさに酔っている。
北園のモダンポエムのイメージも芳醇に膨らんでいく。















































































[PR]

# by my8686 | 2018-01-21 12:38 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

「Singapore Mizuki」を読み解く

土曜休日のランチのあとは、シンガポールにできた日本食レストラン「MIZUKI」を読み解いてみよう。





c0352790_14425541.jpg




所在地:391 Orchard Road #05-32, Ngee Ann City, Singapore
開店:2017年6月15日
営業時間:午前11時30分~午後3時 午後6時~午後11時
定休日:月曜日
電話:+65-6734-6308
経営者:Mrs.Leung Chow Woan Jen




設計は、デザインスタジオ・スピン。

品プリの「テーブルナイントーキョー」をはじめグラプリ新高輪の「スロープサイドダイナーザクロ」、リッツカールトン東京のリノベーションのプロジェクトがある。

最新では、天津のフォーシーズンズホテルのラグジュアリーな仕事ぶりが注目された。
そんな感性が評価されたのであろう「Singapore Mizuki」もラグジュアリー感が際立った空間となっている。



シンガポール「MIZUKI」は、高島屋の中にある。
SUSHI-TEIがあった場所に昨年6月にオープンした。





c0352790_14432824.jpg




オーナーは、インペリアルトレジャー香港系オーナーの奥方が定年で引退するのを機に、趣味で大好きな日本食をやりたいという希望からオープンした店だという。





c0352790_14434244.jpg




インペリアルトレジャーといえば、シンガポール、中国、香港、韓国、フランス、イギリスにレストランを持つ中華料理の店。
2017年には上海の店で上海ミシュランガイド2つ星を獲得している由緒ある店。

日本人の天ぷらシェフが2名。
一人は香港から、もう一人はイタリアから呼び寄せられたという。





c0352790_14440343.jpg





店内は個室が3つ。

カウンターは、天ぷらコーナーと寿司コーナーのふたつに別れている。店総席数30席。

戸棚や壁面は、石川輪島からオーダーメイドによる取り寄せだという。さらに各カウンター側の背中側にはヒノキ細工を施した装飾壁面となっている。





c0352790_14443294.jpg





皿と湯呑とグラス類は、一つ一つMIZUKIオーナーがこだわり抜いた逸品揃いだという。






c0352790_14444775.jpg








☆☆☆GGのつぶやき
シンガポールを訪れた際は、ぜひとも寄ってみたいものである。






































































[PR]

# by my8686 | 2018-01-20 14:45 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

隈研吾「Shipyard 1862」を読み解く

昨日から引き続き、中国での話題を追ってみよう。

上海市の中央を流れる黄浦江沿いに建つ隈研吾の最新作である。




c0352790_08503710.jpg




黄浦江(Huangpu River)は中華人民共和国の上海市内を流れる、長さ97kmの川である。
上海市街地の下流の呉淞口で長江に合流し、長江が東シナ海に入る前の最後の大きな支流。川幅は平均400mほどで深さは平均9m。年中凍ることはない。

太湖からは蘇州河(呉淞江)も発しており、黄浦江はもと蘇州河の分流のひとつとみなされていたが、黄浦江が大きくなった結果、蘇州河のほうが黄浦江の支流となっている。
黄浦江の主要な支流には、蘇州河(呉淞江)のほか、薀藻浜、川楊河、淀浦河、大治河、斜塘、園泄涇、大泖港などがある。





c0352790_08505485.jpg





この黄浦江に面してたつ1972年に完成した、レンガづくりの造船工場を、劇場、リテイラーの複合施設として保存、再生されている。






c0352790_08510613.jpg





黄浦江の名は、楚国の政治家であった春申君(黄歇)が封じられたことにちなんでいる。
「黄歇浦」「春申江」と呼ばれた川は、やがて黄浦江と呼ばれるようになったという。






c0352790_08512024.jpg





巨大な船のスケールを感じさせる、高さ20m、長さ150mの「孔」が建築の中心部を貫き、その中心に、既存建築を支えていたコンクリートの列柱が並ぶ印象的な空間である。






c0352790_08513517.jpg





黄浦江は上海市の中央を流れ、市域を「浦西」と「浦東」の二つに分けている。長江に流れ込む河口は、呉淞口と呼ばれる港になっている。

黄浦江沿岸の港湾都市として大きくなった上海にとって、黄浦江は外洋や内陸からの船の出入りする交通路であり、市民の飲料水の大半を供給する重要な存在である。






c0352790_08515142.jpg





西側の端部ファサードには、有孔レンガをφ8㎜のステンレスワイヤで固定して作られた半透明のスクリーンで覆われ、レンガの密度がグラデーションに変化する。






c0352790_08520667.jpg





上海の中心地であった外灘は黄浦江の西側に広がる。外灘の北端で蘇州河が黄浦江に合流している。黄浦江の東側の浦東はかつて不便な農村であったが、改革開放以後、浦東新区という超高層ビル街になり上海経済をリードしている。






c0352790_08522546.jpg





東側の端部の劇場は、ステージの背後を巨大なガラス面とし、カーテンをあけると、黄浦江が眼の前に出現するという演出がされている。






c0352790_08524225.jpg





黄浦江は上海市の主要水源であるが、豚の死骸や糞の不法投棄が常態化している。2013年に当局が病死した豚肉を販売する業者への取り締まりを強化すると、黄浦江への豚の死骸の不法投棄が急増し話題となった。

2013年3月19日の上海市当局の発表では、黄浦江から回収された豚の死骸が1万匹を超えた。上海市当局では、黄浦江の水質汚染は確認されていないとしている。






c0352790_08525841.jpg









☆☆☆GGのつぶやき
尾道にも湾岸沿いにある倉庫跡を再生したホテル&複合施設「U2」がある。
サイクリストの聖地となった「しまなみ海道」の玄関口に建つ。
黄浦江に面したこの複合施設も、海との愉しいつながりがあると、嬉しいのだが・・・。

























































































[PR]

# by my8686 | 2018-01-19 08:53 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「MUJIホテル開業 1.18 中国・深セン」

「無印良品」による世界初の「MUJIホテル」が18日、中国広東省の深セン市に開業する。



c0352790_09200577.jpg


c0352790_09202139.jpg






客室には無印良品の商品や独自デザインの備品が置かれ、リサイクル建材を生かした無印良品らしい内装が施されている。ファン層の拡大や宿泊者の声を新商品の開発に生かすことを狙う。




c0352790_09204095.jpg


c0352790_09204946.jpg







ホテルのコンセプトは「アンチゴージャス、アンチチープ(豪華でも、安っぽくもなく)」。
宿泊価格は1泊950元(約1万6千円)から。

79室の客室は「よく眠れること」を重視した。



c0352790_09211941.jpg


c0352790_09213176.jpg






間接照明を使い、壁には防臭効果の高い炭とワラを練り込んだ。

ベッド用品やタオル、シャンプーなど備品は無印良品の製品が多く使われる。



c0352790_09214815.jpg


c0352790_09220181.jpg







2カ所目のホテルは春に北京で、3カ所目は19年春に東京・銀座でオープンするという。




c0352790_09221319.jpg


c0352790_09222238.jpg









☆☆☆GGのつぶやき
「アンチゴージャス、アンチチープ」。
身の回りの終の身支度を意識し始めた今、そのシンプルさに共鳴する。
もっと楽に、もっと身軽に、身の丈にみあった暮らし方がよい。




































































































[PR]

# by my8686 | 2018-01-18 09:23 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)