ついにApple Watchが正式発表された。
スティーブ・ジョブズ亡き後の最初の新機軸製品。
iPadの発表以来5年ぶりとしてビジネスの世界からもテクノロジーの世界からも大きな注目を集めている。
このデザインにあのマーク・ニューソンが関わったということも注目に値する。
さらに製品の広報や宣伝の仕方も大きく変えた。
テクノロジーやビジネス系の媒体以上にファッション系の媒体を優先し、広告も「VOGUE」などのファッション誌に先行掲載する戦略をとっている。
Apple Watchはこれまでのアップル製品とすべてが違う。
アップルのデザインを率いるジョナサン・アイブが、どうユーザーにApple Watchを届けようと考えているのか。
製品に潜むデザインストーリーを読み解くのも、また楽しい。
Apple Watchは、アップル初のウェアラブル製品ではない。
iPhoneが誕生する前からより快適で楽しめるウェアラブルなものへと進化させてきた。
☆☆☆やんジーのつぶやき
アイブとニューソンを結んだのは日本のIDEE SHOP創業者、黒崎輝男氏だという。
2013年には一緒にスタインウェイ&サンズのピアノ、ライカのカメラ、そしてレンジローバー車の2012年モデルのリカスタマイズデザインも手掛けている。
U2のボノの対AIDS活動(RED)を支援するために実施されたサザビーズのチャリティーオークションの一環でのことのようだ。
アイブの次の言葉が官能を痺らせた。
「落ちるまでにどれくらい時間がかかるのがちょうどいいかを検討し、耐久性や素材の摩擦なども試行錯誤した。こういうことこそが人の心を酔わせるのだと思う」。
パッケージの活用にまでこだわり抜いたデザイン。
アップル流デザインの真骨頂といってもよい。
コスパばかりが鼻につく世の中。官能を酔わせるものが、もっとあってよい。