ロシアから中国までの1万700キロを競う自動車レース「シルクウェー・ラリー」に初参戦する日野自動車のチームが23日、ロシアのウラジオストクで記者会見を開いた。日野のトラックはロシア極東で人気が高い。ドライバーの菅原照仁(43)は「車の手応えはいい。勝負できると思う」と意欲を示した。出場するのは日野チームスガワラ。日野のトラックを改造した排気量9リットル、630馬力のモンスターマシンを走らせる。
レースはモスクワの赤の広場を7月8日に出発。カザフスタンを抜けて中国・北京まで16日間かけて走破する。シルクロードを含むルートは、砂漠や山岳地帯が待ち受ける過酷なコース。出場121台中、トラックは26台。
菅原は「以前は、この種のレースは『冒険』のようだったが、いまは短距離的な速さが求められる。特に砂漠の急な斜面などは運転が難しい」と話す。菅原の父も世界一過酷と言われる「パリダカ」に33回連続出場を誇るラリー界の伝説的存在。
日野は1991年にパリダカに参戦。途中、景気悪化などで撤退を検討した時期もあったが、義正が「いい車なんだから続けよう」と説得。菅原親子とともにレースをパリダカを継続し26回連続完走で、排気量などで分けられた部門を7連覇中。チームを支えるメカニックは、日野の全国の販売店から選抜。日野の車両生技部メンバーは「世界的なレースを目指すことで、人材育成にプラスになる」と話す。
一方、ロシアでは自動車レースの人気が上昇中。2014年から最高峰のF1のロシアグランプリが始まったほか、ドリフト競技も人気だという。極東で日野のトラックを販売するバイヤーは、2年間に開設したレース場を練習に提供するなどチームを支援。「自動車には信頼性や低燃費だけでなく情熱も大切。シルクロードのレースに参加することで、より多くのユーザーに日野ブランドが認知される」と期待する。
モータースポーツが盛り上がることはいいことだ。
我愛車トヨタ86も「FRスポーツを極めずして、何のクルマメーカーか」。その情熱から遠ざかっていた期間を補って余りあるモチベーションで出来たクルマ。スポーツカーアゲイン!!
魂が震えた。官能が疼いた。
それはさておき、本日はフランス、ウーシュにある「Blue Ice」本部の建築をみてみよう。
設計は、隈研吾。
フランス、ウーシュ
2012年-2016年
オフィス
2500㎡
フランスアルプスの小さな村、ウーシュのはずれに立つ、アウトドアスポーツ(Base Jumping)グッズの専門メーカー、「Blue Ice」の本部。
モンブランの山頂が目の前にある。
周囲の森と建築と融かしあうために、皮付きのオークの厚い板を並べて、森の樹木のようなファサードを作り上げたという。
屋根もまた、同じく皮付きの板を並べて構成されている。
周囲の土地の勾配と調和するようにデザインされた、大きな勾配屋根の下には、トップからこもれびのような光が落ちる一室空間が拡がり、その森のような空間の中に、テラス状のワーキングスペースが配置されている。
さらに、塚本邦雄の現代詩とともにみてゆこう
戀に死すてふ とほき檜のはつ霜にわれらがくちびるの火ぞ冷ゆる
おおはるかなる沖には雪のふるものを胡椒こぼれしあかときの皿
馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで人戀はば人あやむるこころ
――「花曜」、『感幻楽』より
しかもなほ雨、ひとらみな十字架をうつしづかなる釘音きけり
いのちたとへばちりぬるきはも散る花の綺羅しづもりてあらばさやけみ
たれかわれらの胸揺り歌ふいやはてのかなしみの日の若葉の歌を
日本しづかに育ちつつあり木に干して
ちぎれたる耳のごとき子の沓
われの危機、日本の危機とくひちがへども
甘し内耳のごとき貝肉
☆☆☆やんジーのつぶやき
モンブランの山頂をながめつつ日がな一日馬とともに雪と戯れていたいものだ。
寒い雪の日に馬の背中の熱さに驚いたことがある。