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Diana Krall「Wallflower」vol.3「Superstar」

8/18の早朝、リオデジャネイロ五輪でレスリング女子58キロ級の伊調馨が金メダルを獲得し、五輪全競技を通じて史上初の女子個人種目4連覇を達成したというニュースが入ってきた。
これまでの3連覇は63キロ級だった。今回の五輪は階級変更に伴い、58キロ級での挑戦。2回戦から登場した伊調は順調に勝ち進み、決勝の相手はワレリア・コブロワゾロボワ(ロシア)。1―2で迎えた第2ピリオドの残り数秒で、相手の背後をとって2点を奪い、逆転したという。

官能が奮起する毎日である。




それはさておき、本日もダイアナ・クラールとデイヴィッド・フォスターがタッグを組んだポップスカヴァー作品「Wallflower」の3曲目「Superstar」をみてみよう。


「スーパースター」(Superstar)は、デラニー&ボニーが1969年に発表した楽曲。
オリジナル・ヴァージョンの正式タイトルは"Groupie (Superstar)"だが、1970年に"Superstar"と改名され、1971年にはカーペンターズによるカヴァー・ヴァージョンが世界的にヒットした。その後もルーサー・ヴァンドロス等、多くのアーティストに歌い継がれている。






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作詞・作曲はレオン・ラッセルとボニー・ブラムレットによる。ロック・ギタリストへの恋心を募らせるグルーピーを歌った歌詞で、リード・ボーカルはボニー・ブラムレットが担当。サビの部分では、ゴスペルのコール・アンド・レスポンスを取り入れている。当時デラニー&ボニー&フレンズのサポート・メンバーだったエリック・クラプトンがギターを担当。






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この曲は最初、1969年のシングル「カミン・ホーム」のB面曲として発表された。オリジナル・アルバムにはしばらく収録されなかったが、後述するカーペンターズのヴァージョンがヒットした後、デラニー&ボニー最後のアルバム『D&Bトゥゲザー』(1972年)に初収録された。同作ではオリジナル・タイトル通り"Groupie (Superstar)"と表記されているが、ソニー・ミュージックエンタテインメントからリリースされた日本盤CDでは、日本語タイトルは「スーパースター」とされている。また、オリジナル・ヴァージョンを歌ったボニー・ブラムレットは、ソロ・アルバム『I'm Still the Same』(2002年)で、この曲をセルフ・カヴァーした。





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デラニー&ボニー&フレンズに参加していたリタ・クーリッジは、1970年にジョー・コッカーのアメリカ・ツアーでバック・コーラスを担当した際、自身がフィーチャーされたコーナーで、この曲を歌った。その模様は、ジョー・コッカー名義のライヴ・アルバム『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』(1970年)に収録されたが、曲名は"Superstar"に変更されていた。同ヴァージョンは、リタ・クーリッジ名義のベスト・アルバム『The Best of Rita Coolidge: The Millennium Collection』(2000年)にも収録されている。







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「Superstar」

Long ago and oh so far away

I fell in love with you before the second show

Your guitar, it sounds so sweet and clear

But you're not really here

It's just the radio





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(*)
Don't you remember you told me you loved me baby

You said you'd be coming back this way again baby

Baby, baby, baby, baby, oh, baby,

I love you I really do







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Loneliness is a such a sad affair

And I can hardly wait to be with you again


What to say to make you come again

Come back to me again

And play your sad guitar


Repeat (*)





スーパースター


はるか遠い昔

2度目のショーの前に
私はあなたに恋してしまったの


あなたの奏でるギターが
とても心地よく
澄んだ音色を響かせているわ


でも あなたが
実際ここにいるわけじゃない。

だって これは
ただのラジオだから



忘れてしまったの?

私を愛してるって
言ったじゃない。

またここに戻って来ると
言ったじゃない。


ねえ ベイビー

愛しているのよ 

心から




孤独って 
こんなに悲しいことだったのね

また あなたと
一緒に過ごせる時を
ただ待つなんて…

私には
とても出来そうにないわ。


どう言えば
ここに戻って来てくれるの?


もう一度、私のところへ
戻ってきて


また あなたの悲しいギターを
わたしに聴かせてよ


忘れてしまったの?

私を愛してるって
言ったじゃない。

またここに戻って来ると
言ったじゃない。


ねえ ベイビー

愛しているのよ 

心から







☆☆☆やんジーのつぶやき
コール・アンド・レスポンスを使ったサビの部分に官能が反応していた。
コールアンドレスポンスは、世界各地の様々な伝統音楽や民族音楽で取り入れられている。
キリスト教音楽ではアンティフォナ、レスポンソリウム、アンセム。
インドの伝統音楽では、ジュガルバンディ、サワール・ジャヴァーブ。
フランスのブルターニュ地方やフェロー諸島地域の音楽では、シーシャンティ。
各国の軍隊におけるミリタリーケイデンスもコール・アンド・レスポンスである。
ブラックアフリカ地域でも伝統的に集会や宗教儀式などを告知するコミュニケーション手段として普及していた。
アフリカ系アメリカ人の音楽であるゴスペル、ブルース、ジャズ、ドゥーワップや、キューバのルンバ、ソン、サンテリア音楽やジャマイカのナイヤビンギ、メントなど黒人奴隷の子孫達の音楽で特によく聞かれる楽式である。
本能を揺さぶる響きにこそ人々は魂を預ける。
官能を震わせるレスポンスがある。レスポンスに酔える今がある。ありがとう。























































































by my8686 | 2016-08-18 11:22 | 愛しさとせつなさのJAZZ | Trackback | Comments(0)