仏大統領選 ルペン「グローバル化問いたい」 マクロン「ナショナリズムに対抗」 

フランス大統領選の決選投票に進んだのは、従来の2大政党の政治体制では「部外者(アウトサイダー)」の2人だった。対欧州や移民政策などで両者の主張や立場は真っ向から対立する。




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あらためて、二人のプロフィールを読み解いてみよう。




■ルペン氏

「イスラム主義者の脅威に直面するフランス人を守るすべをマクロン氏は持っていない」



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23日夜、右翼・国民戦線(FN)の地盤である仏北部エナンボモン市でこう語り、決選投票に向けて気勢を上げた。

移民排斥や反グローバリズムを看板政策に掲げるFN。20日にパリ・シャンゼリゼ通りで起きた警官銃撃テロの際には、「国家の象徴である警官が攻撃を受けた」と言葉に力を込めた。

弁護士になった後、29歳の時に地方議員として政治家の道を歩み始めた。2011年に党の創設者で父のジャンマリ・ルペン氏から党首を引き継いだ。人種差別的な発言で知られた父を除名に追い込み、「グローバリズムに取り残された」と感じる多くの国民に寄り添う姿を強調。「ふつうの政党」とのイメージを振りまく。親欧州派のマクロン氏を意識し、「決選投票は、制御できないグローバル化についての国民投票となる」とも語る。



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路線変更の背景には、02年の大統領選で決選投票に進んだ父が、左派、右派を問わない「反FN」包囲網の前に惨敗した苦い経験がある。今回の第1回投票後、最大野党・共和党、与党・社会党の両候補がマクロン氏支持を呼びかける中、自らへの「包囲網」を崩せるかどうか。

2度の離婚を経験し、双子を含む3人の子どもを持つ。家族生活を公にすることはないが、FN副党首のルイ・アリオ氏とパートナーの関係にあることは認めている。








■マクロン氏

「私は、ナショナリズムの脅威に対抗する愛国者の大統領になる」



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第1回投票でトップの得票を得た23日夜、強調したのは、自分ならフランスをまとめられるという「統合者」の姿勢だった。

「右でも左でもない」とする自らの路線で、選挙中に引き合いに出したのは、第2次世界大戦でフランス解放のために戦い、政党を超越して敬愛されたドゴール元大統領。「ドゴール将軍は、右、左、真ん中、それぞれの一番良いところを取ったのです」




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昨夏、オランド内閣を去り、11月に独自に出馬を表明。相次ぐテロや高い失業率で与党・社会党は支持を失い、最大野党・共和党の候補フィヨン元首相(63)も公金流用容疑などで人気が低迷。2大政党が存在感を失うなか、その空白を埋める存在として注目を浴びるようになった。

選挙で選出された経験はない。投資銀行ロスチャイルドの企業合併・買収担当から、経済相に就任。移民規制を掲げるルペン氏がEU離脱を問う国民投票の実施を公約とするのに対し、「EUは我々を守る存在だ」と反論する。元エリート官僚、ビジネスエリートという華やかな経歴から、既得権層と見なされることが、決選投票にどう作用するか。

プライベートで内外メディアの話題をさらうのは、25歳年上の妻ブリジットさんだ。出会った時は10代。ブリジットさんはマクロン氏の出身地、北部アミアンの中学・高校のフランス語や演劇の教師で、マクロン氏のクラスで教えた。






■<考論>既成の2大政党、崩壊示す オリビエ・コスタ、ボルドー政治学院主任研究員

この選挙は欧州連合(EU)でのフランスの立ち位置を決める国民投票とも言える。ルペン氏が勝てば、欧州統合の翼には鉛がつけられることになる。マクロン氏なら逆に再起動するだろう。ドイツで9月にある総選挙で中道左派・社会民主党のシュルツ新党首が勝てばなおさらだ。この比較的若い2人なら再活性化は可能ではないか。

EUをめぐる対立はかなり前からあった。左右の両端はEUを嫌い、それぞれの中道派は親EUだった。既成政党は内部にその分裂を抱えながら表面化させないようにしてきた。しかし既成政党の敗退で今度はEUが論争の焦点になった。

ルペン氏はそれをはっきり意識している。マクロン氏を親EU派、自分のことを仏国民の守り手として際立たせ、EU懐疑派だったほかの候補らの票の取り込みに全力を挙げるだろう。



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この選挙は、既成の2大政党の崩壊を示した。社会党は経済自由主義に肯定的なグループとそれに反対し反グローバルを主張するグループに割れている。

共和党の場合は、フィヨン候補がスキャンダルで強情を張って支持を失った上、より右に傾いた主張をしたため中道支持者が遠のいた。結局、マクロン氏が行き場をなくした左右の中道派支持を巧みに集めた形だ。










☆☆☆やんジーのつぶやき
EUでのフランスの立ち位置を決める重要な国民投票となる。
フランスを二分する動乱のさきがけとなるのか。
自体は真逆ではあるが、かつてのベルリンの壁崩壊事件を思い起こす。

ポーランドの民主化とハンガリーの改革が進み、東欧の社会主義国が民主化の動きに混乱が続いていた最中での象徴的事件だった。ベルリンの壁にベルリン市民が殺到し混乱の中で国境検問所が開放され、それまで28年間、東西ベルリンが遮断されてきた東西分断の歴史に終止符が打たれた。

東西ベルリン市民が歓呼して壁によじ登り、やがて東ドイツは西ドイツに吸収される形でドイツが統一され東欧革命を象徴する事件となった。

熱い時代でもあった。









































































































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by my8686 | 2017-04-25 11:53 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

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