気になるカフェ「mother port coffee × nendo」を読み解く

東京・港区の草月会館の2階に気になるカフェがある。
開店は、2015年7月。



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気仙沼で自社焙煎のコーヒーを提供する「mother port coffee」と、 クラウドファンディングサービス「セキュリテ」を運営するミュージックセキュリティーズ、 デザインオフィス「nendo」の3社が共同で運営するカフェである。




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あらためて、nendoのコンセプトをなぞりながら細部を読み解いてみよう。


1977年に建築家・丹下健三によって設計された当時のインテリアがまだ残っていることや、赤坂御所や高橋是清翁記念公園、そしてイサムノグチが手がけた石庭への眺望が美しいことから、天井や壁面には触れず、新たな造作壁も建てることなく、床と家具のみをデザインすることにした。





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床にはnendoが手がけたフローリング「stream」を使用し、2つに分かれた空間を流れるように繋ぎ、カウンターの側面も同じフローリング材で仕上げ、さらに一体的な印象が生まれるようにカウンターや階段のフローリングの目地が全て床と揃うようにした。





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カウンターの天板には艶のある黒い人造大理石を使うことで天井のグレーペンミラー仕上げと呼応させ、竣工当時からここで使用されてきたエーロ・サーリネンの「チューリップ・チェア」は補修してマットブラック塗装を施して再利用することにした。




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また、一緒に使われていた「チューリップ・テーブル」も同じく補修され、天板には天井と同じグレーペンミラーを貼った。




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結果的に、この場所がもつ潜在的な価値を引き出すようなインテリアデザインが生まれた。





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カフェはnendoが運営母体となり、様々な人たちとの有機的なコラボレーションを行っていきたい、との思いから名前を「connel」(=様々な要素を「こねる」)とした。




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ロゴはnendoのロゴから「n」を抽出し、グニャリと曲げるようにして2つの「c」にし、オリジナルマグカップは持ち手部分を手でこねて作ることで一点一点異なる形状となるようなデザインにした。





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さらに、マドラーはマグカップの中で自立するような形にしつつ、錫製にすることで使っていくにつれて徐々に形状が柔らかく変化していくようにした。





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☆☆☆やんジーのつぶやき
建築家・丹下健三によるインテリアやイサムノグチが手がけた石庭、さらにエーロ・サーリネンの「チューリップ・チェア&テーブル」とくれば、その佇まいの品位が想像できる。
デザインを志す者にとっては、まさに「聖地」である。
こんな空間でオリジナル焙煎コーヒーをいただけば、官能も鎮まることであろう。

















































































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by my8686 | 2017-05-17 11:07 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

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