早朝、ラジオから繰り返される北朝鮮の弾道ミサイル発射速報で目が覚めた。
ミサイルは、北海道上空を通過し、太平洋に落下。
公表していた米領グアム島周辺へのミサイル発射計画に基づけば、島根、広島、愛媛、高知の4県上空を通過することになるが、計画とは異なる軌道をとった上、事前通告なしで発射した。
米に対する直接の軍事挑発は避ける一方、ミサイルの脅威を強く誇示する狙いがあるとみられる。
韓国軍によれば、発射されたミサイルの飛行距離は約2700キロ。
日本全土に届く計算になり、在日米軍基地を含め、日本ならばいつでも、どこでも奇襲が可能な能力を見せつけたことになる。
北朝鮮の朝鮮平和擁護全国民族委員会報道官は6月に出した声明で、北朝鮮への圧力を強めていた日本政府を批判。その上で、「有事の際には米国よりも先に日本の領土が焦土化され得ることを知るべきだ」と警告していた。
米国のこれからの動き次第では、日本領土がまず先に焦土化されてしまう覚悟が、いよいよいるようだ。
それにしても、Jアラートは100億円以上を投じて整備され、それを伝達するEm-Net(エムネット。緊急情報ネットワークシステム)とセットで国が主導して導入を進めてきたが、“いざミサイルを撃たれたら、間に合わない”ことは当初から指摘されていた。
それなのに政府が『国民の生命と財産を守るため』と導入をゴリ推ししてきたのである。
過去には2008年6月に福井県美浜町で誤作動を起こして『ミサイルが着弾するおそれあり』という誤報を流して住民をパニックに陥れさせたこともあるという代物である。
☆☆☆GGのつぶやき
72年前、焦土と化した広島・長崎の被爆映像が残像をかすめた。
たった一発の原子爆弾でどれだけの人々が焼け死んだのか。
戦争を知らない政治家たちの愚行蛮行で、この日本は耐えられるのか。