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8.15「風に吹かれて」を聴きながら

盆休5日目。
今年も8月15日を迎えた。72年目の終戦記念日。戦没者を追悼し平和を祈念する日でもある。
今日という日をどう考え、どう生きるべきか。
今朝の朝刊の社説に、魂が震えた。


歴史という大河をつくるひとつひとつの小さな事実や偶然、その背後にある時代背景の複雑さをかみしめたい。
安保法制や「共謀罪」法が象徴のように言われるが、それだけでない。もっと奥底にあるもの、いきすぎた自国第一主義、他国や他民族を蔑視する言動、「個」よりも「公の秩序」を優先すべきだという考え、権力が設定した国益や価値観に異を唱えることを許さない風潮など、危うさが社会を覆う。

歴史をつくる人間の考え方や精神はそうそう変わるものではない。

表現、思想、学問などの自由を保障した憲法をもち、育ててきたこと。軍を保有しないこと。そして何より、政治の行方を決める力を、主権者である国民が持っていることだ。

72年前に破局を迎えた日本と地続きの社会に生きている己を自覚し、再び破局をもたらさぬよう足元を点検し、おかしな動きがあれば声を上げ、ただす。それが、いまを生きる市民に、そしてメディアに課せられた未来への責務だと考える。




あらためて、ボブ・ディランの「風に吹かれて」を聴いてみよう。

How many roads must a man walk down 人はどれ位の道を歩めば
Before you call him a man? 人として認められるのか



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How many seas must a white dove sail 白い鳩はどれ位海を乗り越えれば
Before she sleeps in the sand? 砂浜で休むことができるのか



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How many times must the cannon bolls fly どれ位の砲弾が飛び交えば
Betore they’re forever banned? 永久に禁止されるのか



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The answer, my friend, is blowin’ in the wind 友よ答えは風に吹かれて
The answer is blowin’ in the wind  風に吹かれている



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How many years can a mountain exist 山は海に流されるまで
Before it’s washed to the sea? 何年存在できるのか



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How many years some people exist 人々は何年経てば
Before they’re allowed to be free? 自由の身になれるのか



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How many times a man turn his head 見ないふりをしながら
Pretending he just doesn’t see? 人はどれくらい顔を背けるのか



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The answer, my friend, is blowin’ in the wind 友よ答えは風に吹かれて
The answer is blowin’ in the wind  風に吹かれている



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How many times must a man look up 人はどれくらい見上げれば
before he can see the sky? 空が見えるのか



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How many ears must one man have 人にはどれくらいの耳があれば
Before he can hear people cry? 人々の悲しみが聞こえるのか



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How many deaths will it take till he knows どれ位の人が死んだら
That too many people have died? あまりにも多くの人が亡くなったと気づくのか



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The answer, my friend, is blowin’ in the wind 友よ答えは風に吹かれて
The answer is blowin’ in the wind 風に吹かれている



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☆☆☆GGのつぶやき
72年前に破局を迎えた日本と地続きの社会に生きている己を、どれだけの日本人が理解しているのか。
8.6を迎え、そして今日8.15を迎えた。
1945年8月15日。空はモノクロだったわけではない。夏の青空が列島に広がっていたのである。
盆休の中でじっくりと考えてみる日でもある。

















































































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by my8686 | 2017-08-15 11:32 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

8.6「原爆の日」を読み解く

今日で被爆72年目となる「原爆の日」を迎えた。




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平和記念公園では午前8時から平和記念式典が開かれ、広島市の松井市長が「平和宣言」を読み上げた。7月に国連で採択された核兵器禁止条約に触れ、日本政府に「核保有国と非核保有国との橋渡しに本気で取り組んでいただきたい」と求めた。一方、続いてあいさつした安倍晋三首相は、条約に言及しなかった。





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毎年、この日を迎えるたびに考えさせられる「ルーズベルトの“呪縛”」。


ルーズベルト米大統領が、連邦議会の上下両院合同会議で日本への宣戦布告を求める演説を行ったのは、真珠湾攻撃を受けた翌日、1941年12月8日だった。

「昨日は、『汚辱の日』として永遠にとどめられる」。日本のだまし討ちを非難するとき、必ず使われるフレーズである。





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合同会議では、海外の要人も多く演説してきた。日本の首相に機会が与えられなかったのは、ルーズベルトの“呪縛”ゆえであろう。それを打ち破ったのが安倍晋三首相だった。首相は、演説の中にあえて「真珠湾」を盛り込み、敵対国から同盟関係となった、日米の「心の紐帯」を訴えた。

ほとんどの議員から高く評価された演説は、昨年5月のオバマ大統領による、被爆地・広島訪問の下地を作った。もちろん5日夜、電撃的に発表された、首相の真珠湾訪問にもつながっている。





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ニューヨークで行われた首相とトランプ次期米大統領の会談をめぐり、米政府が不快感を示した、との報道が一部であった。
その後事実も、「不仲」の証拠とされた。

実は数分間の会話のなかで、ハワイで行う両首脳の最後の会談について、最終確認が行われたという。
首相は、オバマ氏とともに日米和解の総仕上げを演出したつもりらしい。同盟の深化を中国やロシア、韓国、北朝鮮に見せつける、絶好の機会と錯誤したのか。



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ただ安倍首相は、慰霊の旅はオバマ氏による広島訪問の「返礼ではない」と強調していた。
ではなぜ、このことをあえて強調したのであろうか。






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当然である。一般市民を無差別に殺戮し、放射性物質をまき散らした原爆投下と、軍事施設を奇襲した真珠湾攻撃、道義的に同列に扱うのは歴史に対する冒涜でしかあるまい。





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☆☆☆GGのつぶやき
被爆から72年がたつ。
被爆から3日目に兄の遺体を探して被爆地を彷徨った母の実体験を、毎年この夏になると聴かされた少年の頃を思いだす。
いまだにあの元安川の川底に燃え尽きた怨霊の呻き声が響く。


















































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by my8686 | 2017-08-06 08:15 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

「劉暁波氏死亡」報道を読み解く

劉暁波氏が亡くなった。
中国の民主化を訴え投獄されたままノーベル平和賞を受賞し、その存在感が一躍脚光を浴びた作家である。
入院先の病院で多臓器不全のため死去したという。61歳だった。





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あらためて、この関連記事を読み解いてみよう。


劉氏は今年6月に末期の肝臓がんと判明。刑務所外の同市の病院で治療を受けていた。

劉氏の治療を巡っては、劉氏本人が国外での治療を受けることを求め、ドイツと米国が応じる姿勢を示していたにもかかわらず、中国政府が最後まで出国を認めない中での死去となった。刑務所外の病院とはいえ、事実上の獄死とも言える。

中国の民主や人権問題に対する習近平(シーチンピン)指導部の厳しい姿勢を改めて国内外に強く示した形だった。




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劉氏の死去を受け、ノルウェー・ノーベル委員会のライシュアイデシェン委員長は「彼の努力を我々は無駄にしない」との声明を発表。
「中国政府は彼の早すぎる死に重い責任を負う」と中国政府を非難した。





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ドイツのメルケル首相も「市民の権利と表現の自由のための勇気ある闘士だった劉暁波氏の死を悼む」とコメント。




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ティラーソン米国務長官は劉氏の妻の劉霞(リウシア)氏(56)の自宅軟禁を解き出国を認めるよう中国に求めた。




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劉氏は北京師範大講師だった1989年、北京で学生らが民主化を求めた天安門事件で、デモに加わり、ハンストを指揮。軍による介入と弾圧の危険が高まると、軍幹部との交渉に臨み、学生らを広場から撤退させた。

事件後は反革命罪で1年7カ月投獄された。出所後も国内にとどまり、事件の犠牲者の名誉回復や民主化を求める運動を進め、繰り返し拘束された。




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2008年、中国共産党の一党独裁の放棄や言論の自由などをインターネット上で呼びかける「08憲章」の起草者の中心となった。




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中国当局は劉氏を国家政権転覆扇動容疑で逮捕。10年2月に懲役11年の実刑判決が確定し、遼寧省錦州の刑務所に収容された。


同年10月、ノルウェーのノーベル委員会は劉氏を「中国で人権を求める幅広い闘いの最大の象徴になった」と評価して平和賞の授与を決定。服役中の劉氏は授賞式に出席できなかったが、怨恨や暴力を乗り越えながら民主化を目指そうとする劉氏の「私には敵はいない」という言葉が読み上げられた。中国政府は「内政干渉だ」と反発したが、中国の人権状況に世界の注目を集める役割を果たした。





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今年5月末、腹部に異常が見つかり、当局は6月に末期の肝臓がんと公表。劉氏は妻の劉霞氏らと出国して治療することを希望していた。

病院の発表によると、劉霞氏らが見守る中、13日午後5時35分に息を引き取ったという。その後、多数の私服警官が囲む険しい雰囲気のなか、病院から霊柩車が出発した。









☆☆☆GGのつぶやき
劉氏起草の「08憲章」を改めて読み解きたいと思った。
彼の死を決して無駄にはさせてはならない。


































































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by my8686 | 2017-07-14 11:43 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

金正恩宣言「ICBMは米独立記念日の贈り物」を読み解く

朝鮮中央通信は5日朝、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)と主張する「火星14」の試射の様子を詳細に報じた。
ミサイルは核弾頭が搭載可能で3段式とみられ、大気圏再突入に成功したとした。




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正恩は、「米国が朝鮮敵視政策を根源的に改めない限り、いかなる場合も核とICBMを交渉テーブルに乗せない」と宣言したという。





あらためて、その内容を読み解いてみよう。


火星14は北朝鮮の技術で新たに製作。最下段部と2段目のエンジンや分離技術に成功した。炭素複合材で作った弾頭の温度は大気圏に再突入した際も25~45度に保たれ、核弾頭の爆発装置が正常に作動したとした。





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韓国政府は、北朝鮮には炭素複合材による弾頭製作技術はないと分析。表面温度が約7千度に達するICBMの大気圏再突入技術に懐疑的な見方を取ってきた。韓国の軍事専門家らも「精密な分析が必要」としている。





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正恩は「米帝との長い戦いもついに最後の局面に入った。我々の警告を無視、我々の意思を試してきた米国にはっきり示す時が来た」と宣言。
「我々の戦略的な選択を見せつけられた米国の野郎どもは非常に不愉快だろう。独立記念日の贈り物が気にくわないだろうが、今後も小さくて大きい贈り物たちを送り続けてやろう」と語った。





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北朝鮮側の報道機関は、「非常に絶妙なタイミングで、傲慢な米国の顔を殴りつける決断をした」と称賛したという。










☆☆☆GGのつぶやき
米国の威嚇や核抑止力だけでは効果がないとなれば、ミサイル開発の資金源を完全に絶つことしかなかろう。
北朝鮮の無煙炭やウラン鉱石の密輸やリビアやコンゴ、スリランカなどに装甲車などの通常兵器を売り捌いている実態も報道されている。しかし、肝心要の国連加盟国の過半数がこの北朝鮮からの輸出入に関して管理できていないというから先が思いやられる。







































































































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by my8686 | 2017-07-05 15:49 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

「朴政権、正恩氏の暗殺も選択肢 失脚狙い決裁書にサイン」を読み解く

週明け早朝、キナ臭いニュースが目に止まった。

韓国の朴槿恵(パククネ)前政権が2015年末以降、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長を指導者の地位から追い落とす工作を行おうとしたと、朴政権の対北朝鮮政策に詳しい関係筋が明らかにした。


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正恩氏の暗殺も選択肢とした政策だった模様で、事故に見せかけた殺害も計画したという。



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あらためて、この記事を読み解いてみよう。



■朴前政権、「対話」見切り対決路線 正恩失脚・暗殺計画

この関係筋によると、朴政権は、対北朝鮮で対決路線に傾く過程で、この政策を採用。朴槿恵前大統領は15年12月の南北当局者の会談が決裂したことを受けて、北朝鮮で「リーダーシップチェンジ(指導者の交代)」を目指すことを含む政策を認める決裁書にサインした。この政策は情報機関の国家情報院が主導。詳しい方法は不明だが、正恩氏の引退や亡命、暗殺などが含まれていた模様だという。



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韓国側は、北朝鮮で指導者の交代がなされた場合、朝鮮半島有事に発展する事態を警戒。韓国の介入によって引き起こされたことがわからないよう細心の注意を払ったという。正恩氏が乗る自動車や列車、水上スキーなどに細工をして事故を装う方法も検討したが、北朝鮮の警戒が厳しく、実現しなかったという。




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南北関係は、15年8月に軍事境界線近くで起きた地雷爆発事件で緊張が高まったが、電撃的な高官会談で衝突を回避し、接近した。
だが、オバマ米大統領(当時)が15年10月の米韓首脳会談の際、非核化に向けた北朝鮮の行動が対話の前提になるとした従来の方針を改めて強調し、対話に慎重な姿勢を示した。韓国は対話路線を転換した。北朝鮮が16年1月と9月に核実験を行ったことで、朴前大統領は正恩氏を名指しで非難するようになった。





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朴前大統領は16年8月の演説で、正恩氏とは区別して北朝鮮高官や市民に統一を呼びかけた。同年10月には北朝鮮市民に脱北を呼びかけた。「体制を揺さぶり、(正恩氏の周辺にいる中枢幹部を帰順させる)『宮廷革命』を促す働きかけの一環」(別の関係筋)だったという。





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朴政権が大統領の弾劾・訴追・罷免を経て倒れ、この政策は、今年5月10日に発足した文在寅(ムンジェイン)政権に引き継がれなかったとみられる。





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〈韓国の対北朝鮮政策〉 保守と進歩(革新)の間で政権が代わるたびに政策を転換させてきた。

金大中(キムデジュン)政権(1998~2003年)は対話や経済支援により変化を促す「太陽政策」を進め、00年6月に初の南北首脳会談を実現。同じ進歩の盧武鉉政権(03~08年)もこの路線を継承した。

保守に代わり、李明博(イミョンバク)政権(08~13年)は、核放棄を最優先した政策を採り、朴槿恵政権(13~17年)は人道支援などで信頼醸成を図る「韓(朝鮮)半島信頼プロセス」を提唱したが、核実験などを受けて強硬姿勢に転じた。9年ぶりの進歩政権となった現在の文在寅政権は対話重視を掲げている。








☆☆☆やんジーのつぶやき
米国も今まで水面下で北朝鮮と対話調整していたとの情報がある。
しかし、北朝鮮から解放された米国人学生の謎の死因にからみトランプ政権が態度を硬化させているという。
シリア情勢も俄かに緊張度を高めつつある中、米国軍がシリア機を「緊急自衛措置」として撃墜した。
その直後にイランがシリア国内のISをターゲットに直接ミサイルを発射した。
アサド政権を支持するロシアは、偶発的戦闘を回避するための米国との直接連絡ルートを絶ち、今後米国機とて手加減せず、と態度を硬化させている。
シリア上空で米国、ロシア、イランの三つ巴状態になりつつあるという国際情勢も、ここ日本においても無視できぬ気配である。



















































































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by my8686 | 2017-06-26 13:53 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

「ブラジル大規模汚職 捜査拡大の陰に司法取引」を読み解く

世界遺産都市ブラジリアを首都とするブラジルが大規模な汚職スキャンダルに揺れている。
学生時代、建築家オスカーニーマイヤーによる未来的モダニズムデザインの素晴らしさに羨望した記憶がある。





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理想的な都市デザインのはずであったブラジルに何が起きているのであろうか。

あらためて、その内容を読み解いてみよう。




政財界の癒着を巡る大規模な汚職スキャンダルが南米の大国ブラジルを揺るがしている。発覚から3年余りで、有力政治家や企業幹部ら270人以上が起訴され、言い渡された有罪判決は140件余り。政治家が長年にわたり巨額の賄賂を受け取ってきた実態が次々と明らかになっている。





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疑惑にはテメル大統領の名も挙がり、検察が収賄容疑などで捜査に着手。五輪招致を成功させ、一時は8割超の支持率を誇ったルラ元大統領はすでに5回も起訴されている。





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汚職に対する国民の怒りと政治不信を背景に、昨年はルセフ前大統領が弾劾裁判で罷免された。副大統領だったテメル氏が大統領に就いても、ブラジル史上最悪とされる汚職スキャンダルが収まる気配はない。





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拡大を続ける捜査の陰には「司法取引」の存在がある。刑事処分の軽減と引き換えに他人の犯罪を告白するよう容疑者に求める捜査手法で、ブラジルでは2013年の立法で汚職の捜査に利用しやすくなった。

仲間を裏切って検察に情報提供すれば自らの刑が軽くなるとあって、逮捕された企業幹部らは次々と政治家の名を暴露。これまでに計158人が司法取引に応じ、政界の腐敗解明が芋づる式に進みつつある。





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「司法取引とは犯罪者との駆け引きだ。ジレンマを利用したゲームによって最終的に口を割らせる」。捜査の中心を担うカルロス・リマ連邦検察官はそう胸を張る。「米国やイタリアでも広く使われてきた。極めて有用な捜査手法だ」ただ、行き過ぎを危惧する声もある。





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サンパウロ大学のアラミロ・ネット教授(刑法)は「うその告白があれば、冤罪を招く。自分本位の裏切りを期待した手法で、過度の利用は危険だ」。実際、司法取引で得た供述内容には多くの矛盾点があるとの指摘もある。

この司法取引。刑事司法改革の一環で日本でも来年までに導入される。ずるさや裏切りを前提とした捜査手法がどんな功罪をもたらすか。ブラジルを揺るがす汚職事件の行方は、日本にとっても無縁ではない。










☆☆☆やんジーのつぶやき
日本の怪文書疑惑の顛末をみれば、刑事司法改革の功罪が透けてみえてくる。
ローエの「神は細部に宿る」をブラジルの都市計画にも宿してもらいたいものである。






















































































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by my8686 | 2017-06-19 11:38 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

映画監督・周防正行氏 「萎縮せずに発言を」を読み解く

深夜にまたがった「共謀罪」の強行採決であった。各界からさまざまな意見が飛び交っている。
その中であらためて注目したのが、映画監督・周防正行氏のコメントである。





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あらためて、その内容を読み解いてみよう。


政府は2020年東京五輪・パラリンピックに向けたテロ対策を前面に掲げた。しかし日本はすでに13本のテロ防止関連条約を批准、国内法も整備している。
どこが不十分だから「共謀罪」が必要なのか。国会審議で納得いく説明はなかった。共謀罪でテロは防げない。





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一人ひとりの思想や行動、交友関係を把握すればテロが防げると考えているとすればあまりに浅はかだ。
TOC条約を批准するためというが、法律を作ったら検挙しようとするのが捜査機関の宿命。

刑事裁判がテーマの「それでもボクはやってない」を撮る際、多くの取材で実感した。





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そのうち捜査機関は「これではテロを防げない」と盗聴や、メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を監視する仕組みを作るだろう。





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気づいたら密告社会になっていたという事態を避けるためにも、一人ひとりが萎縮せず思っていることを言うことが大事だ。
物言わぬ社会ほど政治にとって都合のいいものはない。

(強行採決という)圧倒的多数の暴力を目の当たりにしたが、このことにすら多くの人が無関心でいられるなら、民主主義は終わったも同然だ。











☆☆☆やんジーのつぶやき
いつから日本人は飼い慣らされてしまったのか。
捜査機関の監視システムの詳細までは公開されることはあるまい。
ある日突然、警察や検察から任意同行を求められ、数日間拘束されたあげくに、痛くもない腹をさぐられるという最悪のシナリオも予測される。
逮捕された時の予防対策が寛容である。






















































































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by my8686 | 2017-06-16 16:16 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

「共謀罪」法が成立・・・を読み解く

犯罪を計画段階から処罰できるようにする「共謀罪」の趣旨を含む改正組織的犯罪処罰法が15日朝、参院本会議で成立した。



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あらためて、「共謀罪」についてみてみよう。


「共謀罪」とは、何かしらの犯罪の共謀それ自体を構成要件(ある行為を犯罪と評価するための条件)とする犯罪の総称である。米法のコンスピラシー(Conspiracy)がその例とされる。

日本の組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律(通称:組織犯罪処罰法、組織的犯罪処罰法)の「第二章 組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の没収等」に新設することが検討されている「組織的な犯罪の共謀」の罪の略称でもある。

これを新設する法案は、一度2005年8月の衆議院解散により廃案。同年の特別国会に再提出され、審議入りしたが、2009年7月21日衆院解散によりふたたび廃案となった。

2017年の第193回国会では、「共謀罪」の構成要件を改めて「テロ等準備罪」を新設する「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案」が内閣より提出され、今回強行採決された。




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理論的には、従来の刑法学の体系との整合性が問題となる。実際的な観点からは、共謀罪の創設による犯罪の未然防止と市民の権利・自由の範囲が問題とされる。

自民、公明両党が参院法務委員会での審議を打ち切り、15日未明に始まった参院本会議で直接採決する「中間報告」を強行。与党や日本維新の会の賛成多数で可決した。投票総数235票のうち、賛成が165票、反対が70票だった。




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共謀罪法案は、犯罪を実行に移した段階から処罰する日本の刑事法の原則を大きく変える内容で、過去3回廃案になった経緯がある。政府は今回、「テロ対策」を強調し、国際組織犯罪防止条約の締結に不可欠だと説明したが、国連の特別報告者が「プライバシーや表現の自由を制約するおそれがある」と懸念を表明。民進、共産両党などが廃案を求めていた。

中間報告は、通常の委員会採決を省く国会法が定める手続き。民進など野党4党は「強行採決以上の強行採決。審議を一方的に打ち切って本会議で採決するのは異常だ」(民進の小川敏夫参院議員会長)と猛反発し、安倍内閣不信任決議案を提出したが、15日未明の衆院本会議で否決。与党はその後の参院本会議で、共謀罪法案を可決した。

審議時間は衆院の30時間25分に対し、参院では17時間50分。一般人が捜査対象になるかどうかや、捜査機関の判断次第で解釈が拡大される懸念など、多くの疑問や対立点が解消されないままの強行採決である。




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政権幹部が奇策を使ってまで国会の幕引きを急ぐ背景にあるのは、「国会を開いていれば、その分だけ支持率が下がる」(官邸幹部)との危機感であろう。

NHKが12日に放送した世論調査では内閣支持率が48%と前月の調査より3ポイント下落。一方、不支持率は36%と6ポイント上昇。

首相周辺はこの世論調査の後「支持率は政策の是非ではなく、『政権がうそを言っている』と思われるとガクンと下がる。次に何か起きたら、支持と不支持が逆転する」と不安を漏らした。

その「何か」になる火種はくすぶり、国会論戦を続ければ一気に発火しかねない状況にある。








☆☆☆やんジーのつぶやき
相次ぐ安倍晋三首相をとりまく友人たちの「怪文書」疑惑が炙りだされながらも闇に消されていく。首相周辺は自嘲気味に「逃げようとは思っていないが、危機管理の認識が甘かった」と吐露。
明日の日本を真剣に考え、「政」をすすめていただきたい。





































































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by my8686 | 2017-06-15 15:45 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

「デミオ吹っ飛ぶ 東名事故」を読み解く

昨日10日、東名高速で起きた事故の衝撃的なドライブレコーダー映像が放映された。




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ふっ飛んできた乗用車の衝撃映像は、ドライバーならばその激突した瞬間に背筋が凍りついたことであろう。




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ハンドルを握る者ならば回避しようのない不運としかいいようのない最悪の瞬間である。





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あらためて、この車を確認すると「クラス概念を打ち破る」をコンセプトに、人馬一体の走りと高い燃費性能、魂動デザインなどコンパクトなボディにマツダの情熱と技術を惜しみなく注ぎ込んだデミオだという。

マツダの一貫した開発思想に基づき、ドライバーの正しい「認知」「判断」「操作」をサポートする「i-ACTIVSENSE」技術を標準装備化した車である。

全グレードが「安全運転サポート車(サポカーS)ベーシック」に該当し、全方位をセンシングしたデミオ。

日々の「走る歓び」をこれまで以上の大きな安心感で支えるはずの車である。





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いったい何がおこったのか。
さらに、事故詳細を読み解いてみよう。


愛知県新城市富岡の東名高速上り線の新城PA付近で観光バスと乗用車が衝突した事故で、県警高速隊は10日、バスの乗員乗客47人のうち45人が負傷したと発表した。
車を運転していた浜松市東区の医師伊熊正光氏(62)は現場で死亡が確認された。県警が事故原因を調べている。





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県警によると、伊熊さんは現場の車内から救出されたが、その場で死亡が確認された。バスは衝突後、300メートルほど走って停車。運転手の山本良宗氏(68)ら乗客乗員全員が病院に運ばれ、男女6人が腕の骨などが折れる重傷を負ったほか、男女39人が打撲などのけがを負った。

県警は、伊熊さんが何らかの理由で中央分離帯ののり面に乗り上げて上り線に飛び出し、バスに突っ込んだとみて、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いでも捜査している。この事故で、東名高速は上下線ともに豊川インターチェンジ―三ケ日ジャンクション間が約5時間にわたり通行止めとなった。




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バス運行会社や旅行会社によると、観光バスは山梨県南アルプス市でサクランボ狩りをする日帰りツアーのため、愛知県豊川市内の住民ら44人を乗せて午前7時ごろ出発した。一方、県警によると、伊熊さんは勤務先の同県幸田町内の病院に向かう途中だったという。




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現場の近くで、乗用車が走っていた下り車線には、路肩側のガードレールに車が接触したような跡があることが警察への取材でわかったという。その先の路面には中央分離帯に向けてタイヤが横滑りしたような跡も残っているという。

さらに、中央分離帯には高さ70センチ程の傾斜になった盛り土があり、警察はこの盛り土に乗り上げて反対車線に飛び出したと見ている。

中央分離帯の真ん中にある柵には車がぶつかったような跡が残っていたということで、警察は乗用車がガードレールに接触したはずみで制御を失ったまま中央分離帯を乗り越えたとみて事故直前の運転の状況やスピードなどを詳しく調べている。








☆☆☆やんジーのつぶやき
高速道路を利用する機会も多い者にとっては「避けれない事故」「運命のいたずら」としか思えぬ事故である。
横滑り防止装置が搭載されて機能していれば避けられた事故であった可能性もある。
事故車両デミオの詳細仕様が気にかかる。



























































































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by my8686 | 2017-06-11 11:11 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

「中核派十数人が逃走支援 大坂容疑者を再逮捕 渋谷暴動」を読み解く

1971年に過激派・中核派の学生らが警察官を殺害した渋谷暴動事件で、殺人など五つの容疑で警視庁に7日、再逮捕された大坂正明容疑者(67)の逃走を支援していたのは、中核派内で選ばれた十数人のメンバーとみられることが分かった。

警視庁は今後、犯人蔵匿などの疑いで捜査を進めるという。



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自分と同い年の大坂正明容疑者。現在も彼を支援する中核派の存在に、あの時代の残像が甦ってきた。





あらためて、この記事を読み解いてみよう。


捜査関係者によると、中核派のアジトから押収した資料を分析した結果、逃走支援グループのメンバーの条件は「思想性が強く、家族関係を清算し、気力と体力が充実していること」だといい、約4700人とされる中核派の構成員から選ばれた少人数で構成されていたという。




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このグループのリーダーとみられるのが、2012年3月、警視庁が捜索した東京都立川市内のアジトに居住していた非公然活動家の男(68)=詐欺容疑で指名手配。
男のもとで十数人が逃走を支援するために活動し、連絡役のメンバーが組織からの金や郵便物を大坂容疑者に届け、大坂容疑者から組織宛てのリポートを託されていたという。





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警察はこうした支援者についても調べており、大阪府警は7日、広島市内のアジトで大坂容疑者と生活していた活動家の鈴木哲也容疑者(52)を犯人蔵匿容疑で再逮捕した。中核派幹部の関与も捜査する方針。

大坂容疑者の再逮捕容疑は71年11月14日、東京都渋谷区の路上で、新潟県警の中村恒雄巡査(当時21)を鉄パイプなどで殴り、火炎瓶を投げつけて炎上させ、殺害したというもの。黙秘しているという。




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渋谷事件とはいったい何が蠢いた事件だったのか。
もう一度、読み解いてみよう。

1971年11月10日に沖縄県で打たれた沖縄返還協定批准阻止のゼネラル・ストライキ(11・10ゼネストまたは沖縄ゼネスト)に呼応して渋谷・四谷などで行なわれた「沖縄返還協定批准阻止闘争」で、革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派)の学生ら約400人が1971年11月14日、渋谷で警戒中の機動隊や渋谷駅前派出所を火炎瓶等で襲撃。



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中核派の学生らが、規制しようとした関東管区機動隊新潟中央小隊(新潟中央警察署)に所属する巡査を鉄パイプで殴打して失神状態になったところにガソリンを掛けた上で、暴動の実質的リーダーだった大坂正明が火炎瓶を投擲。
巡査は全身火傷を負って、翌15日21時25分に死亡した。他3人が重傷を負った。

警察はこの事件に絡んでデモ隊を指揮した中核派委員長・松尾眞を逮捕(破壊活動防止法違反により懲役8年)。




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警察官殺害事件については大坂と星野文昭・荒川碩哉・奥深山幸男ら中核派の学生7人を犯人と特定し、その内大坂以外の星野・荒川・奥深山ら6人が1975年8月までに逮捕・起訴された。
1987年7月に星野に無期懲役、荒川に懲役13年が確定した(荒川は2000年7月に満期出所)。





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大坂のみがその後も逃亡を続け、殺人・放火・傷害・凶器準備集合・公務執行妨害容疑で指名手配された。

1971年の事件の国内逃亡犯に対して公訴時効(殺人罪は当時15年)が成立せずに指名手配されているのは、共犯の奥深山が一審懲役15年で控訴中の1981年に精神疾患のために公判停止になっており、共犯者の公判中を理由に刑事訴訟法254条2項の規定で公訴時効が停止していたほか、2010年に殺人罪の公訴時効が撤廃されたためである。




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奥深山の支援者などの弁護側は公判停止の長期化は迅速な裁判を侵害しているとして免訴を求めていたが、検察側は病状安定後の公判再開を目指していた。
なお奥深山は2010年1月に「病状安定」の鑑定結果が出ており、今後における公判再開の見込みが報じられていた。他に星野が冤罪を主張し再審請求を行なっている。










☆☆☆やんジーのつぶやき
大学3年の初冬、渋谷で起きた中核派の襲撃事件に時代の熱風の澱みのようなものを感じていた。
学生側には分派が生まれ、党派闘争が発生し、1970年以降は殺し合いに発展し異常な極限状態に暴走していく。

1971年、法政大学での中核派による海老原事件と、それに対する革マル派の報復から、両派は凄惨な内ゲバを繰り広げていった。
さらに革労協と革マル派の間での内ゲバも加わり、1970年代は全国の大学で暴力の恐怖が蔓延する激しくも澱んだ時代に突入していった。

そして、内ゲバや、赤軍派に代表される爆弾や銃による武装のエスカレート、連合赤軍での12名のリンチ殺人事件にまで発狂していった。
クラブ活動の延長のような時代の気分に流されただけの似非学生運動家たちは去り、その親衛隊からも支持を失っていった。

さらに1972年の沖縄返還などにより日本人の反米感情が薄れ、日本社会が豊かになるにつれ、学生たちは潮をひくように学生運動から遠のいていった。
1980年代以降は学生運動が存在するのは、ごく一部の大学のみとなり、それもごく一部の新左翼党派に属する学生に限られた運動となっていった。

そして2017年の今、大坂正明容疑者が逮捕された。
今あらためて、彼の今の正直な気持ちを訊きたいと思った。
逃亡の果に掴んだものは、はたしてなんだったのか。

間違っても、「安堵感と反省」などという屈辱的な言葉は、口にしてほしくない。
なぜ、大人しく逮捕などされてしまったのか。あの時代に抗ってきた同世代の男として、ふとそんな感情が込み上げてきた。
















































































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by my8686 | 2017-06-08 10:22 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)