カテゴリ:挑発する建築&空間( 243 )

zaha hadidの「大型複合施設'opus'」を読み解く

降雪の朝、早出の出勤となる。
新品スタッドレスのしっかりとしたグリップ力と安定した操舵感が、気持ちにゆとりを生む。

平昌冬季五輪第4日目の昨日12日は、日本勢のメダルラッシュに沸いた。
スピードスケート女子1500メートルで高木美帆が銀、ジャンプ女子で高梨沙羅が銅、フリースタイルスキーの男子モーグルで原大智が銅。
メダルをそれぞれ獲得した。




それはさておき、ドバイに今年完成するというzaha hadidがデザインを担当した「大型複合施設'opus'」を読み解いてみよう。



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'the building that never sleeps'と呼ばれるドバイ初のプロジェクトは、ドバイ市内のブルジュ・ハリファに位置する。

このプロジェクトは2016年3月にzaha hadidが亡くなった後に'permanent memorial'を設置することが報告された。





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ザハ・ハディッドは、現代建築における脱構築主義を代表する建築家の一人で、デザインが奇抜すぎてコンテストに優勝しても建築されなかったことも多く、アンビルトの女王の異名を持っていた。





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近年では、建築技術の進歩により建築可能物件が増えてきている。
3次元CADを用いコンピューテーショナルデザインやパラメトリックモデリングの手法を駆使し、従来にない曲線的なデザインを実現してきた。





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このプロジェクトは、'the building that never sleeps'と呼ばれている。

温水プールやフィットネスセンター、サウナなどの設備を備えた、1ベッドルームから3ベッドルームの住居がomniyatによって開発された。






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the on-site hotelは、ME by melia hotels internationalが運営し、ホテルの内装はzaha hadid自身がセレクトしたものが使われているという。

Omniyatは、「the opusは、hadidの大傑作への賛辞。我々は、ドバイのためにomniyatを選出したことを光栄に思います」と、語る。

the opusは、コンセプトからそれぞれの特徴的な細部に至るまで、すべて彼女自身が担当した。
景気の減速や複雑な設計によって遅れていた建設は、今年2018年に完成予定だという。


写真家のaldo amorettiが撮影した最新のthe opusの写真では、建築が進行していく様子が記録されている。




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☆☆☆GGのつぶやき
新国立競技場コンペのドタバタ劇は、ザハにとっても異常な事件であったろう。
日本政府の権力に翻弄された屈辱的な事件でもあった。
日本の公共事業という有象無象の手で100億円単位の公金が蠢いた事件でもあった。
どこかにかすめ盗られてしまった闇の構図が、透けてみえた事件でもあった。
ザハの突然の死を悼んでこうした'permanent memorial'が完成することは、意味深い。



















































































































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by my8686 | 2018-02-13 08:52 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

隈研吾の「COMICO ART HOUSE YUFUIN」を読み解く

雪は降りやみ、放射冷却による-5℃の寒い朝となる。

昨日7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比19ドル42セント安の2万4893ドル35セント(速報値)で終えた。
米長期金利の上昇に対する警戒感が根強く、アップルやマイクロソフトなどハイテク株が売られて相場の重荷になったという。

寄り付き直後に130ドル近く下落した後に急速に値を戻すなど荒い値動きが7日も続き、積極的な買いが手控えられた面もあったが、原油安でシェブロンやエクソンモービルが売られたのもダウ平均を下押しした。

もっとも、業績が好調な銘柄などを中心に見直し買いが入り、ダウ平均は前日終値を上回って推移する場面が目立ったという。

航空機のボーイングや小売りのウォルマートなどが買われ、ダウ平均は380ドル超上昇する場面があった。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比63.899ポイント低い7051.984(速報値)で終えた。

アルファベット(グーグル)やフェイスブック、アマゾン・ドット・コムなど主力株が軒並み売られ、ラム・リサーチなど半導体銘柄も軟調。一方、8日に四半期決算を発表するエヌビディアは大幅に上げたという。





それはさておき、おとといに引き続き、「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」 と隣接する敷地内にたつ保養研修施設を読み解いてみよう。



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3棟に分棟することで、川沿いの小さな集落を目指したという。





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美術館と保養施設の建物群を明確に区切らず、パブリックとプライベートの二つの場所が、アートと自然を介して一体的に感じられるゆるやかな全体性をめざしている。





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各棟の庭園や露天風呂から由布岳を望めるように建物の配置と距離感に気を配り、薄い鋼板葺きの屋根を、山に向かって雁行させている。





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3棟の内装はそれぞれ木、土、竹の自然素材をテーマにし、素材の可能性に挑戦したという。





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☆☆☆GGのつぶやき
なんとも贅沢な保養研修施設である。
川沿いの小さな集落を形成させた気配りが、嬉しい。
最近の観光ずれした湯布院には、少なからず閉口させられる場面も多い。
それに反し、こんな静かさを感じられる集落で、それも、のんびりと数日保養するも、また愉しい。
騒々しい株取引のゴタゴタなど忘れて、こんな場所で静かに時間を過ごしたいものである。
































































































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by my8686 | 2018-02-08 07:44 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

隈研吾の「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」を読み解く

寒波再来。自宅のある北部は、アイスバーン上に約3㎝程度の積雪。
先々週履き換えた「KENDA」スタッドレスタイヤの真価をテスト。
下り・上りとも坂道は文句なし。平地の信号手前でのブレーキテストでは若干滑り感あり。
しかし、5シーズン目でスリップサインの出た「ヨコハマ・アイスガード」よりは安心感がある。


それはさておき、本日は、今年初めてとなる隈作品を読み解いてみよう。




温泉観光地として独自の文化を育んできた湯布院に建つ、現代アートのための小さな美術館である。




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昨年2017年10月22日に、旧由布院美術館跡地に村上隆や杉本博司の現代美術作品を展示する「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」として開館。芸術の街・湯布院に新たなアートスポットが誕生した。





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湯布院盆地を彩る青々とした山々と、展示される現代アートを引き立てるために、黒い焼杉で建物が覆われている。





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1階は展示スペースになっており、村上隆のカラフルな作品6点と杉本博司のモノクローム作品5点を一般公開。
展示室は水盤を挟む形で2つに分かれている。

村上隆の作品と湯布院の自然美が溶け合うGALLERYⅠ。

杉本博司の代表作品「海景」を展示するGALLERYⅡ。

この2つの世界観をガラス越しに見ることもできる。





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外壁は、杉板の表面を焼いて炭化させ耐久性を高めた焼杉が使われている。






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西日本では外壁材として伝統的に使われてきた素材である。







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遠目では真っ黒のヴォリュームだが、間近で見ると焼杉特有のウロコ模様や木の温もりが伝わってくる。
焼杉をランダムに木端立てにすることで、40mを超える壁面に深いリズムを与え、街並みのリズムとシンクロさせたという。




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独立した二つの展示室は、屋外から入り込む水盤をはさむ形で静かに向かい合う。

ミニマルな展示空間とは対照的に木と和紙で包まれた2階ラウンジと、それにつながる枯山水の庭は、凛として聳え立つ由布岳を仰ぎ見るための前庭として調えられている。





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☆☆☆GGのつぶやき
由布岳は、愛車86GTを相棒にした5月の連休に、待ちきれずに訪れた場所である。
雄大で凛とした姿に官能が震えた記憶が甦る。
またひとつ、建築探訪の楽しみがふえた。
初春か初夏に訪れてみたいものである。





















































































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by my8686 | 2018-02-06 07:48 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

商空間デザイン「炭火焼肉トラジ」を読み解く

晴れ間のなか、小雪がチラチラと舞う日曜日の朝。

デスクトップ上に置かれたままの画像ファイルの中から、以前から気になっていた「炭火焼肉トラジ」を見なおしてみよう。





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言わずと知れた橋本夕紀夫の代表作である。

2000年代後半、外資系高級ホテルが開業ラッシュを迎える中、ひと際大きな注目を集めた「ザ・ペニンシュラ東京」の日本上陸。
名門ペニンシュラが、世界で8番目にオープンするホテルのデザイナーとして白羽の矢を立てたのが、橋本夕紀夫だった。





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「デザイナーっていうのは、ゼロからつくるのではなく、いろいろな人と出会う中で発見、体験することを自分なりに解釈すればいいのだと体感的に分かった。デザインは自分で考えなくてもいいと思ったら、すごく楽になりました」。

そのため、人も物も自分で探すことを主義とする。





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「インテリアでも建築でも、材料は大手メーカーの品番から選ぶことが多い。しかし、それ以外に面白いものが世の中にはたくさんある。それはやはり自分で求めていかないと見つからない」。





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職人とのコミュニケーションから生まれるアイデアを形にするのが橋本の本領。

それを形成したスーパーポテトでの10年を、「あの時の経験がなかったら、今の自分は存在しない」。





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「デザインとは、何かしら最先端のものを取り込んでいくこと」。

橋本のデザイン流儀に触れたとき、過去の自分の思いが重なっていた。





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そして、2000年に入り、創作料理系の勢いは落ち着き、専門店へと流れが変わっていった。

橋本は焼肉チェーン店「トラジ」の内装も手掛ける。





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新店オープンの準備をしていたある日、外食産業に打撃を与えた狂牛病騒動に見舞われた。

「焼肉店がどんどん潰れる中、『トラジ』は予定通り新店をオープンさせた。






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ほとんどの店舗を閉めることなく、踏ん張った。売上が下がっても、それ以上に接客の向上を含め食の安全を確保する努力をし、その姿勢が結果的に今の業績につながっていた。

ペニンシュラも同じ。香港でSARSが猛威を振るった際、観光客がいなくなったが、人材を大切にし、スタッフを減らさなかった。
つまり、苦しい状況に直面しても瞬間的な判断ではなく、責任をもって乗り越える手段を考えることが大切だと感じたという。

「とにかく真面目が一番。21世紀に入って、さらに強く思うようになった」という。





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開業・廃業のサイクルが激しい日本の飲食店。3年以内の廃業率は約7割といわれている。
そんな厳しい業界において「自分がデザインした全ての店を老舗にしたい」と言う。






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「消費されるものではなく、時間が経つほどに味わいが増すものをつくりたい。1回つくったものは、20年、30年と建築と同じように残り続けてほしい」。

そのためには、新しさと普遍性の両方が必要だと指摘。

「長い歴史の中で構築された伝統スタイルを取り入れただけではつまらないし、我々がつくる意味がない。





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伝統と革新の融合に挑戦し続ける橋本は、日本の伝統文化の楽しさを伝える“ハイパージャパニーズスタイル”を提唱している。

「海外で日本文化を紹介するとき、侘や寂など、高尚なところから説明するから分かりづらくなる。祭りや縁日など、エンターテインメント的な側面から日本の楽しさを伝えたい。」

「雅の世界では色をたくさん使うし、派手なことが好き。漫才や落語も日本独特。やはり、人間の感覚で最上位にあるのは“笑い”です。日々過ごす中で笑いは不可欠です。笑いは難しい世界ですが、デザインにおける一つの表現の手段にしたい」と言う。






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「笑いとは、ある種の刺激から起きるもので、空間デザインにおいても訪れる人に、刺激を与える存在でありたい。居心地がいいというのも刺激だし、逆に使いづらいのも刺激。」

「色あせず、一つの環境として刺激を与え続けられるものが、結果的に魅力のある店舗として残っていくと考えている。」と言う。










☆☆☆GGのつぶやき
橋本の言う「ハイパージャパニーズスタイル」に官能が刺激されていく。
人間の感覚で最上位にあるのは“笑い”だと言い切る橋本の仕事に、これからも注目して行きたいと思った。


























































































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by my8686 | 2018-02-04 10:25 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「DINING & BAR TABLE 9 TOKYO」を読み解く

2月に入り、日に日に春に近づく気配を感じる土曜の昼。

仮想通貨取引所「コインチェック」の580億円分の巨額流出からわずか1週間。
監督する金融庁は同社の対応がもたつくのを見かねて立ち入り検査に踏み切った。

資料提出や事情聴取で強制力のある異例の措置をとる。問題をいったん沈静化させ、市場の混乱を防ぐ狙いとみられる。
しかし、不正の全容は見えず、返金や出金のめども立たないまま、顧客の不安は募っている。

予想以上に内部統制がなっていない「コインチェック」。
あの若社長の目の泳ぎぶりに、その裏側が透けて見えた顧客も多かろう。



それはさておき、土曜ランチのあとは、昨年12月に品プリ最上階にオープンした「DINING & BAR TABLE 9 TOKYO」を読み解いてみよう。




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品プリは、地上約140mの最上階約2,000平米に、創作西洋料理、グリル&ステーキ、DJブースを備えるバーなど9つのダイニングとバーが融合した「DINING & BAR TABLE 9 TOKYO」を2017年12月13日(水)にオープンした。


「DINING & BAR TABLE 9 TOKYO」は、これまで品プリのレストランで培ってきたノウハウを結集させ、東京の食のエンターテインメントを体感できる最先端スポットとしてオープン。
さらに、DJや世界のウイスキーなどが楽しめるバーを設け、東京の新たな玄関口として国内外のゲストを迎える。




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品川の街で、ナイトタイム需要の獲得を目指すという。


店舗名 / DINING & BAR TABLE 9 TOKYO
開業日 / 2017年12月13日(水)
場所 / 品川プリンスホテル メインタワー39F
席数 / 495席



多彩なシーンに合わせ利用できるよう、提供する料理やサービスの異なる9つのエリアを設定。

地上約140mの店内からは、東京湾、建設中の山手線新駅、東京タワー、東京スカイツリー、富士山など、エリアごとに異なる360°のパノラマが楽しめる。




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■TOKYO FUSION DINING

店内中央にショーキッチンを配した、創作西洋料理のダイニング。


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ディナータイムは、すき焼き、しゃぶしゃぶ、寿司、とんかつなど江戸から続く料理を現代風にアレンジして提供。
音響設備・プロジェクターを完備し、婚礼や貸し切りパーティーにも対応。








■GRILL & STEAK

きめ細かい霜降りと柔らかでとろけるような食感が特徴の黒毛和牛「飛騨牛」とドライエイジングビーフのグリルレストラン。



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店内のグリヤードでグリルした出来立てを堪能できね。
調味料にもこだわり、八丈島の海の恵みから作った自家製の塩を提供。






■AWA LOUNGE

東京湾を眺めるシャンパンラウンジ。



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空気に触れる面積が少ない分、より美味しく熟成するといわれるマグナムシャンパンをバイザグラスで提供。







■SHIZUKU LOUNGE

富士山を眺めながら、日本の酒が楽しめるラウンジ。




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日本酒、焼酎、日本産ワインに加え、日本産ジンを使用したカクテルや、富士山を模した豆腐など和のアレンジを加えたタパスも提供。








■NINE BAR

中央のDJブースを中心とした光の演出が印象的なバー。上質なラウンジミュージックを酒とともに堪能できる。




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■WHISKY BAR

世界のウイスキーを揃えたオーセンティックな雰囲気のバー。



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■COCKTAIL BAR

バーテンダーがすすめるオリジナルカクテルなどを提供。



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■CHEF’S TABLE



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■PRIVATE DINING

20~30名規模の個室。少人数婚礼や二次会などパーティー利用も可能。



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☆☆☆GGのつぶやき
東京での華やいだ特別な夜を過ごすならば、一度は使ってみたい場所でもある。
さて、誰を誘うか・・・。
ゲスト選びに躊躇するほどの輩ならば、最初からご遠慮願いたい。




















































































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by my8686 | 2018-02-03 14:33 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「SALIOTショールーム」を読み解く

「コインチェック」でのNEM巨額流出騒動も謎のホワイトハッカーの出現で想定外の拡散状況に拡大しつつある。
無関係な所有者に無差別に送金を繰り返すことで、NEMの流通システムを混乱させる狙いか。監視網が緩められ、換金するチャンスを虎視眈々と狙っているのか。

これから先の展開は、静観しかあるまい。




それはさておき、今朝は、昨年9月に東京三田でオープンした「SALIOTショールーム」を読み解いてみよう。



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森田恭通のデザインによる、スマート照明SALIOTの最新型ショールームである。






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ミネベアミツミ株式会社が、新型LED照明器具「SALIOT (Smart Adjustable Light for the Internet Of Things、サリオ) 」を常設した。





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「SALIOT」は、2015年より展開する、ミネベアミツミの超精密機械加工技術、光学技術、無線技術を組み合わせ、スマートフォン・タブレットで、配光角・明るさ・色温度・上下左右を簡単にコントロールすることができるという「スマートLED照明」。

従来、大型・高天井に設置される照明の調整は、脚立や調整棒による手作業で行われ、作業に時間と労力、高コストが伴うものであったが、SALIOTはコントローラーひとつで様々な光の照射域・角度を制御。
高所作業やレイアウト変更の負担を軽減しながら、今までにない照明の表現を可能とする、高性能照明器具だという。






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天井高5m、総面積145平米の空間。
これまでの照明器具ショールームとは一線を画すアーティスティックな空間が広がる中、200台を超えるSALIOTの最新機種を設置。

森田恭通による空間デザインとSALIOTの融合により、光と影がおりなす美しいランドスケープが構築された。




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ショールームは、ゴールドの巨大な壁に仕切られた4つのエリアと、コリドー(回廊)で構成されており、それぞれリテールブースや、ギャラリー、スタジオ、ダイニングといったシーンが設定されている。

各エリアに、最新機種を設置し、自由自在に変化するSALIOTの照明性能の総合力を体感できる。





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また今後、ショールームで各種イベントを予定しており、新たな照明の可能性-ライティングイノベーション-を体感できる場として機能させていくという。

この「SALIOTショールーム」オープンをきっかけとして、商業施設(百貨店、ショッピングセンター、アパレル関連)、ショールーム(カーディーラーなど)、博物館・美術館、教育施設、イベントスペース、ホテル等への導入を、本格的に目指していきたいという。









☆☆☆GGのつぶやき
これからのIoT社会において、暮らしの中のデバイスをつなぐ、重要な位置づけになる照明である。
現段階では、スマートフォン・タブレットでの制御範囲であるが、これにAIが組み込まれていけば、さらなる進化がイメージされてくる。
クルマだけではなく、こうした商業施設にもAI機能は導入されていくであろう。
















































































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by my8686 | 2018-02-01 08:10 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「Singapore Mizuki」を読み解く

土曜休日のランチのあとは、シンガポールにできた日本食レストラン「MIZUKI」を読み解いてみよう。





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所在地:391 Orchard Road #05-32, Ngee Ann City, Singapore
開店:2017年6月15日
営業時間:午前11時30分~午後3時 午後6時~午後11時
定休日:月曜日
電話:+65-6734-6308
経営者:Mrs.Leung Chow Woan Jen




設計は、デザインスタジオ・スピン。

品プリの「テーブルナイントーキョー」をはじめグラプリ新高輪の「スロープサイドダイナーザクロ」、リッツカールトン東京のリノベーションのプロジェクトがある。

最新では、天津のフォーシーズンズホテルのラグジュアリーな仕事ぶりが注目された。
そんな感性が評価されたのであろう「Singapore Mizuki」もラグジュアリー感が際立った空間となっている。



シンガポール「MIZUKI」は、高島屋の中にある。
SUSHI-TEIがあった場所に昨年6月にオープンした。





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オーナーは、インペリアルトレジャー香港系オーナーの奥方が定年で引退するのを機に、趣味で大好きな日本食をやりたいという希望からオープンした店だという。





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インペリアルトレジャーといえば、シンガポール、中国、香港、韓国、フランス、イギリスにレストランを持つ中華料理の店。
2017年には上海の店で上海ミシュランガイド2つ星を獲得している由緒ある店。

日本人の天ぷらシェフが2名。
一人は香港から、もう一人はイタリアから呼び寄せられたという。





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店内は個室が3つ。

カウンターは、天ぷらコーナーと寿司コーナーのふたつに別れている。店総席数30席。

戸棚や壁面は、石川輪島からオーダーメイドによる取り寄せだという。さらに各カウンター側の背中側にはヒノキ細工を施した装飾壁面となっている。





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皿と湯呑とグラス類は、一つ一つMIZUKIオーナーがこだわり抜いた逸品揃いだという。






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☆☆☆GGのつぶやき
シンガポールを訪れた際は、ぜひとも寄ってみたいものである。






































































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by my8686 | 2018-01-20 14:45 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

隈研吾「Shipyard 1862」を読み解く

昨日から引き続き、中国での話題を追ってみよう。

上海市の中央を流れる黄浦江沿いに建つ隈研吾の最新作である。




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黄浦江(Huangpu River)は中華人民共和国の上海市内を流れる、長さ97kmの川である。
上海市街地の下流の呉淞口で長江に合流し、長江が東シナ海に入る前の最後の大きな支流。川幅は平均400mほどで深さは平均9m。年中凍ることはない。

太湖からは蘇州河(呉淞江)も発しており、黄浦江はもと蘇州河の分流のひとつとみなされていたが、黄浦江が大きくなった結果、蘇州河のほうが黄浦江の支流となっている。
黄浦江の主要な支流には、蘇州河(呉淞江)のほか、薀藻浜、川楊河、淀浦河、大治河、斜塘、園泄涇、大泖港などがある。





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この黄浦江に面してたつ1972年に完成した、レンガづくりの造船工場を、劇場、リテイラーの複合施設として保存、再生されている。






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黄浦江の名は、楚国の政治家であった春申君(黄歇)が封じられたことにちなんでいる。
「黄歇浦」「春申江」と呼ばれた川は、やがて黄浦江と呼ばれるようになったという。






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巨大な船のスケールを感じさせる、高さ20m、長さ150mの「孔」が建築の中心部を貫き、その中心に、既存建築を支えていたコンクリートの列柱が並ぶ印象的な空間である。






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黄浦江は上海市の中央を流れ、市域を「浦西」と「浦東」の二つに分けている。長江に流れ込む河口は、呉淞口と呼ばれる港になっている。

黄浦江沿岸の港湾都市として大きくなった上海にとって、黄浦江は外洋や内陸からの船の出入りする交通路であり、市民の飲料水の大半を供給する重要な存在である。






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西側の端部ファサードには、有孔レンガをφ8㎜のステンレスワイヤで固定して作られた半透明のスクリーンで覆われ、レンガの密度がグラデーションに変化する。






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上海の中心地であった外灘は黄浦江の西側に広がる。外灘の北端で蘇州河が黄浦江に合流している。黄浦江の東側の浦東はかつて不便な農村であったが、改革開放以後、浦東新区という超高層ビル街になり上海経済をリードしている。






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東側の端部の劇場は、ステージの背後を巨大なガラス面とし、カーテンをあけると、黄浦江が眼の前に出現するという演出がされている。






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黄浦江は上海市の主要水源であるが、豚の死骸や糞の不法投棄が常態化している。2013年に当局が病死した豚肉を販売する業者への取り締まりを強化すると、黄浦江への豚の死骸の不法投棄が急増し話題となった。

2013年3月19日の上海市当局の発表では、黄浦江から回収された豚の死骸が1万匹を超えた。上海市当局では、黄浦江の水質汚染は確認されていないとしている。






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☆☆☆GGのつぶやき
尾道にも湾岸沿いにある倉庫跡を再生したホテル&複合施設「U2」がある。
サイクリストの聖地となった「しまなみ海道」の玄関口に建つ。
黄浦江に面したこの複合施設も、海との愉しいつながりがあると、嬉しいのだが・・・。

























































































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by my8686 | 2018-01-19 08:53 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「ハモニカ横丁 三鷹」を読み解く

正月休み明けの土曜日ながら出勤する。

楽天の星野仙一副会長が4日午前5時25分に死去した。70歳だった。6日、楽天が発表した。

楽天の発表によると、星野氏は16年7月に急性膵炎を発症したことをきっかけに膵臓がんであることが判明。その後、体調に波があったものの仕事に支障を来すことなく過ごしていた。

昨年12月に行われた野球殿堂入りを祝うパーティーでは元気な姿を見せていたが、昨年12月末から病状が悪化したという。

早すぎる死である。冥福を祈りたい。




それはさておき、久しぶりに、隈研吾の最新作を読み解いてみよう。


三鷹にある「ハモニカ横丁」である。




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かつて隈研吾建築都市設計事務所が手掛けた「焼き鳥屋てっちゃん」という戦後焼け跡的空気感を漂わせた飲み屋がある。





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その空気感の継承に挑戦したという三鷹店である。





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てっちゃんのLANケーブル、アクリル団子などを利用したという廃材取扱業の株式会社ナカダイで、今回は300組の自転車のスポークの廃材を供給してもらい、ファサードとインテリアを、このスポークで覆い尽くした。






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テーブルやチェアも、スポークで作り、空間のすべてをスポークという粒子で構成された状態をめざしたという。






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スポークは、テンションだけを用いて車軸と外側のリングをつなぐという緊張感に満ちた極限の構造体として、テンシグリティの構造に通じさせることを目指したという。






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☆☆☆GGのつぶやき
戦後の焼け跡のバラック小屋街が原爆ドーム近くの川沿いにあった。
少年の頃、ここを歩くときは注意せよと、よく大人から言われたものである。
ゴミっぽくてガサガサとしてなんともエネルギッシュな雰囲気が漂っていた。
昭和初期のあの空気感がなんとも懐かしい。





























































































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by my8686 | 2018-01-06 12:59 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

インスタ映えする対象「光の教会・原寸大再現」

忘年会明けの12月29日。今日から年末休暇に入る。
夕刻から子供等が帰省する。その準備を午前中に片付け、ランチ前に買い出しへ。

2017年もさまざまな出来事があった。例年どうり振り返ってみる。


そんな中、今年の流行語大賞に選ばれた言葉「インスタ映え」。
SNSはやらない自分にとっては、関係のない言葉なのだが・・・。

新聞に気になる写真。
安藤忠雄展の原寸大模型の「光の教会」に群がる見学者の写真。





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撮影する人々の姿は、明日への光を求めるようでもあったとのコメント。





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さらに、人間はそもそも、既視感に通じる安定や定型を好む存在なのではないか。
かつて、ある知覚心理学者から、人の脳は予定調和的な定型を好みがちだ、と聞いたことがある・・と。
見慣れた風景、見慣れた人々――。郷土愛や仲間意識とも連なりそうだという。





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進歩や変化を求めるのは近代の価値観。







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情報技術は加速度的に進化してゆくが、それを使う人々の価値観や心性の方は、既視感や定型を求め、前近代的になっているのだろうか、と問いかけていた。





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17年前の5月、「光の教会」を訪れた時の記憶が甦っていた。






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ナビなどなく、地図を頼りに走りまわった記憶がある。









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周辺の住宅街を何度となく迂回し、やっと見つけた時の感動は、計り知れぬほど深かった。






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☆☆☆GGのつぶやき
安藤建築探訪の旅を始めた年がまさに2000年であった。












































































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by my8686 | 2017-12-29 12:29 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)