カテゴリ:挑発する建築&空間( 233 )

「ESPACE 北新地 5」を読み解く

早朝、自治会の掃除に出る。
昨日は、愛車86の冬タイヤ交換をすませる。やはり、インパクトドライバーにして正解であった。レンチで手締めしていた時のことを思えば雲泥の差である。そして、今日はワイフのラパンの冬タイヤ交換。GSのタイヤ積み込み作業ミスもあり、サービスで交換してもらう。



それはさておき、ランチまでの空き時間に気になった商店建築を読み解いてみよう。

大阪の曾根崎新地にあるスーパーポテトの最近作。
「ワインとステーキを愉しむ大人の上質空間」を謳う「ESPACE 北新地 5」である。




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北新地駅より徒歩5分。落ち着いた照明と木を基調としたスタイリッシュな店内。
ゆっくりとした時間の流れを味わえるデザインに仕上がっている。





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重厚感のあるカウンター席や、寛げるソファー席など、シーンに合わせた席が用意されている。
接待や記念日、大切な人との会食など、各シーンに応じて素敵な時間が過ごせるという。






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料理は数種類のステーキに和と洋の融合が織りなすコース料理。
21時以降はアラカルトでワインと料理のマリアージュを愉しめる空間へと変貌する。
アラカルトはコース料理とは全く違い、パスタ・寿司等、枠にとらわれない食材を提供している。





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和と洋が織り交ぜられた細やかな料理。

日本料理で修行を積んだ料理長が提供する創意工夫された料理。
一皿一皿に季節を感じ、目と舌で楽しめる料理は和食出身ならではのセンスといってよかろう。



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コース料理では、神戸牛・近江牛の2種を食べ比べることができ、それぞれの肉の旨味を堪能できるという。
また、バラエティー豊富な一品料理もある。





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常時200種類を揃えたワインと共に楽しむことがてきるという。




ESPACE Kitashinchi 5, Osaka
Designer Takashi Sugimoto / SUPER POTATO
デザイン監修/スーパーポテト 杉本貴志 新谷典彦 高山 力 中川真緒
設計・監理/藤木工務店 田邉経一 中島健二 岩﨑貴之 前里和雄 ファサード設計 旭ビルウォール 岩嵜康明 山本浩二 岩本明彦 照明設計 大光電機
施工/建築 藤木工務店 内装 三信工務店
所在地:大阪府大阪市北区曾根崎新地1丁目6-2
開店:2017年5月9日
定休日:なし
電話:(06)6345-0321
経営者:東洋ビルディング㈱







☆☆☆GGのつぶやき
大阪の街も多種多様の顔があって楽しい。
曾根崎新地の夜には、やはりこうした上質な空間で時間を過ごすのも悪くはない。











































































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by my8686 | 2017-12-10 10:35 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「のどぐろの中俣 築地」を読み解く

12月第二週目の土曜日。北部では小雪がちらつく季節となった。
早朝の外気温が2~3℃となり、いよいよ冬タイヤに履き替えねばと思う。

その作業は、ランチ後にするとして、気になる新店を読み解くことにしよう。



東京の八丁堀を中心に居酒屋業態をドミナント展開する株式会社ザガットが、今年4月に「のどぐろの中俣 築地」をオープンした。




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あらためて、その内容を読み解いてみよう。

創業10年となる株式会社ザガット、都内に居酒屋業態5店舗、たいやき業態を3店舗展開する。
今回の出店は「銀座店でお客様をお断りする事が多くなった事がきっかけで物件を新たに探した」という。

メインの客層は40~50代のサラリーマン。美味しいものを求め、良いお店を見つけたら浮気しない層のため、必然的に常連客となっていく。





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創業時はいわゆる”普通の居酒屋”を運営していたという同社だが、どんな悪天候の日も毎日築地に通ううちに、他では中々手に入らない良い魚が入ってくるようになってきたという。

その中でも「のどぐろ」は言わずとしれた高級魚。500g以上の”漁港直送獲れたて”ののどぐろが安定的に入ってくるルートを確保したことから、専門業態として展開することになったという。





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今回の新店は、既に同社のウリの商品であったのどぐろを、原始焼きスタイルで打ち出したことが特徴だという。
直火ではなく炭火の遠赤外線で魚を焼く原始焼きは、魚から余分な水分が抜けて旨味と脂がしっかりと残り、皮目もパリッと仕上がる最高の調理方法。
その中でものどぐろの原始焼きは最高峰。仕入れ力を活かしたこの商品をメインに楽しんでいただきたいという。





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一言に原始焼きといっても、シンプルなだけに調理は簡単ではない。火元からの距離や時間などが出来上がりに大きく影響するため、サイズに合わせた管理が必要。そのため料理人の教育にも力を入れ、 一方で、「中俣酒造」の焼酎造りにも積極的であるようだ。





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酒造りから学ぶことが多いという。





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「酒造りの仕事はシンプル。だからこそ作っている人によって違う。酒造りに参加することでその違いを感じることができ、さらに自分たちで作った商品に愛着をもって客に提供できるようになる」





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ここは、元々料亭だった1-2階の物件をスケルトンからつくったという。古木を多用した内装や、存在感を放つ杉玉が本物感を醸し出す。宴会や接待需要の多い立地柄、個室を多く用意し、炉端を囲むようにして配置された2階席は臨場感を誘うつくりとなっている。

デザインはBaNANA OFFICE 株式会社が担当。





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メニューの目玉はやはり「のどぐろ原始焼き」。
サイズは特大(3,980円)と小(980円~)から選べるスタイルのため、少人数でも気軽に注文できる。

その他にも「原始焼き本日のカマ焼き」(1,480円)、「鮮魚のお刺身5点盛り」(1,980円)や本日のおすすめなど、魚の鮮度を活かしたメニューが並ぶ。

ドリンクのウリは8種類(680円~)を揃えた中俣酒造直送の芋焼酎。ロックグラスに並々と注ぐスタイルが近隣のサラリーマンに支持されている。





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ねかせた前割り焼酎を、陶器の器で熱して飲む「黒千代香(くろぢょか)」(980円)も人気のメニュー。
鹿児島では昔から飲まれているスタイルだという。その他にも色々な焼酎を楽しみたい客のニーズに合わせ「焼酎の利き酒セット」(980円)を用意する。





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あれもこれもやらず、シンプルなことをやり続けてきたことに株式会社ザガットの強みがある。野球のプレースタイル同様、堅実経営を貫く同社の力強い歩みは、今後新しい老舗の形をつくりあげていくことであろう。







☆☆☆GGのつぶやき
時代劇に出てきそうな店構えである。
寒い夜には、こんな店で「のどぐろ原始焼き」を肴に「黒千代香」をちびりちびりと飲りたいものである。























































































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by my8686 | 2017-12-09 11:48 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

台北「但馬屋」を読み解く

15日に内閣府から発表された17年7~9月期のGDPの1次速報は実質で前期比0・3%増で、7四半期連続のプラス成長になった。

ITバブル期の1999年4~6月期から01年1~3月期の8四半期連続以来、約16年ぶりのプラス成長の継続になる。
危うさをともなう不可解なGDPプラス成長が続いている。

2012年12月から始まった今の景気拡大期は、「戦後最長景気」(02年2月~08年2月)に続く戦後2番目の長さになるのが確実で、GDPの成長もその表れに見える。

ただ、二つの景気拡大期を分析すると、今回は単に官民による建設投資の旺盛さが成長を引っ張っているだけの、不可解な現実が浮かび上がる。

海外景気の回復の流れを受けて、外需を構成する輸出が1・5%増となったものの、内需は不振に喘いでいる。個人消費が前期の反動減に加え、天候不順などもあり0・5%減とマイナスに転じている。内需の主要項目が軒並みマイナスでは、失望的な結果である。国内の消費改善による好循環にはほど遠い。

現在の景気拡大は、官民による建設投資が牽引してきた結果だろうが、将来の人口減少などを考慮すると、建設投資のみに頼った成長の持続性には大いに疑問は残る。




そんな状況下で、日本の傑出したデザイナー集団の動きをみてみよう。

バブル全盛期、杉本貴志率いるデザイナー集団「スーパーポテト」で経験を積んだ男「橋本夕紀夫」の仕事を読み解いてみよう。



台北の「但馬屋」である。
拡散する光壁の神秘性に目が釘付けになった。




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「但馬家 涮涮鍋」


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台北を代表する高級しゃぶしゃぶ店である。





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橋本夕紀夫のデザイン流儀がいかんなく発揮されている。


橋本は言う「我々は物質ではなく、そこにある空気をデザインしたいと考えている。」
傑出したデザイナー集団スーパーポテトで培ってきた「魂と美学」がそこにある。





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2000年代後半、外資系高級ホテルが開業ラッシュを迎える中、ひと際大きな注目を集めた「ザ・ペニンシュラ東京」の日本上陸。名門ペニンシュラが、世界で8番目にオープンするホテルのデザイナーとして白羽の矢を立てたのが、橋本夕紀夫だった。





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コンセプトは西洋的なホテルという空間に日本文化を融合させること。

ロビーの壁に広がる京都の千本格子、西陣織のソファなど、伝統技術を新しい形に昇華させたモダンな空間が、訪れる人々を魅了した。




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迫力の中に静寂さを感じる趣のあるデザインで、その地位を不動のものにした。

橋本の素材へのこだわり方には、様々な逸話がある。
橋本がスーパーポテトの門を叩き、修行するうちに気付かされたことがある。

「デザイナーっていうのは、ゼロからつくるのではなく、いろいろな人と出会う中で発見、体験することを自分なりに解釈すればいいのだと体感的に分かった。デザインは自分で考えなくてもいいと思ったら、すごく楽になりました」。
そのため、人も物も自分で探すことを主義とする。




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「インテリアでも建築でも、材料は大手メーカーの品番から選ぶことが多い。しかし、それ以外に面白いものが世の中にはたくさんある。それはやはり自分で求めていかないと見つからない」。

職人とのコミュニケーションから生まれるアイデアを形にするのが橋本の本領。
それを形成したスーパーポテトでの10年を、「あの時の経験がなかったら、今の自分は存在しない」と振り返る。





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☆☆☆GGのつぶやき
橋本は、我々団塊世代よりも12年若い世代である。
デザイン集団スーパーポテトで培った10年の経験にこそ、今の橋本の存在価値がある。
杉本譲りの迫力の中に静寂さを感じさせる趣のあるデザインは、官能を揺るがすものがある。
代表作となりつつある「焼肉トラジ」の仕事も一度読み解いてみたいと思った。































































































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by my8686 | 2017-11-16 10:24 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

ダイバーシティー時代の「ONE@Tokyo」デザインを読み解く

放射冷却外気温6℃の月曜日の朝。毎週のことながら渋滞する通勤路を愛車86を駆る。



それはさておき、今年7月にグランドオープンした「ONE@Tokyo」を見てみよう。

隈研吾デザイン監修によりオープンしたダイバーシティー時代のホテルである。
ONE@Tokyoの外観については、4月のソフトオープン時に垣間見れた。



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工業素材と自然素材を大胆に融合し、大都会・東京にありながら旧き良き下町の赴きを残すこのエリアにふさわしいコントラストを描いている。




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東京スカイツリーを目の前にした地上10階からなる建物。客室142室、レストラン1店を備えている。




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客室は、芸術家のアトリエをイメージしたAtelier Suite(56㎡)や読書家のためのプライベートな書斎をイメージしたLibrary Suite(56㎡)。

さらに、東京スカイツリーを望む開放的なLoft(28㎡)、ミニマルで機能性を追求したStudio(14㎡)、車椅子での利用に配慮したUniversal(28㎡)までバラエティに富んでいる。




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サービスコンセプトはInstallation for Time Travel towards Historic Tokyo。
ホテルそのものがデザインを施した美術展示であるという自負と、旅の拠点・情報基地としての機能を果たしたいという想いがこめられているという。





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ホテルの位置する押上は東京スカイツリーをはじめとする新しい街並と、江戸から続く旧き良き趣とが交錯するスポット。

ONE@Tokyoは、旅のベースキャンプとして、ONE&Onlyな発見と出会いをサポートするという。



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特にデジタル環境へのサービスに力を入れ、館内無料Wi-Fiをはじめ、滞在中の館外持ち出しが可能なスマートフォン端末 “handy”が客室に完備されている。

さらに、お気に入りの写真や動画・ゲーム等さまざまなコンテンツを手持ちのモバイル端末から客室に設置したテレビにキャストできるストリーミングデバイスChromecastが用意されている。

また、アート作品であり、旅の仲間が集う基地でもあるONE@Tokyoは、利用客が快適に過ごせるよう完全禁煙になっていることは、いうまでもない。





■ONE@Tokyo 概要

ホテル名:  ONE@Tokyo
所在地:   東京都墨田区押上1-19-3 Tel 03-5630-1193 Fax 03-5630-1183
URL:    https://onetokyo.com
開業日:   ソフトオープン 2017年4月1日、グランドオープン 2017年7月28日
所有・運営:スカイホスピタリティー合同会社
運営管理: アビリタス ホスピタリティ株式会社(東京都港区、代表取締役:佐々木文裕)
総支配人: 齋藤和彦
施設:    客室 全142室、レストラン1店、フロントカウンター/ロビーラウンジ、身障者用駐車場、駐輪場
      Studio(14㎡)118室
      Loft(28㎡)21室
      Library Suite(56㎡)1室
      Atelier Suite(56㎡)1室
      Universal(28㎡)1室
設計・監理・施工:東日本都市開発株式会社/株式会社東急設計コンサルタント/古久根建設株式会社
デザイン監修: 隈研吾建築都市設計事務所
階数:    地上10階
延床面積:  3,741.1㎡
敷地面積:  728.3㎡
構造:    鉄骨造





☆☆☆GGのつぶやき
日本のWI-HI環境の遅れは先進国の中では稀有な存在である。
主要新幹線内もこれから進めるという段階である。
海外宿泊客にも満足してもらえるデジタル環境サービスの整備は急がれよう。











































































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by my8686 | 2017-11-13 15:10 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「本と珈琲 梟書茶房」を読み解く

9日のニューヨーク株式市場は、トランプ米政権が進める税制改革に不透明感が出てきたとの見方から、大企業でつくるダウ工業株平均が8営業日ぶりに反落し、前日より101.42ドル(0.43%)安い23461.94ドルで引けた。

ハイテク株の比率が高いナスダック市場の総合指数も反落し、同39.07ポイント(0.58%)低い6750.05で取引を終えたという。

不透明感のまま今週末は終わりそうである。






それはさておき、今年6月エソラ池袋4Fにオープンした「梟書茶房」を見てみよう。



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「梟書茶房」の案内を読み解いてみよう。


■梟書茶房のはじまり

砂山は、小さな小さな砂粒からできています。

もしも、気まぐれに、そこから数粒の砂を除いても、砂山は変わらず、砂山のままに見えますね。




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さてその行為を、何度も繰り返したらどうなるでしょうか。

最後に一粒だけの砂が残されているときに、我々はそれを「砂山」と呼べるのでしょうか。




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いえ、まさか。それは砂山ではありませんね。
ではでは、砂粒が何粒だったら、それを砂山と思えるのでしょうか?
砂山が砂山に見えるための最小の砂粒の数が、どこかに存在するのでしょうか?




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この設問は「砂山問題」と呼ばれ、論理・哲学などを考えるときに引き合いに出されます。

概念を構成する最小単位を考えるのは、とても興味深いことです。




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梟書茶房を作った二人の男は奇矯です。

菅野眞博は「珈琲」を、柳下恭平は「本」を、それぞれに偏愛し、彼らは人生という砂山から、それらが取り去られれば、どれだけ大量の砂粒が残っていても、それを人生と呼びません。

その偏愛の二人が出会い、本と珈琲の魅力を伝えようとして作ったお店が梟書茶房です。

ここは、書房でしょうか、茶房でしょうか。融合したそれを、彼らは「書茶房」としました。

ここがどのような場所なのか、皆さま、ぜひぜひ、お越しくださいませ。



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■珈琲とシークレットブックセット

梟書茶房では、数量限定でシーズンごとに「珈琲と本のセット」の販売をいたします。
珈琲は、本のイメージに合わせてオリジナルにブレンド。
本は、袋綴じとなっているので、本がお好きな方や、プレゼントにも最適です。




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■梟書茶房の案内図



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☆☆☆GGのつぶやき
実にそそられる茶房である。
不透明な経済や怒り爆発しそうな一強政治など忘れて、こんな茶房でのんびり過ごすのも一興。
奇矯なる男たちが作った茶房に、一度足を踏み入れてみよう。






















































































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by my8686 | 2017-11-10 10:56 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「アパレル各社、住宅に参入 販売苦境で新たな収益源」を読み解く

アパレル企業が住宅事業に続々と参入しているという。

店づくりのノウハウを生かし、セレクトショップさながらのマンションや、外国風の一軒家などを提案。雑貨や家具のセット販売にも力を入れて本業の衣料品販売で苦戦が続く中、新たな収益源にしたい考えだという。




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あらためて、その内容を読み解いてみよう。



東京都渋谷区のマンションの一室。木目をいかした床に、新品ながら使い古した雰囲気を出したソファや海外製の雑貨が配されている。天井はコンクリートむき出しで、しゃれたカフェのような雰囲気。




■デザインを監修

セレクトショップ「ジャーナルスタンダード」を展開するベイクルーズ(東京)が7月から始めた、部屋のリノベーションを勧めるモデルルーム。

内装のデザインを監修し、家具の大半も自社のものを置いた。すでに4件の契約を獲得。「素材選びや世界観の演出など、住宅は洋服業界と親和性が高い」(広報)と手応えを感じている。



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「フリークスストア」を展開するデイトナ・インターナショナル(東京)は、主力の米国調の衣料品にちなみ、「アメリカの一般住宅」をイメージした新築の戸建て住宅をデザインし、6月に発売した。

設計や販売を担当するベツダイ(大分市)の広報は「通常の2倍近い資料請求があり、すごい反響だ」と驚く。




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ユナイテッドアローズ(東京)は、店で使われている床材や照明を使い、セレクトショップさながらの部屋への改装を提案。

店のデザインを担当するチームが監修した。モデルルームを11月下旬にお披露目する。




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■家具雑貨に期待

こうした動きの背景にはアパレル業界の苦境がある。

矢野経済研究所によると、衣料品の市場規模は1991年のピークから4割近く縮んだ。ネット上で中古の服の売買がさかんになっているのも逆風だ。
各社は生活雑貨や家具の取り扱いを強化するなど生き残りに懸命で、リノベーション企業などと組んで住宅のデザインを手がける動きが目立つ。





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住宅はデザインにこだわった店づくりのノウハウを生かせるし、高単価の家具や雑貨を一緒に売ることも期待できる。中古物件の改装を考える人が増えているのも追い風だという。





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リノベーション関連事業を手がける企業の関係者は「数社から提携を持ちかけられている」と明かす。今後もアパレル企業との提携が広がりそうだ。









☆☆☆GGのつぶやき
アパレル業界も生き残りに必死なのであろう。
衣食足りて、やっと住にファッションの波が寄せてくるのであろうか。
リノベーション企業との提携も視野に、今後の動きに注目していこう。













































































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by my8686 | 2017-11-09 10:56 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

文化の日は「藤森照信展 自然を生かした建築と路上観察」を観る

文化の日は、毎年恒例となった美術館めぐりに行く。
今年は、時間の都合で広島市現代美術館のみとし、午後からは市内を探索する。




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あらためて「藤森照信展 自然を生かした建築と路上観察」を読み解いてみよう。





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1946年生まれの藤森照信は、高校卒業まで長野県茅野市で過ごし、東北大学、東京大学大学院に進学。

近代建築史・都市史研究の第一人者として多くの業績を残したのち、44歳で神長官守矢史料館(長野県茅野市、1991年)を設計し、建築家としてデビューする。





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以後、約25年のあいだに40余の独創的な建築作品を創り続けてきた。




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屋根にタンポポやニラが植えられた住宅、自然木を柱にした鳥の巣箱のような茶室など、藤森照信の作品は、建築の通念を軽やかに超えた新しさと、遠い過去を想起させる懐かしさを併せ持つ、きわめて独創的な建築として知られている。




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本展では、建築と自然との関係を取り戻すべく藤森が取り組んできた「自然素材をどう現代建築に生かすか」「植物をどう建築に取り込むか」というテーマから、代表的な建築をスケッチ、模型や写真で紹介している。



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そして、これまで手がけた建築の屋根・壁・左官等の素材見本、家具、茶室などを展示し、建築家・藤森照信の仕事を見ることができる。







☆☆☆GGのつぶやき
建築の通念を軽やかに超えた円やかさが良い。
遠い過去を想起させる不思議な懐かしさ。
童話の世界に迷い込んだような快感。
巣箱のような茶室の佇まいが微笑ましくて不思議な寛ぎ感が良い。
興味深いのは、数々のスケッチやメモ類。
発想過程の痕跡を辿っていると時間の経つのを忘れてしまう。
























































































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by my8686 | 2017-11-03 16:56 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「季楽 飫肥(合屋邸)」を読み解く

宮崎県の飫肥にキラク・コレクションのひとつ「合屋邸」がある。
その「合屋邸」について読み解いてみよう。




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合屋邸はもともとは中級家臣の邸宅の長屋門であった。その歴史は江戸時代にまで遡ることができる。長屋門としての起源を持つ合屋邸は長い1階建ての宿で、通りに直接面している。また、奥の方には広いプライベート用の裏庭があり、井戸が掘られている。




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宿に入ると、高床と伝統的な囲炉裏がある天井の高い部屋がまず宿泊客を迎える。
その周りを取り囲む土間には、現代的なキッチン設備と、「おくどさん」と呼ばれる日本伝統のかまどが共存している。

広々としたリビングや畳部屋は、かつての邸宅が建っていた裏庭へと通じている。
合屋邸は歩道脇の水路を鯉が泳ぐ「後町通り」に面しており、飫肥城からも近い場所にある。





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車で行く際は、近くにある地元の焼酎メーカーの小玉酒造の駐車場を利用することができるという。



さらに、キラク・コレクションについて読み解いてみよう。

初めて飫肥を訪れたとき、武家屋敷が並ぶその城下町のたたずまいを目にして、我々は深い感銘を受けた。武家屋敷のほかにも、明治時代から残る邸宅など、歴史的価値のある建築物が多く残っていた。

これらすべてを取り囲むように魅力的な杉の森が広がっており、その中には苔むした神社が隠れていたりもした。

しかし一方で、このように数々の美点がありながらも、飫肥の知名度がきわめて低いという現実にも気付かされた。歴史的建築物を見学に訪れる人は少なく、更に、少しずつ建物の損傷が進んでいた。

数十年とは言わないまでも、ここ数年間人の手が入っていない建物が見受けられた。




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そこで我々は、こうした文化遺産の保存を支援する観点から、2軒の武家屋敷を選び高級宿泊施設へと改装する計画に着手した。同時に、この問題をさらに掘り下げてみたところ、飫肥のように名勝地でありながらも世の中に知られていない場所が日本各地に数多く存在していることが分かった。

我々がその魅力を堪能する前に、消え去ってしまう可能性のある名所がある。日本中で進行している、このような文化遺産の緩やかな荒廃をどのようにしたら止められるのか。我々は考え込まずにはいられなかった。

幸いなことに、この問題に関心を持っているのは我々だけではなかった。

日本各地でこの問題に取り組み、伝統的な家屋を高級宿泊施設へと復元・改装している先達が、すでに存在していたのである。

キラク・コレクションでは、ひとつの試みとして、日本各地に点在する魅力的な家屋や名勝地を一堂に集め、クリックひとつでアクセスできるようにした。

日本に眠る豊かな文化遺産と、その体験を求める世界中の人々のニーズをマッチングさせることを目標とした。





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「ギャラリーこだま」で楽しむ、地元の味が満載の朝食


ギャラリー兼食事処として蘇った明治時代の商家で、郷土料理を取り入れた朝食を堪能することができる。

宿から歩いたところに、明治初年に建築された薬問屋「小玉家」を改装し、ギャラリー兼食事処として生まれ変わった「ギャラリーこだま」がある。
中に入ると土間があり、座敷から庭と蔵を眺めながら朝食を堪能することができる。




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滞在先について

伊東家によって3世紀近くにわたって統治され、5万1千石を誇った藩の中心地である飫肥の城下町は、侍と商人たちの住まいが並ぶ趣のある町である。苔のむす神社や飫肥城、そして伊東家によって設立された藩校などは、江戸時代の飫肥の町を彩った文化的な結晶の一例といえる。

四半的弓道や地鶏の炭火焼などといった地元の料理、飫肥産の焼酎なども楽しめる。
周辺には鵜戸神宮や坂元棚田、サーフィンなどのマリンスポーツで人気のある日南のビーチもある。








☆☆☆GGのつぶやき
都会の喧騒に疲れた時に、ふとこうした場所を訪れ、疲れを癒すのもよかろう。
完全リタイアした暁には、こうした趣の隠れ家を手作りしたいと考えている。
高床と伝統的な囲炉裏を真ん中におき、旬の川魚や地鶏を炙りながら、地酒をちびりちびりとやりたいものである。


























































































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by my8686 | 2017-11-02 09:51 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「スターバックス コーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店」を読み解く

11月の4連休は、長男夫婦が転勤した先の大阪に遊びに行く予定でいる。
その間、長男が京都京北トレイルランに参加するため、応援をかね京都に一泊する予定でいる。

晩秋の京都も久しぶりである。


というわけで、お目当である今年6月にオープンした京都で33店舗目の「スタバ-二寧坂ヤサカ茶屋店」を覗いてみよう。




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あらためてプレスリリースを読み解いてみよう。


伝統的な日本文化を感じながら、世界で例を見ない豊かなコーヒー体験。世界遺産、清水寺に通じる二寧坂の地で、暖簾や畳の間があるスターバックス。

スターバックス店舗としては世界で初めて、入口に暖簾をかけて客を迎え、畳の間で豊かなコーヒー体験が楽しめる『スターバックス コーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店』 をオープン。






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『京都二寧坂ヤサカ茶屋店』は、世界遺産の清水寺へと続く二寧坂に位置し、大正時代の面影を残した、歴史と文化を感じる町並みにある築100年を超える2階建ての伝統的な日本家屋を使用した店舗。
主屋と大塀は、「産寧坂伝統的建造物群保存地区保存計画」において伝統的建造物に指定されている。

特に大塀は二寧坂沿いでは唯一当時のまま残る建造物であるため、貴重なものとして大切に保存されてきた。

この歴史ある日本家屋や地域への敬意を込め、可能な限り保存する形で京都の文化や伝統とスターバックスのコーヒー文化を融合させた新しい空間を作り上げたという。

店舗の位置するニ寧坂界隈では、歴史、文化、観光、生活など様々な観点での配慮があり、景観を何より大切にし、地域を守る人の息づかいが感じられる町であることを大事にされている。

店内混雑時の入場制限、店舗前での行列の禁止など、客にも協力をいただき、すべての皆様と一緒に、地域社会や環境に寄り添っていきたいという。



※二寧坂とは
東山山麓の社寺をめぐる京都を代表する散策路。
高台寺、ねねの道から、法観寺(八坂塔)、産寧坂、清水寺へと至る京都らしい四季折々の風情を、石段からの見下ろしと見上げの変化ある眺望が楽しめる。
大正数奇屋風の意匠に特徴のある伝統的建造物が建ち並び、八坂塔を見上げる路地や緑豊な東山を背景に、京都の典型的な歴史的風致を形成している。


※建物について
江戸時代(宝暦年間)に桝屋喜兵衛により家敷地(桝屋町)として開拓され、明治末年に藤井音次郎氏が、洗練された意匠の貸座敷・借家群として宅地開発し、そのうちの1棟として建築された。

大塀を持つ貸席用途の和風邸宅で、昭和期からは「たて山」として平成17(2005)年まで営業され、現在は彌榮自動車株式会社が所有し、重要伝統的建造物群保存地区の「伝統的建造物」として主屋と大塀が保存されている。




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<デザインの特徴>

1階
■暖簾を潜った先の店内には、京都・東山花灯路を見立て、カウンターの光と庭から入る光を辿りながら進むと、奥庭が広がるバーカウンターに繋がる。

この建物の形状を活かし、「通り庭」を歩くような体験ができるように設計されている。またバーカウンターでは、バリスタが客を迎え、一人ひとりのお客様とのつながりを大切にすることで、地域とコーヒーを結びつけていくという。

■前庭、中庭、奥庭の3つの庭には、それぞれ印象的な蹲など設置。庭石や木々の緑とともに、光の差し込む伝統的な庭の空間を演出している。



※京都・東山花灯路とは
21世紀からはじまる京都の夜の新たな風物詩となることを目指して、2003年3月から京都市東山地域において、「灯り」をテーマとする催しの『京都・東山花灯路』が行われている。
京都を代表する寺院・神社をはじめとする歴史的な文化遺産やまち並みなどを、日本情緒豊かな陰影のある露地行灯の灯りと花により思わず歩きたくなる路、華やぎのある路を演出している。





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2階
■2階には畳の上で靴を脱いでくつろげる座敷を3部屋用意。京都の丹後の素材を張り地に使用した座布団に座り、いつもとは異なる空間でお気に入りのコーヒーを楽しむことができる。






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■各座敷に設けた床の間には、コーヒーストーリーを表現し、西陣の技術、素材を生かした布で表装されたオリジナルの掛軸を掛け、京都の文化とスターバックスのコーヒー文化の融合を表現している。






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スターバックスは、1996年に日本一号店を出店して以来、それぞれの店舗が地域で末永く愛される「サードプレイス(家庭、職場、学校に次ぐ第三の生活拠点)」となることを願い、日々地域とのつながりを深めている。

そして、今回オープンする『京都二寧坂ヤサカ茶屋店』は、日本の伝統文化への敬意を表現した、これまでにないスターバックス体験を楽しむことができる店舗となっている。
スターバックスのミッションである「人々の心を豊かで活力あるものにするために-ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」を大切にし、常に新しいスタイルや商品を提案していくという。


スターバックス コーヒー 京都二寧坂ヤサカ茶屋店
住所:京都市東山区高台寺南門通下河原東入ル桝屋町349
時間:8時~20時(不定休)
席数:51席
URL:http://www.starbucks.co.jp/









☆☆☆GGのつぶやき
スタバでの珈琲タイムに価値を生み出した姿勢が良い。
京都に行ったなら、ぜひともここの2階で靴を脱いで寛ぎたいものである。

































































































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by my8686 | 2017-11-01 08:42 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

隈研吾の「Roof/Birds」を読み解く

「やっちゃえ!! ニッサン!!」と吼えた永ちゃんまでもが揶揄されてしまう今回の不祥事。

日産自動車が無資格の従業員に新車の検査をさせていた問題で、9月に国から指摘を受けた後も国内の完成車工場全6工場のうち4工場で、検査に無資格者が関わっていたという。

19日までに全6工場で新車の出荷を停止。在庫車を含めた約3万4千台の再検査が必要になり、うち顧客に渡った約4千台は、すでに届け出た約116万台に加えてリコールするという騒動にまで発展してしまった。

A新聞社のいつもの煽り記事が一因だという都市伝説までも湧きあがる。
フランスへ帰化状態の「日産」騒動。
日本の技術の信頼度があらためて問われている。



それはさておき、気分を変えて浅間山近くに建つ隈研吾の「ゲストハウス」を見てみよう。



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野鳥の生息地としても知られる浅間山を正面にのぞむ斜面の森にたつ、アートを愛する人々のためのゲストハウスである。



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斜面と森への影響を最小化するため、分棟化し、小さな屋根が森の中を飛翔する状態をめざしたという。






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屋根は個々のユニットから景観の条件に応じて、時に閉じ、時に開き、結果として鳥がランダムに羽を上下しているような姿となっている。




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地上部分では可能な限り透明性を確保するために65㎜角の無垢の鉄の柱を用い、木製ジョイントで構成される屋根がその極小の柱によって変えられ、森の中に浮かぶようなイメージをつくることができたという。





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☆☆☆GGのつぶやき
浮世のゴタゴタを忘れて、こんな森の中の開放的な空間で、時間を忘れてアートに没頭してみたいものである。








































































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by my8686 | 2017-10-20 09:28 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)