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ミラノ デザイン ウィーク「 Lexus/YET(二律双生)」を読み解く

盆休3日目の日曜日。朝晩めっきりと涼しくなってきた。
ここ広島市の北部に位置する標高約190Mの高地では、夜半から早朝にかけては、窓から入る外気が寒さを感じる位である。
特に予定のない午後からは、ロードバイクランを楽しむ予定である。


それはさておき、今年の「ミラノ デザイン ウィーク」に出展したレクサスブースをみてみよう。




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10回目となる今回のテーマは「YET(二律双生)」。
光の柱によるインスタレーションをはじめ、過去の出展内容をもとにした作品展示などを行うとともに、恒例の「レクサス デザイン アワード 2017」のプロトタイプも並べられた。

今年も現地を訪れた小川フミオ氏のリポートを読み解いてみよう。



■古典的でありながら最先端
「ミラノ デザイン ウィーク」が2017年4月4日から9日にかけて開催。そこでレクサスの展示が大きな話題を呼んでいた。ミラノ・サローネとフオリ・サローネを総称してデザインウィークと呼ばれる。

毎年、大胆な発想に基づいたインスタレーションを見せてくれるレクサス。2017年の主題は「YET」だった。



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ミラノ中心部にある「トリエンナーレ・モダンアート美術館」で開催された展示スペースでは真っ黒な空間に圧倒された。そこに浮かびあがったのは、天井に届きそうな3本の光の柱。制作はネリ・オックスマン氏と、同氏がマサチューセッツ工科大学で仕事をしているメディテイテッド・マターグループ。

柱はガラス製で、細いチューブ状のものを巻いて有機的な造型を実現。ブロックで作り、それを15個積みかねて柱にしている。近くで観ても作りはじつに緻密。透過光が美しい。

コンセプトは「古典的でありながら最先端」。英題は「Ancient Yet Modern」となる。二つの形容詞を「YET」が結びつけている。



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その面白さは、ガラスを使ったところにある。「ガラスは6000年前からおなじみの素材。でも造型には最新の技術を使っています」。オックスマン氏の説明だ。細いガラスのチューブの製造はいわば古典的。クラフツマンシップによるものだ(作るのはかなり大変だったとか)。

いっぽう形状は3Dプリンターという最先端技術で決定。重ねて安定する断面形状。美しい透過光を作るフォルムもやはりコンピューターによる緻密な計算があったそうだ。




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■今年で10回目の出展
ミラノ・デザインウィークでレクサスが展示を行ったトリエンナーレ。中心部とはいえ、多くのインスタレーションが集まるブレラ地区、トルトーナ地区、チンクエヴィーエ地区などからは少し距離を置く。それでも多くの観客が訪れてネリ・オックスマン氏の光の柱を楽しんだ。とりわけ夜になってからの来場者の数は驚くほど多かったとのちにレクサスの関係者から聞いた。



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トリエンナーレのあるセンピオーネ公園にはライブのための特設会場ができたりして、ここでもお祭り気分が盛り上がったためだろうか。
いずれにしてもレクサスの展示はそのひとたちの期待に十分応えていたと思える。オックスマン氏の光の柱に加えて、展示は多様だったからだ。

「スタティック イェット ダイナミック(静的でありながら動的)」と題されるインスタで躍るような光の投影に驚かされる。
その光は見ているうちにレクサス(UXコンセプト)として像を結び、クルマの画像が外に向かって走り出す。たしかに静と動が同居した作品である。




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展示会場の最後には「レトロスペクティブ」といういっぷう変わったパネル展示。これまで9回のレクサスの展示を年ごとにまとめたものだ。
映画と同じく1秒24コマで1つの展示が構成されている。歩きながら眺めるとパラパラ漫画のように画像が動くのを楽しめるのだ。





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■レクサス デザイン アワード受賞作品も展示
2017年ミラノ デザイン ウィークでレクサスは第5回目になる「レクサス デザイン アワード」受賞作を展示。それは先に触れたとおり。さらにグランプリがこの場所で発表された。

「次世代のクリエイターを育成・支援し、より良い社会づくりを目指し(……)」。レクサスではこのような目標をかかげて、優れたデザインを一般公募してきた。応募は63カ国から1,152作品。そこから8つのパネル展示と、4つのプロトタイプ制作のための受賞作が選ばれた。





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プロトタイプの受賞作は、1人は英国RCAで学ぶ中国のジア・ウー氏。提案は生野菜を使った楽器「プレイヤーフルート」。

2人目は米国のジェシカ・フーグラー氏。面によって異なる色をもつピースを作り、それをつなぎ合わせてラグを構成。ピースを回転させることで模様が変化する。

3人目はソウルの梨花女子大出身のアーラン・ウォン氏。部屋を構成する要素がすべてパッキングされたキャリーオンを提案。

4人目は「ピクセル」を提案した吉添裕人氏。小さな単位からなる構造体で、反対側にある反射光が官能的である。

緻密な計算と厳選された素材で作られたピクセルでつい立てのような構造体を組み上げる。反対型にひとが立てば、なんとなく、そのかたちが分かるし、服の色もそれなりに反映する。

「新しい時代の障子として考えました」。会場で吉添氏が語ってくれた言葉はインパクトがあった。この作品がグランプリを受賞したのである。




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「“YET”というテーマのもと、創造力豊かな素晴らしいものでした」と審査員の評価も高かったこれらの作品。共通しているのはどれも「YET」の思想を意識したものだということだ。

レクサスでは「YET」を「二律双生」としている。同ブランドのクルマの背景にある思想なのだという。
たとえば「高いドライビングパフォーマンスと責任ある環境性能の調和」(レクサス)。ここから新しい時代に向けて走り出すのがレクサスというのである。




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☆☆☆GGのつぶやき
日本車の進化形を指し示してきたレクサス。
今後の日本を代表する未来形EVの登場も近い。
しかし、我愛車86のNAは生涯の友としたい。



































































































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by my8686 | 2017-08-13 10:56 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

「Louis Vuitton Smartwatch」を読み解く

ルイ・ヴィトンからスマートウォッチが発売された。その名は「タンブール ホライゾン」。




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あらためて、みてみよう。



ルイ・ヴィトンといえば、トランクやバッグをはじめ人々をラグジュアリーな旅へと誘う名品を世に送り出してきたメゾン。





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そのDNAを受け継ぐウォッチには、24時間、地球のどこにいても常に“コネクテッド”な現代の旅人たちのために、実用的、かつわくわくするような仕掛けが盛りだくさん!だという。





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たとえば“My Flight”という独自の機能は、フライト時刻やターミナル情報、フライトの遅れなどを通知してくれるので、移動がよりスムーズになる。






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また“City Guide”機能は、ルイ・ヴィトンが発行するシティ・ガイドのアプリと連動し、GPSを使って最寄りのホテルやレストラン、観光名所などをリアルタイムで表示してくれる。

もちろん時刻表示も、世界主要都市のタイムゾーンから簡単操作で選択できるGMT機能つき。これがあれば、旅先でずっとスマホとにらめっこ、なんて必要がなくなりそうだ。






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さらに、このウォッチ最大の魅力はパーソナライゼーションの楽しさにある。
文字盤は「エスカル」や「タンブール」などルイ・ヴィトンのアイコニックなウォッチのパターンからチョイス。
デザインによってはラインやイニシャルをあしらうことも可能。
その日の気分や服に合わせて文字盤も変えられるのが、スマートウォッチならではの愉しみだという。





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☆☆☆GGのつぶやき
たしかに、スマホをいじっている姿は、みっともなく映る。
さらに言えば、大声の歩きスマホも、今となってはみっともなく映る。
スマートにコネクトできるギア。
官能にコネクトしてしまった。

































































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by my8686 | 2017-07-31 23:22 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

ディオールTシャツ「We should all be feminists」を読み解く

ナイジェリア出身の女性作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの「We should all be feminists」と題したスピーチをクリスチャン・ディオールがTシャツにあしらい注目を集め、スピーチは日本でも書籍化された。

「フェミニスト」という言葉に抱かれがちなイメージをしなやかに切り崩すメッセージは、新たなフェミニズムの源流になるのだろうか。




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あらためて、その内容を読み解いてみよう。


■解放感、従来イメージ崩す
スピーチは「男も女もみんなフェミニストでなきゃ」(河出書房新社)として先月出版され、東京・下北沢の本屋B&Bで20日、訳者のくぼた氏と作家・星野智幸氏の対談があった。

星野さんはこの本を「ユーモアと読んだ時の解放感に満たされる」と評し、くぼたさんは「アディーチェの魅力は排他的じゃないこと。(意見が)ぶつかった人を排除しない」と話した。
アディーチェは自身を男嫌いではなく、自分のためにハイヒールをはく「ハッピーなアフリカ的フェミニスト」と表現する。個人的体験を交えながら、自身のフェミニストの定義は、性別を問わずジェンダー問題を認識し「改善しなきゃね」と思う人だと伝える。



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高校教諭の浅野泰弘氏は、フェミニズムについて「構えるものじゃなくて、普通に誰もが関わっていくことだと感じた」。対談を企画した寺島店長は「ジェンダーの問題に気付いていなかった人で、この本を読んで『あっ!』と思う人がいっぱいいるはず。そういう人が声を出せるようになったら」と話す。





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紀伊国屋書店新宿本店の梅崎実奈氏は店のツイッターで「とにかく読んでくれと走り叫んで回りたい」とつぶやいた。「アディーチェはフェミニストという言葉にハッピー・フェミニストという言葉を重ね、手あかのついた言葉を言葉によって変えた」と梅崎さんは言う。



■性差超えるファッション界
ファッション界では今、ジェンダーレスの表現が急速に広がっている。昨秋発表されたクリスチャン・ディオールの2017年春夏コレクションでは、アディーチェのスピーチのタイトルが胸に描かれたTシャツが登場、会場に衝撃が走った。伝統と格式を重んじる仏老舗ブランドがそのような社会的メッセージを発信するのは異例だからだ。

先月来日したディオールで初の女性デザイナー、マリア・グラツィア・キウリは「ブランドのフェミニンな特徴を継承するためには、新しいフェミニズムについて考える必要があった。ファッションという道具を使って、女も男も一緒に議論する場を作る責任を感じている」と語った。





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世界でフェミニズムを訴えるデモ「ウィメンズマーチ」などでセレブらがこのTシャツを着て話題に。「女性は今、自然な自己表現のために服を着たいと願っている」とキウリ。

17年秋冬では、伊ヴェルサーチのデザイナーが自ら「平等」などの言葉入りの服を着て登場。英バーバリーの昨秋のショーでは、両性具有者が主人公のバージニア・ウルフの小説「オーランドー」がモチーフだった。婦人服と紳士服の新作を同じショーで発表するブランドも増えている。フェミニズムが向かうべき相手は、ジェンダーの垣根の向こう側の男性ではなく、垣根そのものだということのようだという。




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■新たな道、指し示す
河野真太郎・一橋大大学院准教授(英文学)の話では、アディーチェは反対や断罪といったイメージを与えられがちな「フェミニズム」をしなやかに切り崩し、ジェンダーの公正を願う全ての人々が参加できるやわらかな意味にしている。

男性中心的な体制を変えることなく、その中で女性の権利や地位を言い訳的に認めるようないわば簡易的なフェミニズムは慎重に否定しながら、女性性と商業化を頭からは否定しない新たなフェミニズムの道を指し示している。




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またアディーチェはファッションがジェンダー化の強力な装置であり続けてきたことも指摘する一方、自らの装いやメディア露出によって、「装う」ことは女性自身のためのものだという自信と解放感を与えてきた。それゆえ、ファッションがジェンダーの制度を切り崩す最前線にもなり得ることを示唆してもいる。





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☆☆☆やんジーのつぶやき
新たなフェミニズムの道。
それが人類の夜明けにつながる道なのであろうか。
マリア・グラツィアのメゾンのヘリテージを辿る旅では、1951年にクリスチャン・ディオールが発表した“オーバル”ラインのインスピレーション源となった「ラスコーの壁画」まで遡った。
もし仮に、今の中東の紛争の源にまで辿る旅に出ることが可能ならば、そこから世界を修復する力をファッションは持つことができるだろうか。





































































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by my8686 | 2017-05-24 14:46 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

建築家・隈研吾が語る震災対策 「シェアハウスを建て ご近所力を向上」を読み解く

東日本大震災、そして福島第一原発の事故から6年。熊本地震からも、まもなく1年がたとうとしている。




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いずれの地でも復興は道半ばで、いまも多くの人々が不自由な暮らしを強いられている。





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しかしその現実の一方で、「風化」は確実に進んでいる。
4大都市圏のハザードマップと不動産の値動きを重ねあわせると、「人気の街」の災害危険度がはっきりとあぶり出された。






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帰宅困難者対策には「東高西低」の傾向が見て取れた。





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AERA3月13日号は、6年後のいまだからわかったことも含め、「震災時代」を生きるために知っておくべきことを特集。建築家の隈研吾氏に、自宅で取り組んでいる震災対策について聞いている。





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あらためて、その内容をみてみよう。


15年前、いま住んでいる新宿区矢来町に引っ越しました。地盤が固い土地、近所に公園がある、耐震設計といったことは、家を建てる前提条件です。また、東日本大震災後は、ガラスや瀬戸物のような割れやすい食器を使うのはやめて、木製やゴム製を使うようになりました。

でも、構造物でできる対策には限界があります。耐震設計だから大丈夫と、建築を過信してはいません。災害が起こった時に、自宅から歩いていける範囲内でどういう生活ができるのかを考えました。




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東日本大震災では、地方で農家をしている親戚から野菜を送ってもらい、人のネットワークの大切さを感じました。ただ、震災当時、近所付き合いはほとんどなかったんですね。

家から歩いていける距離のところに仲間がいれば、と思いました。そこで近所にネットワークを作ろうと、家の近くでシェアハウスを運営することにしました。今は2棟あって、4年前と2年前にそれぞれオープンしました。






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入居者は若い方が多いですが、日本人だけでなく、留学や短期で仕事に来ている海外の方もいます。今は韓国とドイツと台湾の人がいます。外国の方は自分の国の食べ物を持ってきてくれて、よく一緒に食べています。






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僕もシェアハウスに行き、ときどき食事をします。家族を超えた付き合いですね。シェアハウスの屋上には菜園があって、そこでハーブなどの野菜を作っています。いざとなったときに、ここで作った野菜を食べることができる。僕も農作業をします。

日常から顔を合わせている人たちの近所のネットワークがしっかりしていると、いざ災害が起きた時に役に立ちます。



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それぞれの人が、自分の得意なことで貢献できる。普段から付き合いがあると、誰が何が得意で、いざとなったらどんな役に立てるか、お互い把握しています。海外の方とのネットワークができるのも、とても助けになります。





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直接会うだけではなく、シェアハウスや事務所の人たちなどとは、SNSを使って連絡も取り合います。実際に会うためのSNSです。
来年、三つ目のシェアハウスをつくりますが、「食」を強化します。屋上の菜園だけでなく、シェアハウスの階下にはレストランも入れて、いつでも食事ができるようにする予定です。









☆☆☆やんジーのつぶやき
3.11からすでに6年。しかし、いまだに何も解決されていない。
あの大地震から学んだことも多いが、「風化」するスピードも速い。
隈研吾の言う「食」の強化と共存する「絆」は、世代を超えた命題であろう。















































































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by my8686 | 2017-03-13 13:25 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

東京五輪に第2エンブレム発表

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は6日、非営利団体や自治体などが大会関連イベント時に使える「東京2020応援マーク」を発表した。



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組市松紋の大会エンブレムの一部を切り取ったデザイン。







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公式スポンサーでなくても使える第2エンブレムで、大会に向けた雰囲気を盛り上げる狙いがあるという。






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対象はスポーツ大会や競技体験会、演劇や音楽の公演など。組織委に「応援プログラム」として申請し、認証を受ける。今月から一部を先行して始め、来年度から本格的に行う。
スポンサーや政府、会場がある自治体などがイベント時に使う公認マークも同日発表された。






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財務省は2020年東京五輪・パラリンピックの記念貨幣のデザインを先月発表した。
今回は複数回発行するうちの第1弾で、ブラジル・リオデジャネイロからの開催地の引き継ぎをテーマにした2種類の1千円銀貨を発行する。







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純銀製。一つは表面に五輪旗、もう一つは表面にパラリンピック旗をあしらった。
いずれも裏面に大会エンブレムが入る。







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発行は各5万枚。額面は1千円だが、販売価格は材料費などを含む9500円。9月から造幣局が申し込みの受け付けを始めている。








☆☆☆やんジーのつぶやき
1964年の東京オリンピックの年には、中学1年の少年であった。
豊臣秀吉の陣羽織から着想を得たといわれる赤と金の大会エンブレムに、青い官能が爆発した記憶がある。
さらに、オリンピック初の写真ポスターとなった亀倉デザインの鮮烈さに、怒涛の幽体離脱状態となった記憶が甦る。




























































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by my8686 | 2016-10-07 15:23 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

「ホシノタニ団地」が2016グッドデザイン大賞の候補に

2016年度グッドデザイン賞の大賞候補6点の中から、建築分野から、神奈川県座間市の「ホシノタニ団地」(受賞者:小田急電鉄+ブルースタジオ)が入った。郊外にある小田急電鉄の社宅を改修して、賃貸住宅など公益に資する複合施設として再生させた。大賞はすべてのグッドデザイン賞の受賞対象を通じて16年度を象徴するデザインとして位置付ける1点で、10月28日に発表する予定だという。

ホシノタニ団地は小田急線の座間駅前にある。昭和40年代に建設した小田急電鉄の社宅をリノベーションした複合施設で、2015年に完成した。4棟の建物のうち2棟を一般の賃貸住宅、残り2棟を座間市に対して市営住宅として一括賃貸。1階部分には市営の子育て支援施設と民間企業の運営によるカフェを誘致した。敷地全体を地域に開放し、貸し菜園やドッグランなどを設けた。





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審査委員は、「築後40年ほどを経て老朽化していた建物と敷地を、街に開かれた全く新しい生活の場に編集し直した先端的な試み」と評価している。


あらためて、その内容をみてみよう。


■敷地全体のトータルリノベーションで団地を再生

近年の住宅事情では既存団地の老朽化が進み、こうした物件の行く末が問題視されているが、中には大幅リノベーションを加え順調に入居者を集めているものもある。座間市に登場した「ホシノタニ団地」もその1つだ。この「ホシノタニ団地」では、室内が大幅改装されているのはもちろんのこと、サポート付きの貸し農園、ドッグラン、カフェまでを併設。現在のニーズに即した便利でスタイリッシュな住環境に生まれ変わっている。

ここには、“古くて住みにくい”団地のイメージはもはやない。むしろ、現在の新築住戸ではなかなか実現できないゆとりある敷地を上手に活かし、暮らしやすい空間が形成されている。団地の概念を超えた新しいタイプの“団地”といえよう。





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■恵まれた立地条件を活かしての大規模リノベーション

そもそもホシノタニ団地は、小田急電鉄の社宅として利用されていたもので、小田急電鉄 生活創造事業本部 開発推進部 課長 によれば、2013年まで社宅として利用されていたが、築50年を超え老朽化が進む中で新たな利用形態が検討されたという。

「社宅としてのニーズが薄れる中で、当初は新築住戸として一般に提供することも考えられました。しかし、ここは『座間駅』から徒歩1分、昔ながらのつくりでしたから、団地内の敷地にも余裕があり、4棟ある棟と棟の間もゆったりと贅沢なスペースが広がっていました。こうした立地条件を活かすべきという想いからリノベーションに踏み切ったのです」

確かに、「ホシノタニ団地」の敷地全体を見ると、緑が多く、ゆとりがある。建物はすべて南向きで外光がふんだんに入るつくりだ。新たに新築となるとこうした立地条件はコストバランスの兼ね合いなどからも見直しが必要になってくるだろう。既存の建造物を残し、リノベーションという道を選んだことにも頷ける。





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しかも、同社が目指したのは「エリアニーズからコンセプトニーズへの転換」だったと小田急電鉄 生活創造事業本部 開発推進部 課長代理は説明する。
「『座間駅』というのは、小田急沿線の中でも急行の停車駅ではなく、めぼしい商業施設などもありません。単に団地の建物を綺麗に改装するだけではなく、コンセプトのあるランドマークとしての再生を目指しました」

小田急電鉄ではこうした狙いから、魅力的なリノベーション案件を手がける一級建築士事務所「株式会社 ブルースタジオ」に企画提案を依頼し、団地の再生に踏み切ったという。


■スタイリッシュな室内に広々とした専有庭住戸も用意

では、実際に「ホシノタニ団地」はどのような変貌を遂げたのか。まずは室内の様子から見ていこう。

この団地で行われたのは、全4棟のうち、3号棟と4号棟の2棟・計55部屋のリノベーションだ。もともとの2DKの間取りを大幅に変えワンルームに変更。ワンルームといっても専有面積は約37m2もあり、1LDKとも言える広々とした空間だ。




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室内は真っ白な天井と壁に、オープンキッチンのレンジフードの配管などもそのまま見せるシンプルながら洒落たつくり。キッチンも必要最低限の機能ながらステンレスと木の組み合わせがカフェのような雰囲気を出す。フローリングには、色味の濃い木材が使われていて、団地のイメージは完全に払拭されている。





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シンプルなつくりだけに、造作の収納が少ないようにも思えたが、キッチンの背面にはウォークインクローゼットとなるスペースが確保されている。実はここ、もともとはバスルームであったが、昔のつくりのお風呂場のため現在のシステムバスが入らず、発想をガラリと変えてクローゼットスペースにしたのだとか。縦長の空間ながら、なかなかの広さがあるので収納力は高そうだ。






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また、1階の部屋には、約30m2~66m2の専有庭もついている。広々としたウッドデッキが備えられていてかなりの開放感がある。これだけ立派なウッドデッキがあれば、ちょっとしたガーデンパーティーも楽しめそうだ。大部分は芝生が植えられているが、花壇スペースもあるため、ハーブや植物を育てやすい。






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賃料は、庭付きの1階が95,000円、2階以上は70,000円~72,000円(共益費が別途5,000円)という価格帯だ。小田急電鉄 生活創造事業本部 開発推進部 によれば、現在のところ反響は高く、入居希望がぞくぞくと寄せられているという。
「2015年3月にリノベーションを完成した4号棟はほぼ申し込みで埋まり、現在は6月に完成した3号棟への申し込みが進んでいます。見学にいらっしゃるみなさんの反応は良いですね。一人暮らし、もしくはお二人で住まわれる方が多く、男女問わず契約いただいています」


■アドバイザー付きシェア農園やカフェ、ドッグランも併設

また、「ホシノタニ団地」は室内のみならず、敷地内の様々な施設にも魅力がある。その1つが、サポート付きの貸し農園(シェア畑)だ。

農園は敷地内に2つのエリアに分かれ、6m2の専用区画が46用意されている。月々6,390円(税抜)の費用で専用区画での野菜づくりが楽しめるというものだ。費用の中には、種・苗、肥料、農具レンタル代が含まれるほか、専任の菜園アドバイザーの指導つきで初心者でも手軽に無農薬の野菜づくりが行える。





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このシェア畑は入居者のみならず、近隣の住民も申し込める。あえて地域の住人に開放しているのは、ホシノタニ団地がコミュニティとして地域につながる場所を目指しているためだという。

このほか、3号棟の1階には「農家カフェ」も展開されていて、今後はシェア畑でつくられた野菜をつかったメニューなども提供される予定。4号棟の1階には子育て支援施設もあり、地域に開く「ホシノタニ団地」というのが名実ともに実現されている。






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もう1つ入居者に嬉しいのは、ホシノタニ団地がペットとの入居が可能なこと。さらに敷地内には専用のドッグランが設けられている。広々としたスペースであるのはもちろんのこと、ドッグラン内には、ひのき、サワラなどのウッドチップが敷き詰められていて、ワンちゃん糞とおしっこの匂い消しにまで配慮されているのが嬉しい。






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■地域に開かれた「ホシノタニ団地」を目指す

小田急線の「座間駅」の構内から眺めると、綺麗に星座がペイントされた「ホシノタニ団地」の建物がオブジェのように佇んでいる。





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なぜこの団地が「ホシノタニ」と命名されたのか? それは、人と人をつなぐ団地、人と街をつなぐ団地。星がつながり星座となるように、人とつながる空間になるようにとの想いが込められているそうだ。





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スタイリッシュな室内に、街と入居者をつなぐ空間を盛り込んだ「ホシノタニ団地」は、まさに昔ながらの“団地”というコミュニティとしての良さを残しつつ、現代のニーズに即した物件ではないだろうか。
(HOME'S PRESS 2015.09.27より抜粋)








☆☆☆やんジーのつぶやき
敷地全体のトータルリノベーションで再生された団地は、これからの団地のあり方を示唆している。
昔ながらのコミュニティの良さを残しつつ、開かれた団地の姿は、これからの超高齢化社会へむけた、宝物のようなひとつの解答といえよう。






















































































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by my8686 | 2016-10-03 15:56 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

BAO BAO ISSEY MIYAKE

ロシアの国ぐるみのドーピング問題で、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は23日、リオデジャネイロ・パラリンピックへの出場を禁止されたロシア選手団の処分取り消しを求めたロシア・パラリンピック委員会(RPC)の訴えを退けた、と発表した。9月7日に開幕するリオ大会へのロシア選手団の出場の道は閉ざされた。CASは、RPCの資格停止処分を下した国際パラリンピック委員会(IPC)の決定を「RPCは、IPCの決定の根拠を覆すだけの事実を示せなかった」と支持した。

ロシアのドーピング問題を巡っては、世界反ドーピング機関(WADA)が、ロシア選手の禁止薬物の陽性反応が組織的に隠蔽されていたとする調査結果を公表。パラリンピック選手の35検体も含まれていた。

国際オリンピック委員会(IOC)は、リオ五輪出場の可否は各国際競技連盟に判断を委ねたが、IPCは全面排除を決めた。IPCは、陸上など主要競技を管轄する国際競技連盟の役割を持ち、フィリップ・クレーブン会長も「ドーピングは許されない」という強い姿勢を示していた。
IPCは、リオ大会でロシアにあてがわれていた267の出場枠を各国・地域に再配分する。
(朝日新聞2016.08.24より抜粋)

IPCの公明正大な高潔さにあらためて拍手を送りたい。国ぐるみのドーピング問題は根が深い。選手を道具としか扱ってこなかったロシアの負の遺産が垣間見えてくる。






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それはさておき、ISSEY MIYAKEの「BAO BAO」をみてみよう。





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ホーム レディース Bao Bao Issey Miyake
BAO BAO ISSEY MIYAKE(バオ・バオ・イッセイ・ミヤケ)






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彫刻的な感性で仕上げられたアイテムが勢揃いしたバオ・バオ・イッセイ・ミヤケ。






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個性的なパターン柄のディテールがアクセントを添え、上質な素材で仕立てられたシャープなシルエットが特徴のコレクションである。






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ポップアート風の色調や深みのあるトーンなど、鮮やかなカラーバリエーションも魅力である。






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このブランドならではの華やかさ溢れるBao Bao Issey Miyake のレディースで、大胆なスタイルを演出する女性はまた魅力的なのである。






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☆☆☆やんジーのつぶやき
三宅 一生は、広島県広島市東区に出生。
1945年、7歳の時に広島市への原子爆弾投下により被爆。
同じく被爆した母を放射能障害のため3年経たないうちに亡くしている。
「破壊されてしまうものではなく、創造的で、美しさや喜びをもたらすもの」を考え続けた末、衣服デザインを志向するようになったという。

学生時代、真夏の砂浜に刺青Tシャツを颯爽と着て登場した三宅一生本人のグラビア写真に圧倒された記憶がある。急死したジミー・ヘンドリックスとジャニス・ジャップリンのオマージュとして発表されたものだったが、あの時代の官能の疼きは今も燻っている。



























































































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by my8686 | 2016-08-24 10:10 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

Wilkhahn 座面が左右にも傾斜するワーキングチェア「IN」

シャープを買収する予定の台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が22日、国内外で7千人規模の人員削減や海外拠点の整理をする可能性を認めた。郭台銘会長やシャープの次期社長の戴正呉・副総裁が、鴻海の株主総会やその後の会見で示唆した。シャープは雇用の維持などを条件に鴻海の傘下入りを決めていたが、その前提が崩れた。7千人は、国内外で約4万4千人いるシャープの全従業員の約16%にあたる。削減の中身は公表していないが、国内では約2千人、海外では5千人前後になりそうだという。郭会長は「日本式のやりかたは、会社にとって利益がないと判断したらきっぱりカットしたい」と述べた。「場所を替えても飼い主を替えても悪い卵しか産まない鳥はいらない。シャープは残そうとするが、カットすべき人はカットする」としている。


■鴻海精密工業の郭台銘会長と戴正呉副総裁(シャープ次期社長)の主な発言

【郭会長】

 ・シャープの買収手続きは今月中にすべて終わる予定だ。
  シャープはすごい技術を持っており、1+1を5以上にする自信がある。
 ・シャープには何年も蓄積したままにされた大きな財務問題があるが、多少のブラックホールは受け入れることにした。
  これから全力で改善させる。
 ・まず海外から手をつけ、適正な経営コストの会社にしたい。
  コストの高い協力会社の経営を合理化し、整理する。
 ・個人ごとの業績を評価し、信賞必罰の制度を採り入れる。
 ・短くて3年、長くて6年、シャープの経営が好転したらすべて日本人の手に戻したい。


【戴副総裁】

 ・中国の合弁会社は整理する。
 ・社長は日本人にしたいと郭会長とも話していたが、無理だと思った。
  自分の息子は自分で教育できない。だから私がシャープのために修練に行く。
  シャープからは給料はもらわない。黒字化できたら日本人にする。
 ・シャープには高コストやムダ、ぜいたくがいっぱいある。
  契約のあり方もすべて見直す。高い部品を高いまま期限なく買い続けている。

鴻海方式でシャープがどう変わるのか。今は静観しかあるまい。





それはさておき、本日はドイツブランドであるウィルクハーンのワーキングチェア「IN」をみてみよう。


身体を動かすことを自然に促すオフィス環境とワーキングチェアの重要性を提唱しているウィルクハーンによる、ワーキングチェア「IN」。






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一つひとつのパーツに複数の役割を与え、使用するパーツを極限まで減らすことで、快適な操作性、容易なメンテナンス、環境への負担軽減を実現している。






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最大の特徴が、三次元シンクロメカニズム“トリメンション”の採用。
トリメンションは2009年に発表したワーキングチェア「ON」で初めて採用された。





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INのそれは、さらにコンパクトにシンプルに新解釈されたものだ。







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トリメンションは、身体に不可欠な動きを着座時も制限しないように、人間の関節のように柔軟な動きをするメカニズム。
背もたれと座面に、前後だけでなく左右の動きも組み合わさった回転運動を可能にする。
シートは12°から-5°、背もたれは最大28°まで、さらに左右に最大13°まで傾斜する広い可動域を持ち、身体の動きを阻害せずサポートする。対応する体重は45〜140kg。






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ONでは二本のバネを用いていたトリメンションだが、INでは一本で動きをコントロールできるものを採用している。
また、背もたれと座面を形成する樹脂フレームは一体成形で、場所ごとにグラスファイバーの混合率を変えることで、腰の部分は柔らかくしなやかに、背もたれの部分は固く強度が高い、と場所による柔軟性の違いを実現している。







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そして、背もたれのファブリックは、場所によって織りの密度を変えることができる特殊な織り機で作られている。
これにより、1枚で背中のそれぞれの部位に最適なサポートを提供することができる。
また、水分を含むことで膨張する特徴を持つ繊維なので、濡らした状態で貼り作業を行い、乾かすことで立体的な曲線を描くフレームにフィットさせている。








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INは、2015年6月にシカゴで行われた北米最大のオフィス家具見本市「NeoCon2015」にて、Seating:Ergonomic Desk/Task部門でGold Awardを受賞、総合賞Best of NeoConにも最終4候補にまで残った。
日本では2015年秋から発売されている。







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※Wilkhahn
バウハウスに起源を発し、インダストリアル・デザインのみならず、さまざまな芸術分野やカルチャーに世界的な影響を与えてきたドイツデザインの思想。
ウィルクハーンはドイツに生まれ、ドイツにはぐくまれたモダニズムの原理をかたくなに守りながら、クオリティにこだわり、イノベーションを追及し続けている。











☆☆☆やんジーのつぶやき
快適な操作性、容易なメンテナンス、環境への負担軽減、まさにドイツデザインここにあり。
モダニズムの原理をかたくなに守り抜くその精神性が、やっぱり好きだ。











































































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by my8686 | 2016-06-23 11:11 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

五輪で注目のトコロ紋、建築界でも増殖

4月25日に発表になった東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のエンブレム。





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テーマは「組市松紋」で、形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化、思想などの違いを示している。
制作者の「野老朝雄」という名を聞いて、「そうか、トコロさんか!」と思った建築関係者は多いという。




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野老朝雄氏のプロフィールをみてみよう。

1969年生まれ。
92年東京造形大学卒業。
92~93年AAスクール(英国)。
94年父親が主宰する野老設計事務所に所属。
95~99年江頭慎氏に師事。2003年tokolo.com設立」

AAスクールは、ザハ・ハディド氏も学んだ英国の私立建築学校。
だが、野老氏は一般的な建築設計ではなく、「平面のデザインから空間全体に影響を及ぼす」ことを目指した。
その理由を野老氏は、「1つのパターンから展開される可能性を感じたときの喜びが大きい」と語る。





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幾何学的な「紋様」は、関係者の間では「トコロ紋」の愛称で呼ばれる。
その魅力について野老氏は、「『マーク』のような単体とは違って、様々な場で応用されてつながっていけること」と話す。




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今回の五輪エンブレムも、単なるマークに終わらず、空間での展開を期待したくなるデザインだ。



あらためて、過去の作品をみてみよう。


2006年「Next-A」巻末企画。
「私が注目するU35(前編)」
「私が注目するU35(後編)」



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「曼陀羅」のようなこれらの図。
単純にビジュアルとして面白いが、「意味」もある。
正35角形がベースになっているという。
35の頂点から向かい合う頂点に対角線を引いて作図されたものだ。
特集テーマが「U35」であることから、取り上げたU35世代のネットワークの広がりを表現したという。




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自然界に存在する様々な多角形にも意味があるとすれば、それを探りたくなる。



これを機に「tokolomon」が世界に広がっていくのであろうか。



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☆☆☆やんジーのつぶやき
かつて曼荼羅の宇宙的空間に官能が溺れた時期がある。
今もその深淵で奥深い世界観に魅かれつづけている。
ネパールで買い求めたタンカのコレクションもその影響からである。
ブッダストーリーから展開される絵物語の世界は飽きない魅力がある。







































































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by my8686 | 2016-04-27 10:51 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

Nature scape

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、旧エンブレムの白紙撤回を受けて改めて選考していた新しいエンブレムを、最終候補の4作品の中から作品Aの「組市松紋」に決定したと発表した。
制作者は東京都在住のアーティスト野老朝雄氏(46)。
市松模様を藍色の四角形の組み合わせで表現し、日本らしさを描いた。

エンブレムを巡っては、デザイナー佐野研二郎氏による旧エンブレムに、類似した作品があるなどの指摘があり、組織委が撤回。
新エンブレムは応募条件を緩和し、1万4599作品が集まった。
最終審査では、事前に公開した4作品に対する国内外の延べ4万1516人の意見も参考にしたという。






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日本的な「粋の美学」を感じさせるデザインだが、1964年の亀倉雄策によるシンボルデザインに感じたあの官能の震えはおきないのはなぜであろう。
中学1年の時、図書室に貼りだされたオリンピックポスターの鮮烈なイメージは、いまだに残像として残っている。





さて本日は、隈研吾によるミラノイタリアでのショールームデザインをみてみよう。


「Nature scape」




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■隈研吾のプレゼンテーションより

このショールームでは、清廉な質で知られる石、ピエトラ・セレーナを使用し、実際の地形であるかのような地勢図を創造した。







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水を形どり、植物の存在を引き立て、見学者には、自然の中のそぞろ歩きを導く。





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☆☆☆やんジーのつぶやき
森の中をそぞろ歩くような感覚に導くデザイン。
地勢図の有機的なラインには昔から魅かれるものがある。
粟津潔が好んで描いた土俗的な地勢図のあの熱い祈りにも似たデザインが今では懐かしい。





















































































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by my8686 | 2016-04-26 08:06 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)