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「トヨタホームがミサワを子会社化」について読み解く

トヨタホームは、ミサワホームの保有株式を27.84%から51%に引き上げて、子会社化する。





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ミサワホームが連結対象となったことでトヨタ自動車の住宅部門売上高は単純合計で5664億円となり、レオパレス21、積水化学工業を抜いて住宅業界7位の規模となる。





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あらためて、この内容をみてみよう。


トヨタホームとミサワホームは11月22日に資本業務提携契約を結び、28日からミサワホームの普通株式を公開買い付けするとともに、第三者割当増資を引き受けて、株式保有率を51%とすることで合意した。
ミサワホームの上場は維持し、戸建て住宅事業では鉄骨ユニット工法のトヨタホーム(2015年度の実績は約3150戸)、ツーバイフォー工法のトヨタウッドユーホーム(同約700戸)、木質パネル工法のミサワホーム(同約7550戸)の3ブランド体制で事業展開していく。







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今回の資本提携は、企業規模を拡大して経営基盤を強化し、新たな成長戦略を実現するのが狙いだ。住宅新設着工戸数はリーマンショック後の09年度に年間100万戸の大台を割り込んだ後、最近は年90万戸前後で推移している。

賃貸住宅は需要が比較的好調だが、ミサワホームとトヨタホームが得意とする戸建て注文住宅の持ち家需要は年30万戸を割り込んだ状態が続いており、今後の人口減少で需要が一段と縮小する懸念がある。

ミサワホームでは、15年4月にミサワエムアールディーに不動産関連事業を統合して「ミサワホーム不動産」に社名を改めた。不動産仲介、買取再販、不動産投資事業などを強化するとともに、10月にディーラー体制を見直して直販化を進める構造改革を推進してきた。

今年4月に発売した初の5階建て重量鉄骨造住宅では、躯体部分の鉄骨部材の生産をトヨタホームが担当。10月に販売開始した千葉ニュータウンでの戸建て分譲事業もトヨタホームと共同で行うなど連携を強めていた。

両社は来年4月からスタートする予定の中期経営計画の策定を進め、今後の成長戦略を具体化していく。国内ではトヨタ自動車の資金力を生かして、自動車ディーラー店舗などの跡地を活用した不動産開発事業を本格化させるとみられる。

海外事業はトヨタホーム、ミサワホームともに大きく出遅れていたが、今後はトヨタ自動車の強力な海外ネットワークを生かし、トヨタブランドを前面に事業拡大に取り組むことが予想される。





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トヨタ自動車を創業した豊田家では、現・章男社長の曽祖父である佐吉氏が紡織機、祖父の喜一郎氏が自動車、父の章一郎氏が住宅を新規事業として立ち上げてきた。紡織機、自動車では大成功を納めただけに、1975年に社内事業部から立ち上げた住宅でも成功間違いなしと言われてきたが、予想に反して苦戦。長い間、社内事業部のままトヨタ本体から独立できない状態が続き、悲願の成功に向けてM&A(買収・合併)などの新たな起爆剤を求めていた。





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一方、ミサワホームは62年に創業して81年に東証一部に上場。積水ハウス、大和ハウス工業と並んでプレハブ御三家の地位を確立したが、80年代後半のバブル期にゴルフ場やリゾート開発など多角化を推進し、巨額の有利子負債を抱えて経営が悪化した。

90年代末に金融機関の不良債権処理が本格化すると、ミサワホームでも債務免除などの金融支援を得て2003年に持ち株会社ミサワホームホールディングス(現・ミサワホーム)を設立して経営再建を進めた。しかし、04年に産業再生機構入りが決定。機構による債権買取決定に合わせて05年4月にトヨタ自動車、あいおい損保(現・あいおいニッセイ同和損保)などがミサワホームに33.4%出資した。

トヨタ自動車では、ミサワホームへの関与を深める過程で、03年にトヨタホームを設立。その後にミサワの株式をトヨタホームに譲渡し、資材の調達・物流分野を中心に協力関係を深めていた。






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住宅業界では、国内需要の減少に備えて経営基盤を強化する動きが相次いでいる。戸建て分譲の一建設、飯田産業など6社が2013年11月に経営統合して飯田グループホールディングスが設立した。






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大和ハウス工業も13年にゼネコンのフジタ、マンション専業のコスモスイニシアを子会社化して売上高は3兆円を突破。積水ハウスも15年にゼネコンの鴻池組と資本提携した。

今年に入って、旭化成ホームズが25年度に売上高1兆円を目指す中期経営計画を発表し、関西系ゼネコン森組との資本提携、6階建てまでの中高層ビルを商品化するなど事業領域を拡大している。

パナホームも、リフォーム子会社にパナソニックが出資して共同事業を始めるなど、協力関係を強めている。






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引き続き、住宅業界では国内需要の動向をにらみながら、合従連衡で生き残りを図る動きが広がると予想される。








☆☆☆やんジーのつぶやき
どの業界にも波及する合従連衡。
生き残りを賭けた熾烈な鬩ぎ合いの末にみえるものとは。
今しばらく、動向に注目していこう。












































































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by my8686 | 2016-11-30 11:30 | たまには気になる経済学 | Trackback | Comments(0)

EDWIN TOKYO HARAJUKU

ジーンズ大手のエドウインは、東京・原宿に直営店「EDWIN TOKYO HARAJUKU(エドウイン トーキョー ハラジュク)」を29日に開く。






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若者向けファッションの中心地、原宿に約3年ぶりに再進出する。
経営危機から立ち直った新たなエドウインの拠点として、国産ジーンズの品質をアピールする。







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新店舗は2階建てで売り場面積は約96平方メートル。
これまでロンドン、パリ、ミラノの直営店のみで扱ってきたモデルや、汚したり破ったりした原宿の店舗限定品など、国産ジーンズを中心に扱う。

店内も「和」をテーマにしたつくりで、内装には着物を掛ける道具などを現代風にアレンジして使っている。
原宿を訪れる多くの外国人客に「EDWIN」ブランドを知ってもらう狙いだ。






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エドウインは、資産運用の失敗で数百億円の損失を出し、2013年に私的整理の事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)の利用を申請。
14年に大口取引先の伊藤忠商事が約300億円を投じて子会社化した。

伊藤忠の支援で再建が一段落したとして、13年に一度店を閉めた原宿に再進出することを決めた。
エドウインの中分孝一社長は「新生エドウインの世界観を見せる挑戦の場所。顧客の裾野を広げ、販売増につなげていきたい」と話した。







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秋田と青森にジーンズの生産拠点を持つエドウインが、東京から世界へ新しいデニムを発信する新たなコンセプトショップ。
和と洋、未来と伝統が交わり、新しいカルチャーを生み出す原宿ならではの和の新しい解釈や、時代の空気・感度・態度を再編集し、デニムの素晴らしさとその文化を再構築していく。






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1階はインディゴブルーを基調としたヨーロッパのEDWIN STOREを彷彿とさせる外観で、同店限定アイテムや、プレミアム・クラシック・モダンのコンセプトで展開する「Eスタンダード・ライン」、ワークアイテムなどをラインナップする。
2階では、Eスタンダードのベーシックなラインを中心にメンズとウィメンズを幅広くそろえ、くつろげるラウンジを併設。






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盆栽や暖簾、提灯、格子、白・藍・木の配色といった和×モダンの要素を取り入れた空間を演出する。






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■EDWIN TOKYO HARAJUKU(エドウイン・トーキョー原宿店)
住所:東京都渋谷区神宮前3-18-23
電話番号:03-6447-0330
売場面積:96.18平方メートル
営業時間:11:00-20:00















☆☆☆やんジーのつぶやき
ほぼ毎日の普段履きとして、エドウィンの黒デニムボトムを愛用している。
履き心地の良さと強さと日本産という理由で長年愛用している。
先月ついに尻部分が裂けてしまい、ついに新調したものである。
近場のカジュアル衣料ショップで「2本購入割引キャンペーン中」で色違いの2本買いをした。
奮闘してほしいものである。
































































































 












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by my8686 | 2016-11-29 11:29 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

妹島和世設計「すみだ北斎美術館」がオープン

東京都墨田区亀沢に「すみだ北斎美術館」が11月22日にオープンした。





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両国駅から徒歩数分、江戸時代には本所割下水と呼ぶ排水路があった「北斎通り」沿いの緑町公園内に位置している。
墨田区が構想を始めてから20数年を経て、開館にこぎ着けたという。




あたらためて、その内容をみてみよう。


葛飾北斎(1760~1849年)は、「冨嶽三十六景」などで国際的に評価の高い江戸後期の浮世絵師。




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建設場所は、北斎が生を受け約90年の生涯を通して多くの作品を描いたゆかりの地だ。





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建築設計は、妹島和世建築設計事務所が手掛けた。
建物は鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造で、地下1階・地上4階建て。延べ面積は3279m2で、総工費は約34億5000万円(展示製作費含む)。

2009年、郷土の偉人を地域のシンボルとすることで観光などの地域産業に貢献し、情報発信の場とすることを目的に墨田区はプロポーザルを実施。
約180者の中から、妹島和世建築設計事務所が最優秀者に選ばれた。周辺への開放性、建物のスケールなど街との調和が評価を受けた。





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デザインの特徴は、小さな建物が寄り添うような構成としたこと。






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アルミパネルで覆われた壁面は垂直、水平方向ともに角度を持たせることで分節し、周辺の敷地割や建物のスケールになじませた。空や樹木を映し出す外壁の表情は時間や季節によって変化する。






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1階には、くさび形をしたスリット状の開口を4方向に設けた。開口の内部には路地のような通路が続き、エントランスや図書室、講座室、搬出入室の4つのボリュームを生み出している。
道行く人を内部に引き込み、美術館内の活動を見せることで親しみを持ってもらうためのしつらえだ。






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同美術館の収蔵作品は、世界有数の収集家ピーター・モース氏のコレクションや浮世絵研究の第一人者、楢崎宗重氏のコレクションをはじめ、取得または受贈した合計約1500件。3階と4階の展示室では今後、年間5~6回の企画展を行う予定だという。






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高精細レプリカで北斎の生涯の作品を見られる常設展示室は丹青社による設計・施工で、タッチパネル式情報端末などを用いてインタラクティブ(双方向)に楽しめる。企画展示室の開館記念展「北斎の帰還―幻の絵巻と名品コレクション―」(11月22日~2017年1月15日)では、海外に流出してしまっていた幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」などを公開している。







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「北斎は、海外の絵の具を使ったり、ほかの浮世絵師とは異なる構図で描いたりするなど、新しいものを吸収し、他の人がやっていないことに挑戦した人。時代の先を見ながら創作をするところが、北斎と妹島さんはマッチしている」と菊田寛館長は話す。「建物自体が美術品」(菊田館長)と、北斎のコレクションのみならず建築を観賞する来場者にも期待を寄せている。年間来場者数は20万人を見込むという。






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☆☆☆やんジーのつぶやき
画狂人北斎。
中学生時代から「冨嶽三十六景」の富士を借景とした絵物語に酔った。さらにそのデッサン力の凄さに驚嘆もした。
今回、妹島和世による「すみだ北斎美術館」は是非とも訪れてみたい建築のひとつとなった。













































































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by my8686 | 2016-11-28 11:28 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

キューバ革命主導「カストロ前議長死去」を読み解く

1959年のキューバ革命を率いたフィデル・カストロ前国家評議会議長が25日午後10時29分死去した。90歳だった。
2008年2月に議長職を辞任した後も、「反米帝国主義のカリスマ」として国内外に強い影響力を保ってきた。

資本主義の超大国、米国に異を唱える第三世界の指導者として半世紀以上、カリスマ的な存在感を保ち続けた。老いて公職を退いてなお、反米姿勢を貫き続けた。





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あらためて、カストロの足跡を辿ってみよう。

1926年キューバ東部ビラン生まれ。59年1月のキューバ革命でアルゼンチン人革命家のチェ・ゲバラらと共にバチスタ独裁政権を打倒し、権力を握った。





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米国が61年に国交を断絶すると、社会主義路線を宣言。62年にはソ連の核ミサイル配備を受け入れた。米国は海上封鎖し、全面核戦争の瀬戸際に至る「キューバ危機」を招いた。







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東西冷戦下、中南米諸国の左翼ゲリラや、アフリカのアンゴラの革命運動を支援した。一方で国内では、反対派を厳しく弾圧した。






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91年に後ろ盾のソ連が崩壊。経済危機に陥ると、市場経済の原理を部分的に取り入れて経済の立て直しを図った。だが国内経済は疲弊し、亡命者が相次いだ。






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2006年7月、腸内出血で緊急手術を受けた。08年2月にラウル氏に議長を譲った後、11年には全ての公職から退いた。ただ今年9月に安倍晋三首相と会うなど、最近まで各国要人との面談を続けてきた。






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キューバは昨年、54年ぶりに米国と国交回復。今年3月にはオバマ米大統領が現職大統領として88年ぶりに訪問した。しかし11月、経済制裁緩和の取り消しを示唆してきたトランプ氏が米大統領選で勝利。キューバは直後に、3年ぶりとなる軍事演習を実施した。






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盟友チェ・ゲバラらとともに独裁政権を打倒した1959年のキューバ革命で世界を驚かせたカストロ。当時32歳だった。

南米では1990年代末から2000年代にかけて、米国の新自由主義経済に対する反発からベネズエラ、ボリビア、エクアドルなどで格差是正を重視する左派政権が生まれた。各国の指導者にとってカストロは精神的な支柱だった。





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☆☆☆やんジーのつぶやき
盟友チェ・ゲバラの存在とともにカストロの存在も痛烈なものとして記憶している。
キューバを社会主義国家に変えた偉大なる革命家の死である。
心から追悼の意を表したい。































































































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by my8686 | 2016-11-27 11:27 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

東京にも雪が降る

24日は、東京に雪が降った。11月に降る雪は、54年ぶりだという。




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浅草の雪景色を見ていると、なぜか川瀬 巴水の版画を思い出していた。






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衰退した日本の浮世絵版画を復興すべく吉田博らとともに新しい浮世絵版画である新版画を確立した人物である。





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日本各地を旅行し旅先で写生した絵を原画とした版画作品を数多く発表。






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日本的な美しい風景を叙情豊かに表現し「旅情詩人」「旅の版画家」「昭和の広重」などと呼ばれた。






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アメリカの鑑定家ロバート・ミューラーの紹介により欧米で広く知られ、国内よりもむしろ海外での評価が高い。





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浮世絵師の葛飾北斎・歌川広重等と並び称される程の人気があるという。






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☆☆☆やんジーのつぶやき
雪の季節となった。スタッドレスへの交換は毎年自分でおこなう。
86に履かせて、また雪の峠走りを楽しめる季節でもある。
ドリフトが誘発しやすい路面になると、またまた官能が爆発してしまいそうだ。
































































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by my8686 | 2016-11-26 14:21 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

冬の日  西脇順三郎の詩など詠みて

早朝の外気温が6℃となった今朝。そろそろ冬タイヤへの交換を気にしなければならなくなった。

40~64歳の現役世代が支払う介護保険料の見直しについて、政府は2017年8月分から段階的に実施する検討に入ったという。
大企業に勤める会社員らの保険料は徐々に上がり、最終的に19年4月分からは平均月700円以上の負担増となり、中小企業の会社員らは逆に月240円程度安くなるそうな。

現役世代の介護保険料は加入する医療保険の運営者を通じて納める。運営者ごとの負担は現在、被保険者数に応じた「人数割」で決めているが、被保険者の収入総額に応じた「総報酬割」に改める。保険料の急増を避けるため、18年度までは納める保険料総額の半分に総報酬割を導入。

19年度以降は全面実施する。高収入の大企業の会社員らが入る健康保険組合の約7割、公務員らの共済組合のほぼすべてで負担が増える。

事業主負担分も含めた個人の保険料を14年度の決算見込みから試算すると、健保組合の平均年収456万円の場合で月727円増え、年収841万円では月1万円超に倍増。当面は上限設定など激変緩和策を検討し、与党などと調整するという。

この見直しで政府の支出は最終的に年約1600億円が抑制できるという。
収入総額に応じた「総報酬割」制度は、大いに賛成である。




それはさておき、こんな寒い日には、西脇順三郎の詩など詠もう。




「冬の日」 西脇順三郎


或る荒れはてた季節

果てしない心の地平を

さまよい歩いて






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さんざしの生垣をめぐらす村へ

迷いこんだ







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乞食が犬を煮る焚火から

紫の雲がたなびいている








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夏の終りに薔薇の歌を歌つた

男が心の破滅を歎いている

実をとるひよどりは語らない









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この村でラムプをつけて勉強するのだ

「ミルトンのように勉強するんだ」と

大学総長らしい天使がささやく








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だが梨のような花が藪に咲く頃まで

猟人や釣人と将棋をさしてしまつた









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すべてを失つた今宵こそ

ささげたい









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生垣をめぐり蝶とれる人のため

迷って来る魚狗〔かわせみ〕と人間のため








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はてしない女のため

この冬の日のため









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高楼のような柄の長いコップに

さんざしの実と涙を入れて








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☆☆☆やんジーのつぶやき
寒い秋風が吹くころになると、焚火が無性に恋しくなる。
肉を焼くでもなく、珈琲を沸かすでもなく、ただ古い手紙や領収書などの紙屑を焼いている。
とりとめのない、ただ無言でチラチラと燃える火を見つめている、空白の時間。
そんな夕暮れが恋しくなる。























































 












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by my8686 | 2016-11-25 11:25 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

隈研吾のスイス初の建築「ArtLab」オープン

昨日の勤労感謝の日は、午後から愛車86GTを駆り、夫婦二人で10月にプレオープンした乗馬クラブ開催の無料体験乗馬へ行く。

数年ブランクのある乗馬経験者の掘り起しも兼ねたキャンペーン中ということで、丁寧に基本の常歩から速歩を繰り返す。今年5月に記念外乗してからブランクがあるものの、乗馬後半にはリズムを取り戻す。2年かけて100鞍を乗りこなし身体に沁み込ませた基本姿勢である。

経験者にありがちな力の入れ過ぎへの注意点がある。さらに、体験乗馬用に訓練された馬にありがちな、戸惑いへのいなし方もレクチャーされる。いつも感じるのだが、乗馬の奥の深さは、愛車86を乗りこなす心に通じるものがある。短時間ながら楽しい時間を過ごすことができた。

町田から応援に来ているという営業担当者の軽妙な話ぶりに、横浜に単身赴任していた頃の思い出話でもりあがる。



それはさておき、今日はEPFL(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)設計競技で最優秀賞を獲得した「ArtLab」が4年の歳月をかけて完成したニュースを読み解いてみよう。




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設計は、隈研吾。

250メートルの長い屋根の下に三つの異なる機能の「箱」が配置されたこの建物は、日本の木造平屋のような控えめなやわらかさと同時にシャープなデザイン性を持ち、どっしりとした屋根と長いひさしで人を温かく迎え入れる。
世界一流の建築家の作品が立ち並ぶスイスで「ここ20年の一つの最高作」と建築ジャーナリストたちから高く評価されたという。





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連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の学生食堂などが並ぶ小高い場所から前方に広々とした敷地が開け、その向こうにきらきらと輝くレマン湖が覗く。
左手には2010年に日本のSANAAが作った「ロレックス・ラーニングセンター」があり、右手にはそれと対峙するようにして隈研吾のArtLabが黒い帯のように伸びている。





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パトリック・エビシェール学長は、ラーニングセンターを「キャンパスのトーテム」となる多目的学習センターに、ArtLabを夜中まで研究を続ける学生が一息つけるカフェ(モントルージャズ・カフェ)とミュージアム、さらにビッグデータの展示空間を付け加えた一種の「文化センター」にしようとした。
コンクリートとガラスでできた巨大な波のような作品と、木と石の屋根でできた長い家のような作品。





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一見対照的な二つだが、隈研吾によれば「材料は違うが、二つともとてもヒューマンなものを追求した」という。
EPFLの殺風景だったキャンパスは、二つの作品が放つヒューマンなものとその芸術的な美しさで、高雅な特別な空間に変貌した。





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さらに、隈研吾へのインタヴューをみてみよう。

■EPFLのキャンパスは、実験室の集合体のようで冷たい雰囲気です。そこに建てる新しい建築ということで、どんな工夫をしましたか?

このキャンパスは、箱型の建物が並んでいる感じがあるから、箱っぽくなくて、家っぽいものを作ろうというのが一つありました。それと、箱がバラバラに並んでいるようなので、そこに軸を与えて一つの秩序を与えようという気持ちはすごくありましたね。
また、隣の「ラーニングセンター」はガラスとコンクリートでできていますがとてもヒューマンなものを追求している。僕らもガラスとコンクリートではなくて、同じくヒューマンなものを追求しようと考えた。だから、この建物のことをとても意識して作りましたね。





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■木を使われた理由は?

僕らの時代というのは、ちょうどコンクリートの時代から木の時代への転換期にあると思っています。
コンクリートは20世紀の工業化社会には非常に便利な素材だった。しかし、工業化社会後の少子化社会や高齢化社会は、人間がもっと癒しを求めたり、材料との対話を求めたりと、そういう時代になってくる。そういう時代にふさわしいキャンパスの建物を作りたいという思いで、木を全面的に表に出していったのですね。

ひさしやセミアウトドアの部分だけではなく、部屋の中も天井の木の骨組みをそのまま見せている。日本の民家が木の骨組みを見せることで、安心感みたいなものを与えてくれるので、それをここでも求めました。
木の種類ですが、唐松です。スイスにある木の中では、強くて、色も明るくて、とても気に入ったのです。





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■エビシェール学長がArtLabに求めたものの一つが、学生の憩いの場ということです。それをどう実現しようとしましたか?

若いクリエイティブな学生たちが、夜中まで研究するというのはすばらしいことで、大学というのはそういう場所でなくてはいけない。そこで学生が、ぱっときてお茶を飲んでフワッとできるような空間は、やはり木がいいんじゃないかと。
それから屋根というのも人間にとってすごく重要な要素だと思っています。昔の家というのは屋根を持っていたわけだから、屋根の下にいると落ち着く。

今回の作品はコンペのときから、「under one roof」と僕らは呼んでいたのですが、屋根が人間に与える安心感みたいなものとか、あるいは「俺たちは一つの屋根の下にいる一つのコミュニティーメンバーだ」という感じを、この作品に出すことが、エビシェールさんの理念にも合うのではないかと思ったわけですね。





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■屋根の素材は瓦かと思いましたが、薄い石なんですね。

この町「ローザンヌ」の語源に「ロッズ」というのがあって、それが石積みの屋根のことだという説もあるんです。ああ、それはすごく面白いなと思って。
それと、僕がスイスでいろいろ旅していて、石で葺いた屋根の下に木造の建物があるというのに惹かれて、そういう昔ながらのやり方にインスピレーションを得て石の屋根を使いました。

厳しい環境の信州にも石の屋根がありますが、スイスもそれと同じく厳しい環境なので、石の屋根が安心感を与えてくれるのではないかと思い、その効果も考えました。
石はスペインから取り寄せたのですが、スイスの職人さんたちが石を切って重ねてくれて、すごく上手でしたね。





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■スイスを旅して一番感銘を受けた建築は、やはりそうした石の屋根の家だったのですか?

深い谷の斜面に、民家が立っている様子は強烈で、ああいう斜面にああいう家を建てて生活する人のたくましさみたいなものに感銘を受けましたね。スイス独特の強さみたいなものが一番象徴的に表れている建物が、急斜面に建っている民家かな…。
実は、僕はもう一つスイスで、スイスの建築家ピーター・ズントーが作ったヴァルツの温泉があるところで仕事をしていて、あそこはもう10回以上行っていて、ズントーの建物の内装・増築を手がけた後、今「石屋さん」の建物を手がけています。あそこの谷は深く、日がすぐに暮れてしまう。そんな中をずいぶんいろいろ行きました。





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■ArtLabは日本的に見えます。日本的な要素を取り入れましたか?

日本的なものとスイス的なものを区別する必要はないと思っていて、スイスの中にも何か日本的なものを感じることがあるし、日本の中にもスイス的なものを感じることはあるし、僕らが、人間がそこで何を感じるかということだけの問題です。
ただ、とても似た部分がたくさんあると思っていて、それは特に信州や東北の山に住んでいる人とスイスの山や谷に住んでいる人に共通のたくましさと、そのたくましさが象徴的に表れている建築の中にです。

一方で、ArtLabは無理に日本的にしようとしたのではなく、僕らが使ってきた日本の建築のディテールが自然にここでも使われていますね。例えば、ひさしの先端をすごく薄くして見せるディテールは日本でやってきたことです。
スイスの民家でも、ひさしの先端はすごく繊細で、石でパンと終わっているようなディテールがたくさんあるから、ここで使ったひさしの先端を無理に日本的という必要性はなくて、なんか共通の素材に対する感性みたいなものがあるのかもしれないですね。





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■ディテールといえば、セミアウトドアの部分のスチールで補強された木の柱がずらりと並ぶ中に、一本だけスチールだけの柱がありますね。

それは異質な「ノイズ」といってもいいものを取り入れることで解決するというやり方です。すぐ横が「モントルージャズ・カフェ」で、オープンすると恐らく特別な異質の空間が誕生すると思うので、すでに建物自身に「ノイズ」を取り入れておくことで、違和感が生まれてもそれが不自然に感じられないようにというのは、いつもやっていることです。





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■ところで、省エネの建築に興味を持たれていますか?

省エネや持続可能性というものと、デザインをどうコーディネートするかということに、すごく関心があります。
まず、屋根というのはエネルギー的にすごく優れていて、屋根のひさしというのは一番暑いときの太陽光をカットするし、冬の光は逆に入ってくるということで、屋根がついているということ自体がもともと省エネのデザインなんです。

とくにひさしが長いものは省エネの効果が高いので、今回ArtLabでもひさしを長く出しました。そういう省エネとデザインが一体になる、ないしはサステナブル(持続可能)なものをデザインに翻訳していくことを、これからの建築家はやるべきことだと思っています。単にかっこよさだけを追求するのではなくて。

今回の屋根の石というのも、実はそういう点からは優れた材料で、石は昼間太陽光で暖まって、いわゆるヒートストレージといって、熱をそこに溜めといて夜寒くなるとそれを家の中に放熱するわけです。





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■最後に、隈さんの作品は全体的に小さいユニットの組み合わせからできている感じがありますが、それは今の工業生産でユニットが簡単に作れるからか?それとも特別なコンセプトがありますか?

確かに小さなユニットの組み合わせというのは僕の建築の特徴の一つですが、それはヒューマンスケールを感じられる建物にしたいということがあります。バーンと大きなコンクリートの壁があるというのではなくて。
例えばレンガを積んでいると、レンガの一個一個のスケールが分かるじゃないですか。日本の木造建物でも板の幅など、板の一枚一枚が認識できる。で、そういうものから、自分に近いヒューマンスケールを建物に感じることができるというのは、これからの建物に必要だと思うんですよね。

同時に、僕は「建築のデモクラシー」と言っているんだけれど、自分で部材を組み合わせて作るみたいなことも、これからは人間みなやり始めるんじゃないかと思うんですよ。
昔、木造というのは自分でけっこう作れて、僕なんかも親父と一緒に自分の家の手直しとか、しょっちゅうやっていたから。

そういう、自分ではずしたりつけたしたりできるということは、小さなユニットのメリットなわけですよ。だから、これから建築はそういう方向に変わっていくんじゃないかと思って。
今、大型コンピューターが小型になってみんな持っていてデモクラシーがあるわけで、それが今やスマホで何でもできてしまう。そういうデモクラシーが建築でもこれからどんどん広がっていくんじゃないかと思っています。






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意図のある建築 -それぞれのパビリオンに役割に応じた際立った個性-

• モントルー・ジャズ・ラボ(1,400m2)
Cosandey 広場の单に位置し、モントルー・ジャズ・カフェとステージ付きシアター/コンサートホールが併設。
EPFL メタメディアセンターと EPFL+ECAL Lab が共同開発した革新的な実験デバイスにより、来訪者が世界的に名高いモントルー・ジャズ・フェスティバルの過去 50 年分のコンサートを追体験できるようになっている。





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• アート&サイエンスパビリオン(1,100m2)
未来的な空間演出デザインの場として考案された新しい実験的ラボ。自動制御照明、拡張現実、視標追跡装置などにより、来訪者は前例のない美術館体験を堪能することができます。このパビリオンでは年に 2 回、空間演出展示会が開催され、Gandur 芸術財団の芸術資産やその他スイス国内外のコレクションが教育を目的として展示される予定です。またこのパビリオンでは、各種の芸術制作を行う人々を一定期間招聘し、滞在しながら作品制作を行うプログラム「artists-in-residence」が行われる予定。




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• 実演パビリオン(550 m2)
1969 年の設立当初からの、EPFL 発の技術・発明のプレゼンテーション空間。また、このパビリオンには年間を通じて大学を訪れるスイス国内外からの代表団を受け入れる際に用いる会議室が併設されます。
モントルー・ジャズ・フェスティバルにルーツを持つモントルー・ジャズ・ラボとモントルー・ジャズ・カフェ創設の背景には共通のコラボレーティブ・スピリッツ(協同的精神)が流れており、「Under One Roof」プロジェクトにはそれらを組み合わせたモントルー・ジャズ・フェスティバルの DNA の真髄が凝縮されている。





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まず、EPFL とMontreux Sounds 社の提携の下、 Audemars Piguet 社と Ernst Göner 財団の協力を得てモントルー・ジャズ・フェスティバルの素晴らしいアーカイブのデジタル化が行われた。
次に、モントルー・ジャズ・カフェでは 2008 年に着想された「モントルー・ジャズ・フェスティバルの体験を世界へ」というコンセプトに基づき、そのくつろいだ空間における音楽・デザイン・食事といった要素の組み合わせに成功した。

「この新しいカフェの大きな魅力は、コンサートの音楽や映像を追体験できる雰囲気と実験環境の創出が可能となり、さらにこのような体験を世界中のカフェに輸出することができるという点にあります」とモントルー・ジャズ・フェスティバルの創立者 Claude Nobs 氏は語っている。




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☆☆☆やんジーのつぶやき
ジャズファンならずとも「モントルー・ジャズ・フェスティバル」と聴けば官能が鳥肌立つ。
こうしたくつろいだ空間での音楽・デザイン・食事のジョイントは大いに楽しみである。







































































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by my8686 | 2016-11-24 11:24 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

トランプショック「TPP発効不可能 就任日に離脱」

「我が国にとって災難になりうるTPPから離脱する意思を通告する」



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トランプが21日の「ユーチューブ」で公開した2分半ほどの動画で、就任初日にTPP離脱すると宣言したという。




勤労感謝の日の今朝は、このニュースを読み解いてみよう。


表明のタイミングも計ったかのようだった。

前日の20日に閉幕した南米ペルーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、トランプを念頭に「あらゆる形態の保護主義に対抗する」とする首脳宣言を採択。オバマ大統領が「様子見が必要だ」と訴えるなど、TPP参加国の首脳は、トランプが方針を変えることに期待を抱いていた。





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大統領選後に立ち上げた政権移行に向けたサイトでは、トランプが選挙戦で訴えてきた「TPP離脱」は記されていなかった。新政権で貿易政策を担う商務長官の候補に、著名投資家でTPPに理解を示すウィルバー・ロスが取りざたされていることも期待感を膨らませた。

しかし、今回の発表で、期待感は打ち砕かれ、TPPの参加国には衝撃が広がった。ニュージーランドのキー首相は22日、地元メディアに「当然ながら、失望した」と語った。「米国は他国と貿易せずにとどまることはできず、いずれかの時点で(TPP参加を)検討せざるを得なくなる」と訴えた。オーストラリアのチオボー貿易相も「トランプ次期政権に時間を与えなければならない。忍耐力を持とう」と話した。

トランプは動画のなかで「私の政策は、米国を第一に考えるという、シンプルで中核的な原則に基づいている」と強調。そのうえで「次の時代の生産や技術革新を偉大な母国、米国で起こしたい。豊かさや雇用を米国民にもたらす」と語った。





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このトランプの発言の裏には、選挙戦で訴えてきたように、自由貿易が米国の雇用を奪い、その雇用を立て直すことが政権の生命線だとの思いがにじむ。

さらに「雇用や産業を米国に取り戻すため、公平な二国間の貿易協定を交渉していく」とも語った。今後は、TPPのような多国間の貿易協定ではなく、二国間で交渉して協定を結んでいく考えを強調。

こうすれば、米国に有利になる条件を引き出しやすくなると考えているからだ。実業家出身のトランプはビジネスの取引のように、米国にとって「損か得か」という判断基準で交渉していくとみられる。





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ただ、米国はこれまで、世界の自由貿易を推し進め、数々の貿易協定の枠組みを主導してきた。トランプの「二国間」を重視する路線変更に関し、米政治学者のイアン・ブレマーは「異なる政府ごとに、異なる基準が様々につくられるようになる。世界の貿易協定は、より分断化されることになる」と指摘する。





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米国は現在、ペルーや韓国など20カ国とFTAを結んでいる。共和党重鎮のハッチ上院財政委員長は米メディアに「次期大統領はTPPを支持しない。代替案は日本との協定になる」と述べるなど、共和党議員の間では早くも、日米の二国間協定を求める声も出ている。






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安倍首相にとっても、最悪のタイミングだった。
 
TPPを成長戦略の柱とし、日米主導で中国への牽制を狙う安倍首相は17日に直接、トランプと会談してTPPへの理解を求めたとみられる。さらに、訪問先のブエノスアイレスでの記者会見でも「TPPは米国抜きでは意味がない」と訴えた。しかし、その直後に離脱を表明されてしまった。





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また、前日の20日に閉幕したAPEC首脳会議でも、TPP離脱を訴えるトランプを念頭に「あらゆる形態の保護主義に対抗する」とする首脳宣言を採択したばかりだった。

TPPの発効には、域内の国内総生産(GDP)の「85%以上を占める6カ国以上」の批准が必要。約60%を占める米国が離脱すれば、日米など12カ国が参加する現行のTPPの発効は不可能となる。トランプが納得するように再交渉するという選択肢は残るが、12カ国が合意する内容に作り替えるのは極めて難しい情勢だ。

この日発表された6項目の政策概要では、エネルギー分野はシェールガスや石炭などへの規制を撤廃する考えを指摘。移民政策分野では「ビザの悪用を調査する」とし、不法労働者について調べる方針を示した。



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☆☆☆やんジーのつぶやき
安倍首相の顔丸つぶれである。尊敬できる人などと言っている場合ではない。
トランプに対してTPP問題で説教でもしてしまったのか。
日米の二国間協定に突入し、新たな世界秩序が生まれるのか。
さらに、中国の国際的法体系を無視した世界紛争に発展すれば、戦後最悪のシナリオも想定される。






































































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by my8686 | 2016-11-23 11:23 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

「安保法制をガチンコで議論する」を読み解く

国論を二分した末に成立・施行された安全保障関連法。
20日の日曜日、運用段階へと移行させるため、治安情勢が懸念される中、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に政府は陸上自衛隊を派遣した。




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いったい日本は、これからどうなるのか。
トランプ大統領誕生で来年以降、不安にかられる国民も増えよう。





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「存立危機事態」とはいったい何か?

前防衛相の中谷元氏と首都大学東京教授の木村草太氏が、集団的自衛権の行使要件についてガチンコで議論している記事が目についた。





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あらためて、ふたりの議論の概要をみてみよう。


肝心の「存立危機事態」については、昨年の国会審議を通じても「具体的にどんな状況なのか」をめぐる政府の答弁があいまいで、国民の不安や疑問が今日まで解決されていない。
国論を二分した安全保障関連法が昨年9月に成立してから1年以上の時間が流れたが、集団的自衛権の行使を認める法制が整備されたことを受けて、政府は本格運用に向けた様々な準備を進めている。

その一方で、安保法制についての国民の理解はいっこうに広がらず、安保法に対する違憲の疑いも払拭されてはいない。リベラルや保守といった考え方や立場の違いを超えて、安保法制の全体像や細部のあり方、自衛隊の今後の運用の仕方などに依然として不安が強く残されている。

そんな中、政府は安保法を運用段階へと移行させるため、11月20日、陸上自衛隊を南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に派遣した。
また、南スーダンPKO派遣部隊に対しては、NGO職員らが武装集団に襲われた際に武器を持って助けに行く「駆けつけ警護」などが新たな任務として付与された。

「現在も、地方を中心に、武力衝突や一般市民の殺傷行為が度々生じている。首都ジュバについても(中略)今後の治安情勢については楽観できない状況である。政府としても、邦人に対して、首都ジュバを含め、南スーダン全土に『退避勧告』を出している。これは、最も厳しいレベル四の措置であり、治安情勢が厳しいことは十分認識している」(「派遣継続に関する基本的な考え方」)






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自衛隊員の今後が非常に懸念されるといわざるをえない状態である。

一番に懸念されることは、従来の政府解釈と本当に整合しているかという一点。


ふたりは、どう結論づけたのだろうか。


木村 
ただやはり疑問なのが、13条というのはあくまで権利を守れと書いてあって、権利に具体的な危険が生じていないと、この13条で義務づけられた防衛ですとは言えないと思うのです。ところが今回は具体的な危険は生じていない、まだ抽象的に日本国民の生命等が侵害される危険があるという、そういう状況で使えるかのような条文になっていると思うのですが、これでほんとうに従来の政府の解釈と整合していると言えるのか私は疑問に感じています。この点はいかがでしょうか?

中谷
これは自衛のための必要最小限度に限られるということで、従来の武力行使や実力の保持が認められるという概念と一緒です。

木村
ということは、あくまで13条を引き写していますけれども、これは国民の生命、自由等にちょっと不安があるという程度では当然できないわけで、具体的にこれらの権利が害される明白な危険がある事態ということになっているわけですね?

中谷
そうです。条文の通りの状況になるということです。

木村
やはりそうだとすると、武力行使はもう個別的自衛権で説明できる範囲で十分ではないかという議論が当然あり得ると思うのですけれども、違うのですか?






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中谷
これまでは、自国の安全の確保のためには、個別的自衛権で足りていたと言えますが、繰り返しで恐縮ですが、昨今の厳しい安全保障環境を踏まえて、必要最小限度の自衛の措置とはどういうものかを考えると、国際法上、集団的自衛権と整理せざると得ない部分まで、すなわち、限定的な集団的自衛権が必要だという結論に至ったということです。

そして、個別的自衛権については、我が国に対する武力攻撃の着手があって、発動可能となりますが、まさにこれでは、タイミングとして遅い場合があり得るというわけです。我が国に対する武力攻撃の発生を待って対処するのでは、その前に、国民に我が国が武力攻撃を受けた場合と同様な深刻、重大な被害が及んでしまうのです。

木村
昭和47年、西暦だと1972年見解ですが、あそこでいう武力攻撃は当然、日本への武力攻撃を想定している文言で、これがどこからか、日本以外の外国への武力攻撃も含まれるのだというふうに変わってしまった。これは論理的整合性がついていないのではないか。民進党の小西洋之議員なんかはそのように指摘をしているわけですけれども、この点は論理的整合性がとれているんですか?





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中谷
昭和47年見解は三つのパートで構成されておりまして、第1と第2のパートが基本的な論理となっています。ちなみに、第3のパートが結論部分となっています。

「基本的な論理」は、端的に言いますと、憲法第9条の下でも、「外国の武力攻撃によって国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底からくつがえされるという急迫、不正の事態に対処」する場合には、例外的に自衛のための「武力の行使」が許されるというものです。

平和安全法制においては、我が国を取り巻く安全保障環境の変化を踏まえれば、この基本的な論理を維持し、この考え方を前提として、これに当てはまる場合として、我が国に対する武力攻撃が発生した場合に限られるとしてきたこれまでの認識を改め、「我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある」場合もこれに当てはまるとしたものです。

今回の見直しは、「基本的な論理」を維持しつつ、我が国を取り巻く安全保障環境の変化を踏まえて行ったもので、結論の部分が昭和47年当時とは異なるものになりました。これは、当時と今とでは、我が国を取り巻く安全保障環境が劇的に変化してきたことに起因するものです。結論は変わりましたが、第1と第2のパートである「基本的な論理」の部分は踏襲しておりますので、論理的整合性はとれていると確信しております。

木村
論拠としては、先ほど言ったように9条プラス13条などの構成になっているということですか?

中谷
はい。憲法前文の平和的生存権や第13条の幸福追求権の趣旨を踏まえれば、第9条が、自国の平和と安全を維持し、その存立を全うするために必要な自衛の措置をとることを禁じているとは到底解されないという解釈です。


木村
13条が何を言っているかというのが、実は今回の安保法制が合憲か違憲かということの非常に重要なポイントだったと思うのですけれども、その意見が中谷さんと私とで違うのはわかるのですが、論点がそこにあったということでは合意ができていると思っていいでしょうか?







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中谷
憲法は前文で平和的生存権、第13条で幸福追求権を謳っているのだから、これらは、自国の安全が確保されていることが前提になることは当然であり、そうであれば、自国の平和と安全を維持しその存立を全うするために必要な自衛の措置、これは我が国が主権国として持つ固有の自衛権でありますが、武力の行使を禁じている9条は、これを否定しているものではないというロジックです。

これは、砂川事件の最高裁判所の判決の考え方とも軌を一にしています。昨年の国会では、全体で216時間の審議時間がありましたが、半分ぐらいはこの議論に終始していたのではないかと感じるくらいでした。基本的な論理の中から導き出させることにあてはめてみると、現時点における結論部分は、個別的自衛権だけでなく、限定的な集団的自衛権の行使の容認ということなんです。





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■憲法13条
「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」







☆☆☆やんジーのつぶやき
安倍首相は芦田修正説を否定した上で9条の例外を13条で認めるという論理にいたった。
さらに今回、存立危機事態の条項をつくったというように見える。
この国の安全と平和と豊かさを真剣に考えてほしい。







































































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by my8686 | 2016-11-22 11:22 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

日ロ首脳会談「北方領土で共同経済活動」を読み解く

安倍首相は19日午後、ペルーの首都リマでロシアのプーチン大統領と会談した。
12月15日に山口県長門市で行う首脳会談に向け、北方領土問題や経済協力について議論した。会談ではプーチン氏が北方領土での「共同経済活動」に言及、日本はロシアの領有権を前提とする提案には応じておらず、領土問題よりも経済協力を優先するロシア側の姿勢が鮮明になったという。





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あらためて、その内容についてみてみよう。

会談は、リマ市内の両氏が滞在するホテルで約1時間10分行われた。日本政府の説明によると、このうち後半の35分間は両首脳が通訳のみを同席させて話し合った。出席者によると、プーチン氏は、領土交渉とは別に北方領土にロシアの主権下で日本が投資を行う共同経済活動の必要性に言及した。ただ、日本が現状のまま経済活動を行えばロシアの領有権を認めることにつながりかねず、日本側はこれに返答はしなかった。

会談後、首相は領土問題を含む平和条約締結交渉について記者団に「(条約締結が)70年間できなかったわけで、そう簡単な課題ではない。解決に向け道筋が見えてはきているが、一歩一歩、山を越えていく必要がある。大きな一歩を進めることはそう簡単ではないが、着実に前進していきたい」と語った。ロシア政府は会談後、ロシアメディアに対し、経済協力について両首脳で意見交換したと説明し、平和条約の問題には触れなかった。






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首相とプーチン氏との首脳会談は今年3回目で、第1次安倍政権からは通算15回目となる。今年5月の首脳会談で、首相が示した「新たなアプローチ」をもとに日ロ交渉を進めることで合意。9月の会談では交渉の加速を確認した。







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今回の会談冒頭、首相は「山口県長門市でも準備に向けて大変盛り上がっている。翌日には東京に立ち寄って、経済関係について議論したい」と伝えた。プーチン氏は「これまで、二国間関係を前進させるために色々なメカニズムと手段を再開させることができた」と語り、この間の経済協力の進展を評価した。






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首脳会談前半で、12月15日の首脳会談のほか、翌16日には東京で会談することも確認。首脳会談前の12月3日に岸田文雄外相が訪ロし、ラブロフ外相と会談することでも一致した。



■北方領土での共同経済活動の現状
北方領土を巡る日本とロシアの信頼関係を深めるため、両国による合弁事業などの協力を進めようという考え。
栽培漁業やインフラ整備などが対象として想定されてきた。ロシアは自らの法律の枠内で事業を進めるべきだという立場。
日本の領土にロシアの法律を適用することは認められないと主張する日本との隔たりは大きく、本格的な協力は実現していない。









☆☆☆やんジーのつぶやき
戦後70年を過ぎてもなお実現しない日ロ間の平和条約。
ロシアの力によるクリミア併合劇をトランプが賞賛したという。
来年1月以降、米国がどう豹変していくのか、注意が必要である。






















































































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by my8686 | 2016-11-21 13:05 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)