Robert Glasper

気象庁は6日、神奈川県の箱根山(1438メートル)に火口周辺警報を発表した。
噴火警戒レベルを「1」(平常)から、「2」(火口周辺規制)に引き上げた。
小規模噴火の恐れがあるとして警戒を呼びかけている

箱根山では、噴火警戒レベルが導入された2009年以降、引き上げは初めて。
4月26日以降、火口付近の大涌谷周辺が震源の火山性地震が増え、5日は最多の116回を観測。

5日夜に震源の深さが約5キロとそれまでより深い場所で地震が起き、気象庁は「ステージが変わった」と判断した。
火山性地震は6日は14回、7日には午後10時までに12回あった。

火山は各地で活発な動きが続いている。

世界ではマグニチュード9の地震があった際に、周辺で噴火が起きてきた。
因果関係は分からないが、東日本大震災で地殻に加わる力が変わったことが影響した可能性があるとの見方もある。


それはさておき、アメリカのジャズピアニストのロバート・グラスパーをみてみよう。



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2012年の第55回グラミー賞で最優秀R&Bアルバム賞(『Black Radio』)を獲得。




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アメリカ合衆国 ヒューストン出身。
レコーディングプロデューサーでもある。


R&B/ヒップホップと融和を図りながら伝統と革新を行き交うジャズ・ピアニスト。




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2部構成だった前作の〈Experiment〉サイドを発展させたクァルテット形式での録音版「Robert Glasper Experiment」が素晴らしい 。




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しかも今回は、ビラル、レイラ・ハサウェイ、レディシ、ミュージック・ソウルチャイルド、モス・デフなど、スタジオ内外で交流を深めてきたネオ・ソウル勢やMCをほぼ全曲に迎え、アーバン・ゲットーのいまを切り取ったジャズを展開している。



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シャーデーやデヴィッド・ボウイ、ニルヴァーナの曲を取り上げるオルタナティヴな感性も彼ならでは。
エリカ・バドゥが歌うモンゴ・サンタマリア曲のリメイク“Afro Blue"など、メロウなローズと研ぎ澄まされたピアノの音色で表現されるブルーな情感が官能をさらに刺激する。



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☆☆☆やんジーのつぶやき
GW明けの週末。
気分を切り替えるにはうってつけのジャズ。
官能と本能のおもむくまま週末を楽しもう。














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# by my8686 | 2015-05-08 08:06 | 愛しさとせつなさのJAZZ | Trackback | Comments(0)

Dennis Brown

GWも終了。今日から勤務が始まる。
GW中に福岡から長男夫婦が最近買い換えたBMW320iで帰省。
テスト走行させてもらったが、ラグジュアリーコンパクトスポーツセダンとしての仕上がりは大したものだ。
ややソフトめのショックアブソーバーの横揺れが気になりつつもBMWらしい完成度に触れる。

独BMWが6日発表した2015年1~3月期決算は、純利益が前年同期比4%増の15億1200万ユーロ(約2040億円)だった。
欧米の販売が好調で、特に利益率の高い多目的スポーツ車(SUV)が収益に貢献。
ユーロ安も追い風となり、営業利益は21%増の25億2100万ユーロに拡大した。

売上高は15%増の209億1700万ユーロ。
グループの乗用車販売台数が8%増の52万6700台と好調だったという。
中国の伸びの鈍化を、回復が続く欧州の販売が補って高い増加率を維持したようだ。


それはさておき、好きなクルマのイラストレーターのひとりにデニス・ブラウンがいる。

あらたてめ、彼の作品をみてみよう。


オールドカーのもつノスタルジックで官能をくすぐる佇まいが好きだ。

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レーシーな躍動感が官能を気持ちよく擽る。

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クラシックなレンダリングテクニックだが、やはり好きだ。


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イラストでなければ表現できない躍動感が好きだ。



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昔から憧れたアメリカンな臭いが好きだ。

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本当にクルマ好きなんだなぁ。


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アトリエの雰囲気が好きだ。


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イラストの載った外国雑誌を食い入るように読んだあの日。


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☆☆☆やんジーのつぶやき
こんなイラストが描けたらなぁ~と、いつも思って眺めていたあのころ。
心が躍るイラストレーション。
最近のCGでは出せない味だ。


































































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# by my8686 | 2015-05-07 08:06 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

ネパール残像「ダルバール広場」を思い返して

ネパール大地震は5日で発生から10日を迎えた。
食糧事情の悪化が懸念されているが、目立った暴動は起きていない。
無人の商店街では略奪も見られず、テント暮らしの被災者は比較的穏やかに過ごす。

東日本大震災でも略奪などはほとんどなく、海外から称賛された。
ネパール在住の日本人らは「こちらにも助け合いの精神がある」と両国の類似性を語ったという。







あらためて、3年前に訪れたカトマンズのダンバール広場で見た彫刻群をもう一度ふりかえってみよう。



ダルバール広場 (Durbar Square)、またの名はダルパール広場。
ネパールのカトマンズ渓谷内の3つの主要都市(カトマンズ、パタン、バクタプル)にそれぞれある王宮広場の名称。






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周辺にはチベット仏教の寺院が集中している。
ネワール人の芸術家や工芸師が製作した展示品等が多く存在していた。







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旧王宮前にある広場で、カトマンズやバクタプル同様に、旧王宮・寺院を中心にネワール建築の数々を見ることができた。
建物の多くは17~18世紀のネワール美術の華開いたマッラ朝のもの。
周囲の寺々が石畳の路をはさみ、軒を接するほどに建てられていた。







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建物の柱にはヒンドゥー教の神々が描かれている。
近くにタレジュー寺院とデグタレ寺院がある。







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タレジュー寺院はダサインの際には水牛やヤギなどが生贄として捧げられた。







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デグタレ寺院はダルバール広場の中でも最も目を引く寺院。
何度も火災や地震により崩壊し、再建されている。







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7階建てに見えるが実際は5階建て、という面白い構造を持つ。
近くにはガンジス川の女神とジャムナ川の女神の像がある。






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ヴァルナは、古代のイラン・インドの神話共有時代における始源神であり、友愛と契約の神ミトラとならぶ最高神でもある。
ミトラとともに太古のアスラ族、アーディティヤ神群を代表した神である。






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インドでは、『リグ・ヴェーダ』などの諸ヴェーダにおいて、雷神インドラ、火神アグニとともに重要な位置に置かれ、天空神、司法神(=契約と正義の神)、水神などの属性をもたされた。






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この段階ですでにブラフマン(梵天)によって始源神としての地位を奪われた。
さらに後には死者を裁くヤマ神に司法神としての地位を奪われるにつれ、水との関係から、やがては水の神、海上の神という位置づけがあたえられることとなった。






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仏教に採り入れられた際には、水神としての属性のみが残り、仏教における十二天の一つで西方を守護する「水天」となった。






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日本では各地の「水天宮」はこの「水天」(=ヴァルナ)を祀ったものだったが、現在の各地の水天宮の祭神は天之御中主神とされている。
これはヴァルナ神のもともとの神格が最高神、始源神であったことによる。







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☆☆☆やんジーのつぶやき
ネパールでみたカトマンズの広場が、今回の地震で寺院が深刻な被害を受けたという。
一日も早い再建を望みたい。
もう一度旅したい国、ネパール。















































































































































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# by my8686 | 2015-05-06 08:06 | ネパール残像 | Trackback | Comments(0)

Evan Parker

5月5日、こどもの日。

教育業界で「ビッグデータ」が注目されている。
紙からデジタルへとIT化が進む教育現場で、子どもたちの膨大な学習記録を情報端末を通じて集め、残せるようになってきたからだという。

総務省が昨年度から3年計画で始めた「先導的教育システム実証事業」。
今年度までに計約10億円の予算をかけ整備を進める全国の学校向けのクラウドサーバーには、デジタル教材を通じて集まる子どもの学習記録を保管する機能も備わる。
各地の学校と協力して効果を検証する計画だという。

子どものデータを誰がどう管理し、何に使うのか。
データを使うと成績は上がるのか。
教育現場で新たな論点が浮上しているという。


それはさておき、気になるフリージャズの鬼才エバン·パーカーをみてみよう。


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エバン·パーカー (1944年4月5日生まれ、 イングランド )英国出身のマルチフォニック奏者。
3つから4つの音が同時に聴こえてくるノンブレス奏法、超スタッカートを実現するタンギング。
サックス奏者。


緊張感が持続する無機的で硬質的でストイックなセッションのように最初は聴こえてくる。
しかし、黒人ジャズのスピリチュアル表現の延長とは一線を画するポリ・モードに聴こえてくる。


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ジャズの歴史が音楽的な制約から開放へ向かう歴史であるなら、フリージャズは、音楽における構造との対決であり、リズムからの脱却であり、方向や意義を削ぎ落としていくことで素の音源に近づいていく。

広大な音の原風景の中に真のフリーを見出すのか。


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かつてポスト・フリーの時代には、フリー・ジャズがただ既成の概念を否定していたのに対し、既成の概念を否定しつつ新しい秩序を模索するという試みが始まった。
フリー・ジャズで一度否定されたコードやモードを、新しい秩序の中で利用する工夫が行われている。

ドミナント・モーションを持たないコード進行を主体とするスタイル。
自由に頻繁な転調を行ったり、コード進行に12音技法を用いたり、分数コードを用いたりする。


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旋法の手法をさらに発展させたスタイル。

コンポジット・モードと呼ばれる新しいモードを創作したり、モーダル・フレージングを発展(アッパー・ストラクチャ・トライアドの応用やペンタトニック・スケールの応用など)させたり、複旋法(ポリ・モード)を使用したりする。

ポスト・フリーは音楽的にはクラシックの現代音楽と同じ精神を持っている。


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当時、彼の編み出した奏法は「ノン・ブレス」という言葉で語られていた。
通常の息継ぎをしないのでそういう表現になったのだと想像するが、今考えるとおかしな言葉である。


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実際に彼が行っていたのは循環呼吸法とマルチフォニック奏法を組み合わせたものだ。
いずれもそれ自体は既にあった奏法で、循環呼吸法はトラディッショナル音楽で、マルチフォニックス奏法も他の木管楽器、クラリネットやオーボエ、フルート、バスーンでは用いられていた。


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それらを組み合わせた独自の奏法を用いることで、即興演奏を倍音やノイズ成分を含めた音響的な側面からも試行錯誤のあとがうかがえる。
そして、サックスによる演奏表現の領域を大きく広げたのである。


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彼はジャズだけではなく、若い頃から初期の電子音楽にも興味をもっていた。
そのような音楽的嗜好があったからこそフリージャズからの大きな転換が可能だったといえよう。




☆☆☆やんジーのつぶやき
ポストフリー。
破壊と創造の狭間に漂う、官能的刺激音。
その洪水の中に身を任せるのも一興。




























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# by my8686 | 2015-05-05 08:06 | 現代音楽のたしなみ | Trackback | Comments(0)

Lee Friedlander

GW3日目。心配した雨も昼過ぎから晴れ間にかわった。
福岡から帰省した長男夫婦と孫、それと次男を加え、自然をもとめて出かける。

昼はどんぐり村でうどんとむすびセット。
その足でいつもの湖畔へむかう。

晴れ渡った青空のもとしばし今月2歳になる孫と戯れる。
童心に帰るのもまた一興。

それはさておき、ひとっ風呂あびたあとは久しぶりにフリードランダーの写真を見直してみよう。

リー・フリードランダーは1934年ワシントン州アバディーン生まれ。
14歳で写真を始めた彼は、1950年代後半のニューヨークやニューオーリンズのジャズミュージシャンたちのアルバムジャケット用のポートレートを撮影。
フリーのカメラマンとして、また、UCLAやミネソタ大学の教官として生計を立てた。


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初期のフリードランダーはウジェーヌ・アジェ、ウォーカー・エヴァンス、ロバート・フランクの影響を受けたといわれている。


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彼の作品の多くは、車の窓からの日常の光景であり、ガラスなどに映った影であり、目に映った光景の内面にひそむ光景。


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自分の影を捉えた一連のセルフ・ポートレートシリーズも有名である。



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そもそも、写真は「役に立つ」という理由でもって一般的に受け入れられてきた。
そういう意味では、芝刈り機とか風邪薬が人の役に立つというのと同じレベルでのこと。
そのこと自体、疑問をはさむ余地はない。


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写真によって私たちは人や風景や過去の出来事を思い出やニュース写真、史料として残すことができるし、広告写真ならば商品の売り上げに貢献してくれる。

しかしながら、そのなかでも真に優れた写真に限ってはそういう類の「役立ち感」はない。
それらは芝刈り機とか風邪薬というよりは大道芸や哲学や数学に例えられるかもしれない。
つまり人々の精神に栄養を与えるという点においてのみ、役に立ってくれる。

彼が目指したのは、さまざまな感覚が無秩序に存在するトゲに満ちた茂みのなかから、今まで見たことのない新しいタイプのものを発見し、生み出すこと。

ゲームのなかでは「伝統」に打ち勝つような新しい表現を見つけていくことが勝敗のポイントを握る。

フリードランダーはそうやって、さまざまな感覚の茂みを移動しながら、まったく新しい表現を次々と発見していった。


あらためて、略歴をみてみよう。

1966年12月にジョージ・イーストマンハウスで開催された「コンテンポラリー・フォトグラファーズ--社会的風景に向かって(Contemporary Photographers, Toward A Social Landscape)」展。
1967年にニューヨーク近代美術館で開催された「ニュー・ドキュメンツ(New Documents)」展に出品して、新しい世代の写真家の1人として注目された。


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この写真展に触発される形で日本において「コンポラ写真(コンテンポラリー写真)」がブームとなった。

フリードランダーは世界でも最も高く評価されている写真家の一人とされ、2000年にはニューヨーク近代美術館が彼の作品1000点あまりを購入し、2005年にそれらを中心にした大規模な回顧展を実施した。

この回顧展には500点を超える作品が出品されたが、これは同美術館が開催した一人の写真家の展覧会としては空前の規模であった。


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これについてチーフ・キュレーターのピーター・ガラッシは、フリードランダーが写真界に留まらず20世紀のアーティストとして最も重要な人物の一人であるとの見解を示し、展覧会の規模は妥当であるとしたとされる。

フリードランダーの写真は一見するとどこにでもある風景を写したスナップ写真に思われるが、その歴史的意義として指摘されるのは、それまでアメリカの風景をフリードランダーのようなやり方で表象したアーティストは存在しなかったという点である。


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また、実際にはフリードランダーは作品のコンポジションに多大な注意を払っており、ありふれているようで実は画面内に絶妙なバランスが成立していると考えられている。





☆☆☆やんジーのつぶやき
精神の栄養剤としての写真。
そんな写真を撮ってみたいと、官能が疼きつぶやいた。



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# by my8686 | 2015-05-04 18:06 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)