隈研吾の「Water/Stone」を読み解く

東日本のとある湖に向かう斜面地に、日本庭園と一体化したヴィラが建てられている。




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あらためて、その内容を読み解いてみよう。


一棟の大きな建物をたてるのではなく、機能に応じて5棟に分割して、完全に別棟化することによって、建築を複雑な地形へとなじませることが可能となり、村のようなヒューマンな雰囲気が創り出されている。




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5棟にはそれぞれ別のデザインを与えられながら、多様性の中のハーモニーが実現されている。






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各棟と斜面との間のランドスケープデザインには特に気を配り、水盤、石組などの建築でもなく大自然でもない、中間的ヴォキャブラリーを用いて、屋根の勾配やエッジの薄さによって統一感を与え、大地と建築との調停が図られている。






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☆☆☆GGのつぶやき
多様性の中のハーモニーが良い。
大地と一体化した5棟のヴィラで、さてさて、何に興じよう。
各部屋に置きたいものは、耽読した昔の書物と古いレコード。
さらに朗々と鳴らすJBLのバックロードホーンスピーカーを置こう。

























































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# by my8686 | 2017-08-04 13:06 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

隈研吾の「INIAD HUB-1」を読み解く

今年2月に発表されたINIAD Toyo(東洋大学情報連携学部)の教育施設である。
ネットワーク時代の新しい教育を模索する教育施設で、知識の受け取りはすべてオンラインで行い、赤羽台キャンパスは手を動かす実習の場となっている。




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あらためて、その内容を読み解いてみよう。


世界最先端のIOTキャンパスをめざし、デザインにおいてもユビキタスコンピューティングの自由で開かれた環境を、建築に翻訳したという。




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木のパターンをアルミパネルに直接印刷して作られた、新しい質感を持つパネルを用いて、粒子をランダムにばら撒いたような、自由なファサードが作られている。




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このパネルは、太陽のコントロール、空調屋外棟の隠蔽などの役割を果たすだけではなく、転写された木のパターンが、従来のキャンパスにはない、ヒューマンで暖かい空気感を生成している。




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因みに、INIAD Toyoでは、バッテリーレス・フレキシブルビーコンをIoT環境の一部として採用している。

キャンパスで使用するビーコンは、学生が自由に設置し容易に移設が可能で、デザイン建築のキャンパスを邪魔しないよう、電源設備が不要でかつ小型で凹凸の少ないデザインとなっている。





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バッテリーレス・フレキシブルビーコンは、一定以上の光を当てれば電波発信を開始する分かりやすさと、万が一接触した場合にも怪我をするおそれの少ない柔らかい素材が採用されている。





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内蔵した太陽光パネルで発電するため、電池交換が不要で、電池を使用しないため、発火・爆発することがない。

また、シリコンゴムで覆われており、自由に曲げることができるため、従来のビーコンでは実現が難しかった曲面への設置が可能となっている。





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☆☆☆GGのつぶやき
今朝、米国で手首にマイクロチップを埋め込む某会社のニュースを見た。
生体反応に恐怖を感じる派と利便性に躊躇なく埋め込む派に分かれていた。
バッテリーレス・フレキシブルビーコンがさらにマイクロ化されて人体に埋め込まれる時代もそう遠くないのであろう。































































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# by my8686 | 2017-08-03 16:34 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

スーパーポテト「コンラッド東京エグゼクティブラウンジ・リニューアルデザイン」を読み解く

コンラッド東京が3月11日にエグゼクティブラウンジをリニューアルオープンした。




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あらためて、東京湾と浜離宮恩賜庭園を望むベイビューのエリアにまで拡張されたリニューアルデザインを眺めてみよう。





東京都内にありながら、東京湾やレインボーブリッジなどが一望できる眺望のエグゼクティブラウンジでは、到着手続きから出発手続きまでを行う。
このエグゼクティブラウンジを訪れた海外からのゲストが、より日本を感じてもらえるよう、おもてなしの精神を具現化するべく、スタイリッシュな部分と日本的な部分とが調和した空間を目指したという。




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今回、現代日本のおもてなしを、来場者に体感してもらうことをテーマに、古来の日本と現代の日本の調和をコンセプトにし、古き良き日本と未来に向けて発展していく日本の調和が反映されたデザインを心掛けたという。
フロア内は、カジュアルに楽しんでもらえるように、民家をイメージしたつくりにし、玄関からリビング、ダイニング、キッチンと日本民家をゾーニングした造りになっている。





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また、日本のモノづくり文化も取り込み、暖炉を囲炉裏に見立て、石造りの囲炉裏を再現。石は鉄分を多く含み、錆が浮かび上がるような趣のあるものを使用し、暖を感じることができるものをフロアに配置している。





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入口のカウンターテーブルには、滋賀県産の欅を使用。浜離宮を眼下に眺める窓には、欄間を設置し、パッチワークのようにコラージュしたデザインを採用。
日本独自の素材や建築技法を使用することで、日本を身近に感じられる空間を作り出している。






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フロアは全77席を有し、セミプライベートな個室も用意。打ち合わせにも使えるような上品な空間に仕上がっている。






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ブッフェも兼ね備えたキッチンには、オープンスタイルの冷蔵庫を設置し、開閉することなく、飲み物などを楽しめるようになっている。開閉に必要なスペースもないため、ゆったりと食べ物や飲み物を選ぶことができという。






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新生エグゼクティブラウンジでは、エグゼクティブフロアのゲストのチェックイン/アウトに対応するほか、朝食、アフタヌーンティー、イブニングカクテルなどが無料で楽しめる。
また同宿泊プランには、29階「水月スパ&フィットネス」内フィットネスジムやプールの利用、そしてオールデイダイニング「セリーズ」またはルームサービスでの朝食も含まれている。





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エグゼクティブラウンジ・リニューアルオープンを記念し、宿泊プラン「おこもりスイート」を3月13日から12月30日までの期間限定で発売する。
このプランは、コンラッド東京が誇る5つのすべてのレストラン・バーの料理を、エグゼクティブフロアのスイートルームで、完全に「おこもり」状態で楽しめる内容となっている。





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料理はシェフ達が同プラン向けに特別にプロデュース。モダンフレンチ「コラージュ」のアミューズブーシュを始め、バー&ラウンジ「トゥエンティエイト」で人気のアフタヌーンティーアイテムに加え、「ヴーヴ・クリコ」のフルボトルのシャンパーニュのほか、ワインやソフトドリンクなど、コンラッド東京ならではの趣向をこらしたスペシャル・ルームサービス・メニューが用意されている。





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日々の喧騒を忘れ、スイートルームという贅沢で親密な空間で、誰にも邪魔されることなく上質な時間を過ごせる、贅を極めたこの宿泊プランは、通常の客室料金(2名利用、食事なし)との差額が一人1万円というスペシャルオファーとなっている。
二人だけの特別な時間を過ごしたい夫婦やカップル、おしゃべりがつきない女子会、ホテルの使い方を知り尽くした上級者の人々にぴったりな、コンラッド東京の魅力を存分に満喫できる、特別なエクスペリエンスだという。






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☆☆☆GGのつぶやき
スーパーポテト流のデザインが好きだ。
最先端を目指し、オリジナリティーにこだわり、表現の方向として日本という風土や伝統に根ざした仕事である。
杉本貴志氏が昔から語る、素材へのこだわり方が官能をいつも刺激する。
一度使用された鉄材や木材、自然石、あるいは解体された建物からの古レンガ等、日本古来の茶室や古建築に感じる風合感を空間の魅力の一つとして捉え直し、設計に取り入れる姿勢。
新しい自然。更に進めて水や雲、風や光の変化等、我々を取り巻く自然の移ろいをどう感じる事が出来るのかを模索し、その意思が深く掘り込まれた空間にいつも官能が反応していく。


























































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# by my8686 | 2017-08-02 13:25 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「仏女優、ヌーベルバーグの象徴 ジャンヌ・モロー死去」を読み解く

フランス映画界を代表する女優ジャンヌ・モローがパリの自宅で死去した。89歳だった。AFP通信によると、代理人が31日、明らかにしたという。




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ジャンヌ・モローといえば、やはりルイ・マル監督の映画「死刑台のエレベーター」が強く記憶に残っている。
マイルス・デイビスのスリリングなクールジャズに痺れた時代でもある。




あらためて、振り返ってみよう。


1928年パリ生まれ。まだ20代半ばだったルイ・マル監督の「死刑台のエレベーター」(58年)に主演。愛人とともに夫を亡きものにしようとする社長夫人を演じた。




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この作品はマイルス・デイビスのジャズを使うなど斬新な手法が当時の観客を驚かせ、フランスの若手監督による映画改革運動“ヌーベルバーグ”の先陣を切ることになった。





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マル監督とは「恋人たち」「鬼火」「ビバ!マリア」でコンビを組む。62年、フランソワ・トリュフォー監督の「突然炎のごとく」では男性2人の間で揺れ動く女性の魅力を伸びやかに表現。知性と品格を兼ね備えたヌーベルバーグを代表する女優の一人に数えられた。







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スペイン出身のルイス・ブニュエル監督や米国のオーソン・ウェルズ監督など、海外の巨匠たちの作品にも出演。「雨のしのび逢い」では60年のカンヌ国際映画祭の最優秀女優賞を受けた。






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70年代には監督業にも進出。「ジャンヌ・モローの思春期」などを手がけた。






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「クロワッサンで朝食を」(12年)では、気難しい金持ちの老女を演じて日本でもヒットした。






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代表作はほかに「エヴァの匂い」「黒衣の花嫁」などがある。








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☆☆☆GGのつぶやき
フランスの若手監督による映画改革運動「ヌーベルバーグ」。
なんとも懐かしくも熱い言葉だ。
日本の若手映画監督にも多大な影響をあたえた「ヌーベルバーグ」。
ジャンヌ・モローの死にたいし謹んで哀悼の意を表したい。




























































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# by my8686 | 2017-08-01 23:18 | たかが映画、されど映画 | Trackback | Comments(0)

「Louis Vuitton Smartwatch」を読み解く

ルイ・ヴィトンからスマートウォッチが発売された。その名は「タンブール ホライゾン」。




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あらためて、みてみよう。



ルイ・ヴィトンといえば、トランクやバッグをはじめ人々をラグジュアリーな旅へと誘う名品を世に送り出してきたメゾン。





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そのDNAを受け継ぐウォッチには、24時間、地球のどこにいても常に“コネクテッド”な現代の旅人たちのために、実用的、かつわくわくするような仕掛けが盛りだくさん!だという。





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たとえば“My Flight”という独自の機能は、フライト時刻やターミナル情報、フライトの遅れなどを通知してくれるので、移動がよりスムーズになる。






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また“City Guide”機能は、ルイ・ヴィトンが発行するシティ・ガイドのアプリと連動し、GPSを使って最寄りのホテルやレストラン、観光名所などをリアルタイムで表示してくれる。

もちろん時刻表示も、世界主要都市のタイムゾーンから簡単操作で選択できるGMT機能つき。これがあれば、旅先でずっとスマホとにらめっこ、なんて必要がなくなりそうだ。






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さらに、このウォッチ最大の魅力はパーソナライゼーションの楽しさにある。
文字盤は「エスカル」や「タンブール」などルイ・ヴィトンのアイコニックなウォッチのパターンからチョイス。
デザインによってはラインやイニシャルをあしらうことも可能。
その日の気分や服に合わせて文字盤も変えられるのが、スマートウォッチならではの愉しみだという。





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☆☆☆GGのつぶやき
たしかに、スマホをいじっている姿は、みっともなく映る。
さらに言えば、大声の歩きスマホも、今となってはみっともなく映る。
スマートにコネクトできるギア。
官能にコネクトしてしまった。

































































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# by my8686 | 2017-07-31 23:22 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)