「内田樹の混沌の正体 2017衆院選」を読み解く

渋滞の続く雨の月曜日。
カオス化する衆院選が気にかかる朝でもある。


その状況に対して哲学者の内田樹氏のコメントに耳を傾けてみよう。

北朝鮮問題で政権の支持率が回復し、野党第1党の民進党が弱体化しているのを好機と見て、安倍晋三首相は国会を解散しました。ところが、思いがけなく小池百合子・東京都知事の新党が登場し、そこに民進党が合流することになり、自民党は主導権を奪われた。




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このカオス的状況を歓迎する気分にはなれません。

民進党の議員たちは「安保法制反対・改憲反対」を捨て百八十度逆の立場に立たなければ公認されない「踏み絵」を踏まされようとしています。自民党以上に新自由主義的で排外主義的な新政党が「受け皿」として登場しようとしている。



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ただし、日本だけの特殊事情ではありません。

世界中で、仲間うちの利益だけを優先する「身内ファースト」的な政治勢力が支持を得つつあります。英国のEU離脱も、トランプ米大統領の登場も同じ文脈の出来事だと解釈しています。





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けれども、これは地殻変動的な変化が理解できないゆえの退行的な選択です。外界の出来事に目を閉じ耳を塞いで、「変化なんか起きていない」と自分に言い聞かせている。

変化とは、国際政治における超覇権国家の衰退や、中東やアフリカで広がりつつあるように「国民国家」が液状化し世界がいくつかの「地域帝国」に再編される潮流のことです。




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特に日本は少子・高齢化も直撃している。21世紀末の推定人口は5千万人程度。産業構造・社会制度の変化への危機感はほとんど共有されておらず、政府もまったくの無策です。

その危機の中で、安倍政権は森友・加計学園問題に象徴されるようなネポティズム(縁故主義)にすがりついている。イエスマンだけを登用し、限られた国民資源を仲間に優先的に分配している。「身内ファースト」という世界的な政治的退廃の日本版です。





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小池新党も「身内ファースト」であることに変わりはありません。



民進党との「合流」プロセスで明らかなように、小池氏の軍門に下ったのは、政策の一貫性を振り捨てても議席確保を優先させる人たちばかり。




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政策の一貫性や論理性よりも、「明日の米びつ」を優先的に配慮する政治家たちが、文明史的な転換に対応できる能力があると私は考えません。

日本はしばらくカオス的状況が続くでしょう。世界中どこも程度の差はあれ同じことです。「他の国もひどい」と言われて心がなごむものではありませんが。








☆☆☆GGのつぶやき
日本にもついにカオス波動が地響きを立ててやってきた。
「身内ファースト」に徹した政治などでこの日本は国難を乗り越えられるのか。












































































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# by my8686 | 2017-10-02 17:02 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

堀八幡神社の流鏑馬神事を見届ける

今日から10月に入った日曜日。

永享11年(1439)より伝えられるという流鏑馬神事を広島県の県北にある堀八幡神社まで見物に出かける。
 


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八幡神社境内にある石燈籠である。
高さ約5.5メートル、笠石の広さは13.2平方メートル。
畳八畳敷もあり、自然石のものとしては日本一といわれる。






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古式も復元された神事奉納がおこなわれる。





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平成3年より古式のヤブサメとして新たに整備された。

清めの吹き流しが疾走する。





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馬場140mを疾走する馬から3ヵ所の的をめがけて矢を射る人馬一体の勇壮なもの。





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室町時代の古式ゆかしい時をしのばせる。





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この神事は、約六百年の歴史伝統があり、広島県の無形民俗文化財の指定を受けている。
現在広島県内で、本格的な流鏑馬神事はここにしか残っていないという。





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もともと流鏑馬は、武家の武術稽古のひとつとして起こり、その後神社に奉納されるようになったという。





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武運長久と同時に、豊穣感謝の神事となった。







☆☆☆GGのつぶやき
今やってみたい競技といえば、この流鏑馬である。
弓矢を走る馬上から放つ爽快感はまた格別のものがあろう。
しかし、そのタイミングの難しさを間近に見てあらためて感じた一日であった。
人馬一体の勇壮感が官能を震わせた。





























































































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# by my8686 | 2017-10-01 23:07 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

『PLAYBOY』創業者ヒュー・ヘフナー死去

男性雑誌「プレイボーイ」の創業者ヒュー・ヘフナーが9月27日、自宅で死去した。91歳だった。
プレイボーイ・エンタープライズ社は「老衰のため、安らかに死去した」と発表した。



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月刊「PLAYBOY」は、独身時代に大変お世話になった愛読雑誌だった。




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お目当ては、当然ながら「趣味のよい」「質の高い」ヌード写真であった。





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しかし、ハードなポルノ雑誌とは一線を画したリベラルな特集記事も知的欲求を満たしてくれた。





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ファッション、スポーツ、セレブリティのトピックや、アーサー・C・クラークなど著名な作家による短編小説などアメリカ文化の匂いが官能を刺激した。





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中でも興奮したのが、セレブリティを招いて収録される「プレイボーイ・インタビュー」だった。
その攻撃的なスタイルと取材・撮影に通常7時間から10時間程度かける手間暇をかけたプロセスには、度胆を抜かれた記憶がある。





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「ラビットヘッド」と呼ばれるタキシードに蝶ネクタイのウサギのロゴは、脳裏に深く刻まれ、残像として今も消えない。






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快活で、遊び心や茶目っ気がありユーモラスであり、セクシーさの象徴として秀逸なデザインのひとつだと思う。





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☆☆☆GGのつぶやき
あらためて、ヒュー・ヘフナー氏の死去に対し心からご冥福をお祈りいたします。
I sincerely express my condolences.
Memorial of my youth「PLAYBOY」.









































































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# by my8686 | 2017-09-30 14:12 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

「parkERsのワークス」を読み解く

民進党の前原代表が事実上の解党を決断し、党勢低迷から抜け出せない自らを捨て、勢いづく小池新党「希望の党」に託す奇策に出た。
政局がどう動いて行くか。お手並み拝見といこう。


それはさておき、「parkERs」という人の感覚を呼び起こすデザイン集団の仕事を読み解いてみよう。

「parkERs」は、空間設計のプロと植物のプロがそれぞれのデザインと専門性を持ち寄り、人々の日常に豊かさと、公園のようなやすらぎやここちよさを提供している。

「日常に公園のここちよさを。」

そんな理念のもと活動している「parkERs」の様々な実験や新商品、こだわりの植物を採用したオフィスである。




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013年にAoyama Flower Marketの姉妹ブランドとして立ち上がった「parkERs」が、一事業部として独立してオフィスを移転拡張。




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メンバーで意見を出し合いながら作ったオフィスはまさに「parkERs」の実験場であり、アイディアの生まれる場でもある。働きながらショールームとしても活用している。





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■「花とグリーンとともに暮らせるマンションへ。」

即日完売という大好評を得たというイニシア江古田のマンション本体共有部の空間デザインである。



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エントランスには室内グリーンや内と外をシームレスにつなぐ空間、季節の花の一輪挿しで人々の生活を豊かなものにする工夫が多く取り入れられている。

コラボレーション特典として住民には毎月1回旬の花が無料で届くプレミアム生花サービスやフラワーレッスンを無料で開催しているという。




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花屋ならではのサービスも満載である。




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■花と緑に囲まれた心豊かな「時間」と「空間」

Aoyama Flower Market TEA HOUSE 南青山本店
コンセプトは「温室」。




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空間いっぱいに広がるグリーンと、自然の中に咲いているようにレイアウトした花が、都会の喧騒を忘れさせてくれる。




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「花と緑に囲まれた心豊かな空間で、ハーブティーを飲みながら、ゆったりとした時間を楽しんでいただきたい。花や緑の素晴らしさを体感していただきたい。」

そんな都会の喧騒を忘れさせる空間を作り出すため、花の生産者のビニールハウスをモチーフにデザインを開始。





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半円形のフレームは緑で覆われ、畝のように配置されたテーブルには旬の花をアレンジ。
これらは自動で給水される仕組みとなっており、この水の流れを利用して音による安らぎ効果を演出している。





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五感に訴えかけるこれらの演出や仕組みも「parkERs」のプロデュースによるものである。








☆☆☆GGのつぶやき
この夏、蒲刈でワイフが「名産天然レモン」の鉢を買って帰った。
我愛車を停める脇の庭角にゴルフボール大の可愛らしい檸檬の実をつけていた。
毎朝、微笑ましく眺めていたが、今朝みると蜜柑大に大きく育っていた。
好物のレモンサワーにして食する愉しみがまたひとつ増えたと、微笑む朝である。






































































































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# by my8686 | 2017-09-29 16:02 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)

隈研吾「浄土宗 一行院 開山400周年記念 千日谷淨苑プロジェクト」を読み解く

衆院解散直前になって小池百合子東京都知事の新党「希望の党」と、民進党の合流構想が急浮上した。
安倍政権に対抗する一点で結集できれば、衆院選の構図が一変する可能性を秘める。だが、新党への身売りにも近い合流構想には民進党内から強い反発が出ており、四分五裂となる可能性すらある。

魑魅魍魎の政界再編成劇。日本がやっと蠢いてきた。



それはさておき、明治神宮外苑の豊かな緑に癒される東京信濃町の地に、納骨堂「千日谷淨苑」が開苑された。
隈研吾とのコラボレーションで生まれた 開山400周年記念 千日谷淨苑プロジェクトである。



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あらためて、その内容をみてみよう。


神宮の杜に寄り添い、ご供養の未来を創造するため、浄土宗永固山「一行院」が開山400周年の節目に、新たな神宮の杜のシンボルとなる寺院を目指したものである。

今後、100年の安心・安全な寺院をとの想いと、日本文化の象徴の一つとなることを望み、和の大家と呼ばれる隈研吾に夢を託したという。




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2020年に向け、変貌しつつある東京。

なかでも新国立競技場を擁する明治神宮外苑は、都心に位置しながらも都会の喧噪と切り離された緑豊かなスポーツと癒しの地である。

この神宮の杜に寄り添う信濃町に「千日谷淨苑」は誕生し、先祖を供養する「墓」は、現代まで脈々と受け継がれてきた日本の歴史・文化といえよう。浄土宗永固山一行院は、日本の伝統文化を伝承しつつ、時代に沿った新しい癒しの空間を世に残すべく「千日谷淨苑」を企画。

今後、未来に亘り人々の想いや優しさを残すための、新しい墓のかたちを求めたという。




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さらに、隈研吾のコンセプトを読み解いてみよう。

和の風情を印象づけるアルミの丸瓦と豊かな陰影を生む大和張りのファサード、建築と自然をつなぐ勾配屋根がつくるメリハリのある外観デザインとした。




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エントランスホールでは、外部と連続する大和張りの壁と天井、ヒューマンスケールな和紙の重ね貼りがお迎えする。
ロビー・受付は、上質な和紙と杉板の壁に包まれた静謐な空間をめざしたという。





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参拝フロアは、温かみと奥行きを生む杉の竪羽目板スクリーン、水墨で染め上げた左官壁がつくるフォーマルな空間とした。自然素材を活かした落ち着きのある参拝フロアとなっている。




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参拝ブースの墓石は、ミニマルなデザインとシャープなディテールにより、黒御影石の存在感を引き出した。




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和の伝統と自然素材を現代に昇華させた新しい墓苑の姿とした。





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☆☆☆GGのつぶやき
仏との触れあう神聖なる場である。
人の死と向き合い、人の死を通じて仏心と触れ合う、尊い時間でもある。
外部と連続する素材選択とヒューマンスケールな和紙の重ね貼りという新たな試みに官能が疼く。
水墨で染め上げた左官壁にも官能の蠢きと鎮まりが同次元でクロスするのである。



































































































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# by my8686 | 2017-09-28 13:41 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)