2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、旧エンブレムの白紙撤回を受けて改めて選考していた新しいエンブレムを、最終候補の4作品の中から作品Aの「組市松紋」に決定したと発表した。
制作者は東京都在住のアーティスト野老朝雄氏(46)。
市松模様を藍色の四角形の組み合わせで表現し、日本らしさを描いた。
エンブレムを巡っては、デザイナー佐野研二郎氏による旧エンブレムに、類似した作品があるなどの指摘があり、組織委が撤回。
新エンブレムは応募条件を緩和し、1万4599作品が集まった。
最終審査では、事前に公開した4作品に対する国内外の延べ4万1516人の意見も参考にしたという。
日本的な「粋の美学」を感じさせるデザインだが、1964年の亀倉雄策によるシンボルデザインに感じたあの官能の震えはおきないのはなぜであろう。
中学1年の時、図書室に貼りだされたオリンピックポスターの鮮烈なイメージは、いまだに残像として残っている。
さて本日は、隈研吾によるミラノイタリアでのショールームデザインをみてみよう。
「Nature scape」
■隈研吾のプレゼンテーションより
このショールームでは、清廉な質で知られる石、ピエトラ・セレーナを使用し、実際の地形であるかのような地勢図を創造した。
水を形どり、植物の存在を引き立て、見学者には、自然の中のそぞろ歩きを導く。
☆☆☆やんジーのつぶやき
森の中をそぞろ歩くような感覚に導くデザイン。
地勢図の有機的なラインには昔から魅かれるものがある。
粟津潔が好んで描いた土俗的な地勢図のあの熱い祈りにも似たデザインが今では懐かしい。