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002 ル・コルビュジエ「クルチェット邸」

本日26日、8年ぶりに日本で開く主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)が開幕される。議長を務める安倍晋三首相は、世界経済を下支えするため、協調して景気対策などの財政出動に取り組む姿勢を打ち出したい考えで、先進国がどこまで足並みをそろえられるかが焦点となる。

G7を構成する日米欧は、市場に出回るお金を増やすことで景気を良くしようとする大規模な金融緩和に取り組んでいる。
それでも、世界経済は中国など新興国を中心に減速しつつあることから、27日に採択する首脳宣言では、先進国が協調して財政支出を増やしたり、中長期的な経済成長を促す構造改革に取り組んだりする姿勢を明確にすることをめざしている。

ただ、仙台市で開いたG7財務相・中央銀行総裁会議では、財政規律を重んじるドイツと英国が財政支出の拡大に慎重な姿勢を崩さなかった。
首脳間の話し合いでも進展しなければ、金融・財政政策と構造改革を「各国の事情に応じて進める」ことの確認にとどまる可能性がある。

政治・外交分野では、水際対策の強化を盛り込んだテロ対策行動計画をまとめる。
難民問題では、日本もシリア難民を留学生として受け入れる方針だという。




さて本日は、アルゼンチン (Argentine) から世界文化遺産登録に推薦されたル・コルビュジエの建築作品である「クルチェット邸」を見てみよう。



クルチェット邸 (Maison du Docteur Curutchet, La Plata, 1949) は、アルゼンチンのブエノスアイレス州都ラ・プラタに建てられた邸宅である。





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依頼者のペドロ・ドミンゴ・クルチェット (Pedro Domingo Curutchet) は外科医であり、邸宅は住居と診療所を兼ねている。
ル・コルビュジエの建築は世界各地に現存するが、南アメリカ大陸で実際に建てられた住宅は、このクルチェット邸が唯一である。




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アルゼンチンの建築家アマンシオ・ウィリアムス (Amancio Williams) がその建設に大きく寄与し、ウィリアムスの離脱後はサイモン・ウンガース (Simon Ungars) が協力した。





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住宅密集地の広いとはいえない敷地でアルゼンチンの暑い気候に対応させるため、ブリーズ・ソレイユ(日除け格子)に工夫を凝らした。






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陰が出来る中庭の周囲に建物をU字型に配置する地元特有のスタイル(ル・コルビュジエはこれを「ソーセージ」と呼んだ)を取り入れた4階建てにするなどの配慮が行なわれている。






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2009年の推薦時には「個人邸宅」に分類されていた。









☆☆☆やんジーのつぶやき
4階建てのモダンな佇まいに官能が反応する。
アルゼンチンの照りつける光に対応させたブリーズ・ソレイユが眩しく煌めいていた。





















































by my8686 | 2016-05-26 11:15 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)