リオデジャネイロ五輪は18日、レスリング女子53キロ級決勝で吉田沙保里(33)が敗れ、同58キロ級の伊調馨に続く五輪4連覇を逃した。2002年から続いていた世界選手権と五輪の連覇も「16」で止まった。
吉田は2回戦から登場し、無失点で決勝まで進んだ。だが、決勝では昨年の世界選手権55キロ級を制したヘレン・マルーリス(米)に1―4で敗れ、銀メダルだった。試合後、吉田は「たくさんの方に応援していただいたのに銀メダルに終わって申し訳ない。日本選手(団)の主将として金メダルを取らないといけないところだったのに、ごめんなさい」などと泣きながら話した。
五輪4連覇に挑んだ吉田は33歳。スピードを生かして攻め立てるスタイルが持ち味だが、20代の頃のように、相手を圧倒する試合は減っていた。年齢を重ねるごとに、組み手や間合いなどレスリングの技術を磨き、攻守で成熟した面はある。それでも吉田の生命線は、守備的な選手だった亡父、栄勝さんに子供のころからたたき込まれた高速の両足タックルだ。相手がどんなに研究してきても、それをさらに上回ってタックルを決めてきたからこそ、世界女王として君臨する吉田は「霊長類最強」と呼ばれるまでになった。
リオ五輪で、吉田がまともに決めた両足タックルは、3回戦のサンブ(セネガル)戦の1本のみ。準決勝まで無失点で勝ち上がった試合巧者ぶりはさすがだが、決勝では強豪を次々と倒して勢いのある24歳のマルーリスをねじ伏せられなかった。
いつかは訪れる体力の限界域。アスリートの生命線の崩壊は、見る側も辛い。「お疲れさん!!吉田!!よく頑張った!!」
それはさておき、本日もダイアナ・クラールとデイヴィッド・フォスターがタッグを組んだポップスカヴァー作品「Wallflower」から4曲目「Alone Again (Naturally)」をみてみよう。
Alone Again (Naturally)
「アローン・アゲイン (ナチュラリー) 」は、アイルランド人シンガーソングライターのギルバート・オサリバンの楽曲。
1972年にリリースされると、アメリカ合衆国のBillboard Hot 100シングルチャートとイージー・リスニング・チャートで計6週1位を獲得した。
また、ケイシー・ケイサムのチャート番組『American Top 40』が集計した1970年代のベスト50曲では5位(デビー・ブーンの「恋するデビー」が1位)となった。
イギリスでは、全英シングルチャートで3位を獲得した。日本ではオリコン洋楽シングルチャートで1972年10月23日付から5週連続1位を獲得した。
この曲は内省的なバラッドであり、歌手が祭壇に取り残された後で彼の自殺の企てを語ることから始まり、その後彼の両親の死について語る。
オサリバンは「僕は父(オサリバンが11歳の時に死去した)をよく知らないし、それに父は母を虐待したので、この曲は自叙伝ではない」と発言している。
「アローン・アゲイン (ナチュラリー) 」はマネージャーのゴードン・ミルズが設立したMAMレーベルより、英デッカ配給でシングルとしてリリースされるが、アメリカでは「Himself featuring Along Again (Naturally)」として、イギリスで先にリリースされていたアルバム「ヒムセルフ(発売当時の邦題:ギルバート・オサリヴァンの肖像)」Himselfの収録曲2曲をこの曲ともう一曲の英国盤アルバム未収録シングルに差し替え、ジャケットを変えてリリース。
その後、1976年の『Greatest Hits』でイギリスにおいて初めてアルバム収録された。CD時代となってからは『The Berry Vest of Gilbert O'Sullivan』(2004年)になどに収録されている。
なお、ビッグ・ジム・サリヴァンがこの曲のオリジナルの録音版でギターを弾いている。
この曲は、『スチュアート・リトル2』、『The Virgin Suicides』、『ふたりにクギづけ』といった映画とTV番組でも使用された。
『ザ・シンプソンズ』のシーズン17話「The Wettest Stories Ever Told」で、Comic Book Guyはある霊感を与える音楽としてそれを使用した。
また、イギリスのテレビドラマ『ライフ・オン・マーズ』のセカンドシリーズの間、それは1つの挿話の終わりの主題歌として主人公Sam Tylerの絶望を表現するために使用された。
日本では1986年に映画『めぞん一刻』の主題歌およびテレビアニメ『めぞん一刻』第24話のオープニング・テーマとして使用された。
「Alone Again (Naturally)」
In a little while from now
If I'm not feeling any less sour
I promise myself -
to treat myself
And visit a nearby tower
And climbing to the top
Will throw myself off
In an effort to -
Make it clear to (who) -
Ever what it's like -
when you're shattered
Left standing in the lurch -
at a church
Were people saying,
"My God, that's tough"
"She stood him up"
"No point in us remaining"
"We may as well go home"
As I did, on my own
Alone again, naturally
To think that only yesterday
I was cheerful,
bright and gay
Looking forward to -
who wouldn't do
The role I was about to play
But as if to knock me down
Reality came around
And without so much -
as a mere touch
Cut me into little pieces
Leaving me to doubt
Talk about,
God in His mercy
Oh, if he really does exist
Why did he desert me
In my hour of need
I truly, am indeed
Alone again, naturally
It seems to me -
that there are more hearts -
broken in the world -
that can't be mended -
left unattended
What do we do?
What do we do?
[Instrumental Interlude]
Alone again, naturally
Looking back over the years
And whatever else that appears
I remember I cried -
when my father died
Never wishing to hide the tears
And at sixty-five years old
My mother, God rest her soul
Couldn't understand -
why the only man
She had ever loved -
had been taken
Leaving her to start
With a heart so badly broken
Despite encouragement from me
No words were ever spoken
And when she passed away
I cried and cried all day
Alone again, naturally
Alone again, naturally
今から もう少し経って
もし僕の不機嫌な気分が消えなければ
僕は自分に約束する
僕自身への処置として
近くの塔へ行って
そして てっぺんまで上り
そこから この身を投げてやろうと
そう努めて
それを(彼らに)判らせてやろう
一体 それ(この気持ち)がどんなものか
あなたたちが ぐったりしている時に ※
※(でも僕は)皆から見捨てられて立ってる
(花嫁が来ない)教会の中で
周りの人々が口々に言っていた、
「あぁ神さま、何てお気の毒な」
「彼女は彼(花婿)を すっぽかしたのね(※)」
「我々がここにいても仕方ないし」
「私たちは家に帰る方がよさそうね」
(それで)僕もそうすることにした、自分自身で
また独りになってしまった、当然のように
つい昨日までを 考えてみると
僕は元気だったし、
明るく そして陽気だった
楽しみにしていた
充分でないとは思わなかった
僕がそれまで演じていた役割を
でも 僕を打ちのめすように
現実がやって来た
そして そんなに多くをするでもなく
ちょっと触れるだけで
僕を 細かに切り裂いたんだ
僕を疑問の中に 置き去りにして
(たとえば)こんな話について、
慈悲に満ちた神とか
あぁ、もし彼(神)が本当に存在するなら
なぜ彼(神)は僕を見捨てたのか
僕が 必要としている時に
僕は本当に、本当に
また独りになってしまった、当然のように
(ブリッジ)
僕はこう思われる
そこでは 沢山の心が
この世界で傷つき
癒されることも無く
付き添う人も無く 置き去りにされている、と
僕たちは どうしたらいいんだ?
僕たちは どうしたらいいんだ?
(間奏)
また独りになってしまった、当然のように
過去の年月を振り返ってみると
そして色々なことの中で 思い浮かぶのは
僕が泣いたことを 覚えている
僕の父が 死んだ時のことを
決して涙を隠そうとは思わなかった
そして65歳の年に
僕の母は、神がその魂を永眠させた
理解できなかったのは
なぜ その唯一無二の存在は
彼女がこれまで愛していたもの(父)を
取り上げて
彼女に一人残された生活を始めさせたのか
心がひどく張り裂けるという状態で
僕からの励ましにもかかわらず
(母は)言葉も無く 何も話さなくなってしまった
そして 彼女が亡くなった時
僕は一日中 泣いて泣き続けたんだ
また独りになってしまった、当然のように
また独りになってしまった、当然のように
☆☆☆やんジーのつぶやき
内省的なバラッドも時には官能を鎮めるにはいい。
独りで書斎に籠りて、そこはかとなくBLGなぞ画きつくる時は、やはりマイルスかコルトレーンのバラッドかエバンスの内省的なインタープレイに酔っている。