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Shop, Cafe & Event Space LA KAGU, Tokyo

土曜の休日。久しぶりにかかり付けの医院に行く予定の朝である。
数年継続して飲んでいる、尿酸値を抑える薬の、継続か否かの判断を仰ぐためである。それと、6月に受けた定期健診の結果報告をする。肝機能のALTがやや高く、内科受診の指示が出ている。
飲酒も近年は気を使って、週一の休肝日をもうけつつアルコール度数を抑えているのだが、加齢からくる肝機能低下はいたしかたあるまい。肝臓はとにかく休める以外の妙薬はないと思っている。


それはさておき、東京・神楽坂にできた気になるショップがある。
その名は、「ラカグ(la kagu)」。

あらためて、その内容をみてみよう。

「ラカグ」は、サザビーリーグと新潮社という異なる分野で日本文化を牽引してきた両社の協力のもと開業したショップ。
新旧・和洋が混在する独自の面白さの中に、日本人が築いてきた普遍的な価値やセンスの良い暮らしを見出し、「REVALUE」というコンセプトの下、あらゆる好奇心を触発する場を提供。
「衣食住」に「知」を融合させたライフスタイルを感じることのできる、ありそうでなかった空間が、神楽坂に誕生した。

ネーミング「la kagu」は、神楽坂に住むフランス人たちが「カグラザカ」と発音しにくく、「ラカグ」と呼ぶことがあるというエピソードから採用された。
周辺地域との連携を深めながら施設を通して地域の魅力を多くの人に伝え、さらなる街の賑わいに寄与していきたいという願いが込められている。





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施設設計は、隈研吾建築都市設計事務所による。
内観デザインは、昭和40年代に建てられた本の倉庫をあえてそのまま活かした工業的でミニマルな空間となっている。




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また外観デザインも、街に根付いた景観を壊したくないという隈研吾の思いから、50年前に建てられた倉庫の面影を残しつつ、ウッドデッキと2階へつながる大階段が設置された。





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総面積962.45㎡の巨大フロアは1階にウィメンズファッション、生活雑貨、カフェ、2階にメンズファッション、ブックスペース、家具、レクチャースペースを配置。テラスでは定期的にファーマーズマーケット「ラカグ マーケット(lakagu market)」が開催される。
 



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1階ウィメンズファッションでは、大手セレクトショップのバイヤーが、ハイブランドからベーシックなブランドまでの“本当に良いもの”をセレクトしている。





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メゾン マルタン マルジェラやマルニ、ジェイ&エム デヴィッドソンやアクネ ストゥディオズなどのアイテムも並ぶほか、ウェアラバウツの元デザイナー福薗英貴が手がける、2014年秋冬よりローンチのネイル(NAILS)も登場した。





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さらに新進ブランドのマディソン ブルーや、アヤメ アイウェア デザインなど、センスの良いアイテムも店頭に並ぶ。






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2階メンズウェアは田中行太がディレクションを務め、50年代を席巻した“アメカジ”を感じることのできる洋服やヴィンテージのアイテム、さらにアウトドアグッズが揃う。
エンジニアド ガーメンツやブルックス ブラザーズなど質に拘ったワードローブを展開。




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必見は、1階正面に設けられた期間限定のスペース。
クラッチバッグや洗剤など厳選されたアイテムが展示される。季節ごとのシーズンに向けて新たな展示が予定されている。




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スタイリスト岡尾美代子がキュレーションを担当する生活雑貨は、フランスやイギリス、日本の食器、調理器具、タオルやリネンなど世界各国から集めた上質なものの中に遊び心を加えた商品をセレクト。
余裕のある大人のリラックスしたライフスタイルを提案する。
家具はハンス・ウェグナーを筆頭に、ピックアップして選んだ北欧ヴィンテージ家具を屈指の名店、ハルタ(Haluta)が揃える。




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中でも注目は、北欧のビンテージスツールに、ミナ ペルホネンのオリジナル生地を組み合わせたスペシャルなコラボレートチェア。
1脚ずつ異なる生地が使用され、経年変化を楽しむことのできるアイテムとなっている。







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また書籍は、新潮社の本の倉庫に元からあった本棚を使い「ラカグ」ならではのテーマに沿ってブックディレクターの幅允孝が選書したものを販売。







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「〈10×10〉(テン バイ テン) - 10人の選ぶ、10冊の本 -」という名の本にまつわる企画展示も開催され、「ラカグ」だからこそできるブックスペースを展開した。
併設したレクチャースペース、ソーコ(soko)では、新潮社とパートナーシップのもと、「知」を体験できる場所として、作家のトークショーなど本にまつわるイベントを中心に、季節や行事に沿ったワークショップ、また神楽坂という場所に機縁した落語の口演など、体験できるイベントが予定されている。





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1階の開放感のある50席のカフェには、真っ白なインテリアにウッドが映えるロングテーブルを配置。



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フードキュレーターに鎌倉の人気店「LONGTRACK FOODS」の馬詰佳香、オペレーションにシャルキュトリー専門店の「コダマ」を迎え、“MEAT & BREAD” をコンセプトに展開する。






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自家製ソーセージや、イタリアやスペインから直輸入した生ハムなど、とびきりのシャルキュトリーとパンを軸に、ホットドッグや「la kagu market」の食材を使った、“気取らない、でもおいしい”料理を提供。
コーヒーは、鎌倉の名店「カフェ・ヴィヴモンディモンシュ」の堀内隆志が「la kagu」のために焙煎しているという。


うまいコーヒーをすすりながら、一日ぶらりぶらりとするには、よい場所のようだ。





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【店舗詳細】

ラカグ
Shop, Cafe & Event Space LA KAGU, Tokyo
Designer KENGO KUMA & ASSOCIATES, Shimizu Corporation,
     C.eighty inc.+71 architects office
プロデュース/サザビーリーグ
デザイン監修/隈研吾建築都市設計事務所 隈 研吾 横尾 実 斉川拓未
設計/建築 清水建設 古株友徳   内装 シー.エイティ 一級建築士事務所71
協力/照明計画 モデュレックス 海野信二 森田大介
施工/建築 清水建設 内装 シー.エイティ
所在地:東京都新宿区矢来町67
開店:2014年10月10日
営業時間:ショップ/午前11時~午後8時 カフェ/午前8時~午後9時
定休日:なし
電話:ショップ/(03)5227-6977 カフェ/(03)5579-2130
事業主:㈱新潮社

階数:2階
延床面積:962.54㎡ (291.14坪)
敷地面積:1283.34㎡ (388.21坪)
設計デザイン:隈研吾建築都市設計事務所











☆☆☆やんジーのつぶやき
街に根付いた景観を壊したくないという思いがうれしい。
気取らないフランクな空間が、心地よさそうである。
オープンカフェでおいしい料理をつまみながら、お気に入りの本に没頭するもまたよし。


















































































by my8686 | 2016-09-03 08:06 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)