9月最後の日曜日。午後から雨というので、早朝にXバイクランを楽しむ。初秋の風が心地よい。いつもの太田川沿いコースを走る。遠くに川釣りに興じる人々の姿あり。ジオラマ風の開けた景色をながめつつ2時間ばかり走る。サイクルヘルメットの顎紐から汗がしたたり落ちる。昨日につづいて行きつけのスーパー銭湯で一汗ながす。
さて、秋にむかう夕刻には、お気に入りのGB SKINSを塚本邦雄の短歌を詠みつつ眺めてみよう。
「続・塚本邦雄歌集」収録の歌集「黄金律」から十首を選んでみた。
百年後のわれはそよかぜ地球儀の南極に風邪の息吹きかけて
母てふはははと笑ひて立ちつくす冬の芒のごとき女人ぞ
詩人たることはさておきボクサー犬カタログに選るひとときの夏
われ死して三世紀後の獣園に象はくれなゐ蠍はみどり
美男拳銃強盗一人ひそみゐる群馬縣そのあたりあかるし
新緑したたれる幼稚園かれらさへ生きてゐる振りが身についてきた
殺したい奴が三人ゐて愉しとりかぶと群青の十月
銀冠の犬歯ぎらりと女衒なり女衒てふ言葉ゆめ知らざらむ
愛犬ウリセスの不始末を元旦の新聞で始末してしまつた
緑陰にをととひわれが仕上げたる一脚の無駄釘だらけの椅子
☆☆☆やんジーのつぶやき
9/12からゆるい禁酒にはいっている。体調がすこぶるよい。特に朝の目覚めが爽快なのだ。肝臓が完全復帰するあいだの己との契。肝炎手前で気づかされた今年最大の荒行時である。