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「次期アメリカ分断衆国大統領トランプがマサを称賛」を読み解く

ソフトバンクグループの孫正義社長は6日午後(日本時間7日未明)、トランプ次期米大統領とニューヨークのトランプ・タワーで会談。
会談後、トランプ氏は「マサ(孫社長)は米国のビジネスに500億ドル(約5兆7千億円)を投資し、5万人の新規雇用をつくることで合意した」とツイッターに投稿したという。




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あらためて、この内容をみてみよう。


約45分間の会談を終え、トランプ氏と孫氏はそろってトランプ・タワーのロビーに姿を見せ、トランプは孫を「すばらしい男だ」と称賛したという。





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気になるのは、孫のこのトランプ詣にたいしてソフトバンクがトランプ銘柄にどう変化したのか、さらに見ていこう。

トランプ次期米大統領と孫正義社長との6日の会談を受け、7日午前の東京株式市場ではこんな見方が急浮上した。

ソフトバンク株の大幅高は個人を中心に投資家心理を明るくし、午前の日経平均株価は前日比73円高の1万8433円と続伸。投資家はトランプ氏の打ち出す政策で恩恵を受ける銘柄を発掘しようと躍起になっている。
ソフトバンクは買い気配で始まり一時5%上昇。売買代金は773億円と前日日通し分(478億円)を上回り、東証1部で首位となった。





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トランプ・孫会談では、米国のベンチャー企業を中心にソフトバンクによる総額500億ドル(約5兆7000億円)の投資が明らかになった。
「オバマ政権で頓挫した傘下の米通信4位スプリントによる同3位のTモバイル買収が、認められるのではないか」(SMBC日興証券シニアアナリスト)との期待が高まった。






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楽天証券経済研究所のシニアマーケットアナリストは「ソフトバンクは出遅れ銘柄からトランプ銘柄になった」とみる。楽天証券経由の売買注文は、午前9時半時点で買い越しだったという。
巨額のベンチャー投資に絡み、人工知能(AI)やロボットなどに買いが入る可能性を指摘する声もある。






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傘下に米地銀のMUFGユニオンバンクを持ち、米金融機関への規制緩和の恩恵を受けると期待される三菱UFJは一時約2%上昇。
米国に塩化ビニール樹脂の製造・販売子会社を持つ信越化もインフラ投資で需要が増えるとの期待から、年初来高値を更新した。





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東証の投資部門別売買動向によると、個人は米大統領選があった11月7~11日の週から11月21~25日までの週に合計で1兆2939億円を売り越した。
「個人は11月に現金化した待機資金を、長期的な成長期待がふくらみ、機関投資家の買いも期待できるソフトバンクに振り向けているのではないか」との見方も出ている。

「これまで動きが鈍かった年金など国内機関投資家も買い材料を探し始めた」との声もある。トランプ氏はいままで動かなかった国内マネーを動かす可能性が高まってきた。





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米タイム誌は7日、年末恒例の「今年の人」に、次期米大統領に決まったドナルド・トランプ氏(70)を選んだと発表した。
表紙にはアメリカ合衆国ならぬ「アメリカ分断衆国(The Divided States of America)の大統領」と記し、大統領選を通じて浮かび上がった国内の分断の象徴だと位置づけた。






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米NBCの番組に出演した同誌のナンシー・ギブス編集長は「1人の個人が型破りな行動で、年間の出来事にこれほど影響した例はないのではないか」と話し、選出が容易だったと説明。トランプ氏も同じ番組に電話で出演し、「大変な栄誉だ」と語った。

昨年にドイツのメルケル首相が選ばれた際、トランプ氏はツイッターで「タイム誌は絶対に私を選ばないと言ってきた。ドイツをダメにしている人を選んだ」と発信していた。





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「今年の人」は1927年から続いている。今年はトランプ氏のほか、大統領選を争ったクリントン氏や、ロシアのプーチン大統領らが最終候補となっていた。
オンラインの読者投票では、インドのモディ首相が選ばれていた。








☆☆☆やんジーのつぶやき
3年前の買収失敗劇に尻尾を巻いたマサの先手のつもりか。
大盤振る舞いのトップ交渉を繰り広げるマサの姿は、やはり恥を知る日本人にはできない芸当である。
ただ、トランプの経済政策であるTPP反対でFTAをやり玉に挙げている姿勢には変わりはない。
「内向き」感は想像以上に強い。
安全保障に直結する通信で、日本企業が米2強を脅かす事態をやすやすとあのトランプがスルーするはずはないとみるが、いかに。













































































by my8686 | 2016-12-08 12:08 | たまには気になる経済学 | Trackback | Comments(0)