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「大分県竹田市城下町交流拠点施設」設計者選定プロポーザル最優秀者選定を読み解く

「大分県竹田市城下町交流拠点施設」設計者選定プロポーザルに最優秀者として隈研吾建築都市設計事務所が選定されたという。
まさに、隈研吾ブランド祭りである。




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あらためて、その内容をみてみよう。


竹田市は、中心市街地である旧城下町エリアに計画中の『城下町交流拠点施設』の設計者選定のプロポーザルを実施した。
施設としては、「(仮称)竹田市コミュニティセンター」と「(仮称)竹田城下町・岡城跡歴史文化交流センター」の2施設からなる。




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その実施にあたり、第1次審査と第2次審査からなる2段階審査方式を採用するとともに、学識経験者と市民代表で構成する「城下町交流拠点施設設計者選定プロポーザル審査委員会」を設置した。





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2月 13 日(月)の第1次審査(書類審査)では、9の参加者から設計提案書が提出され、この中から第2次審査に進むものとして6者を選定。
そして、2月 27 日(月)の第2次審査において、公開によるプレゼンテーション及びヒアリングを実施した上で、最優秀者を決定した。





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本プロポーザルの要点は、規模も機能も性格も異なる、しかし近接する2つの施設を、同じ設計者に託すという点にあった。
建築物としての機能・性能を個別に確保した上で、まちづくりという文脈のなかでいかにして連動させられるかが、城下町再生の戦術上の眼目であり、そのためのアイデアの具体性と実現性が、審査の大きな焦点になった。





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株式会社隈研吾建築都市設計事務所の案は、上の要点を的確に理解した上で、旧城下町の空間特性を丁寧に読み込んだ提案となっていた。



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それぞれの建物の機能・性能・意匠、2つの建物の在り方を統合するわかりやすいコンセプト、展示デザインの方向の具体性、実施設計に向けて案を柔軟に展開していこうとする姿勢など、総合的にみて非常にバランスよく城下町のまちづくりの課題と要望に応えている点が高く評価された。





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特に、「歴史のマワリミチ」、「音楽のマワリミチ」など、周辺の文脈に応じた各建物の空間提案は、魅力と説得力に富むものだという。






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ただ、敷地北側の水琴館通り及び敷地東側の隣家に対する歴史文化交流センターのボリューム(高さ含む)が圧迫感を生むのではないか、という懸念が、審査委員全員から表明された。
今後の設計プロセスの中で解決してもらいたい点として、つけ加えられたという。





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☆☆☆やんジーのつぶやき
大分県竹田市城下町は、まだ訪れてはいない。
この計画が完成した暁には、ぜひとも愛車86を駆り訪れてみたい。






































































by my8686 | 2017-03-09 09:33 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)