映画「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督インタビューを読み解く

黒人の少年が貧困や同性愛に揺れ動きながら成長していく姿を描いた映画「ムーンライト」で、今年の米アカデミー賞作品賞を受賞したバリー・ジェンキンス監督が新聞社のインタビューに応じた。

排外主義的な政策を打ち出すトランプ政権下の米国の行方や、芸術家と政治との関係などについて聞いた。




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あらためて、その内容について読み解いてみよう。



――リダ州マイアミの貧しい地域での日常生活を、淡々と描いた意図は何だったのでしょうか。


「あの地域で育つとはどういうことか、本当の生活を描きたかった。日常生活に大事件はほとんど起きない。ただ、心の中では崖から転がり落ちるように感じる経験は誰しもある。人の心の奥底にいつも渦巻いている感情の変化を、見る人がたどれるような物語を作りたいと思った」



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 ――昨年、アカデミー賞は白人ばかりがノミネートされて批判を浴びましたが、受賞との関係を感じますか。


「批判の反動として受賞したとは思っていない。批判は、映画業界や作品の多様性のなさに対するものでもあった。将来、偏見なしに作品を作ったり、見たりすることができる日が来れば、素晴らしいことだ」




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 ――トランプ政権下で米国は排外的になり、人種や宗教の多様性が失われるとの懸念もあります。これをどう感じますか。

 
「もし、『大統領=米国』なら、そう言えるだろう。しかし、就任式の後に起きた女性たちのデモなど様々な抗議活動を見れば、多様性が損なわれることに反発する米国の人々の意思は非常に強いものであることが分かる。大統領はたった一人の人間でしかないが、米国は約3億人が暮らす国だ。人々の意思が最後は勝つと思っている」




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 ――今のような時代に、映画の役割はどのようなものだと考えますか。


「真実を伝えること。私にとっての真実が絶対的なものだとは言えないが、自分が見たり感じたりすることに対して正直であるようにするだけだ。この映画を見たある男の子がツイッターで『両親とこの映画を見に行き、自分がゲイであることを伝えた』と書いていた。自分に正直であることで、多くの人に訴えかける作品がで

きる。真実を伝え続けることしかない」




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 ――俳優や監督らが映画界から政治的な発言をすることをどう思いますか。


「何か感じることがあるのなら声を上げるべきだ。芸術とは本質的に政治的なもの。芸術家が純粋に芸術家だけであることはあり得ない。我々はその前に一人の人間であり、他の多くの人々と同じように、この世の中で暮らしていかなければならないわけだから」





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☆☆☆やんジーのつぶやき
「たかが映画、されど映画」である。
映画が先生だった青春時代、登場人物たちの生き様を通して学んだことは多い。
時代に抗うことしか知らなかった学生時代。
希望を削がれ、落胆や挫折や絶望しか感じられなかった苦い過去。
そんな時にそっと寄り添って励ましてくれたのも「映画」であった。









































































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by my8686 | 2017-04-03 11:39 | たかが映画、されど映画 | Trackback | Comments(0)

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