「ロシア・サンクトペテルブルク 地下鉄爆発、10人死亡」を読み解く

ロシア北西部サンクトペテルブルクの地下鉄車内で3日午後2時40分(日本時間午後8時40分)ごろ、爆発が起きた。

スクボルツォワ保健相によると10人が死亡。50人近くが負傷した。プーチン大統領はテロの可能性を視野に捜査を進める考えを表明したという。



c0352790_10220396.jpg




あらためて、この内容を読み解いてみよう。


国家反テロ委員会によると、爆発後、現場ログイン前の続きとは別の地下鉄駅で爆発物が発見された。同時多発テロを狙っていた可能性もある。

プーチン大統領は爆発が起きた時、ベラルーシのルカシェンコ大統領と会談するため、サンクトペテルブルクに滞在していた。自身の出身地でもあるロシア第2の大都市で多くの一般市民が犠牲となる事件を許したことは、政権にとって大きな痛手だ。

反テロ委員会によると、地下鉄2号線のサンクトペテルブルク中心部のセンナヤ広場駅から技術大学駅に向かう途中で爆発が起きた。ネット上には、爆発で扉が破壊された車両が技術大学駅に停車している様子が投稿された。




c0352790_10223985.jpg



インタファクス通信は、手製の爆弾が爆発したという関係者の見方を報じた。爆発を受けて、サンクトペテルブルクの地下鉄5路線のすべての駅が閉鎖された。

一時「爆発が2カ所で起きた」との報道があったが、国家反テロ委員会は「爆発は1回だった」と確認した。ネット上には、駅のホームに複数の乗客が血を流して倒れている様子も投稿された。
駅構内は黒煙が立ちこめた。乗客は互いに助け合い、地上に避難。大きな混乱はなかったという。

在ロシア日本大使館によると、事件に巻き込まれた日本人がいないかどうか、サンクトペテルブルク総領事館が調査を進めている。

現地メディアによると、爆発は、地下鉄2号線のセンナヤ広場駅から技術大学駅に向かう途中の車両内で起きた。ツイッターなどにはドアがひしゃげた車両や、血を流して倒れている人たちの写真が次々と投稿された。

駅の出入り口から、数十チームの救急隊が入っていった。インタファクス通信は、治安当局が、爆発の規模はTNT爆薬換算で200~300グラムに相当するとみていると伝えた。英BBCなども速報し、地下鉄の駅構内とみられる建物内に、煙が立ちこめている様子をとらえた映像を放送した。車両は紺色で、扉付近が強い力で吹き飛ばされたような形でひしゃげていた。





c0352790_10230471.jpg




乗客らが車両の外に出る姿が映し出される。現場の駅周辺には無数の救急車が駆けつけ、けが人を搬送するヘリコプターも急行した。



■政権の揺さぶり狙う?

爆発が起きたサンクトペテルブルクは、プーチン大統領の出身地。しかも大統領はこの日、ベラルーシのルカシェンコ大統領との会談のためにこの街に滞在していた。

そのタイミングを狙ったかのような爆破テロには、政権を揺さぶる狙いがあったとみられる。





c0352790_10231862.jpg



プーチン氏は、爆発の直後、予定通りルカシェンコ氏との会談に臨んだ。テレビで報じられたその表情は硬い。手を前に置き、右足の先を細かく上下させるなど、衝撃を受けた様子がありありと映し出された。

プーチン氏は、死者や負傷者とその家族にお見舞いの言葉を述べた上で、治安機関の担当者と意見交換したことを明らかにし、「原因について語るのは時期尚早だが、テロを含むすべての原因を検討する」と述べた。

ロシアでは来年3月の大統領選を控え、すでに人事などさまざまな駆け引きが繰り広げられている。それだけに、今回の爆発が政権に与える影響は深刻だ。
これまで首都モスクワでは、地下鉄や空港でのテロが繰り返されてきた。1990年代は、ロシアからの独立を目指す南部チェチェン共和国を拠点とする武装勢力による大規模なテロが相次いだ。

ここ数年は大都市部での大規模なテロを封じ込め、一般市民が犠牲になるテロが相次ぐ西欧諸国と一線を画してきた。




c0352790_10233976.jpg



ただ、昨夏には過激派組織「イスラム国」(IS)がロシア攻撃を予告する動画を公開。また昨年12月にはトルコの首都アンカラでロシア大使がトルコの警官の男に射殺された。

いずれも、ロシアがシリアのアサド政権を支援し、空爆などの軍事作戦を展開していることが背景にあるとみられる。

テロが相次ぐ北カフカス地方を除くと、ロシアで一般市民が多数犠牲になるテロは、2013年12月に南部ボルゴグラードの鉄道駅とトロリーバスで起きた連続テロ以来である。




c0352790_10235783.jpg




プーチン氏は、来年の大統領選で4選を目指すことが確実視されている。政権の優先課題は、圧倒的な投票率と得票率で当選を勝ち取ること。

そのために、ソ連崩壊後の混乱状態にあったロシアに安定と安全を取り戻したという「プーチン像」を強調するのが政権の戦略だった。
今後、プーチン政権が危機感を抱き、反体制勢力への圧力を強めるようなシナリオも想定される。




■ロシアで起きた主なテロ事件

2001年 2月 モスクワの地下鉄の駅で爆発、乗客ら負傷

  02年10月 モスクワで武装グループが劇場を占拠、観客約130人死亡

  04年 2月 モスクワの地下鉄で爆発、40人以上死亡

      8月 モスクワ発の旅客機2機が爆発、約90人死亡

      9月 北オセチア共和国で武装勢力が学校を占拠。児童ら約330人死亡

  09年11月 モスクワ発の特急列車が爆発、脱線。26人以上死亡

  10年 3月 モスクワの地下鉄2駅で爆発、約40人死亡

  11年 1月 モスクワの国際空港で男が自爆、37人死亡

  13年10月 ボルゴグラードのバスで自爆テロ、乗客6人死亡

     12月 ボルゴグラードの駅などで爆発、34人が死亡




c0352790_10241476.jpg









☆☆☆やんジーのつぶやき
第2次プーチン政権が発足してから「プーチンなきロシア」を叫ぶ市民のデモが開催されたり、反プーチンの運動が活発化しているという。
その反面、エリツィン政権時代の親欧米派オリガルヒによるロシアの富の私物化や市場経済化による国民生活の混乱は鎮まりそうにもないというが、擦れあう世界に未来をみつけたい。













































































[PR]

by my8686 | 2017-04-04 04:04 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : https://my8686.exblog.jp/tb/26555440
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。