トルコで16日、大統領権限を強化する憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、即日開票された。
国営アナトリア通信によると、開票率約99%の段階で賛成は51.3%、反対は48.6%となった。
同日夜(日本時間17日未明)エルドアン大統領は最大都市イスタンブールで演説し「ギアを上げて、より迅速に発展する。『イエス』が勝利した」と宣言した。
一方、最大野党の共和人民党(CHP)は不正が行われたとして、票の数え直しを要求すると表明した。投票結果の確定には曲折を経る可能性がある。
国民投票で問われた改憲案の柱は大統領権限の大幅な強化だ。首相職を廃止し、現行の議院内閣制から大統領が国家元首と行政の長を兼ねる体制に移行する。
大統領に国会の解散権を与え、司法の人事権も大統領が掌握する。
2期10年の多選制限を事実上緩和し、14年から大統領を務めるエルドアン氏が29年まで続投することも可能となる。
エルドアン氏は権限集中による迅速な意思決定が成長に必要な「安定と信頼をもたらす」と主張するが、野党は三権分立を形骸化させ、「個人支配」を招くと反発している。
☆☆☆やんジーのつぶやき
後味の悪いトルコ国民投票となった。
とりあえずわかったことは、賛成可決でトルコリラが上がったということ。
関係筋情報では、賛成可決で下がるという意見もあり予想自体が難しい状況だった。
今後ともエルドアン大統領に頑張ってもらうしかなさそうである。