「書評:スウィングしなけりゃ意味がない」を読み解く

昨晩は、新入社員の歓迎会がある。
愛車86は、翌日ロードバイクランを兼ねひきとる予定で会社の立体パーキングに停める。
土曜の翌日、雷雨予報の出るなか予想に反して午後からは快晴。太田川沿いのウォーキング&サイクリング専用ロードを走る。片道約25Kmを快適にロードラン。
チェーンをピカピカにクリーニングした効果だろうか、ペダリングがなんとも快適である。



それはさておき、土曜の朝に気になった書評が目についた。

「スウィングしなけりゃ意味がない 佐藤亜紀著」を読み解く。




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■反ナチスの悪ガキがあける風穴
 
ナチスは、青少年を教化し愛国心を育てるため、ヒトラー・ユーゲントを組織した。だがナチス的な規律や美徳に反抗する少年少女もいたようだ。
この史実をベースにした本書は、ナチスが「退廃音楽」として排斥したジャズに熱狂する若者たちを描いている。




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1940年代初頭、ドイツの都市ハンブルク。軍需会社社長の御曹司「ぼく」は、スウィング・ジャズ愛が高じて英語風の愛称エディを名乗り、カフェで仲間と遊ぶ毎日を送っていた。




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アメリカの黒人文化が生んだジャズが大好きなエディは、アーリア人の優越を唱え、ユダヤ人や黒人を劣等民族とするナチスの方針などどこ吹く風、人種的な偏見がない。それどころか、ユダヤ人が何代もアーリア人と結婚し続ければユダヤ人と見なされなくなり、純粋なアーリア人でもユダヤ教に改宗すればユダヤ人になる法律を、ナンセンスと嘲笑っているのだ。

ここには、世界的に広まっている人種差別への批判も感じられる。
著者が、反ナチス的な不良グループの中から「スウィング・ボーイズ」を選んだのも、差別の愚かさを強調するためだったのではないだろうか。





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ゲシュタポの監視をものともせず、女の子と遊び、徴兵を逃れ、海賊版のレコードを作って密売までしているエディたちは、愛国心の欠片もない。
ナチスは嫌いだが反体制運動をするわけでもなく、ただ快楽に忠実に生きるエディたちの悪ガキぶりは痛快である。




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「愛国心はあるか」と聞かれると、「ない」とは答えにくい。
だがこの手の問いにある「国」は、国土のことか、現在の体制のことか判然としていない。
差別を肯定し、国民に特定の思想を押し付ける腐った国など、愛するつもりはない、それどころか滅びてもいいと考えるエディは、国を愛す意味を問い直している。





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それだけに本書は、愛国の同調圧力が社会を息苦しくしている現代の日本に、風穴を開けてくれるだろう。
 






☆☆☆やんジーのつぶやき
ゲシュタポ監視下のもと反抗的にジャズに溺れる主人公の気持ちに共感する自分がいた。
学生時代にジャズ喫茶を彷徨いつつ、体制に抗うことで自分の気持ちを鎮めていたあの時代。
今の息苦しい日本がさらに息苦しくなって行く気配に、風穴をあけてみよう。
























































































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by my8686 | 2017-04-29 18:06 | 気になる本 | Trackback | Comments(0)

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