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隈研吾の「INIAD HUB-1」を読み解く

今年2月に発表されたINIAD Toyo(東洋大学情報連携学部)の教育施設である。
ネットワーク時代の新しい教育を模索する教育施設で、知識の受け取りはすべてオンラインで行い、赤羽台キャンパスは手を動かす実習の場となっている。




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あらためて、その内容を読み解いてみよう。


世界最先端のIOTキャンパスをめざし、デザインにおいてもユビキタスコンピューティングの自由で開かれた環境を、建築に翻訳したという。




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木のパターンをアルミパネルに直接印刷して作られた、新しい質感を持つパネルを用いて、粒子をランダムにばら撒いたような、自由なファサードが作られている。




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このパネルは、太陽のコントロール、空調屋外棟の隠蔽などの役割を果たすだけではなく、転写された木のパターンが、従来のキャンパスにはない、ヒューマンで暖かい空気感を生成している。




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因みに、INIAD Toyoでは、バッテリーレス・フレキシブルビーコンをIoT環境の一部として採用している。

キャンパスで使用するビーコンは、学生が自由に設置し容易に移設が可能で、デザイン建築のキャンパスを邪魔しないよう、電源設備が不要でかつ小型で凹凸の少ないデザインとなっている。





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バッテリーレス・フレキシブルビーコンは、一定以上の光を当てれば電波発信を開始する分かりやすさと、万が一接触した場合にも怪我をするおそれの少ない柔らかい素材が採用されている。





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内蔵した太陽光パネルで発電するため、電池交換が不要で、電池を使用しないため、発火・爆発することがない。

また、シリコンゴムで覆われており、自由に曲げることができるため、従来のビーコンでは実現が難しかった曲面への設置が可能となっている。





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☆☆☆GGのつぶやき
今朝、米国で手首にマイクロチップを埋め込む某会社のニュースを見た。
生体反応に恐怖を感じる派と利便性に躊躇なく埋め込む派に分かれていた。
バッテリーレス・フレキシブルビーコンがさらにマイクロ化されて人体に埋め込まれる時代もそう遠くないのであろう。































































by my8686 | 2017-08-03 16:34 | 挑発する建築&空間 | Trackback | Comments(0)