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「独裁者とスズメ」を読み解く

日本の安倍一強政治継続が決定した。
中国においても2期目の習近平指導部が25日、発足した。



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中国共産党最高指導部の政治局常務委員(7人)には、これまでの5年間、習体制を支えてきた5人が新たに加わった。
政治局も含めた全体(25人)でみれば「習派」の存在が一層強まり、習氏の意向を反映しやすい態勢が着実に進んだといえる。



あらためて、本日の天声人語「独裁者とスズメ」を読み解いてみよう。


1950年代、中国の全土でスズメ撲滅運動が起きた。



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当時の指導者だった毛沢東の指示により、ネズミ、ハエ、カと並ぶ「四害」とされた。

穀物をついばみ、人間の食糧を減らすというのが理由。
人海戦術で追い回し、殺していった。





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スズメは害虫も退治してくれると、分かっていた科学者はいただろうに。

理不尽な指示でも歯止めがきかなかったのは毛沢東の個人独裁ゆえか。
害虫が大量に発生し、収穫を減らしてしまったという。

同じく毛沢東が率いた文化大革命も人々を混乱に陥れた。個人独裁、個人崇拝の反省の上に、その後の集団指導体制がある。




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そう思っていたら、どうも雲行きが怪しい。

共産党の憲法にあたる規約に、習近平総書記の名を冠した思想が盛り込まれた。
存命中の指導者としては毛沢東以来という。




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腐敗撲滅で人気を得たのは分からぬでもないが、習氏を礼賛する歌が街角で歌われるとなると異様である。
そんな指導者の下、経済も軍事も強国になるという。

昨年の中国出張の際、経済学者に取材を申し込んだが断られた。どうも経済情勢が思わしくないので話をしたくないらしい。

不調の時こそ彼らの出番なのに。外国人記者を避けるだけならまだしも、提言やチェックが全く機能しない社会だとすれば、強さは生まれない。





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貧富の差は米国以上という不思議な社会主義国である。体制維持のために強いリーダーを演出し、強国という愛国心に訴える。隣にいるのは、どこか危うさをはらむ指導者である。








☆☆☆GGのつぶやき
どこか危うさをはらむ指導者は、中国ばかりではあるまい。
安倍政権も毛沢東が歩んだ箍の外れた愚行だけは、避けてもらいたい。

























































































by my8686 | 2017-10-26 11:13 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)