米ライドシェア最大手ウーバーテクノロジーズの自動運転車がアリゾナ州で歩行者をはね、死亡させる事故が起きたことが19日までに分かった。
自動運転が歩行者の死亡につながった事故は初めてで、同社はペンシルベニア州ピッツバーグなど他地域を含む北米4都市すべての公道での自動運転車の走行試験をいったん中断したという。
米政権は規制緩和で自動運転の実用化を後押しする方針だが、安全性への懸念が高まりブレーキがかかる可能性もある。
事故は18日夜10時ごろ49歳の女性が歩道から外れた車道を渡っていたところで起きた。自動運転機能が作動中で、運転席には監督者も乗っていた。女性は病院に搬送されたが死亡が確認された。ウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は「とてつもなく悲しいニュースであり、捜査当局に協力する」とのコメントを出した。
米国ではすでに1000台以上の自動運転車が実験走行中で、台数は急速に増えている。事故が起きたアリゾナ州は規制緩和が最も進み、無人運転の実験も始まっている。自動運転開発の世界的な中心地カリフォルニア州でも4月に無人運転が解禁される予定だという。
一定の技術水準に達した自動運転車は悪天候時や今回事故が起きた夜間など、より難易度が高い環境下での走行を増やしている。報告されている事故では人間の運転手との意思疎通に失敗し、車線変更時に衝突するパターンが多い。物体の認識に失敗したときに深刻な事故が起きている。16年にはテスラの車で作動中の運転支援システムが前方のトレーラーを認識できず運転手が死亡する事故が起きている。
始動期間にありがちな誤作動といってしまえばそれまでだが、開発途上にあることは、間違いない。
それはさておき、2017年9月のフランクフルトモーターショーでベールを脱いだBMW『コンセプトX7 iPerformance』を読み解いてみよう。
フラッグシップ7シリーズから、ついに『X』の名を冠するSUVが登場することになりそうだという。
伝統のキドニーグリルとエアインテークは明らかに大きく、そのフェイスは力強さを演出。迫力のあるボディサイズと合わせて、強い押し出し感を生み出している。
一方、前へ突き進むイメージを強調することで、BMWの代名詞である「駆け抜ける歓び」を思わせるシャープで軽快な印象を与えているのも面白い。
鍛え抜かれて無駄のないヘビー級のアスリートといったところだろう。
インテリアは、精緻なクラフトマンシップによる完成度の高さが特徴。モダンな感覚でありながら、厳選されたウッドや最上質レザーが、『7シリーズ』の一角を占めるに相応しい優雅さも醸し出す。
従来のステッチやパーフォレーション加工を利用し、先進的な幾何学デザインや造形に沿った表現によって新たな皮革デザインを追求している。
乗り込むと、SUVならではの広々とした設計で、飛行機のファーストクラスのような余裕を感じられる。
特に、フロントガラスからリヤへと繋がるパノラマガラスのサンルーフ、そして大きなサイドウインドから降り込む陽の光は室内の開放感をより高めている。
夜間には、ルーフに埋め込まれたイルミネーションが、エクスクルーシブな雰囲気を演出してくれる。
「i」という名から2018年登場の新型『X7』はプラグインハイブリッドの可能性が高い。最新のフラッグシップだけに、最先端技術も申し分ない。ユーザー・インタフェースは、特に近未来的だ。
乗員は、個々のスクリーンを通じて車外とのコミュニケーションが可能。車内でメッセージの相互通信が行われる際には、フロントからリヤにかけてのドア沿いに光のラインが動くといった演出もあるという。
『iPerformance』の名から推察するに、EVとしても走行できるプラグインハイブリッドであることは間違いない。パワートレインは発表されていないが、『740e iPerformance』と同じならば、2Lの直列4気筒ターボエンジンに電気モーターを組み合わせた、システムトータル出力326psのエンジンとなる。
気になる値段だが、『5シリーズセダン』が617万円〜で『X5』が899万円〜ということから勝手に推測すると、『740e iPerformance』が1066万円なので、『X7 iPerformance』として市販されるときには、1400万円程度になるだろうか。
まだコンセプト段階であるが、2018年には市販化されるとみられている。BMWのデザインは比較的控えめだといわれるが、市販化されたときに、どれだけコンセプトモデルに近いエッジの立ったデザインになるかは注目したいところである。
☆☆☆GGのつぶやき
威風堂々とした上質感と佇まいの『コンセプトX7 iPerformance』である。
日本の公道では少し手に余る感は否めないが、こいつで長期の日本全国ドライブ旅行などすれば、言うことはあるまい。