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「トヨタ新興国戦略に変化? 本命はダイハツかスズキか」を読み解く


米国に対するブーイングが鳴り響き始めた。
そんな中、トヨタ自動車が進める新興国戦略のパートナーで、完全子会社のダイハツ工業と、新たな提携先のスズキの位置づけが注目されている。


両社はともに軽自動車が得意で「安くて小さなクルマ」でしのぎを削るライバル同志。トヨタは、互いの得意市場の違いも生かしながら、両社を使い分けていくとみられている。



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あらためて、その内容を読み解いてみよう。


トヨタは長年の出資先だったダイハツを2016年に完全子会社化。新興国向け小型車開発を担う組織を両社でつくるなど、ダイハツと力を合わせて新興国を攻める姿勢を示してきた。

その一例が、ダイハツがインドネシアでつくる7人乗りSUV「テリオス」の新興国向け輸出である。ダイハツによると元の車両の販売価格は160万~200万円ほど。
トヨタは4月から、OEM供給を受けた車の輸出を始め、値頃感を出し、東南アジアや中東などを含む80~90カ国で販売する。




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人口が減る国内軽市場が主力のダイハツは、高いシェアを持つインドネシア、マレーシア以外の海外市場への拡販が課題。ダイハツの17年度の世界生産は149万台、うち国内は92万台。トヨタ向けをテコに、25年度にはダイハツ開発車の生産を250万台まで引き上げる目標。

一方、トヨタは25日、国内でダイハツと激しく競り合うスズキとの協業拡大を発表。スズキがシェア首位のインド向けに開発した車をトヨタの工場で生産し、インドやアフリカで売る。インドは昨年、新車販売でドイツを抜き世界4位になった有力市場。アフリカもトヨタが重視している。




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スズキの17年度の世界生産は333万台(国内生産は97万台)で、世界での存在感はダイハツをしのぐ。トヨタは現地で人気を集める良品廉価な車づくりのノウハウを吸収し、新興国戦略を進めたい考えだという。




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調査会社フォーインのアジア調査部長は「ダイハツは東南アジアに強いが、世界で見ればスズキとはブランド力に差がある。トヨタは攻める地域によって両社を使い分ける狙いだ」と指摘する。
トヨタ自らは自動運転など次世代技術に人材や資金を注ぐとみる。







☆☆☆GGのつぶやき
ネパールに旅した時、街中の小型タクシーがフロントガラストップに「SUZUKI」の大きなロゴマークを誇らしげに貼っていた光景を思い出す。
通訳のコーディネーターに、我々は「トヨタ」と「スズキ」のクルマ2台を所有しており、これは日本では平均的なことだと話すと、驚愕していたことを思い出す。
インド、アフリカへの有力市場攻めがどう展開して行くのか、大いに注目していこう。





















































































by my8686 | 2018-06-04 13:49 | たまには気になる経済学 | Trackback | Comments(0)