昨日の夕刻は、いつもの緊急ヘリポートのある河川沿いを歩く。
アレン・ギンズバーグの詩が脳裏をよぎる。
全宇宙が存在しなかった
言葉ない痙攣に
閉じこめられていた・・・暗黒の
かつてないからの唯一の出口は
それ自体だった、
生命のよぶんな雑音があらわれた、
なぜなら無には光を消す
手がなかった。
第一の言葉ない痙攣、
ひとつの波が、前方へ! 一方向には多すぎた・・・
そこで前進する波は跳ね返され、横に逸れて全部
が同時に上に
下にたがいにぶつかりあう。
そのあいだ第一の存在は 非-存在に遭遇する、
なにひとつ後者のほか在るべきでなかったが。
それは事故だった、災厄だった、ひどいどじだった。
こっそり接近する知覚できない次元だった、
くすぐって押して動かした、アレフとオームは
発声されるまえに呑みこまれる
片目の火花、巨大なきらめき、小さなおなら、または
薔薇が在るまえの 薔薇のかぐわしさ。
(ハリウッド・ヴィジョンより抜粋)
☆☆☆GGのつぶやき
今日久しぶりにかかりつけの病院に行った。
「おひさしぶりですね!!」と微笑みながら語りかけてくれる。
同年代のオーナー主治医から血液検査数値の優秀性を褒められる。
悪玉コレステロールの数値が極端に少ないことに驚嘆してくれる。
この医師は、あいかわらずアナログなカルテを几帳面に手書きしながら、患者の目をしっかりと見つめ、優しく語りかけてくれる。
最近は、電子カルテのディスプレイに向かってカタカタとキーボードを叩く医者が多い。
診察を受けたあとに感じるアットホームな温もりも、きっと診療効果があるのだと、ふと気づかされるのである。