アントナン・アルトーとジェルメーヌ・デュラック監督『貝殻と僧侶』を読み解く

12/7(金)曇り。

夕刻から山間部では小雪がちらつくとの天気予報のため、ワイフのラパンを冬タイヤに交換する。
中腰で腰を痛めぬよう用心しつつの作業となる。



それはさておき、一昨日の書店散策で気になったドゥルーズとデリダの流れから「アントナン・アルトー」と「ジェルメーヌ・デュラック監督『貝殻と僧侶』」を読み解いてみよう。




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アントナン・アルトーは、フランスの俳優・詩人・小説家・演劇家である。(Antonin Artaud, 1896年9月4日 - 1948年3月4日)

バーチャル・リアリティ(virtual reality)という単語は元々アルトーが造語した芸術用語だが、「バーチャル・リアリティの父」と呼ばれるジャロン・ラニアーらにより仮想現実を意味する言葉として援用された。

その思想はドゥルーズやデリダに影響を与え、彼の演劇論はピーター・ブルックらに受け継がれている。





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1924年、シュールレアリスム運動に加わるも、ブルトンと衝突し1928年に除名されている。
『NRF』誌のリヴィエールとの交信は有名でアルフレッド・ジャリ劇場を創設し、身体演劇である「残酷劇」を提唱し現代演劇に絶大な影響を与えたことでも知られている。

1920年代後半には映画に関わる仕事が続き、アベル・ガンス監督の超大作映画『ナポレオン』(1926年)出演(ジャン=ポール・マラー役)に続いて、サイレント映画の最高峰と評されるカール・ドライヤー監督の『裁かるゝジャンヌ』(1927年)に出演(修道士ジャン・マシュー役)。また同じ時期にジェルメーヌ・デュラック監督『貝殻と僧侶』(1927年)の脚本を書いている。

1936年、アイルランド旅行中に精神病院に収監され、1947年に退院するが、その体験を後に告発している。
『ヴァン・ゴッホ』でサント=ブーヴ賞受賞。




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ジェルメーヌ・デュラックは、フランスの映画監督であり初期の映画理論家である。(Germaine Dulac、1882年11月17日 アミアン - 1942年7月20日 パリ)





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アントナン・アルトーの脚本をもとに『貝殻と僧侶』(1928年)を監督したことで知られる。同作は、ルイス・ブニュエルとサルバドール・ダリの共同監督作『アンダルシアの犬』(1929年)よりもわずかに早く公開された「最初のシュルレアリスム映画」であるとクレジットされている。

1915年、32歳のとき、戦争を舞台にしたサイレントの劇映画『Les Soeurs ennemies』を演出し、映画界に進出、以来、1929年までの14年間で28本の映画を連続的に発表。日本でも公開されたイワン・ペトロヴィッチ主演の『女優の心』(1925年)には、映画理論家で映画監督のルイ・デリュックの妻エーヴ・フランシスも出演している。





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1928年2月9日、45歳のとき、シュルレアリスムの劇作家アントナン・アルトーが脚本を執筆した『貝殻と僧侶』がパリでプレミア上映される。同作は、日本では1933年に公開されている。

1929年発表の『Étude cinégraphique sur une arabesque(アラベスクについての映画的習作)』と、遺作となった1934年の『Je n'ai plus rien(私にはもうなにもない)』では、トーキー映画を手がけている。遺作はパテ社の出資による、歌手フレエル主演の音楽映画である。






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1942年7月20日、パリで死去。59歳没。没後63年が経った2005年、シネマテーク・スイスが『ほほえむブーデ夫人』を修復し世界配給を行っている。







☆☆☆GGのつぶやき
『アンダルシアの犬』なんとも懐かしい映画名である。
1970年代の学生時代に「季刊FILM」というかなり尖った映画専門誌があった。
編集委員は、粟津潔や飯村隆彦、武満徹、勅使河原宏、中原祐介、松本俊夫、山田宏一といった錚々たるメンバーだった。
総体的な映画運動を目的として、実験映画やエクスパンデッド・シネマ、アヴァンギャルド、ヌーヴェル・ヴァーグ、独立プロダクション系日本映画、アニメーション、非欧米映画など社会的メディアとしてのヴィデオ・アートやTVメディア論にも言及し、その射程はきわめて広範なものだったことを思い出す。まるで熱に魘されるような熱い時代でもあった。




































































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by my8686 | 2018-12-07 16:43 | たかが映画、されど映画 | Trackback | Comments(0)

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