悟りへの道「十二因縁」  

1/14(月)成人の日 穏やかな午後である。ランチの後は、昨日同様に書斎でビルエバンスを聴きながら「ネパール仏像」のコレクションを鑑賞している。

お気に入りは、やはりこの阿弥陀像である。刀賤の理念を表した五条袈裟であろうか、下藤の紋の緻密な細工は見飽きることがない。



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あらためて、阿弥陀像を鑑賞しつつ『初転法輪』を読み解いてみよう。


我々が生活する娑婆世界について次のように三法印として定義している。

・諸行無常:この世の中で常であるものはなにもなく絶えず変化している
・一切皆苦:一切は皆苦であると知ること
・諸法無我:本来、我となる主体はない




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この三法印に「一切のとらわれやこだわりを離れた姿」という意味の「涅槃寂静」を加えて四法印と呼び、仏教の根幹をなすものとしている。これは、実相をありのままに受け入れる事が苦を滅する第一歩であると説いている。





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悟りへ導く手だてとして、『四諦・八正道』『十二因縁』『六波羅蜜』の法を説いている。

『十二因縁』は、釈尊が、人間の苦しみや悩みがいかに成立するかを考察し、その原因を追及し十二の項目に説き明かしている。

一切の現象は我々の心に原因があり、現在、生かされている業(行為)が魂にすり込まれ、前世などの過去世を含めた時代の業にも影響しあって、現在のそれぞれの幸・不幸が決まるとされる。





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諸法実相すべての存在・ありのままの姿をもっと深く理解させるために、縁起の角度から説いた教えが『十二因縁』である。

人間の肉体生成を十二種の法則に分類し、心の変化にも十二に分かれた因縁の法則があるという教えであり、前者を外縁起、後者を内縁起と言う。

その内容は、人間の肉体がどのような過程を経て生まれ、成長し、老死にいたるかということを、過去、現在、未来の三世にわたり、千変万化する人間の心のありさまを示すものである。





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■十二因縁の働き

1.無明⇔2.行⇔3.識⇔4.名色⇔5.六処⇔6.触⇔7.受⇔8.愛⇔9.取⇔10.有⇔11.生⇔12.老死

これらは、これあるが故にこれあり、これ生ずるが故にこれ生ず(順観:1~12へと順番に見ていく様)また、これなきが故にこれなく、これ滅するが故にこれ滅す (逆観:12~1へと見ていく様)となる。




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■法華経『化城諭品第七』

及広説。十二因縁法。無明縁行。行縁識。識縁名色。名色縁六入。六入縁触。触縁受。受縁愛。愛縁取。取縁有。有縁生。生縁老死憂悲苦悩。

「及び広く十二因縁の法を説きたもう。無明は行に縁たり、行は識に縁たり、識は名色に縁たり、名色は六入に縁たり、六入は触に縁たり、触は受に縁たり、受は愛に縁たり、愛は取に縁たり、取は有に縁たり、有は生に縁たり、生は老死・憂悲・苦悩に縁たり。」




☆☆☆GGのつぶやき
阿弥陀仏の説く「四法印」の思想構造は、最先端の物理学・量子論から始まり宇宙の真理「量子宇宙論」にまで至る。
それは、相対性理論を正準量子化した、ジョン・ホイーラーとブライス・ドウィットによるホイーラー・ドウィット方程式にまで話が波及して行きそうである。
量子宇宙は無からトンネル効果により生成したとされるが、その方程式に時間が現れず宇宙の波動関数の確率的解釈など容易に解決できない問題とリンクしてくるのであろうか。その解答こそ釈尊の説く精神世界のようにも感じられ、当分「仏像鑑賞」は続きそうである。






















































































by my8686 | 2019-01-14 15:09 | ネパール残像 | Trackback | Comments(0)

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