1/26(土) 早朝に冬らしく昨年末から2度目の雪が降り積もる。雪化粧した遠くの山々を眺めつつ、久しぶりに真空管アンプに灯をともす。
Windows10にアップグレードしたideapadの「Grooveミュージック」のJAZZコレクションをBluetoothでドライブさせたくなったのは、しばらく休ませていた「JBL D130」バッフルスピーカー。
以前は、自作した「サンスイ スピーカー SP-707J バックロードホーン型エンクロージャー」で浪々と鳴らしていたが、転居を機会にシンプルな自作バッフル型に変え、今ではデスク下に鎮座させている。
こいつとも40年以上の付き合いになる。十分にエイジングされて「ふくよか」で深みのある音を奏でてくれる。
ドライブさせるのは「SOUND WARRIOR」の真空管プリメインアンプ。6BQ5×2本、12AX7×1本といういたってシンプルな構成。残念ながら現在は生産中止となった逸品である。
聴くのは、マイルスのマラソンセッション4部作。1955年、マイルスがJAZZ専門レーベルからメジャーなコロンビアに移籍する為に僅か2日間で4枚分を驚異的なスピードで録り終えたという「プレステッジ時代の最高峰」音源。
一日中この4枚をリピートして聴いていても聴き飽きることのないハードバップ時代の名演である。
メンバーもJohn Coltrane (ts)、Red Garland (p)、Paul Chambers (b)、Philly Joe Jones (ds) の4人をレギュラー・クインテッドとして束ねた歴史的レコード。
やはり、この4枚のアルバムの凄いところは、たった二日間で全てを録リ終えたというスピード感と凄いテンションの高さ。演奏の殆どが "ワンテイク" であり、それ故にどの曲も緊張感があり、後に名演と絶賛されるスタンダード・ナンバーが多く、マイルスお得意の "ミュート・トランペット" がこの時期に確立されている点も聴きどころと言えよう。
それにしても、この「JBL D130」を鳴らすときにいつも感じるのは、38センチ103dB/W・mという大口径とその高能率性。今ではこれだけの能率を持つユニットは数すくなくなった。
そしてエクストレンジウーハーという呼称の通りフルレンジに近い思想に従って作られ、現在ではこうした大口径・高能率という設計思想自体が失われてしまった。
ボイスコイル径は4インチつまり10センチもあり、長大なギャップを高い磁束により満たすために大型マグネットを搭載している。それだけでも今の時代のコスト削減や効率化といったケチな思想とは相容れない明確な主義・主張を感じさせてくれる。
薄くて軽いコーンを強力な磁力によって駆動させ音離れや切れの良さと立ち上がりの良い爽やかな低音が官能をくすぐる。
そんな昔気質のこいつを今も鳴らせることが奇跡に近い。
☆☆☆GGのつぶやき
鳴らすD130のセンターアルミキャップが潰れているのが気になるが、これも息子達のヤンチャの傷痕。
今思えば懐かしくも楽しいオーディオ道楽の歴史でもある。
自分のこれからの音道楽にあらためて寄り添ってくれる「良き相棒」に敬意を表したい。