デスクの下でしばらく休ませていた「JBL D130 自作平面バッフル」を取り出し、自立させるための裏補強板を固定してみる。
マイルスのコレクション音源を聴きなおしていく中で、無性に鳴らしてみたくなってきたのである。
それもリビングの特等席をリスニング基点として、黄金のトライアングル配置で鳴らしたい、聴きたいという思いが強まっていた。
神話化されたこのJBLの代表的な「38cmコーン型ワイドレンジスピーカーユニット」の実力を知っているだけに、おいそれと粗末には扱えないのである。
そんな「思い」から、いままで仮置きで壁に立てかけていた平面バッフルに自立可能な脚兼用の補強板を取り付ける。
コーンには軽量タイプで浅型のコーン紙が使用してあり、センターには中高域を受け持つアルミセンタードームが採用されている。ドームキャップは、息子達の少年時代の「悪さ」の傷痕で潰れているが歪みはない。
ボイスコイルには直径10.2cmのアルミリボン線エッジワイズ巻大型ボイスコイルが採用され、磁気回路にはアルニコVマグネットを用いた5.4kgという重量級の磁気回路が採用されている。
フレームにはアルミダイキャストが採用され、その質感が昔から好きなのである。
そのフレームをマウントする専用金具とボルトのデザインがなぜか「お気に入り」なのである。
特に、六角穴付きボルトの形が、その昔好きだったプローバック式モーゼルガン「M712」を彷彿とさせ、その工作機械のような武骨さが好きでたまらないのである。
マウント完了後、さっそくリビングにセットアップしてみる。
まずは、スピーカーの試聴音源として選んだのは、マイルスが完成させた「モード・ジャズ」の最高傑作「カインド・オブ・ブルー」。
PC音源をドライブさせるのは「SOUND WARRIOR」の真空管プリメインアンプ。
6BQ5×2本、12AX7×1本といういたってシンプルな構成ながらそのサウンドの豊かさに惚れ込んでいる。
マイルスのtp、コルトレーンのts、アダレイのas、エバンスのp、チェンバースのb、ジミーのds。
「原音再生」にこだわったJBLの真骨頂というところであろう。
瞑想して音と向き合うと、まさに目の前に各プレーヤーが立ち上がるような臨場感がある。
マイルスのソロに入った瞬間、後ろでコブのシンバルが鳴り響き、静かな湖に広がる波紋のごとく余韻を残して行く。
リスニング距離の関係なのか、このD130と向き合う時は、いつも高音トーンは8時方向まで絞り、低音域を4時方向まで上げるのが「俺流」となる。
中山康樹が語った「これこそ20世紀のジャズが到達しえた最高峰」「ジャズのCDを一枚だけ無人島に持っていくなら、この一枚だけでいい」とまで言わしめた演奏である。
☆☆☆GGのつぶやき
一生これだけあれば遊べる音源とのめぐり逢いに感謝したい。
そして、その音源をいかにリアルに楽しむか、「試行錯誤の楽しさ」にも乾杯したい!!
追記 2022.1.4
名器「D-130」は、現在自作した「JBL C38 BARON」スタイルのヴィンテージスピーカーに収まっている。
やはり、気に入った箱で鳴らすのが芳醇な響きを愉しむための嗜みなのだと悟らされている。
「JBL PROFESSIONAL 305P MkII」DTMスピーカー