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奈良「奈良国立博物館」を読み解く

4/12(金) 早朝はまだ寒さを感じる。陽ざしが出てくると外の方が暖かい。

昨日は、散歩の後に行きつけの蕎麦屋でランチ。その帰りに「スポーツデポ」に寄り、16年乗っている愛機「MTB」のシフトレバーとワイヤー類を交換修理に出す。京都探訪とこれからも相棒として傍に置いておくためでもある。頻繁にギアチェンジすることはないのだが、思わぬアップダウンに対応できる体調管理だけはしておきたいとの思いでもある。



それはさておき、「奈良の定番コース」を引き続き読み解いてみよう。



東大寺から1Km程南にある「奈良国立博物館」。奈良県奈良市登大路町にある、独立行政法人国立文化財機構が運営する博物館である。






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仏教美術を中心とした文化財の収集、保管、研究、展示を行うとともに、講演会や出版活動などを通じた普及活動を行うことを主たる活動内容としている。

展示施設は本館、本館付属棟、東新館、西新館、地下回廊がある。
このうち本館は、赤坂離宮(迎賓館)などを手がけた宮廷建築家・片山東熊の設計により1894年(明治27年)竣工したもので、明治期の洋風建築の代表例として重要文化財に指定されている。

展示品は館蔵品のほか、奈良県下を中心とした社寺や個人からの寄託品も多い。毎年秋に実施される「正倉院展」の会場でもある。
1972年には吉村順三の設計による新館が完成し、正倉院展は新館で開催されるようになる。

また、本館と新館は地下道で結ばれるようになり、1997年には、やはり吉村順三の設計による東新館が完成し、従来の新館は西新館と改称する。両新館は統一デザインを採用し景観の調和を図っている。

和辻哲郎の『古寺巡礼』(1919年刊)にも当時の奈良帝室博物館が登場する。





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当時の博物館には法隆寺の百済観音像、興福寺の阿修羅像などの、美術史上著名な作品が数多く寄託・展示されていた。

小島貞一『奈良帝室博物館を見る人へ』(1925年)、安藤更生『美術史上の奈良博物館』(1929年)によると、当時の当館には興福寺から八部衆像、十大弟子像、無著・世親像、北円堂四天王像、金剛力士像、天燈鬼・龍燈鬼像などが寄託され、他に法輪寺虚空蔵菩薩立像、大安寺楊柳観音立像、秋篠寺伎芸天立像、橘寺日羅立像、海龍王寺五重小塔、元興寺(極楽坊)五重小塔などが寄託展示されていた。






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第二次大戦後、各地の社寺において鉄筋コンクリートの宝物館・収蔵庫の新設が相次ぎ、博物館に寄託されていた仏像等は元の寺院に返還されるケースが多くなっているという。

その中でも「なら仏像館」は必見の展示施設といえよう。

飛鳥時代から鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財を含む常時100体近くの仏像を展示し、国内の博物館では、もっとも充実した仏像の展示施設となっている。

渡り廊下でつながれた青銅器館には、中国古代の青銅器(坂本コレクション)も展示されている。






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■主要仏像

・乾漆力士形立像
・銅造薬師如来坐像
・○木造薬師如来坐像
・木造十一面観音立像 奈良 - 平安時代
・木造十一面観音立像(新薬師寺伝来) 
・木造兜跋毘沙門天立像
・木造如意輪観音坐像
・木造大日如来坐像
・銅造蔵王権現立像
・木造獅子(文殊菩薩像台座、園城寺伝来)
・木造狛犬 1躯
・木造増長天立像(興福寺伝来)
・木造多聞天立像(興福寺伝来)
・木造愛染明王坐像 建長8年(1256年)快成作(附:瑜祇経)
・木造釈迦如来立像 文永10年(1273年)玄海作
・石造三尊仏龕(長安宝慶寺伝来)
・石造十一面観音龕(長安宝慶寺伝来)









☆☆☆GGのつぶやき
万葉集が編纂された古都「奈良」。
平城京が置かれていた奈良時代には、シルクロードの終着点として国際色豊かな天平文化が花開いた「奈良」。
大伽藍が建ち並ぶ都として数々の貴重な文化財が創り出されたこの古都「奈良」。
あらためて、じっくりと観察してみたい。



















































by my8686 | 2019-04-12 14:54 | 仏像と対峙しつつ | Trackback | Comments(0)