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奈良「薬師寺・金堂」を読み解く

4/20(土) 昨日午後からは、A.K.スポーツセンターで全身をほぐし、その足でいつものスーパー銭湯で一汗流す。

スポーツセンターで今意識しているのは、最初に下半身の大筋群を中心にレッグプレスで基礎代謝をアップさせ、ラットプルダウン~トルソーマシンローテーション~チェストプレス~ステアクライマー~エアロバイクの順で約1時間身体をほぐし脂肪燃焼量をあげるようにしている。

仕上げは、足裏マッサージ~腰ベルトバイブ~全身マッサージでクールダウンさせる。週一にとどめているのは、義務感に囚われることなく「身体が自然に欲する」ようにとの思いでもある。




それはさておき、本日も奈良の定番コースを読み解いてみよう。




唐招提寺から南に900Mの場所にある奈良市西ノ京町に所在する寺院「薬師寺」。

興福寺とともに法相宗の大本山である。南都七大寺のひとつに数えられ、本尊は薬師如来、開基は天武天皇。1998年(平成10年)に「古都奈良の文化財」の一部として、ユネスコより世界遺産に登録されている。





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日本で一番最初に二基の塔を建てた薬師寺の独特なお堂の並び方は「薬師寺式伽藍配置」と呼ばれている。国宝・重要文化財に指定された多くの建物と仏像が祀られている。








「金堂」

薬師寺の中心をなすお堂。本尊が祀られている。大きく広がる屋根は軒先が美しいカーブを描き、その美しさは「竜宮造り」とも呼ばれている。

創建当初の金堂は戦国時代の大火で焼け落ちてしまい、仮のお堂が建てられていたが、昭和43年から始まった「お写経勧進による白鳳伽藍復興」により、昭和51年に復興された。

二重の建物の各層に裳階もこしがあり、二層目には納経された写経を納める納経蔵がある。






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■薬師三尊像【国宝】白鳳時代

薬師寺創建当初より祀られている、薬師寺の本尊。

金堂は火災で消失したが本尊は火災に耐え、三尊ともほぼ完全な姿という。当初は体の表面に鍍金が施され、装飾品にはガラスがはめ込まれており、非常にきらびやかな姿だったと想像されている。

薬師三尊は身心の健康を護る仏で、中央に薬師如来、向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩が並ぶ。






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中央に座す薬師如来は堂々とした雰囲気の中にも優しさが溢れている。

両脇の日光・月光両菩薩は時に青年を思わせる表情、時に女性的な体つきと言われ、まさにすべての人の理想の姿をあらわした仏像といわれる。











■薬師如来台座【国宝】白鳳時代

薬師如来が座す台座には、7世紀頃の世界各地の文様が集約されている。





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一番上の框にはギリシャの葡萄唐草文様、その下にはペルシャの蓮華文様が見られる。各面の中央には、インドから伝わった力神(蕃人)の裸像が浮彫りされている。

さらに、下框には、中国の四方四神(東に青龍、南に朱雀、西に白虎、北に玄武)の彫刻がなされている。正にシルクロードが奈良まで続いていた証といえよう。








☆☆☆GGのつぶやき
白鳳時代から伝わる建物と仏像の歴史の重みに何を感じるであろうか。
さらに、薬師三尊を拝顔できる日を楽しみにしておきたい。















































by my8686 | 2019-04-20 14:35 | 仏像と対峙しつつ | Trackback | Comments(0)