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「安倍首相演説に籠池砲」から透けて見える「日本政治史の澱み」

4/21(日) 春日和の日曜日。穏やかな朝ながら、昨日行われた「夏の参院選の前哨戦」となる衆院大阪12区、沖縄3区の両補欠選挙のことが脳裏をかすめた。

学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長と妻の諄子氏が安倍首相の大阪12区の自民党新人候補の街頭応援演説に姿を見せたことに「不埒なスイッチ」が入ってしまった。

一連の森友問題が蒸し返されるたびに「芥の淀み」のように浮かんでくるのが、戦後の「自由民主党」の結成資金となった「巨額麻薬資金」の存在である。



これは、A級戦犯の岸信介や笹川良一が首魁となり、里見甫らが「昭和通商」によって行った朝鮮・満洲のアヘン販売による巨額麻薬資金(M資金)と言われるものである。さらに、731部隊の人体実験資金の3兆円の一部やCIAからの資金提供をも含め、「自由民主党の結成資金」と成ったのが、この「巨額麻薬資金」である。






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この巨額麻薬資金の胴元が「昭和通商株式会社」という日本陸軍主導で設立された「軍需国策会社」を忘れることはできない。


「昭和通商」の前身である「泰平組合」は、明治41年6月に三井物産、大倉商事、高田商会の3社が共同出資して設立され、主に余剰となった軍の旧式小銃・火砲の払い下げを受けて中国・タイ等に輸出する事を目的とした組合である。






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第一次大戦では同組合を通じて連合国のイギリス・ロシアにも100万挺を越える小銃を輸出したといわれている。

莫大な収益を得た同組合は、大倉財閥と懇意だった大隈重信内閣が発した対華21ヶ条要求中にも、日本製兵器購入を強要する一項を入れさせるなど、政治的な活動も活発に行っていた。

しかし大戦が終了すると同組合の輸出は伸び悩みはじめ、昭和14年4月には高田商会が抜け、航空機・装甲車輌などを製造していた三菱重工を傘下に持つ三菱商事が新たに加入して、昭和通商が設立されたのである。

昭和通商は、1939年(昭和14年)に陸軍省軍事課長の岩畔豪雄大佐の主導で設立され、業務上の指導・監督権や人事権を陸軍省が一手に握り、陸軍の施策に準じて商行為を行う半官半民的な商社であった。






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岸信介は第二次世界大戦中、中国大陸で満州帝国国務院に勤務する一方、里見甫の経営するこの「昭和通商」で、吉田茂等と共にアヘン密売に従事し、満州帝国建設資金を調達していたのである。

福家は戦後、里見のアヘン資金を日本の政界に持ち込むエージェントとして、岸首相や福田赳夫首相、さらに美濃部亮吉東京都知事の選挙資金を拠出する。


日本統治軍GHQの「防諜レポート」には、里見と福家が密談し岸に政界工作資金を提供している点について、「要監視、注意」と報告されている。日本ではまだ無名であった岸は、重光葵外相と共に訪米しダレス国務長官と会談し、雑誌「ニューズウィーク」の表紙を飾っている。

岸はボスの里見からブッシュのボス、ロックフェラーが2大政党制度を強く主張し米国で民主党の絶大な支援者である事を教えられていた。

岸はロックフェラーの「お墨付き」を貰い、その後「英語語学教師」ニューズウィーク日本支局長オンプトン・パケナムを通して、24時間、ロックフェラーとブッシュに監視される事になる。





1965年、里見が亡くなると、里見の資金を岸が引き継ぎ、その岸の人脈と金脈を引き継ぎ首相となったのが、現在の安倍総理なのである。





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この安倍晋三首相の「右派人脈」と家庭内野党である「昭恵夫人」の存在についても、平成最後の日本政治の汚点として「芥の澱み」のごとく浮かび上がってくる。







☆☆☆GGのつぶやき
安倍首相を支えるのは統一性のない「曖昧模糊とした集団」であろう。
保守としての一貫性など微塵もないことにも憤りを覚える日本国民は多い。
また、この安部を利用しようとした森友前学園籠池理事長の存在も「複雑にして怪奇な事件」として平成史に汚点を残してしまった。







































by my8686 | 2019-04-21 11:03 | ヘビーな話は、謹んで | Trackback | Comments(0)