6/2(日)は、世界遺産のユングフラウ観光。ユングフラウ鉄道でヨーロッパ最標高の駅に登る。
スイスで最も有名な登山鉄道といわれるユングフラウ鉄道(JB)で出発。
まるで、アルプスの少女ハイジの世界。厳しくも優しく、懐の深さを感じさせるアルプスの大自然が目の前に広がっていく。
全長はわずか9.3キロと短い路線ながら、終着駅であるユングフラウヨッホ駅は標高3,454m!
駅の至る所に掲示してある「TOP OF EUROPE」の名のとおり、ヨーロッパで最も標高の高い場所にある駅である。
出発地点のクライネ・シャイデック駅(標高2,061m)から約50分かけて、アイガー・メンヒのアルプスの名峰を貫くトンネルを登っていく。
途中、トンネル手前のアイガーグレッチャー駅、トンネル内のアイガーヴァント駅、アイスメーア駅に停車していく。
アイガーヴァント駅はその名のとおりまさにアイガー北壁に面した駅で、数々の登山家が挑戦し散っていった恐ろしく切り立った崖に面していて、数分間の停車時間の間に下車してガラス越しに北壁と遥か下のグリンデルワルトなどの景色を見ることができる。
アイスメーア駅も同じような構造で、展望台からは間近にせまるアイガー氷河を観ることができる。
ここを過ぎると終着駅ユングフラウヨッホに到着。
ユングフラウ鉄道は1896年に建設が開始され、1898年にクライネ・シャイデックからアイガーグレッチャー間が部分開通し、1912年にアイガー北壁をぶち抜くトンネルがようやく完成を見てユングフラウヨッホまでの全線が開通したという。
トンネル開通までの厳しい建設工程の説明パネルや楽しいインタラクティブの演出がされている。
ユネスコの世界遺産委員会は、2001年にアレッチ氷河を世界遺産リストに登録。
当初の登録名は、「ユングフラウ - アレッチ - ビーチホルン」(Jungfrau-Aletsch-Bietschhorn, 英仏登録名共通)で、アレッチ氷河の中でもユングフラウ、アレッチホルン、ビーチホルン、フィンスターアールホルン (Finsteraarhorn) の各山頂を含む一帯が登録されたという。
登録面積の多くはヴァレー州に属している。
登録に当たっては、一帯の氷河が作り出す景観や、動物相、植物相のほか、景観がヨーロッパの文学や芸術を触発したことなども評価されたという。
しかし、このままのペースで温室効果ガスの放出が続けば、アルプスの氷河の80%が失われるだろうといわれている。
だから、温室効果ガスは、アレッチ氷河が今後どうなるのかについても、深刻な影響を及ぼしうるようである。
2018年4月から7月にかけたスイスの天候は、150年ぶりの異常高温と乾燥になり、氷河の融解が進み1日あたり10cm以上のペースで後退しているそうだ。
高温が9月まで続いた場合、1年で氷河の4%が失われる可能性も指摘される事態となっているという。
だからこそ、ヨーロッパが電気自動車に本気でシフトしている理由がわかる気がする。
終着駅である標高3,454m!のユングフラウヨッホ駅に到着。
氷河の絶景に理屈抜きに感動してしまう。
ユングフラウヨッホ駅到着記念!!
ふたたび、アルプスの少女ハイジの世界を堪能しつつ登ってきた登山道をゆっくりと降りていく。
☆☆☆GGのつぶやき
この後、専用バスでアルペン街道を通って南ドイツ・シュヴァンガウへ移動する。
明日も引き続きこの流れでアップしていきたい。