BOSEのスリムスピーカー「77WER-S」を衝動買いする。
購入動機は、そのスタイリッシュなスタイリングとシルバーのアルマイト塗装の質感。
2007年モデルの中古品ながら、その佇まいに一目ぼれしてしまったと言って過言ではない。
メーカー製造はすでに中止となってはいるが「逸品」である。
JBLファンとしては、BOSEの機能性はある程度認めつつも、なぜか毛嫌いしていたことは否めない。
食わず嫌いというやつであろう。
音楽の好みもその聴き方も変化してきたということであろう。
音楽ソースによってスピーカーも柔軟に変えてみるという、気持ちの余裕も生まれたのか。
コルトレーンやマイルスの熱いライブ音源と真摯に対峙していた時期に、JBL大型バックロードフォーンに洗礼を受けた世代である。
生の迫力音源こそが「音の出口」の指標のように受け止め、生きてきた。
最近になってやっと肩の力を抜き、豊かでクリアーで自然の音に癒されるもまた良し、と思えるようになってきたのであろう。
ビルエバンスやエディヒギンズを聴くともなく、その静かで鎮みのあるサウンドに、浸っている時間が心地良くさえ思える。
スリムスピーカー「77WER-S」を少し読み解いてみよう。
キャビネットの最上部にマウントされているユニットは中高域用の57mmツィドラーユニット。
内部には4本の70mmウーファーがマウントされており、どちらも新開発のユニットで、マグネットにはネオジウムが採用されている。
キャビネット内部は、BOSEの特許技術である「アコースティック・ウェーブガイド・テクノロジー」をさらに進化させた「アドバンスド・ウェーブガイド・テクノロジー」が採用されている。
これにより、共鳴管が「空気の共振」効果を高め、よりコンパクトなスピーカーでも十分な低域を発生させている。
内蔵されているのは、長さ3.6mの共鳴管が3本。低域の充実だけでなく、高調波歪みや分割振動の発生も抑えられるという。
側面とスピーカー脚部に音の出口となるポートが設けられており、この構造により、豊かな低域エネルギーを創り出している。
さらに、エンクロージャー内部にマウントした4本のウーファーの取り付け位置と共振点を最適化することで、スリムな筐体にして広い帯域の低音再生を実現している。
また本構造はバンドパスフィルターとしても機能することから、余分な高調波歪や分割振動の発生を抑え、クリアなサウンドの再現も合わせて可能にしている。
ユニット構成は、中高音域を受け持つ防磁型57mm口径の“ツィドラー”を1基と、防磁型の70mmウーファーを4基搭載する。
57mm“ツィドラー”はフレームに放熱効果の高いアルミダイキャスト・フレームを採用するとともに、コーン紙の形状や素材を厳選している。
70mmウーファーは内磁型反発マグネット方式で磁気回路を強化するとともに、ロングボイスコイルを採用することで大振幅に対応している。許容入力は80Wrms。
HiFiオーディオのリスニングのみならず、薄型テレビとの組み合わせや、スタイリッシュなホームシアターにも最適なスピーカーとなっている。
☆☆☆GGのつぶやき
終日ジャズ三昧に浸れる時間が持てるようになったからだろうか。
サウンドの好みもスタイルもメリハリがあって良いと思えるようになってきた。
集中と弛緩。
生きざまもこうでありたい。