古希を迎えた自分への「褒美」として「JBL新型DTM用モニタースピーカー」を購入。
デスクトップ用に7年間使ってきた「JBL JEMBE WIRELESS」に不満はなかったのだが、PCのJAZZコレクションを最新のもっと良い音で聴きたいという進化欲求が芽生えていた。
いろいろ検討を重ねた結果、選んだのが「JBL PROFESSIONAL 305P MkII」。
パッシブ型のモニターコントローラーは、「JBL Nano Patch」をセットで購入。
大型ロータリーアッテネーターがプロ仕様でなかなかいい味をしている。
やはり、手元でボリュームコントロールできるのが良い。
デスクトップにセットして昨晩から試聴している。
ファーストインプレは、低域と高域のバランスが驚くほど良い。音の再現力も良く、音像が明瞭で濁りがないのに驚く。
テスト盤として、ロンカーターの「The Golden Striker」を聴いてみる。
カーターのウッド・ベースが渋く官能の襞を揺るがす。さらに、マロンのギターの音色も自然で耳に心地が良く、ミラーのピアノの響きも自然で、音を絞ってもその響きは失われない。
JBLの開発した「イメージコントロールウェーブガイド」という特殊構造がどうやら働いているようだ。
スピーカーベースは、t30㎜パインウッド集成材のデスクトップ面への共振を防ぐ目的で半煉瓦を縦置きにして、ツィーター部を耳の位置まで高さ調整しただけに留めている。
通常のVレベル域では不快な低域共振は出ていない。聴く位置を横方向左右に移動してもその音像、バランスが崩れず「リスニングポイント」の広さに驚く。
リア部を確認してみよう。
ボリュームノブは、ロータリースイッチ式。このカタカタという触感が心地良い。左右のバランスを簡単に取ることもできる。
入力は、TRSとXLR端子の2系統が搭載されている。
ホームユースPCからDACを経由させてモニターコントローラーを使用する際は、TSフォンケーブル接合になるので注意がいる。
高・低の各域調整用に「LF TRIM」「HF TRIM」2つのスイッチが装備されている。高音は±2dB、低音は-1.5dB~-3dB。
デスク周辺のDTM環境にあわせて調整できる点がJBLらしい音へのこだわった配慮なのだろう。
昼間、ワイフの主催する教室が開催されている時などは、低音を絞ることで「家庭円満」効果があるのである。
設置位置や環境に応じて周波数特性を調整できる「EQスイッチ」で無駄な低音振動を抑制できるのもうれしい。
フロント部を確認してみよう。
ツイーターやウーファーもブラッシュアップされていている。
ロゴ下の白いLEDライトもスマートなデザインでなかなか近未来感があり好感がもてる。
記事によれば、低域ドライバーは、磁気構造を見直すことでボイスコイルを取り巻く磁界の歪みを改善し、より正確なピストン運動を目指したという。
入力信号から振動への変換精度が高まり、原音を極めて忠実に再現するという。
さらに、パワー・コンプレッション(実効感度の低下)も少なく、大音量を連続して再生しても音質の変化を最小限に抑えるという。
パワーテストも最大音量100時間連続駆動で検証しているというから、耐久度も信頼してよい高いレベルだろう。
これから毎日連続駆動して、自分がお陀仏するまで鳴ってくれれば御の字だろう。
しかし、JBLのことだから音へのブラッシュアップに日夜勤しむだろうから、そのうちまた買い換えたい逸品が登場することだろう。
ツイーターの高域ドライバーは、ボイスコイルの冷却と制動の二役を担う磁性流体を採用。
その磁性流体を徹底的に分析し、ボイスコイルを適切に制動しながらも、入力信号に対する動作を妨げない粘度に再調節し、立ち上がりの鋭い音や繊細な音の変化も一層精確に再現できるようにしたという。
さらに、高磁力のネオジウム磁石とあいまって、明瞭なサウンドを出力するという。
確かに、よりフラットな音で色づけのない「クリアなサウンド」という印象である。
ツイーター部の特徴的な形状に目が釘づけになったのだが、これがどうやらJBL独特の設計から導き出されたデザインだという。
その根拠となっているのが、スピーカー周囲360度にわたり、直接音、反射音、残響音場に関する72もの測定を行い、出力性能を最適化しているという。
この形状は、JBL-M2という1本100万円クラスのフラグシップモデルにもこの技術が採用されているというあたり、惜しみなく「進化した良い音」を提供したいというJBLの姿勢がここにも読み取れるのである。
☆☆☆GGのつぶやき
ロンカーターの深みのあるウッドベース音が心地良い。
今まで聴こえていなかった指の撓りや弦の震えまでがイメージされる。
気づかなかったことに気づかされた時の嬉しさは新鮮だ。
こんな時、ドゥルーズの『差異と反復』の言葉が浮かびあがる。
「無限に多様な水滴たちを生み出すように、人間や事物などあらゆる存在者は、ただひとつの同じ〈存在〉が生み出す結果であり、効果である。」