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イリヤ・レーピンの「トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック」を読み解く

氷点下-2°となった朝。心配した路面凍結はなし。
冬シーズン、早めの出勤とする。

今朝は、コインチェックの580億円分19分で流出したというトップニュース。
口座は特定され、結局は塩漬けか・・・の報道も気にかかるが、昨日に引き続きイリヤ・レーピンの代表作を観てみよう。




「トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージャ・コサック」(1880~1893年作製)


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ロシア・トルコ戦争で黒海沿岸部やクリミア半島を領土にしたロシア軍は戦闘部隊としてコサック兵を多用した。決して統率の取れた集団ではなかったが、その戦いぶりは勇猛果敢であった。

この作品のテーブルを囲むコサックの男達は、勝利の美酒に酔い、戦いに敗れたトルコの王(スルタン)に対して手紙を書くため、皆で寄ってたかって好き勝手にしゃべっている、そんな場面である。


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誰も文字が書けないため中央の羽ペンを持った男が代書している。


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全体の構図とコサック兵の表情が素晴らしく、生き生きと躍動感のある作品となっている。



さらに、中野京子女史の講義内容も読み解いてみよう。

1976年、ドニエプル川のそばでウクライナ・コサックが本営を張り国境を守っていると、負けているトルコのスルタン、メフメト四世から「降伏して臣下になれ」と手紙が来た。

それに対しコサックたちが返事を書いている場面である。






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返信の内容は罵詈雑言の嵐。
言いたい放題の悪口。



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「おまえらが悪魔の糞を食おうと知ったことじゃない。ブウブウ音をたれる肛門驢馬野郎め!肉屋の野良犬めが!!」



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文字の書けないコサックが書記を雇って手紙を書かせている。

口述筆記を耳にして周りの皆が大笑いしている場面である。



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MEMO

露土戦争(1877年 - 1878年)は、ロシア帝国とオスマン帝国(トルコ)の間で起こった戦争。
バルカン半島に在住するオスマン帝国領下のスラヴ系諸民族がトルコ人の支配に対して反乱し、それを支援するかたちでロシアが介入して起こった。ロシア帝国の勝利で終わった。
ルーマニアでは「ルーマニア独立戦争」、トルコではイスラームの暦年(ヒジュラ暦1293年)にちなんで「93年戦争 (Doksanüç Harbi)」、また「オスマン・ロシア戦争」とも呼ばれた。
ギリシャ独立戦争に続いて、東ヨーロッパ諸国の独立回復のための重要な戦役となった。









☆☆☆GGのつぶやき
コサック達の生き生きとした表情が良い。
罵詈雑言の嵐の罵声が聴こえてきそうだ。
戦に勝ち、皆が歓喜に湧き上がる熱気がフツフツと伝わってくる。















































































by my8686 | 2018-01-31 09:02 | ぶらぶらアート観賞 | Trackback | Comments(0)