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マイルスの1974年ライブ音源「DARK MAGUS」を聴きながらドゥルーズの「狂気と作品」を読む

2/19(火) 雨の火曜日。自作平面バッフルスピーカ―を思いっきり鳴らしたいという欲求に囚われている。
マイミュージックのマイルスコレクションを辿るうちに、官能の襞を激しく揺さぶり始める衝動。
身体の芯にある骨幹を振動させるサウンドなくして、マイルスのエレクトリックジャズはなし、という思いが強くなってきたのである。



それはさておき、本日も引き続きマイコレクション音源から「マイルス・デイヴィス」の軌跡を辿ってみよう。


マイルス長期休養1年半前、1974年3月、NYカーネギーホールでのライブ盤「DARK MAGUS」である。




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図太いファンクリズム、大地を揺るがす強烈なリズムセクション。いままでのマイルスとは異なる「異次元世界」を感じさせる。

中山康樹の言葉を借りれば、「怖いくらいの迫力」「鬼気迫るものが、たしかにある」「異質の不気味な光彩を放つ異常空間」「この濃密な空気感がたまらない」。





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創造的で革新的なサウンドを追究してきたマイルス。当時の精神世界が映し出された迫真のライブ音源と言えよう。







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1 DARK MAGUS:“Moja”and“Will” 50:12
Moja (Part 1) 12:28
Moja (Part 2) 12:40
Will (Part 3) 14:20
Will (Part 2) 10:44


2 DARK MAGUS:“Tatu”and“Nne” 50:49
Tatu (Part1) 18:47
Tatu (Part 2)(“Calypso Frelimo”) 6:29
Nne (Part 3) 15:19
Nne (Part 2) 10:11

All composition by Miles Davis

レーベル:COLUMBIA
録音:1974年3月30日、ニューヨーク、カーネギーホール(ライブ)



Miles Davis : trumpet,organ

Dave Liebman : flute-2,soprano sax-1,tenor sax

Azar Laerence : tenor sax-3

Reggie Lucas : guitar

Pete Cosey : guitar

Dominique Gaumont : guitar

Micheal Henderson : electric bass

Al Foster : drums

Mtume : percussion





このサウンドを浴びていると、ドゥルーズ哲学の「狂気と作品」器官なき身体の問題点の中の「ある言葉」が浮かんでくる。

そもそも彼ら分裂病者はいったい何に対して抗い、彼らを苛む妄想は何に起因しているのか。
アルトーにおいて「糞便性を探求することは、彼の身体のなかへ、社会や精神医学的な権力の介入によって強制されると彼がみなすこの閉塞から、暴力的に抜け出すことであった」と述べている。つまり、分裂病者は、自らの身体や性に対して、「有機的な組織化を強要する社会や権力」に抗うのである。

こうした論点は、言うまでもなく『アンチ・オイディプス』へと継続され、明示的に展開されるものである。
すなわちそこで企図されていたのは、社会集団や精神医学、精神分析といった体制的な組織化に対抗することであった。

マイルスは「反抗心、黒人、一般社会のルールに従わないクールさ、ヒップ、怒り、洗練、クリーン・・・、なんであれ、オレにはそのすべてが揃っていた。」と自己を語る言葉が印象に残る。





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☆☆☆GGのつぶやき
アルバムデザインのカッコ良さに、つい衝動買いしたアルバムである。
就職してしばらくジャズから遠ざかっていた時期に、マイルスサウンドに再会できた嬉しい思いでが甦る。
それにしても45年前のサウンドながら、いまだに官能の襞を震わせてしまう「異常性」が凄い。





















































by my8686 | 2019-02-19 14:44 | 愛しさとせつなさのJAZZ | Trackback | Comments(0)