カテゴリ:デザインに何ができるか( 31 )

「正統派デザイナー芦田淳氏 死去」を読み解く

創造と経営を両立させたデザイナー芦田淳氏が死去した。

変化が激しいモード界で品格ある服を追い続けるのは容易なことではない。だがその作風を貫き、正統派デザイナーとして不動の地位を築き上げた芦田淳氏。




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冥福を祈るとともに、関連記事を読み解いてみよう。


人生を変えたのは一本の電話だった。高島屋のデザイナー時代に手掛けた「少女服」が宮内庁の目に留まり、「浩宮さま(現在の皇太子さま)の背広を仕立ててほしい」と依頼を受けたという。





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初めて足を踏み入れた東宮御所の静けさ、現皇后の美智子さまと対面した時の心の高揚……。「天に昇るような気持ちだった」と回想している。その仕事がきっかけで美智子さまの専任デザイナーに抜てきされ、欧米社交界に引けをとらない様式美を磨き続けた。

韓国に渡った医者の家に生まれ、豪華な家財や欧米文化に囲まれて育つ。繊細な美意識はこうした環境下で育まれた。

だが10歳で父が病死すると家計が傾き、貧困状態に。終戦前に本土に戻り、親戚家を渡り歩く流浪の日々を強いられた。





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絵が好きだったので大学に進まずに服飾デザイナーを志すが、旧帝大などに進んだ兄たちからは猛反対されたという。この悔しい体験が富裕層にも一目置かれる正統派を目指す原動力になったという。

雑誌「ひまわり」を創刊した故中原淳一に直訴して内弟子になり、技術や人脈を吸収しながらメキメキと頭角を現す。戦後の復興期。大量消費時代が到来し、服飾文化が日本でも大きく開花することを見抜いていた。





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服飾デザイナーの多くは経営者でもある。創造と経営。相矛盾する2つの顔を巧みな社交術と商才で両立してみせた希少なデザイナーであった。







☆☆☆GGのつぶやき
芦田淳の死を知り、久しぶりに読みたい本が見えてきた。
創造と経営。相矛盾する2つの顔を巧みな社交術と商才で両立してみせた稀有なデザイナー。
旧帝大などに進んだ兄たちから猛反対され、その悔しさがバネになったという。
富裕層それも国家の皇室を相手に一目も二目も置かれた正統派のデザイナー。
その芦田の言葉に触れてみたい、と思った。





















































































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by my8686 | 2018-10-23 09:45 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

「邦久庵」を読み解く

三連休明けの火曜日。昨日の雨模様とはうってかわり晴れわたった日である。
昨日は残念ながら、カープの三連覇は今日以降に持ち越しとなった。広島人ならば仕事が手に着かない輩も多い。


そんな中、昨日の午前中に観たNHKアーカイブ番組「ハイビジョン特集 シリーズ 日本の風景を変えた男たち 廃虚から超高層ビル、そして…~建築家・池田武邦が語る戦後~」に魅入ってしまっていた。





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10年前に放送された番組なのだが、日本最初の超高層ビル「霞ヶ関ビル」を設計し、超高層建築の第一人者となった池田武邦(当時84歳)氏の語りに釘づけとなってしまった。

池田が終の棲家としている「かやぶきの家」の景色が深く心を打った。
その「かやぶきの家」こそ「邦久庵」と呼ばれる池田武邦が終の住処として大村湾のほとりに設計した庵である。






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池田は、あるとき、超高層ビルに居住する人間の世界に違和感を持ち、環境に調和し、自然に溶け込んだ建築を目指すようになった。なぜ、自ら生み出した建築物に疑問を持つようになったのか。池田が、日本各地の昔ながらの暮らしに触れる中で、自らの変遷の軌跡を語る番組である。

池田は、1924年静岡県生まれ。「矢矧」測的長として沖縄特攻へと出撃し、米軍に撃沈されるも奇跡的に生還した経験を持つ。





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終戦後、父親の勧めで東京帝国大学建築学科入学。卒業後山下寿郎設計事務所で数々の大規模建築コンペを勝ち取る。1960年、日本初の超高層ビル・霞が関ビルの建設に設計チーフとして関わる。

1967年退社し、日本設計事務所を創立。霞が関ビル、京王プラザホテル、新宿三井ビルが次々と完成。






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しかし、50歳の時、超高層ビルの建設に疑問を抱き、1983年長崎オランダ村、1988年ハウステンボスの設計に取り組む。






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1994年会長辞任後、池田研究室を立ち上げ21世紀のあるべき日本の都市や建築を追求し、地方の限界集落の再生や町づくりにも尽力。






あらためて、「邦久庵」を読み解いてみよう。


邦久庵は、2001年に建築家・池田武邦氏が終の住処として大村湾のほとりに設計した庵である。日本初の超高層ビルを設計した建築家が、自然と建物の関係を見つめ直した結果辿り着いた居宅。

「琵琶の首鼻」と呼ばれる小さな岬に建ち、ほぼすべて九州の材だけを用いた伝統工法で建てられている。湾に突き出した広縁からの眺めは素晴らしく、内外ふたつの囲炉裏を焼べながら大村湾を臨む時間は本当に贅沢といってよい。
これだけ海に近い木造住宅は「山影で、波が静かで、塩分濃度が低い。日本の中でこの場所でしかできない建築のあり方」だと語る。






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南は小さな山に寄り添い、西に入江を抱えた邦久庵。水際と涼やかな風、そしてこれ以上無い夕景が、心を洗い流してくれるという。









☆☆☆GGのつぶやき
近代建築に代表される日本の近代化に疑問を抱いた池田のことばには説得力がある。
池田が辿り着いた「邦久庵」にこそ、今日本人がとりもどすべき理想の住まいのかたちがあると感じる。


































































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by my8686 | 2018-09-25 11:51 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

「ファッション界、エシカルの波」×「SDGs」を読み解く

国連が2015年に採択した「持続可能な開発目標」(SDGs〈エスディージーズ〉)では、商品などをつくる生産者と購入する消費者に対して「つくる責任、つかう責任」(目標12)を提唱している。

A新聞社の取材によると、毎日身につける服がむだを生んで大量のゴミを発生させ、製造現場で働く人の生活に悪影響を与えている可能性が見えてきたという。




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「自分たちの服はどう作られているのか?」という問いから、消費者としての責任が見えてくる。


また、ファッション界では、倫理性や持続可能性に配慮したものづくりが加速している。動物由来の素材を避けたり、環境に配慮した生産方法を模索したりする企業が高級ブランドからファストファッションまで拡大しているという。

エシカル(倫理的)な消費の高まりとともに、もはや社会貢献の枠を超え、生き残りをかけた取り組みとなっている。



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「企業は、人間に合わせる時代から、環境に合わせる時代に変わった」。

約70の高級ブランドを傘下に置くモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)グループのアレクサンドル・カペリ環境マネジャーは、きっぱりと語った。
このほど東京で新しい取り組みを表明するイベントを開催。輸送などによる二酸化炭素の排出量を2020年までに13年比で25%削減、7割の革を環境優先型の製革所などで加工したものに変える。

また、持続可能な栽培法で育てた綿花を使うといった目標を発表した。カペリ氏は朝日新聞の取材に「地球に優しくあることはもはや世界的な流れ。末永くブランドを存続するためには、より高いレベルで環境問題に対応できなくてはならない」と説明した。



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スイスの宝飾ブランド、ショパールは今春、倫理にかなう労働環境などで採掘・供給された「エシカルゴールド」のみをジュエリーと時計に使うと宣言。
カール・フリードリッヒ・ショイフレ共同社長は「企業の責任として関わらずにはいられない問題だ」と話す。






■「創作の原動力に」

イッセイミヤケは新作で、太陽光で発熱する中綿を開発し、羽毛の代わりに使った。
デザイナーの宮前義之は「環境への配慮は今、多くのデザイナーのものづくりの原動力になっている」と語る。

愛護の観点から、動物由来の素材を避けるブランドも相次いでいる。
ヴェルサーチは3月、「ファッションのために動物をもう殺したくない」と毛皮の使用をやめると表明。昨秋のグッチに続く動きで、他にも数ブランドが毛皮を廃止した。服や革小物を作るために殺した哺乳類の革は使わないようにしているブランドも既にある。





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18年秋冬パリ・コレクションでは、老舗ジバンシィが冒頭に本物そっくりの豪華なフェイクファーのコートを並べた。デザイナーのクレア・ワイト・ケラーは「魅力的なぬいぐるみを見て、ファーでなくてももっと魅力的なクリエーションができるはず、それがファーへの新しいアプローチになると思った」と話した。

フェイクファーは近年、エコファーと呼ばれるようになり、トレンド素材の一つになっている。しかし、「プラスチック由来で染料が海洋汚染にもつながる。厳しい基準を通過した本物の毛皮とどちらがエコなのか?」と異論もある。






■ユニクロ・H&Mも

取り組みは高級ブランドだけでなく、大量生産型の企業にも波及している。ユニクロが最近、20年までにアンゴラヤギの毛であるモヘアの使用をやめると表明して話題になった。ヤギが南アフリカの悲惨な環境で飼育されている映像が広がったことがきっかけで、モヘア使用率は低いが、全廃を決めたという。



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H&Mも5月、モヘア使用を20年までに中止すると表明。H&Mは全製品で持続可能な素材だけを使う生産体制を30年までに整えるとの方針を掲げている。
日本法人のルーカス・セイファート社長は「10年前とは比べられないほど持続可能性への意識が広く浸透している。大量生産しているからこそ責任を持つべきだ」と説明した。




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既製服が広がった1970年代以降、ファッション産業は効率を追求するあまり、環境に大きな負荷を与えてきた。倫理的に正しい方法で生産された服を選んで身につける消費者の意識が高まる中で、商品の質に加えて倫理性の面でも質を向上せざるを得ないという大きな転換期を迎えている。









☆☆☆GGのつぶやき
大量消費時代が終焉し、新たな倫理性という新しい価値観の到来を感じる。
限りある資源を再生可能な技術と知性で永続させていく意識は、重要だと感じる。
陳腐化や目新しさだけで購買意欲を掻き立ててきた時代も終わりを迎える。
「倫理性」という新たなキーワードに、人々がどう対峙して行くのか。
今は小さな力であっても、いつかは大きな潮流になることを信じて、前に進むしかあるまい。






















































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by my8686 | 2018-07-04 11:44 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

湯河原温泉 ふきや旅館

午後から生憎の雨となった土曜午後。


首都圏に近い、由緒ある湯の里、湯河原。その、ゆかしい落ち着きを今に伝える、「ふきや」を見てみよう。
訪れる人の心を和ませる閑雅な眺望、四季の風情、こじんまりとした宿の佇まいが心を癒す。




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部屋で、湯の中で、旅の寛ぎと、憩いを心ゆくまで満喫できる宿だという。
貸切露天風呂など七つの湯巡りと数寄屋の和のしつらいに快適さを兼ね備えた客室、湯河原近海の相模湾の海の幸を使った日本料理が楽しめる。





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相模湾に面し、一年を通じて温暖で風光明媚な地。

「湯河原」は、かの万葉集にも詠まれ、古くから万病に効くと評判の良質な温泉で有名。
特に明治時代中頃からは、秘湯の趣きと閑雅な風情をもとめて文人墨客が数多く訪れ、この地で執筆している。





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閑静で眺望の良い高台に建つ、日本の様式美にこだわりをもつ宿「ふきや」。
広々とした窓から覗く開放的な日本庭園、建築家「二村和幸」設計の数寄屋造りの部屋。数寄造りの部屋は日本旅館の真髄を感じることのできる和室である。




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山間の自然の景観と湯河原近海の相模湾の海の幸に恵まれ、行楽・静養に最適の地として多くの人々に親しまれてきた。
町並みを散策していると、そこかしこに偉大な文士たちの足跡と歴史の残り香を感じることができる。

「ふきや」の風呂は、3つの貸切風呂と岩造りの露天風呂を備えた男女別の大浴場がある。
大浴場は時間による女湯と男湯の入れ替えがあり、合わせて7つの湯巡りが楽しめる。

「ふきや」の客室は、数寄屋の和のしつらいに快適さを兼ね備えた部屋で、日本旅館の真髄を感じることのできる和室になっている。畳にベッドを配した客室など、全6タイプに分かれている。





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毎月替わる旬の食材を使用した日本料理。目にも鮮やかな新鮮な海の幸。吟味された四季の食材。伝統と新興が織りなす味の宴。
一品ごとに手をかけ、温かいものは温かいうちに提供し、夕・朝食ともに、部屋で食することができる。



さらに、隈研吾によるこの旅館のためのリブランディングを見てみよう。

屋号である「ふき」の葉をデザインし、その葉を単体、三つ巴、唐草模様など様々なパターンに展開し、プロダクトデザイン、インテリアへと、トータルにりブランディングを行ったという。




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ふきの粒子の大きさ、茎の繊細さを生かしながら、柿渋染め抜きのれん、浴衣染め、ウィルトン織カーペットなど、様々な素材へと展開している。







☆☆☆GGのつぶやき
隈らしいリブランディングである。
こんな鄙びた湯場でひと夏を過ごすもまた一興なり。














































































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by my8686 | 2018-04-14 17:54 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

「TRADING MUSEUM COMME des GARCONS」を読み解く

コム デ ギャルソンが運営する「TRADING MUSEUM COMME des GARÇONS」が生まれ変わった。



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昨年、9月1日に東京ミッドタウンにオープンした国内2店舗目の展開開始に合わせて、2009年に出店したGYREの1号店もリニューアルされた。





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あらためて、その内容を読み解いてみよう。


川久保玲が新たに定義するコンセプト「過去の価値あるもの/今のもので、且つ他に無いもの/洋服に限らずアートや美しいもの/それらをTRADEする場」のもと、相関関係を持ったショップとして展開される。





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新しいトレーディング ミュージアム・コム デ ギャルソンでは、コム デ ギャルソンが展開するブランドとともに、「エッグ(egg)」「ジュディ・ブレイム(JUDY BLAME)」「ネメス(Nemeth)」「モリー・ゴダード(Molly Goddard)」 といった"普遍的な空気を纏う"ブランドのアイテムを世界各国からセレクト。

「TRADING MUSEUM」というネーミング通り、トレンドやファッションを超えた、トレーディングと博物館という2つの概念を組み合わせた空間がコンセプトとなっている。






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既存で行ってきたブランドアーカイブの展示や「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARÇONS SHIRT)」のコレクションから復刻されるパッチワークシリーズの販売などが展開される。
店内のスペースに陳列されたガラスケースには、川久保玲というデザイナーの歴史やブランドの背景が感じ取れる、世界中から集めたアイテムがディスプレイされている。







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新たにオープンする東京ミッドタウン店の敷地面積は、約300平方メートル。
原宿店の内装とリンクし合う造りとなり、空間の一部を不定期でアーティストに提供することで、ウエアのみに留まらない美しさを提供していく。

これらのアイテムのなかには非売品も含まれており、買い物だけが目的となる空間ではなく、何かを観ることで新しいインスパイアが生まれるような刺激的な場所を表現している。




なお、オープニングはアーティスト舘鼻則孝によって飾られた。




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☆☆☆GGのつぶやき
デザイナー川久保玲が唱える「普遍的な空気」の中で、新しくインスパイアされていく。
そんな瞬間を遊びたい。
彼女がCOMME des GARÇONS-仏語で「少年のように」というブランドを立ち上げたのは48年前になる。
彼女の創造力と革新性は、時代に抗う少年のような、純粋さへの標榜とインディペンデンスなのか。
永遠なる独立性と自由を求めて。



































































































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by my8686 | 2018-02-02 07:49 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

「SFガジェット」を読み解く

台風の影響で朝方は雨模様の日曜日。
太平洋側を北上したようである。午後からは、晴れ間がのぞく。

午後からは、近場のスポーツセンターのトレーニング室で汗を流す。
有酸素運動用バイクを約40分。腹筋と背筋を鍛えるウェイトマシーンを少々。程よいストレッチ効果が汗感を刺激する。





それはさておき、気になったSF感溢れるガジェット作品を見てみよう。
PCパーツやプラモデルのパーツなどを使って、独自のハードSF感溢れるガジェットを制作している造形作家・池内啓人の作品である。



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国内外を問わず、近年多くの注目を集め池内の個展「READYMADE」が、東京・中野のSF gallery.で10月初めに開催された。

池内は、多摩美術大学の卒業制作として発表したジオラマ作品『プラモデルによる空想具現化』が「文化庁メディア芸術祭 第17回(2013年)エンターテインメント部門 優秀賞」を受賞。

世界最高峰のメディアアートイベント「アルス・エレクトロニカ」に招待されるなど、着実にその注目度が上がっている造形作家である。




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最近では、メジャーデビューを果たしたアーティスト・TORIENAの最新MV「MELANCOZMO」やシンガーソングライター・ReNのMV「Life Saver」にプロップ(小道具)提供を行い、近未来的な世界観の表現に大きく貢献している。






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「KAI-YOU.net」では、そんな池内の作品を起用した写真作品が数点、特別公開された。
所収元となるのは、クリエイティブユニット・PLAMOVによる同人誌『PLAMOV vol.2』。
同誌では表紙も含め、“IKEUCHI products×流葉”と銘打ち、コスプレイヤー・流葉が池内の作品を身にまとっている。





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その世界観から湧き上がるイメージが拡散光として官能を刺激していく。




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「PLAMOV vol.2」では、“IKEUCHI products×流葉”の全カットに加え、オルタナティブ・アイドルグループ「ヤなことそっとミュート」の間宮まにや、COMPLExxx所属のまのみからのコンセプチュアルな撮り下ろし写真、そのほかオリジナルマンガやコラムといったさまざまなコンテンツも詰まっている点が興味深い。







☆☆☆GGのつぶやき
脳髄がハックされそうな池内啓人の作品群。
映画ブレードランナーの公開と共にコンセプチュアルなシーンが爆発しそうである。












































































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by my8686 | 2017-10-29 18:41 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

「iPhone 8/iPhone Xでラインアップが30種から半減」を読み解く

米アップルは2017年9月に発表イベントを開催し、iPhoneシリーズを刷新した。



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あらためて、その状況を読み解いてみよう。


今回「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」の3機種をラインアップに追加した。それぞれ699ドル、799ドル、999ドルからという価格設定。iPhone 8とiPhone 8 Plusは、従来のiPhone 7シリーズよりもそれぞれ50ドル、30ドルの値上げとなった。

過去のモデルで残されるのは4インチの低価格モデルiPhone SEで349ドル~に値下げとなる。2015年モデルのiPhone 6s/6s Plusは449ドル~に値下げ。そして2017年モデルのiPhone 7/7 Plusは549ドル~に値下げされた。



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■ラインアップは全てARKit対応

iPhone SEとiPhone 6s以降のモデルをラインアップは残されている。この基準の1つが、搭載プロセッサ「A9」だ。

新しいiOS 11で、AR用のAPIである「ARKit」を提供する。ARKitを使用するアプリは、A9プロセッサ以降でなければならない。そのため、1世代古いA8プロセッサを搭載するiPhone 6を残すことは、「世界最大の拡張現実プラットフォーム」を掲げるアップルの方針に合致しない。

もう1つの注目ポイントは、iPhone SEの価格の値下げ。これまで399ドル~だったiPhone SEは、349ドル~と50ドルの値下げとなった。これは先進国における子供や格安SIMユーザーの取り込みに有効であると同時に、インドや東南アジアなどの急成長している地域でユーザーの裾野を広げることができるという。



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■色と容量の選択肢は減る

iPhone 7シリーズではこれまで6色展開だったが、最新モデルのiPhone 8シリーズでは3色に、iPhone Xでは2色に減らした。

iPhone 7ではシルバー、ブラック、ゴールド、ローズゴールド、ジェットブラック、PRODUCT(RED) Special Edition(赤)の6色のラインアップがあった。しかしiPhone 8では、シルバー、ゴールド、スペースグレーの3色に絞られた。

またストレージ容量のバリエーションも、それまでの32GB・128GB・256GBから、64GBと256GBの2種類に変更した。これに伴い、今まで100ドル刻みだった容量別の価格も、150ドル差に拡大した。例えばiPhone 8 256GBモデルを選ぶと、以前のiPhone 7の256GBモデルと同じ価格になり、結果的には値上げとは言えないのかもしれない。

なお、継続販売となったiPhone 7は32GBと128GBの2つのストレージ容量の展開となり、それまで128GBモデル以上でしか選べなかった光沢のあるアルミニウム、ジェットブラックのiPhone 7を32GBモデルでも選択できるようになった。



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■年々深刻化していた品薄状態

iPhoneは発売直後の品薄状態が年々深刻になっている。ほとんどの場合、年末までには手元に届くことが多いが、人気色のiPhone 7のジェットブラックなどは、思うように手に入らない期間が長かった。

これまでのiPhoneの顧客は、予約して手元に届くのを辛抱強く待ってくれたかもしれない。しかし度が過ぎれば、待つのを諦めて、別のスマートフォンの登場やキャンペーンなどに流れてしまう可能性が高まる。

もし最後まで顧客が待ってくれたとしても、早期に販売できなければ、当該期の決算の販売台数に反映されない。iPhoneを屋台骨にしているアップルにとって、投資家へ大きなマイナスイメージを与えることになる。



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■マーケティングと製造のバランスを取る

これを回避するには、順調にiPhoneが製造され、顧客の手元に渡っていくこと、その体制をいかに作り上げるかということが重要だというわけだ。そのためにアップルは、色数を絞り、ストレージ容量のバリエーションも減らした。

iPhone 7とiPhone 8のラインアップを比べてみる。日本の場合、iPhone 8発表直前のiPhone 7/7 Plusは6色展開、3種類のストレージ容量、2種類のサイズで、合計30種類が存在していた。正確には国や地域ごとの違いもあるのでそれ以上になる。

一方のiPhone 8/8 Plusは、3色展開、2種類の容量、2種類のサイズで、合計12種類にとどまる。iPhone Xを加えても2色×2種類の容量で4種類となり、これを加算しても16種類だ。最新モデルのラインアップ数を半減させることで、より安定した供給を目指したと考えられる。

ただし、iPhoneの色数の減少は、顧客にとってネガティブに映るかもしれない。特にゴールドとローズゴールドが統合され1つのゴールドとなったことは、ゴールドのiPhoneのファンにとって選択肢が狭まることになってしまう。

実際にゴールドのiPhone 8を見てみると、光の当たり方によってはゴールドにも、ローズゴールドにも見えるような、そんな絶妙な色味に調整されていた。この色味であれば、ゴールド1色でも顧客に満足してもらえると考えたのであろう。




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■新要素は次のスタンダードに

iPhone Xに搭載された新しいハードウエアは有機ELディスプレイと、TureDepthカメラ、そして背面の望遠カメラの光学手ぶれ補正機能だ。実は、iPhone 8との差異はさほど大きくない。

iPhone Xに搭載された有機ELディスプレイは、現在韓国サムスン電子の1社が供給しているとみられている。韓国LG電子やジャパンディスプレイが供給に乗り出すのは2018年以降になる可能性が高い。

iPhone 8とiPhone Xの違いはディスプレイを含むフロント側の仕様に集中している。iPhoneの全ての需要を満たすだけのディスプレイパネルが用意できず、iPhone 8とは別にiPhone Xを投入せざるを得なかったという見方もできる。ホームボタンがあるiPhone 8にはTure Depthカメラによる生体認証を載せないことにし、iPhone Xの特別さをアピールしたと考えられる。




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アップルは早ければ2018年のiPhoneシリーズから、より広範に有機EL化を進めていくことになるであろう。例えば現在4.7インチのiPhone 8のディスプレイを5インチに大型化しつつ、ボディサイズはそのままか、さらに小型化することも考えられる。

サムスン以外の各社によるアップルへの有機ELディスプレイパネルの供給合戦で、どれだけ価格が下がってくるか。そして小型のiPhoneへの有機EL採用が進んでいくのかどうか。今後はこのあたりに注目すべきだろう。



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☆☆☆GGのつぶやき
未だにガラパゴス携帯しか持たない主義のGGである。
しかし、愛用していたiPodがショートしてしまい、音楽専用端末がわりに格安iPhoneを2台持ちしてみるかと思考中の昨今である。
はたして、何がベストなのであろうか。贅沢な悩みがまたひとつ増えそうである。























































































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by my8686 | 2017-10-25 10:37 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

ミラノ デザイン ウィーク「 Lexus/YET(二律双生)」を読み解く

盆休3日目の日曜日。朝晩めっきりと涼しくなってきた。
ここ広島市の北部に位置する標高約190Mの高地では、夜半から早朝にかけては、窓から入る外気が寒さを感じる位である。
特に予定のない午後からは、ロードバイクランを楽しむ予定である。


それはさておき、今年の「ミラノ デザイン ウィーク」に出展したレクサスブースをみてみよう。




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10回目となる今回のテーマは「YET(二律双生)」。
光の柱によるインスタレーションをはじめ、過去の出展内容をもとにした作品展示などを行うとともに、恒例の「レクサス デザイン アワード 2017」のプロトタイプも並べられた。

今年も現地を訪れた小川フミオ氏のリポートを読み解いてみよう。



■古典的でありながら最先端
「ミラノ デザイン ウィーク」が2017年4月4日から9日にかけて開催。そこでレクサスの展示が大きな話題を呼んでいた。ミラノ・サローネとフオリ・サローネを総称してデザインウィークと呼ばれる。

毎年、大胆な発想に基づいたインスタレーションを見せてくれるレクサス。2017年の主題は「YET」だった。



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ミラノ中心部にある「トリエンナーレ・モダンアート美術館」で開催された展示スペースでは真っ黒な空間に圧倒された。そこに浮かびあがったのは、天井に届きそうな3本の光の柱。制作はネリ・オックスマン氏と、同氏がマサチューセッツ工科大学で仕事をしているメディテイテッド・マターグループ。

柱はガラス製で、細いチューブ状のものを巻いて有機的な造型を実現。ブロックで作り、それを15個積みかねて柱にしている。近くで観ても作りはじつに緻密。透過光が美しい。

コンセプトは「古典的でありながら最先端」。英題は「Ancient Yet Modern」となる。二つの形容詞を「YET」が結びつけている。



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その面白さは、ガラスを使ったところにある。「ガラスは6000年前からおなじみの素材。でも造型には最新の技術を使っています」。オックスマン氏の説明だ。細いガラスのチューブの製造はいわば古典的。クラフツマンシップによるものだ(作るのはかなり大変だったとか)。

いっぽう形状は3Dプリンターという最先端技術で決定。重ねて安定する断面形状。美しい透過光を作るフォルムもやはりコンピューターによる緻密な計算があったそうだ。




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■今年で10回目の出展
ミラノ・デザインウィークでレクサスが展示を行ったトリエンナーレ。中心部とはいえ、多くのインスタレーションが集まるブレラ地区、トルトーナ地区、チンクエヴィーエ地区などからは少し距離を置く。それでも多くの観客が訪れてネリ・オックスマン氏の光の柱を楽しんだ。とりわけ夜になってからの来場者の数は驚くほど多かったとのちにレクサスの関係者から聞いた。



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トリエンナーレのあるセンピオーネ公園にはライブのための特設会場ができたりして、ここでもお祭り気分が盛り上がったためだろうか。
いずれにしてもレクサスの展示はそのひとたちの期待に十分応えていたと思える。オックスマン氏の光の柱に加えて、展示は多様だったからだ。

「スタティック イェット ダイナミック(静的でありながら動的)」と題されるインスタで躍るような光の投影に驚かされる。
その光は見ているうちにレクサス(UXコンセプト)として像を結び、クルマの画像が外に向かって走り出す。たしかに静と動が同居した作品である。




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展示会場の最後には「レトロスペクティブ」といういっぷう変わったパネル展示。これまで9回のレクサスの展示を年ごとにまとめたものだ。
映画と同じく1秒24コマで1つの展示が構成されている。歩きながら眺めるとパラパラ漫画のように画像が動くのを楽しめるのだ。





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■レクサス デザイン アワード受賞作品も展示
2017年ミラノ デザイン ウィークでレクサスは第5回目になる「レクサス デザイン アワード」受賞作を展示。それは先に触れたとおり。さらにグランプリがこの場所で発表された。

「次世代のクリエイターを育成・支援し、より良い社会づくりを目指し(……)」。レクサスではこのような目標をかかげて、優れたデザインを一般公募してきた。応募は63カ国から1,152作品。そこから8つのパネル展示と、4つのプロトタイプ制作のための受賞作が選ばれた。





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プロトタイプの受賞作は、1人は英国RCAで学ぶ中国のジア・ウー氏。提案は生野菜を使った楽器「プレイヤーフルート」。

2人目は米国のジェシカ・フーグラー氏。面によって異なる色をもつピースを作り、それをつなぎ合わせてラグを構成。ピースを回転させることで模様が変化する。

3人目はソウルの梨花女子大出身のアーラン・ウォン氏。部屋を構成する要素がすべてパッキングされたキャリーオンを提案。

4人目は「ピクセル」を提案した吉添裕人氏。小さな単位からなる構造体で、反対側にある反射光が官能的である。

緻密な計算と厳選された素材で作られたピクセルでつい立てのような構造体を組み上げる。反対型にひとが立てば、なんとなく、そのかたちが分かるし、服の色もそれなりに反映する。

「新しい時代の障子として考えました」。会場で吉添氏が語ってくれた言葉はインパクトがあった。この作品がグランプリを受賞したのである。




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「“YET”というテーマのもと、創造力豊かな素晴らしいものでした」と審査員の評価も高かったこれらの作品。共通しているのはどれも「YET」の思想を意識したものだということだ。

レクサスでは「YET」を「二律双生」としている。同ブランドのクルマの背景にある思想なのだという。
たとえば「高いドライビングパフォーマンスと責任ある環境性能の調和」(レクサス)。ここから新しい時代に向けて走り出すのがレクサスというのである。




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☆☆☆GGのつぶやき
日本車の進化形を指し示してきたレクサス。
今後の日本を代表する未来形EVの登場も近い。
しかし、我愛車86のNAは生涯の友としたい。



































































































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by my8686 | 2017-08-13 10:56 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

「Louis Vuitton Smartwatch」を読み解く

ルイ・ヴィトンからスマートウォッチが発売された。その名は「タンブール ホライゾン」。




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あらためて、みてみよう。



ルイ・ヴィトンといえば、トランクやバッグをはじめ人々をラグジュアリーな旅へと誘う名品を世に送り出してきたメゾン。





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そのDNAを受け継ぐウォッチには、24時間、地球のどこにいても常に“コネクテッド”な現代の旅人たちのために、実用的、かつわくわくするような仕掛けが盛りだくさん!だという。





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たとえば“My Flight”という独自の機能は、フライト時刻やターミナル情報、フライトの遅れなどを通知してくれるので、移動がよりスムーズになる。






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また“City Guide”機能は、ルイ・ヴィトンが発行するシティ・ガイドのアプリと連動し、GPSを使って最寄りのホテルやレストラン、観光名所などをリアルタイムで表示してくれる。

もちろん時刻表示も、世界主要都市のタイムゾーンから簡単操作で選択できるGMT機能つき。これがあれば、旅先でずっとスマホとにらめっこ、なんて必要がなくなりそうだ。






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さらに、このウォッチ最大の魅力はパーソナライゼーションの楽しさにある。
文字盤は「エスカル」や「タンブール」などルイ・ヴィトンのアイコニックなウォッチのパターンからチョイス。
デザインによってはラインやイニシャルをあしらうことも可能。
その日の気分や服に合わせて文字盤も変えられるのが、スマートウォッチならではの愉しみだという。





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☆☆☆GGのつぶやき
たしかに、スマホをいじっている姿は、みっともなく映る。
さらに言えば、大声の歩きスマホも、今となってはみっともなく映る。
スマートにコネクトできるギア。
官能にコネクトしてしまった。

































































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by my8686 | 2017-07-31 23:22 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

ディオールTシャツ「We should all be feminists」を読み解く

ナイジェリア出身の女性作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの「We should all be feminists」と題したスピーチをクリスチャン・ディオールがTシャツにあしらい注目を集め、スピーチは日本でも書籍化された。

「フェミニスト」という言葉に抱かれがちなイメージをしなやかに切り崩すメッセージは、新たなフェミニズムの源流になるのだろうか。




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あらためて、その内容を読み解いてみよう。


■解放感、従来イメージ崩す
スピーチは「男も女もみんなフェミニストでなきゃ」(河出書房新社)として先月出版され、東京・下北沢の本屋B&Bで20日、訳者のくぼた氏と作家・星野智幸氏の対談があった。

星野さんはこの本を「ユーモアと読んだ時の解放感に満たされる」と評し、くぼたさんは「アディーチェの魅力は排他的じゃないこと。(意見が)ぶつかった人を排除しない」と話した。
アディーチェは自身を男嫌いではなく、自分のためにハイヒールをはく「ハッピーなアフリカ的フェミニスト」と表現する。個人的体験を交えながら、自身のフェミニストの定義は、性別を問わずジェンダー問題を認識し「改善しなきゃね」と思う人だと伝える。



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高校教諭の浅野泰弘氏は、フェミニズムについて「構えるものじゃなくて、普通に誰もが関わっていくことだと感じた」。対談を企画した寺島店長は「ジェンダーの問題に気付いていなかった人で、この本を読んで『あっ!』と思う人がいっぱいいるはず。そういう人が声を出せるようになったら」と話す。





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紀伊国屋書店新宿本店の梅崎実奈氏は店のツイッターで「とにかく読んでくれと走り叫んで回りたい」とつぶやいた。「アディーチェはフェミニストという言葉にハッピー・フェミニストという言葉を重ね、手あかのついた言葉を言葉によって変えた」と梅崎さんは言う。



■性差超えるファッション界
ファッション界では今、ジェンダーレスの表現が急速に広がっている。昨秋発表されたクリスチャン・ディオールの2017年春夏コレクションでは、アディーチェのスピーチのタイトルが胸に描かれたTシャツが登場、会場に衝撃が走った。伝統と格式を重んじる仏老舗ブランドがそのような社会的メッセージを発信するのは異例だからだ。

先月来日したディオールで初の女性デザイナー、マリア・グラツィア・キウリは「ブランドのフェミニンな特徴を継承するためには、新しいフェミニズムについて考える必要があった。ファッションという道具を使って、女も男も一緒に議論する場を作る責任を感じている」と語った。





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世界でフェミニズムを訴えるデモ「ウィメンズマーチ」などでセレブらがこのTシャツを着て話題に。「女性は今、自然な自己表現のために服を着たいと願っている」とキウリ。

17年秋冬では、伊ヴェルサーチのデザイナーが自ら「平等」などの言葉入りの服を着て登場。英バーバリーの昨秋のショーでは、両性具有者が主人公のバージニア・ウルフの小説「オーランドー」がモチーフだった。婦人服と紳士服の新作を同じショーで発表するブランドも増えている。フェミニズムが向かうべき相手は、ジェンダーの垣根の向こう側の男性ではなく、垣根そのものだということのようだという。




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■新たな道、指し示す
河野真太郎・一橋大大学院准教授(英文学)の話では、アディーチェは反対や断罪といったイメージを与えられがちな「フェミニズム」をしなやかに切り崩し、ジェンダーの公正を願う全ての人々が参加できるやわらかな意味にしている。

男性中心的な体制を変えることなく、その中で女性の権利や地位を言い訳的に認めるようないわば簡易的なフェミニズムは慎重に否定しながら、女性性と商業化を頭からは否定しない新たなフェミニズムの道を指し示している。




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またアディーチェはファッションがジェンダー化の強力な装置であり続けてきたことも指摘する一方、自らの装いやメディア露出によって、「装う」ことは女性自身のためのものだという自信と解放感を与えてきた。それゆえ、ファッションがジェンダーの制度を切り崩す最前線にもなり得ることを示唆してもいる。





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☆☆☆やんジーのつぶやき
新たなフェミニズムの道。
それが人類の夜明けにつながる道なのであろうか。
マリア・グラツィアのメゾンのヘリテージを辿る旅では、1951年にクリスチャン・ディオールが発表した“オーバル”ラインのインスピレーション源となった「ラスコーの壁画」まで遡った。
もし仮に、今の中東の紛争の源にまで辿る旅に出ることが可能ならば、そこから世界を修復する力をファッションは持つことができるだろうか。





































































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by my8686 | 2017-05-24 14:46 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)