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「ランボルギーニ スーパーSUV ウルス」 試乗記を読み解く

12/28(金)朝から小雪が降り積もる。やっと冬らしくなってきた。雪景色を愉しむ気持ちの「ゆとり」を噛みしめつつ、今夜は大阪から帰省する長男夫婦たちと「鴨鍋」でもつつこう。




それはさておき、ランボルギーニのスーパーSUV「ウルス」の試乗記を読み解いてみよう。




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「アヴェンタドール」「ウラカン」につづくランボルギーニ第3のモデルとして2017年12月にデビューし、今年より日本へのデリバリーが開始された。

開発の基点となったのは、1970年代後半にランボルギーニ社内で軍事用ハイパフォーマンス オフローダーとして開発が始まったモデル「チーター」。
しかし、残念ながら量産には至らず1981年に進化版である「LM001」が開発される。これを民生用に仕立て直したのが「LM002」で、1986年から1992年にかけて合計300台が生産されている。つまり、ウルスはLM002に続く「ランボルギーニ第二のSUV」ということになる。







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ただし30年近い歳月を隔てているLM002と「ウルス」の間に技術的な意味での関連性はなく、あるのは、ランボルギーニの名と、オフロード走行が可能なハイパフォーマンスカーという点だけだという。

現代に蘇ったスーパーSUVのウルスは、650psと860Nmを生み出すV8・4.0リッター ツインターボエンジンをフロントに搭載。8段ATとトルセン式センターデフを介して4輪を駆動する。

前後の足回りはマルチリンク式をベースにしたエアサスペンションで、これにアクティブ スタビライザーと4輪操舵を組み合わせ、さまざまな路面で理想のトラクション性能とハンドリング特性を実現している。






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ウルスはオンロード性能にも妥協をせず、空力的なデザインとともにアルミを多用した軽量ボディとして、3.6秒の0-100km/h加速と305km/hの最高速度を実現。スーパーSUVとしてのパフォーマンスを発揮する。

市街地ではタンブーロドライブセレクターで公道用のストラーダを選択することでエアサスペンションとダンパーは適度にしなやかな設定となり、荒れた路面でも不快なショックを伝えない。

基本的にはソリッドな足回りながら、強靱なボディがタイヤからの入力をしっかりと受け止め、無駄な振動を抑え込んでしまうという。

ランボルギーニ初のターボエンジンもエグゾーストノイズは控えめで、しかも中低速域から十分なトルクを生み出しレスポンスも良好だという。
加減速を小刻みに繰り返すシティドライビングでも、もどかしさはなく、むしろ俊敏なハンドリングと引き締まった足回りのおかけで、全長が5.1メートル、全幅が2.0メートルもあることが信じられないくらい軽快で俊敏な走りをみせる。

しかし、ウルスが本領を発揮するのは、やはり交通量の少ないワインディングロードでドライブセレクターのスポルトを選んだときだという。






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スポルト走行で驚くのが、ロールの少なさ。どれほどペースを上げてもボディはほとんど傾かず、どちらかといえば水平な姿勢を保ったまま深く沈み込んでいくような安定感とスタンスを保つ。

着座位置の高いSUVでもまったく恐怖感はなく、タイヤとじっくり対話しながらのコーナリングが楽しめる。しかも、ステアリング特性はSUVにありがちのアンダーステアではなくほぼ完璧なニュートラルステアで、荷重移動とスロットルワークが完璧にあえば弱オーバーステアさえ引き出せそうな感触だという。

エンジン反応は、ターボエンジンゆえに中低速域のトルクが十分なことはもちろんだが、完璧なフラットトルクというよりは回転の上昇に伴ってトルク感を増す自然吸気に近いフィーリングだという。さらに、トルクの不用意な沸起感はなくコントロールはいたって容易。こうした特性もハードコーナリングを楽しむ際には強力な武器になるという。

しかし残念ながらマニア垂涎のV8ターボ「ランボミュージック」を堪能することはできないらしい。V12エンジンを積む「アヴェンタドール」、そしてV10エンジンを積む「ウラカン」が自然吸気のマルチシリンダーらしい高精度なメカニカルノイズと弾けるような排気音を響かせるのに対し、「ウルス」のそのサウンドはいたってエレガントだという。

とりわけ印象的なのが、トップエンドまで引っ張ったときの流れるような音色。アヴェンタドールやウラカンがシリンダー内で起きる爆発のひとつひとつが聞き取れるくらい歯切れのいいエグゾーストノイズを聞かせるのと違い、ウルスはもっとスムーズな連続音でマルチシリンダーの精緻な印象は伝統的なランボルギーニサウンドとは異なるものの「新しい快感」を響かせるという。

エクステリアは、カウンタックに端を発するランボルギーニのワンフォルムデザインをSUVにアレンジしたもので、実に魅力的である。






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インテリアは、ウラカンと共通のデザイン言語で仕上げられており、リアシートはベンチタイプが標準で、セパレートタイプはオプションとなる。ちなみに後席のスペースは頭上こそ3cmほどの余裕しかないが、身長172cmの男性でもひざ周りには30cm近い空間が残ったという。セパレートタイプシートの掛け心地を含め、長距離ドライブでも苦にならない居住性だという。






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SUVならではの広々とした視界と室内空間、そしてスーパースポーツカーの特権ともいうべきパフォーマンスを手に入れた「ウルス」は、まさにランボルギーニらしいスーパーSUVといえそうである。





Lamborghini Urus|ランボルギーニ ウルス
ボディ|全長 5,112 × 全幅 2,016 × 全高 1,638 mm
ホイールベース|3,003 mm
トレッド 前/後|1,695 / 1,710 mm
車輛重量|2,200 kg
エンジン|3,996cc V型8気筒ツインスクロールツインターボ
最高出力| 478 kW(650 ps)/6,000 rpm
最大トルク|850 Nm/6,800 rpm
トランスミッション|8段AT
駆動方式|4WD
サスペンション 前/後|マルチリンク(アダプティブ エア)
タイヤ 前|285/45R21
タイヤ 後|315/40R21
ブレーキ 前|カーボンセラミックディスク φ440 × 40 mm
ブレーキ 後|カーボンセラミックディスク φ370 × 30 mm
最高速度|305 km/h
0-100km/h加速|3.6 秒
0-200km/h加速|12.8 秒
100-0km/h制動|33.7メートル
燃費(EC値)|12.7 ℓ/100 km(およそ7.9km/ℓ)
CO2排出量|290 g/km
最低地上高|150 – 248 mm
最小回転半径|5.9メートル
トランク容量|616 – 1,596 リッター
価格(消費税込み)|2,779万9,200円








☆☆☆GGのつぶやき
マニア垂涎のV8ターボ「ランボミュージック」を奏でないまでも回転の上昇に伴ってトルク感を増す自然吸気に近い野生音はイメージできる。
愛車86の奏でるNA音に官能が震える身としては、その気持ちが手に取るようにわかるのである。


























































by my8686 | 2018-12-28 17:31 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

「Audi e-tron GT concept」を読み解く

12/27(木)午後は、「ロサンゼルス モーターショー 2018」で公開された「アウディ e-tron GTコンセプト」を読み解いてみよう。



世界初公開された「電気自動車4ドアグランツーリスモ」。アウディスポーツGmbHが担当し、約2年後に発売予定とされる。




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すでに生産開始されているアウディ「e-tron」、2019年に登場予定のアウディ「e-tron スポーツバック」に続くe-tronファミリーの3番目のモデルとなる。4ドア4シータークーペのボディは全長4.96×全幅1.96×全高1.38メートル。フラット&ワイドかつ2.9メートルの長いホイールベースをもつ。

ポルシェとの共同開発による高強度綱からなるマルチマテリアル構造ボディは、カーボン製ルーフと数種類のアルミニウム製コンポーネントからなる。
スポーツバックスタイルのルーフラインは、省燃費に貢献しアウディのDNAを引き継ぐデザインである。





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5本ツインスポークの前後22インチ ホイールの間には、外側に大きく張り出したサイドシル部があり、これはe-tron GTコンセプトのエネルギー源であるバッテリーが、この位置に搭載されていることを暗示させる。

さらに、アグレッシブさを強調したフロントセクションの矢印形状は、レーザーハイビームとアニメーション機能を組み込んだLEDヘッドライトで構成されている。





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水平基調のシングルフレームグリルは、アウディスポーツGmbHの未来的モデルをアピールしている。


ボディカラーはチタニウムに似たキネティックダストと呼ばれるダークカラーを採用している。






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インテリアは、水平基調の最新デジタルコックピットにデザイン化され、各機能や操作系がドライバーを取り囲むよう人間工学的に最適化されている。

インストルメントパネルのディスプレイと、センターコンソール上部のタッチスクリーンはブラックパネル調で仕上げられ、ドライバーの好みでバーチャルアナログ表示や航続距離がナビマップ化され、インフォテインメント機能などさまざまなレイアウト変更に対応可能。その操作は感覚フィードバックを備えたタッチスクリーンで操作できるという。






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内部に使用する素材に、動物由来のものは一切使用せず、すべて植物由来としたのも特徴だという。

具体的にはシート地やトリム地には合成皮革、シートクッション、アームレスト、センターコンソールはリサイクル繊維からなるファブリックが採用され、ヘッドリクライニングのトリムはマイクロファイバー素材、カーペットは使用済み漁網で作られた再生ナイロンといった構成。

電気自動車の利点として2つのラゲッジを持ち、リアコンパートメントは450リッター、ボンネット下には100リッターの収納スペースを備える。

前後のアクスルに個別に搭載する永久磁石式同期電動機(PMモーター)は、システム出力434kW(590ps)を発生。
前後のアクスル間に機械的なリンクがない電動式quattro四輪駆動システムが搭載され、前後だけでなく左右のホイール間の駆動力を調整することで最適なトラクションが得られるという。

動力性能は、100km/hまで3.5秒、200km/hまで12秒で加速する。一方、航続距離を最大化するため、最高速度は240km/hに制限。洗練された冷却システムにより熱で出力が制限されることなく、連続してフル加速を繰り返すことができる。

必要な駆動エネルギーを供給するリチウムイオンバッテリーの容量は90kWh以上で、航続距離は新しいWLTPモードで400km超を公称。回生システムにより航続距離は最大で30パーセント伸ばすことが可能だという。





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この回生モードは、シフトパドルのマニュアル操作によるものと、予測効率アシスト経由で自動的に起動する2つのコースティング回生、電気と油圧による減速をスムーズに移行するブレーキ回生の3通りの方式があり、0.3G以下の減速では電気モーターだけが担当する。

従来型のブレーキを使用しない回生は、すべての減速パターンの90パーセントを占め、実質的に通常のブレーキ操作で常にエネルギーがバッテリーに戻されることになる。0.3G以上のブレーキングでは、通常のホイールブレーキも使用するという。

e-tron GTコンセプトは800ボルトの充電システムに対応しており、充電時間を大幅に短縮している。大容量バッテリーながら80パーセントに充電する時間はわずか20分で、その場合には320kmの走行が可能になるという。充電は、左側フロントフェンダーのフラップに接続する充電ケーブルや、1次コイルを備えた充電パッドを施設した駐車フロアからのアウディ ワイヤレス チャージングによる非接触充電にも対応するという。

e-tron GTコンセプトの量産モデルは2020年末に登場し、初回のデリバリーは2021年初頭に行われるという。









☆☆☆GGのつぶやき
時代は電動化へとますます進んで行く。
先般トヨタPHVの無音に近い静かな加速感を体験した身としては、違和感を覚えながらも、その進化の方向性だけは、納得せざるおえないものを感じている。


































































by my8686 | 2018-12-27 15:49 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

代車「GR PRIUS PHV」を試乗する

12/19(水)午前中は「年金事務所」で各種申請について詳細の説明を受ける。何度読んでも理解しにくい内容も、対面して説明を受けるのが理解の近道である。

ランチ後、会社で退職後の各種手続きについて総務とMTG。退職後も丁寧に対応してもらえることに感謝する。

その後は「トヨタGR」に立ち寄り代車を乗り換える。リコール作業中の愛車86を手順どうり作業を進めた結果「異音」が発生するという。問題の調整部品を再度組み替えて再調整にあたるという。

このことについては、改めて別の日にブログに書き残しておきたい。





それはさておき、代車のレンタル期間終了のため「アクア」からGRの試乗車「GR PRIUS PHV」に乗り換える。





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PHV車は初めてである。いかほどの乗り味なのか、インプレッションを兼ね「父の墓」のある郷里までドライブがてら駆ける。
墓参りのあとはいつも定例にしている宮島沖の海岸縁に立ち寄る。少年の頃、夏休みに毎日のように泳いで遊んでいた「想い出」の場所である。懐かしい「田舎の原風景」でもある。






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夕暮れ前の穏やかな太陽を浴びつつ少し冷たさを感じる潮風に吹かれる。
マイルスのミュート音が聴きたくなる冷たい風だ。






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「攻めのプラグインハイブリッド」だという。

「ベース車の静粛性や加速感はそのままに、操る楽しさが増したGR SPORT PRIUS PHV。」
「軽快でしっかりと真っすぐ走るステアリングフィール。長距離を運転しても疲れにくい、滑らかな足まわり。」
「ライフスタイルに合わせて、楽しむ幅が広がる。」





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BODYは、専用剛性アップパーツ&空力パーツが装着されている。

フロントセンターブレース、リヤブレース、リヤサスペンションアームブラケットなどの剛性アップパーツを追加。ボディの変形やねじれを抑制することで、ステアリング操作に対する応答性を向上させているという。また、空力パーツとしてリヤブレース一体フィンを採用。リヤブレースまわりの空気を整流することで、操舵時の車両姿勢を最適化しているという。



サスは、専用チューニングサスペンション装着。

アブソーバーの減衰力チューニング、バネ定数のアップ(フロント約1.3倍、リヤ約1.5倍)などを実施。フロントサスペンションを13mmローダウンさせ、重心高低下とロール姿勢の前傾化によって、気持ちの良いハンドリングと上質な乗り心地を実現しているという。


ブレーキは、専用ブレーキキャリパー装着。
フロントは、GRのロゴ入り。ブレーキキャリパーは、GRシリーズの「走り」を想起させるホワイト塗装となっている。








☆☆☆GGのつぶやき
PHV特有の滑らかさと静寂性に知性を強く感じる。滑らかすぎて一抹の物足りなさを感じるのは自分だけだろうか。
好みの問題だろうが、愛車86GTのあの動物的な官能への刺激はない。
今の段階では操るというよりも乗せられている感覚は、はっきり言って「自分好み」ではないのである。





























































































by my8686 | 2018-12-19 19:19 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

ポルシェ・フルEVスポーツカー「ミッションE クロスツーリスモ」を読み解く

今日から有給休暇に入る。

46年間勤務してきた身体に沁みついたリズムは、急には変えることはできまい。
目覚める時間はいつもと同じだが、ベッドの上でしばらく布団の暖かさを味わう。そんな時間のゆとりを持てるのも特権といえよう。

今週は自治会組内のゴミ置き場管理の当番である。早朝の6時前にシートを運んで敷いておき、ゴミ回収後はまたシートを撤収して持ち帰るのである。
終日家にいれば、こんな簡単な仕事も運動がてらと思えばなんら億劫でもない。



それはさておき、ポルシェがドイツ時間10月25日(木)、フルEVスポーツカー「ミッションE クロスツーリスモ」の市販化を発表した記事を読み解いてみよう。




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タイカンも2020年の早い時期に日本導入するという。


今年3月に開催されたジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトモデル「ミッションEクロスツーリスモ」の市販化が決定した。

4ドアのクロスツーリスモである「ミッションEクロスツーリスモ」は、2019年に欧州で発売予定の「タイカン」(コンセプトモデル名「ミッションE」)の派生モデル。





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800VのEVシステムを搭載する4WDモデルで、トータル出力は600ps、航続距離は500kmに達するという。

また「ミッションEクロスツーリスモ」生産のためにあらたに300人の雇用が創出される。

このミッションEクロスツーリスモに採用されるのが、フルデジタルコクピット。インテリアは、従来のポルシェ車とは一線を画すデジタル時代へと移行するという。






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たとえば、メータパネルは、車幅を強調するウイング型の上下セクションで構成。ダッシュボードは、ドライバーと助手席乗員のための超ワイドディスプレイによる水平レイアウトを備える。ドライバー側に湾曲・傾斜する独立したメーター類は、丸形3連メーターで構成されており、TFTディスプレイにデジタル表示される。

さらに、ミッションEクロスツーリスモには、「ポルシェコネクト」の新開発アプリとして、「DestinationsApp」を搭載。このアプリを使用すると、週末の旅行をスマートフォン上のわずか数段階の操作で、スピーディかつ容易に計画できる。このアプリは、旅行の目的地を提案し、予約、ルート計画、レストラン、スポーツ用具の手配なども簡単に行える。

またドライバーは、DestinationsAppによって、ミッションEクロスツーリスモのシャシーセッティングや音楽、空調、室内照明を、走行するルートに合わせて選択することもできる。




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いっぽう、タイカンの日本発売も2020年の早い時期になるとアナウンスされている。タイカンの生産には1200人の新たな雇用を創出するとともに、持続可能な生産のため、カーボンニュートラルを実現。ポルシェでは2022年までにエレクトロモビリティのため、60億ユーロ以上を投資するとしている。







☆☆☆GGのつぶやき
ポルシェは2027年までには、伝統の「911」を除く全てのモデルをBEV(ピュアEV)化する方針を持っているという。
PHEVの「911」だけが内燃機関(ICE:Inner Combustion Engine)を持つ唯一のモデルとなりそうである。






























































by my8686 | 2018-11-12 14:31 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

「スバル、10月まで検査不正 10万台を追加リコール」を読み解く

SUBARU(スバル)は5日、完成車検査の不正が今年に入ってからも続いていたと発表した。9月に公表したブレーキ検査などの工程が不正の対象。これまで不正は2017年末まで行われたと説明していたが、実際は18年9~10月まで続いていた。

問題を受けて、新たに国内で約10万台のリコール(回収・無償修理)を実施する。追加費用は約65億円を見込んでいるという。




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9月に公表した5種類の検査での不正が、最長で10月まで続いていたというから問題は根深い。国土交通省の立ち入り検査を契機に、同社が重ねて確認を行い、従業員の供述が整合しないことから分かったという。

リコールは1月9日から10月26日までに生産した国内向け車両の全9車種が対象。今月8日にもリコールを届け出る。

不正のあった群馬製作所(群馬県太田市)では、今月2日に生産ラインを終日止めて、10月29日から不正が行われていないと確認した。年末年始の長期連休の期間に設備の更新など実施する予定だが、「緊急性・有効性が高い場合は、ためらわず臨時で稼働を止める」という。

東京都内で5日記者会見した中村知美社長は、不正を受けて「生産計画も見直した」と話した、というが今後の動きが注視される。

スバルは完成車検査での不正で、これまでに報告書を3度公表してきた。9月には弁護士など第三者による調査を経て、「把握しうる全ての不適切行為は抽出できたと考えている」と中村社長は話すが、なぜ繰り返されてきたのか疑問から疑惑さえ生まれてくる。





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さらに、リコールは、スバル・ブランドの筆頭に位置するスポーツカーである「BRZ」にも及び、さらにトヨタへOEM供給する「86」にも及んでいる。

86はスポーツカーの少ないトヨタにとってブランドの強化とクルマ離れの進む若者の取り込みに必須のクルマとして開発された。

スバルといえば水平対向エンジン。水平対向エンジンといえば日本のスバル、そしてドイツのポルシェの代名詞であった。スバルの水平対向エンジンは多くのファンを生んできたし、マツダのロータリーエンジンと並んで、日本の自動車技術の誇りといってよい。





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これにリコールをかけざるを得ないというのは、富士重工時代からの長いスバルの歴史の中で、苦渋の選択であったに違いない。




この危機をスバル存続のチャンスに転換させるべきと語る評論家もいる。


水平対向エンジンで名を成したポルシェは、EV開発に60億ユーロ(7600億円)を投資し、2020年にはスポーツEVの「タイカン」を発売し、一気にEVにシフト、次世代に生き残りを賭けた。





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水平対向エンジンがツインモーターに取って代わられるのも時間の問題であろうが、一方、ディーゼルで大失敗したVWは、それを機に大きくEVにシフトしている。

スバルにとって今回の大リコールは、次の時代に突き進むチャンスかもしれない。そうできるかどうか、経営陣には難局に当たる勇気が求められる、とも語る。









☆☆☆GGのつぶやき
我愛車86GTもリコール対象となり、そのリコール対応メニューが11/8日にスバル側から連絡されるという。
水平対向エンジンがツインモーターに取って代わられるのも時間の問題であろうが、人生最後の「水平対向エンジン」を心行くまで堪能しよう。






















































































by my8686 | 2018-11-06 10:15 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

スバル、国内8カ所に整備拠点 リコール対応急ぐ狙い

11月3日、文化の日。例年のごとく市内の美術館めぐりをする。

午前中は、広島現代美術館を見学し、ランチはすぐ近くの「豆匠」でいただく。にぶい紅葉を愉しみながらの豆腐料理である。
午後は、広島県立美術館に移動し常設展示を観、さらに隣にある縮景園で「ぼらぼら茶」などいただく。

この日、あのスバルがエンジン部品の不具合で国内外41万台のリコール(回収・無償修理)を届け出て、群馬県など国内8カ所に整備拠点を新たに設けたことがわかった。リコールを受け持つ販売店の負担を軽減し、対応を急ぐねらいがあるという。

国内のリコール分は、トヨタ自動車ブランドの「86」を含め4車種10万1153台。バルブスプリングという部品に過大な力がかかると破損して、エンジンが停止する恐れがある。交換するにはエンジンをいったん外して分解する必要があり、スバルは1台の交換に「2日はかかる」としている。





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このことで、行きつけの「トヨタAREA86」に電話し、具体的な対応について確認する。正式には、11/8にスバル側よりリコールメニューの発表があるという。

前回の車検時にメンテナンスパックをつけているので、優先的に対応するという内容。

すでに走行距離が10万キロ越えした我愛車86だが、エンジンマウントやウォーターポンプなども交換したくなるのは当然。こうした消耗品のパーツ交換メニューも用意されることになるのか、疑問はつきない。ベルトについても交換後のトラブルを考慮して黙っていても新品交換されるのか、大いに気になるところではある。





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さらに、この件に関し某自動車評論家のブログを覗いてみよう。


86もBRZも競技でたくさん使われており、当然ながら限界までブン回す。競技での使い方は酷い。それでも壊れたという話を聞いたことないので、どういった条件でトラブル出るのか全く解らない。

また、動弁系はアプライドBになるときに若干変更されているため、全ての86/BRZに問題出るのか、それともアプライドAだけなのか、B以降なのかも不明。いずれにしろリコールで交換と言うことになれば、簡単じゃない。水平対向エンジンの場合、エンジンを載せたままだとバルブスプリング交換の作業は不可能。

4気筒ながらヘッドは2つだから、エンジン降ろし、左右両方のヘッドカバー取り外し、それからカムも取らないとバルブスプリングに辿り着かない。

普通のディーラーでの作業対応は出来にくく、トヨタディーラーではどうか?相当ハードな作業になると思われる。今でも基本的にエンジンのOHなど大がかりな整備はエンジン開発部門のある三鷹で行われている。エンジン降ろし、三鷹に運んで作業し、さらにディーラーへ運んで搭載という手順になるのか。

さらに大きな課題は、使い込まれているエンジンをどうするか、だ。当然ながらシリンダーヘッド回りにはカーボンなど付着しているから、それをそのままにしておくということは考えにくい。こいつを清掃と言うことになれば、一段と手間が掛かる、という見解だった。






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今日の段階では、リコール対応としては、降ろして作業することになったという。降ろした方が確実だという判断なのか。
確かにシリンダーヘッド横はアクロバティックな隙間しかなく、もしかしたら取り外せないのかもしれない。

また、交換は一般のディーラーでは行わないという。関東の場合、高尾にある教育センターで一括して作業するという。
結果、エンジン降ろしてバルブスプリング交換してエンジン積むという行程になり、1~2週間くらいクルマを預けるようになるという。この間、代車を出してくれることになるのだが、「せっかくエンジン降ろしたんだからやっておきたい」と思う付随作業はどうなるか今のところ不明だという。

対象車は2012年1月~2013年9月に生産された86/BRZ、インプレッサ、フォレスターである。走行距離多いクルマだとエンジンマウントやウォーターポンプなど交換したくなるし、有償でいいから(当然ながら部品代だけの負担)こういったパーツの交換メニューを用意されることになるのか。ベルトについては交換後のトラブルを考えて黙っていても新品交換されるのか、大いに気になるところではある。





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不具合の状況だが、「設計と素材ばらつき両方の問題により最悪の場合折れて壊れる」ということらしい。
ちなみに生産時期が限られているというのは、1)その時期に生産したスプリングに問題あったか、2)設計そのものに問題あったと判断し改良したかの2点。

BRZはアプライドBになる時、バルブ回りに手を加えているので、構造の問題に気付いたのか?
このあたりを突っ込まれ、上手な説明が出来なければあまりカッコ良くないことになり、スバル叩きのエネルギーになってしまうかもしれない。

とはいえ、リコール対象車のオーナーはエンジン回りの点検や、もしかすると実質的なアンチエイジングを受けられ、しかも1~2週間違うクルマに乗れるので素直に喜ぶ人だって少なくないと思われる。もちろん86も全く同じことになるだろうが・・・。

「せっかく降ろすのだから部品交換」のメニューをしっかり組んでくれれば、顧客満足度をむしろ向上させられるんじゃないかと思う。

スバル叩きをする人達は、そもそもスバルの客じゃない。ホンダのようにリコール多発がディーラーを疲弊させ多数の離職者を出し、結果的に営業レベルの大幅な低下を来すのが最悪のストーリーなのである。








☆☆☆GGのつぶやき
来年4月が車検となる。エンジン回りの点検と同時に実質的なアンチエイジングが受けられれば、またとない好機といえよう。
人生最後の愛車「86」にとっては、またとない幸運ではある。
































































by my8686 | 2018-11-03 20:20 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

スバル、リコール

11月2日は、退職するにあたり関係のあった各工場に挨拶まわりに出向く予定の日。
早朝、デジタル版で知ったスバルのリコール記事。我愛車86もこのリコール対象に該当するようである。

型式DBA-ZN6、車台番号002489。該当台数は、全国で26804台。





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あらためて、この内容を読み解いてみよう。


エンジン部品の不具合で国内外41万台のリコール(回収・無償修理)を届け出たスバルが、群馬県など国内8カ所に整備拠点を新たに設けたことがわかった。リコールを受け持つ販売店の負担を軽減し、対応を急ぐねらいがあるという。

国内のリコール分は、トヨタ自動車ブランドの「86」を含め4車種10万1153台。バルブスプリングという部品に過大な力がかかると破損して、エンジンが停止する恐れがある。交換するにはエンジンをいったん外して分解する必要があり、スバルは1台の交換に「2日はかかる」としている。






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交換作業は全国に約450ある拠点販売店が担う。スバルでは近年リコールが増えており、通常の整備業務も担当する整備士の負担が増している。昨秋からの検査不正による計42万台のリコールもまだ終わっていない。

スバルは、リコール対応が長期化すると顧客が離れかねないとして、自社で持つ土地や借地に整備拠点を新設し、今回のリコールに対応することにした。

拠点は群馬県2カ所のほか、東京、岩手、栃木、愛知、滋賀、愛媛の6都県に各1カ所。販売店で回収した対象車を整備拠点に集めて交換する。交換にかかる日数は、車両を移動させる時間を考えると1週間ほどになる場合もあるという。






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スバルは2日、今回のリコールの海外分の詳細を明らかにした。主力の米国が14万台、カナダ2万台、欧州や豪州など計10万台。トヨタの86も5万台ある。車種は国内と同じ4車種のほか、レガシィも対象になるという。









☆☆☆GGのつぶやき
バルブスプリングの不具合は、5年前に把握していたというから、その対応に問題があろう。
しかし、86発表で湧き上がるスポーツカーブームに水を差したくなかったという、いらぬ配慮があったのか。
いずれにせよ、スバルの今後の発表に注意して行こう。






























































by my8686 | 2018-11-02 22:10 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

「MaaSで激変、トヨタが見通す都市の未来」を読み解く

 「約20分間。これは、我々が都市部で駐車場を探すために日々費やしている時間である」――。

トヨタ自動車の自動運転ソフトウエアの先行開発会社であるTRI-AD(Toyota Research Institute Advanced Development)社長はこう語る。

自動運転技術を搭載した「MaaS」のような車両の普及で交通網の効率を高められれば、都市はこれまでと全く違う姿に変貌する可能性を持つという。

TRI-AD社長は、「日経 xTECH EXPO 2018」の基調講演に登壇し、トヨタグループとして未来の都市計画について展望を示したという。




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都市にとって、自動運転車両が普及したときの最大の利点は、駐車スペースを減らせること。駐車場のために割いている既存の空間は膨大だ。例えば米国には約10億個の駐車スペースがあり、一方で走るクルマは約2.5億台。クルマよりも4倍多い駐車スペースが存在していることになり、効率的な土地利用とは言えない。米カリフォルニア州ロサンゼルス郡で2015年に実施した調査によると、同地区の約14%に相当する面積が駐車スペースになっているという。

自動運転車両の登場によって、これらの土地を有効に使うチャンスが得られる。「(トヨタとしては)新たな居住地や商業施設を建設したり、公園などの自然エリアとして活用したりする案がある」という。

排ガスを発生させない自転車など代替モビリティーの専用道路を造ることも想定し、クルマが通る主要な道路を地下に通せば、騒音や排ガスの問題を生活から減らせる可能性が高いともいう。





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「完全な自動運転技術はMaaS用の車両から本格的に適用が始まる」――。


自動車メーカー首脳陣は口をそろえてこう話すが、MaaSのような商用車は、乗用車に比べて動作条件を制限しやすく、良い天気の時だけ、高速道路だけなど、走行する時間や場所を選ぶことができる。
これにより、周辺の認知に使うLIDAR(レーザーレーダー)のような車載機器で、乗用車用に比べて性能を抑えた安価な機器を採用できる。自動運転で稼働率を高められれば得られる収益は増え、機器やシステムなどの開発投資を回収しやすいともいう。

市場への投入も乗用車に比べて早いとし、トヨタの場合は、サービス用車両「e-Palette Concept」を使った実証実験を、2020年夏の「東京オリンピック・パラリンピック」に合わせて開始し、市場投入は2020年代の前半になりそうだという。





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「自動運転車両を早期に実現するために重要なのはシミュレーションを重ねること」

開発期間を短くして全体のコストを抑えるために、シミュレーションは必須となる。日中や夜間、雨天や霧など、あらゆる交通状況を想定できる。シミュレーションを重ねた技術を使って先行開発を進めるのがTRI-ADの役割だという。

AI(人工知能)研究の米国子会社であるTRI(Toyota Research Institute)が開発した試作技術を形にして、トヨタが量産する流れだという。その後はOTA(Over The Air)などの手法で更新しながら使っていく。




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TRI-ADの設立は2018年3月。資本金は5000万円で、出資比率はトヨタが90%、アイシン精機が5%、デンソーが5%である。本社は、東京都中央区日本橋に構えている。




MaaS(マーズ、Mobility as a Service)

電車やバス、飛行機など複数の交通手段を乗り継いで移動する際、それらを跨いだ移動ルートは検索可能となったが、予約や運賃の支払いは、各事業者に対して個別に行う必要がある。

このような仕組みを、手元のスマートフォン等から検索~予約~支払を一度に行えるように改めて、ユーザーの利便性を大幅に高めたり、また移動の効率化により都市部での交通渋滞や環境問題、地方での交通弱者対策などの問題の解決に役立てようとする考え方の上に立っているサービスがMaaSである。

MaaSの実現及び提供には、スマートフォンやデジタルインフラの整備・普及のほか、鉄道やバスの運行情報、タクシーの位置情報、道路の交通情報などの移動・交通に関する大規模なデータをオープン化し、整備・連携することが必要となる。

ユーザーの経路検索・改札通過等の移動履歴や支払い情報などのパーソナルデータの活用、ドライバー不足を補うための自動運転やコンパクト・モビリティ1、電気自動車(EV)などのクルマのイノベーション、効率的な移動手段を分析、提案、改善するためのAIの活用など、いま急激に発展しつつある各種の技術が交差するサービスといえる。









☆☆☆GGのつぶやき
日本ではまだMaasの提供が始まっていない。官民双方において、サービス実現に向けた取組が進行しているという。

トヨタが今、真剣に本気で取り組んでいるMaas。

少子高齢化とそれに伴う都市への人口集中と地方の過疎化、経済成長の維持などさまざまな社会課題を抱える日本で、平成から新たな元号に代わる今、次世代の交通がこれらの解決にどのように寄与していくのか、大いに期待し注目して行きたい。










































































by my8686 | 2018-10-31 10:07 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

デザイン論「攻めと自己制御」と「好きな車」の話に耳をかたむけて

プロ野球日本シリーズがいよいよ明日27日、広島のマツダスタジアムで開幕する。セ・リーグ3連覇の広島が34年ぶりの日本一を目指し、パ2位のソフトバンクが2年連続の頂点を狙う。

広島つながりの話題として、マツダのデザインテーマ「魂動」を打ち出し、常務執行役員となった今に至るまで先頭を走り続けてきた男、前田育男氏が中高時代の同級生である日経BP総研フェローとホンネトークを交わしている記事に目がとまった。




あらためて、現場発の「デザイン論」もさることながら、ホンネの「好きな車」談義に耳をかたむけてみよう。

前田氏は、大学時代から今に至るまでモータースポーツを趣味にしている筋金入りの「車好き」である。個人的に好きな車は?と問われて・・・




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「今乗っているのは別の車だけど、好きなのは、ジャガー・Eタイプ(1961年から1975年の間に製造されたスポーツカー。特に初期モデルは、スタイリングの美しさが高く評価される)や、アルファロメオ ジュリアTZ2(1965年に12台のみ生産されたレーシングスポーツカー)。総じて1960年代前後の車になるね。」






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いわゆるクルマ好きに聞くと「60年代の車が最高」と答える人が多い。

それについて前田氏は、「確かに、そう言う人が多い印象はある。カーデザイナーとして一番悩ましいのは、あの時代の車を超えられないこと。自分だけじゃなくて、今のカーデザイナーはおしなべてあの時代の人たちを超えられていないんじゃないか。」

「そう感じているからこそ、現代のテクノロジーを搭載した上で温もりのあるデザインの車をどうしても作り出したいと思う。」

「当時の車は、職人がフリーハンドで鉄板を叩き出したりしているから、左右非対称だったりもする。前にも言ったけれど、そんなゆるいフォルムの質感を完璧に再現したいと思っている。」






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60年代に負けていると素直に言えるところが前田氏のすごいところであろう。

日本の自動車メーカーの人間たちに聞くと、本心はともかく、絶対にそれは認めない。過去のクルマを今のクルマより高く評価するというのはタブー視でもしているのか、とでも思えるほどである。


しかし、先端技術が当たり前の時代に、ローテク時代の雰囲気を再現するというのは、どの分野においても難しい挑戦だと思われるが、できるのか?という問いに・・・



「できると思う。でも、勇気はいるね。今の車のデザインは、クレイモデルでフォルミングして、樹脂でハードモデルにしてと、幾つかの段階を踏んで固めていくんだけれど、当時の車が持っている独特の雰囲気を出すためには、その精密なプロセスから思い切ってはずれる勇気が必要。」

「例えば、当時の職人みたいに、自分たちの手で鉄板を叩いてモデルを作っていくとか。そういった非効率さや無駄さを厭わずに作り上げていけば、あの言葉にしがたい、ゆるさを持ったデザインの車ができると思う。」


実は、以前発表したコンセプトカー「RXビジョン」(2015年発表)や「ビジョンクーペ」(2017年発表)も、職人の手で作った温かみのあるフォルムを追求したもの。

今の「足し算」で作られていく安直なデザインへのアンチテーゼであり、「手を使って練り込んでいく」という原点に回帰して車を作っていこうという意気込みを表現してもいる、と語る。





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クルマだけでなく、時計とかカメラでも、50年代、60年代あたりのものがいいと言う人は多い。どうしてあの時代には、時代を超えて愛されるプロダクトデザインができたのだろうか。


前田氏は、「作り手の思いをそのまま形にできた時代だったからだ」と語る。





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さらに、言葉を続けて・・・

「マーケティングやレギュレーションによる細かな制約がなかったからだけど、同時に作り手の志も高かったんじゃないかと思う。プロの目から見て、当時のものにはいわゆる「邪念」のないものが多いように感じる。純粋にいいクルマを作ろうと突き詰めて、追い込んで、自身の奥底から絞り出すようにして産み出している感じというか。だからこそ、緊張感がありながら、やさしさのある車ができたのではないか」と。






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「今のクルマのテクノロジーは、当時と比較にならないくらい進化している。早いし、楽だし、壊れないし、安全。でも{車としての魅力は?}と問われると、考え込んでしまう。人というのは、{美}の領域に関しては、技術の進化とともに、逆に退化していったりするのかもしれない。」










☆☆☆GGのつぶやき
技術の進化と共に人間の「野生」の部分は失われていくのであろう。
自分に寄り添って共に人生を謳歌する時には、やはり官能を刺激しアドレナリンを爆発させてくれる、そんな相棒であってほしい。






























































































by my8686 | 2018-10-26 13:32 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

「トヨタの方向性」を読み解く

トヨタ自動車は、MaaS(マース/マーズ、Mobility as a Service)時代の主役たるオペレーターではなく、支援側に回る。コネクテッドカーや自動運転車、その管理基盤を開発し、MaaS運営者に提供する「B2B」の「プラットフォーム」を作り上げるという。





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トヨタ自動車の北米部門は7月に、モビリティサービスプラットフォームを活用したカーシェアサービス「Hui」を米国ハワイ州で開始した。

このカーシェアサービス、Huiでは、トヨタ販売店向けに開発されたカーシェア事業用アプリを使用。このアプリを、米国ハワイ州のトヨタディーラー、Servco社が導入して、カーシェアサービスに乗り出した。

このカーシェア事業用アプリは、スマートフォンによるドアの開閉システム、「スマートキーボックス」を用いたドアロックの開閉などの機能に加え、事業者向けに車両管理や利用者の認証、決済サービスといった機能を持つ。

カーシェアの利用者は、スマートフォンのアプリを通じて、ホノルル市内にあるステーション25か所から『プリウス』などの車両を、24時間いつでも、時間または日にち単位で借りることができる。

また、ガソリン代や保険料などが全て基本料金に含まれるため窓口での手続きが不要。登録から車両予約、利用、支払いまでの一連の操作を全てアプリ上で行うことができ、車両に搭載されたスマートキーボックスにより、利用者はドアロックの開閉やエンジンの始動もスマートフォンで行うことが可能、としている。






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さらに、クルマのなかに、LINE Clova を取り込むという。

「クローバ、中央高速道路にぴったりの曲を流して」「ねえクローバ、首都高の渋滞状況を教えて」「クローバ、東京ディズニーリゾートまでルート案内して」・・・。

まさに、昔TVドラマで夢中になった「ナイトライダー」版である。

トヨタは、CEATEC JAPAN 2018のプレスデーでオープンプラットフォーム「スマートデバイスリンク(SDL)」の説明会を実施した。トヨタ 山本常務役員と、LINE 舛田取締役が登壇し、「運転中のスマホ使用による交通事故ゼロをめざす」というSDLの特長や仕組み、販売計画などを語った。

「スマートデバイスリンクの特長は、安全と楽しさの両立、オープンプラットフォーム、そしてOSにとらわれない、の3点」と話すのは、トヨタ山本常務。






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「安全性を確保すべく、AI技術を活用した音声による操作や、運転への意識を損なわないようなユーザインターフェイスとし、事故防止をめざす。またアイコンを大きくしたり、走行中の表示・操作を限定するなど、シンプルで安全、操作性も向上させていく」

「またSDLは、オープンプラットフォームなので、特定のアプリに限るといったことはない。ユーザは好きなアプリを自由に選べて、アプリ事業者は利用シーンを拡大できる。そして開発したアプリを複数のクルマメーカに一括投入できる点もメリット」

「さらにiPhoneとAndroidの両OSに対応しているから、ユーザにとってもアプリ事業者にとっても大きなメリット。われわれ完成車メーカーにとっても、さまざまなIT企業とオープンに取り組める」という。


両者はこの説明会で、SDL対応車載器に対し、ことし12月から LINE MUSIC アプリと連携させると発表。さらに、トヨタとLINEによる会話型の新しいカーナビについて、LINE舛田取締役はこう語った。

「ポイントは、VUIに対応すること、音声で操作できること。今後は、両社が保有するビックデータからのトラフィックデータを提供していく。トヨタの走行データがリアルタイムに入ってきて、最も早く正確なナビゲーションを実現させたい」

「トヨタが持っている、クオリティの高い地図、ナビゲーション、渋滞情報。この3つをアセットに、トヨタ車両による走行データと、LINEのタッチポイントをベースにした新しいカーナビゲーションを提供していく」(LINE舛田取締役)







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トヨタとLINEによる、新しいナビゲーションサービスは、2019年の夏にデビューする予定だという。











☆☆☆GGのつぶやき
トヨタ86を愛車とする吾輩としては、気持ちは複雑である。
クルマ社会も大きく二極化されて行くのであろう。
スポーツドライブを楽しむためのアナログなクルマとAI搭載のハイテクカー。
ボクサーエンジンNAのブリッピングサウンドの快感だけは消さないでほしいものである。





















































































by my8686 | 2018-10-17 15:56 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)