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「JAL、想定超すAI効果 新システムで一転増益」を読み解く

原油高が重荷となっている日本航空の業績が増益に転じている? 約50年の長きにわたって使い続けた旅客システムに別れを告げ、AIシステムに移行したところ、その効果は想定以上だという。

国際線はほぼ満席、客単価が上昇。ただでさえ出張や観光で需要は旺盛で、使うほどに精度があがるAIが、JALを増益路線にいざなおうとしているという。




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あらためて、この内容を読み解いてみよう。


 「出張に行く座席がとれない。どうすればいいの?」。最近、JAL社内ではこうした会話が頻繁に交わされている。国際線の有償座席利用率は80%を超え、マイレージプログラムなどを利用した無償の乗客も勘案するとほとんど空席はない。空席が少なければ航空券を安売りする必要がなくなる。実質的に値上げしたのと同じで、収益改善の効果は大きい。

好調を支えるのが昨年11月に刷新した旅客システム。世界の航空業界で高いシェアを持つアマデウス製のシステム「アルテア」を導入した。何度も改修を重ね、どうにか使ってきた自社システムと置き換えたところ、その効果は絶大だった。




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2018年4~6月期の決算をみると、国際線の輸送能力は前年同期に比べ7%増強しているが、座席の利用数はそれを上回る9%の増加となった。

燃油サーチャージの増加などの要因を除いた実質ベースで単価は2%上昇。実は、ビジネスクラスの数を減らしエコノミークラスを増やしているという。それでも単価が上昇したのは「新システムの効果が大きい」という。

航空会社の収益を左右するのは予約状況などに応じてチケットの価格設定を変えるレベニューマネジメント。

旧システムでは社員の長年の経験に頼る面が大きかったが、新しいシステムでは、その役割をAIが担う。過去のチケットの売れ具合などをもとに需要を予測し最適な価格を算出する仕組みで、まさにAIが得意とする分野だ。需要を読み間違えて収入をロスすることが減ったという。

システムの投資額は800億円で、5年償却のため、年間160億円の減価償却費が発生する。しかし、データを蓄積すればするほど需要予測の精度が上がるのがAIの強みだ。収益の押し上げ効果は時間の経過とともに大きくなる。




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JALは2020年3月期から新システムによる売り上げの伸びが減価償却費を上回り始めると想定していたが、今期からプラスになる可能性もでてきた。

19年3月期の連結営業利益は前期比4%減の1670億円を見込んでいるが、斉藤典和専務執行役員は「増益になるよう努めたい」と自信ものぞかせる。

株価の重荷になっているのは業績同様に原油高。航空機燃料に使うケロシンの平均相場(シンガポール市場)が1バレル=80ドル台(18年3月期は69ドル台)で高止まりしており、なかなか株価反転のきっかけがつかめないでいる。

JPモルガン証券アナリストは「原油価格の上昇による業績悪化は織り込まれつつある」と指摘。AIによる収益押し上げが悪材料を吸収できるなら株価上昇の契機になる可能性がある。




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JALの植木会長は新システムの導入時に「竹やりがマシンガンに変わった」との感想を漏らしたという。旺盛な需要を効率的に売り上げに結びつけるAIが、JAL飛躍の原動力になるかもしれない。











☆☆☆GGのつぶやき
竹槍からマシンガンへとは、わかりやすい。
人間の脳のたよりなさが昨今取沙汰されるが、このAIの精度向上には瞠目してしまう。
人間の情報処理能力を超えるAIの進化に畏敬の念さえ覚えてしまうのである。



























































by my8686 | 2018-08-31 15:57 | たまには気になる経済学 | Trackback | Comments(0)

「山口産の日本酒、11年連続出荷増 海外8割伸びる」を読み解く

山口県酒造組合がまとめた2017酒造年度(17年7月~18年6月)の日本酒出荷量は8116キロリットルで前年度比11.1%増と、11年連続で増加したという。

県内出荷は14%減と振るわなかったが、県外と海外が大きく伸びた。全国的には日本酒の消費は伸び悩んでいるが、山口は中小規模の蔵が独自のブランドを売り込み、人気を集めている。




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あらためて、この内容を読み解いてみよう。


17年度出荷は県内が1674キロリットル、県外が5376キロリットル(前年度比12%増)、海外が1066キロリットル(同79%増)だった。

酒造組合に所属する24の蔵が連携して、酒米の調達や販路拡大、PR活動を積極的に進めている成果が出ている。




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海外出荷は米中韓を中心に純米吟醸など特定名称酒の引き合いが強く、10年前の15倍近くに増えた。

「獺祭」の旭酒造(岩国市)をはじめ、「東洋美人」の澄川酒造場(萩市)、山縣本店(周南市)などが輸出を強化している。




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今月亡くなったフランス料理家のジョエル・ロブション氏と「獺祭」の蔵元・旭酒造がコラボしたパリの共同店舗「ダッサイ・ジョエル・ロブション」なども今後期待したい。





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日本品質こそ、これからの世界戦略に欠かせない「キーワード」となろう。











☆☆☆GGのつぶやき
「獺祭」は、特別な記念日や正月の祝酒に嗜んでいる。そのフルーティで透明感のある喉越しに恐怖さえ覚える。旨すぎてつい飲み過ぎてしまうのだが、不思議と悪酔いしない。
年齢を重ねるとともに「安酒」が身体に合わなくなってきた。
残された時の貴重さをかみしめつつ、「酒」を愉しみたいと、あらためて思うのである。




































































by my8686 | 2018-08-30 10:06 | たまには気になる経済学 | Trackback | Comments(0)

「日本車に戦略転換迫る NAFTA見直しで米・メキシコ合意」を読み解く

北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しを巡る米国とメキシコの2国間協議が27日、大筋で妥結したという。

自動車関税ゼロを維持する条件として現地での部品調達比率を引き上げるほか、米国製部品の購入拡大を事実上義務付ける条項を新設する。カナダを含む3カ国で最終合意できるかが焦点となるが、米国市場への輸出にNAFTAを活用してきた日本の完成車メーカーは戦略の見直しを迫られそうだという。




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あらためて、この内容を読み解いてみよう。


1980~90年代の日米貿易摩擦や円高を受け、日系各社は米国での現地生産比率を5~6割程度に高めるとともに、NAFTAの下で自動車関税がかからないメキシコやカナダを米国向け輸出拠点に活用してきた。
2017年に米国で販売した670万台のうち69万台がメキシコ、77万台はカナダからの輸出だ。

米国とメキシコの協議では関税ゼロの適用条件である「原産地規則」で、米国とメキシコでの部品調達比率を75%以上(現在はNAFTA域内で62.5%)とすることで合意した。

部品の40~45%について時給16ドル(約1800円)以上の地域での生産を義務付ける「賃金条項」も新設する。メキシコの自動車産業の時給は7ドル程度で、米国製部品の購入を強制する「バイ・アメリカン条項」に等しい。





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新協定は20年から段階適用され、23年に完全実施される見通し。トランプ米政権は今回の合意を受けて、メキシコからの輸入車には安全保障を名目とする25%の追加関税を棚上げするとみられる。

メキシコで生産する自動車メーカーにとっては最悪の事態が避けられたとの見方がある半面、賃金条項を満たすために米国製部品の購入を大幅に増やすなど、調達先の見直しを迫られる可能性がある。

メキシコへの進出が早かった日産自動車は、同国での調達比率も高い。米運輸当局の資料によると、メキシコで生産し米国に輸出する主力セダン「セントラ」は米国とカナダでの部品調達が計20%程度にとどまる。





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マツダの場合、メキシコから米国に輸出する小型車「マツダ3(日本名アクセラ)」の部品の大半をメキシコ製と日本製が占めるもよう。日産、マツダは米国販売の2割強をメキシコからの輸入でまかなう。





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メキシコには米欧大手も拠点を構え、賃金条項の影響を受ける可能性がある。米フォード・モーターの小型車ではメキシコでの部品調達比率が70%に達する車種もある。

米政府は今回の合意を基に28日からカナダとの交渉を再開するが、農畜産品の扱いなどをめぐり溝が残る。トランプ米大統領はカナダと協議がまとまらない場合、メキシコと2国間協定を目指す姿勢もちらつかせる。

カナダが協定から離脱した場合、影響を受けそうなのがトヨタ自動車である。
カナダでの生産規模は約57万台とメキシコの約4倍で、関税がかかれば「北米全体で生産や物流の抜本的な見直しを余儀なくされる」(トヨタ系部品メーカー)。

自動車各社は新型車の開発段階から品質や納期、コストなどを綿密に検討して部品の調達先を決めており、切り替えは容易ではない。賃金条項にあわせて米国での部品調達を増やせば「生産コストの上昇は避けられない」(クレディ・スイス証券)。

関税免除の条件を無理に追わず、乗用車の場合で2.5%の輸入関税を負担することも選択肢の一つとみられる。







☆☆☆GGのつぶやき
カナダが協定から離脱した場合のトヨタの動向が注目される。
製造にかんする大規模な戦略転換が求めらるのは必至。
米国市場を見限り、中国・アジア圏へのシフトも考えねばなるまい。




























































































by my8686 | 2018-08-29 10:57 | メーク・イン・アメリカの行方 | Trackback | Comments(0)

「トヨタ、ウーバーに550億円追加出資 自動運転も協力」を読み解く

トヨタ自動車が米ライドシェア大手ウーバーテクノロジーズに5億ドル(約550億円)を追加出資することが27日、明らかになったという。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、トヨタはウーバーの運転手への車両リースなどに加えて自動運転分野にも協力関係を広げ、新事業の創出につなげる狙いとみられる。



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あらためて、この内容を読み解いてみよう。



ウーバーは2018年3月、開発中の自動運転車が米アリゾナ州で歩行者をはねて死亡させる事故を起こし、公道試験を中断するなど開発が停滞していた。

技術力のあるトヨタとの関係を強化し、開発に再び注力する見通し。自動運転車を使った移動サービスの18年中の商用化を目指す米グーグル系のウェイモに対抗する考えだという。




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トヨタは16年にウーバーとライドシェア分野での提携を発表。同時に金融子会社などを通じてウーバーに少額を出資した。出資額は明らかにしなかったが、数十億円規模だったとみられる。現在はウーバーの運転手にトヨタの車両をリースし、ライドシェアで得た収入からリース料を払う仕組みなどを整えている。

今回のトヨタの出資額をもとに計算するとウーバーの企業価値は720億ドルになるといい、追加出資後もトヨタのウーバーに対する出資比率は1%未満にとどまるとみられる。




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トヨタは18年6月には東南アジアのライドシェア最大手、グラブにも10億ドルを出資すると発表するなど、大量の交通データを抱える異業種と連携した新たな車両保守や金融・保険などのサービス開発に乗り出している。




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一方、ウーバーは米旅行サイト、エクスペディア出身のダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)の就任から約1年がたち、事業拡大とともにセクハラ隠蔽や顧客軽視といった従来の企業文化の改革が進む。19年後半を目指す新規株式公開(IPO)に向けた準備が整いつつあるという。







☆☆☆GGのつぶやき
トヨタの中国工場進出とあわせ、自動運転分野への環境構築も果敢に攻める姿勢だ。EV化と同時に交通システムの進化で自動車社会も大きく様変わりするのであろう。そんな時代になる前に、今世紀最後の水平対向ボクサーエンジン4気筒NAの我愛車との蜜月を堪能しよう。







































































by my8686 | 2018-08-28 18:10 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

「トヨタ、中国・広州に新工場建設へ 年産20万台規模」を読み解く

トヨタ自動車が中国・広州に年産20万台規模の新工場の建設を計画しているという。現地自動車メーカー、広州汽車との合弁拠点を拡充し、既存の広州工場に新たな建屋をつくり、EVなどの導入を促す中国政府の環境規制策に対応するという。




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あらためて、この内容を読み解いてみよう。


■トヨタ、中国生産2割増めざす 欧米ライバル社追う
 
中国政府が2019年から一定の生産・輸入を義務づけるEVやPHVを含む新型車をつくるとみられる。広州工場は既に、生産を年12万台増やす方針を固めている。

トヨタは別の現地メーカーと協業する天津工場でも生産能力を年12万台増やす考えで、一連の増強策を合計すると年間40万台超になる。トヨタの中国での生産能力(年間125万台)が、35%程度増えることになる。




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中国は年間3千万台近い車が売れる世界最大の市場。ただ、トヨタの17年の販売は129万台にとどまり、400万台規模の独フォルクスワーゲンや米ゼネラル・モーターズに後れをとっている。巻き返すため、トヨタは20年代前半に現地生産を現在の約2倍にあたる200万台規模とする検討を進めているという。




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40年前、中国が外国の投資や技術を受け入れて経済を振興させる「改革開放」を1978年に始めた。
世界2位の経済大国にのし上げた政策を語る時、日本企業が果たした役割は計り知れない。中でも切っても切り離せないのがパナソニックである。ただ、その立場は教える側から追いつき追い越される側へと変わった。さらに今、中国で挑む側に変わろうとしている。




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☆☆☆GGのつぶやき
トヨタの中国での戦況は芳しくない。
その要因は、「トヨタは井戸を掘れなかったからだ──」と明言する中国関係者は多い。
販売台数129万台という成績は、日系で最初に進出したホンダや、経営危機で出遅れた日産自動車の後塵を拝す。
SUVの波に乗れなかった商品戦略、現地合弁会社のマネジメント体制など、その時々のトヨタの戦術に全く問題がなかったとはいえまい。これからのトヨタの動き次第では、日本経済の明暗が分かれよう。















































































by my8686 | 2018-08-27 11:23 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)

「MAXXIS ウルトラライト チューブ 700x18/25C」に交換

日曜日早朝にロードバイクランスタート。
しかしながら、初のタイヤパンク発生。後輪の空気が徐々に抜けてくる。携帯エアーポンプで充填するも1KMも走行しないうちに抜けが増す。



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途中、同年代のサイクリストから「パンクですか~?」と声をかけられる。「大丈夫で~す。すぐ近くなので自力でなんとか帰れま~す」。
いっちょまえのサイクリストの主義として、自力での復帰を最低限のルールと考えている。




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換えのチューブとタイヤレバー、携帯ポンプだけはサドルバックに用意していたので、日影を探して初のチューブ交換にトライする。
後輪を脱着して悪戦苦闘の末なんとかタイヤ交換をするが、未熟と無知故のアクシデント発生。
チューブをリムで裂いてしまう。パーンという破裂音とともにあえなくリタイア。ワイフにラパン救援を頼み、自宅までなんとか帰る。





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帰宅してユーチューブで「チューブ交換の方法」を改めて数回確認する。
やはり、事前に数回はチューブ交換の練習をしておくべきだと、改めて反省する。

パンク原因は、何かが刺さったわけではなく、微小な穴2カ所から漏れる泡を発見。チューブ自体の経年劣化なのか、道路上のなにかを踏んだのか。




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それにしても、いつかは経験しなければならないアクシデントなのである。ロードバイクの教えと思えば、貴重な体験をさせてもらった。
日曜午後午睡のあとのテントハウス下での貴重なロードバイクメンテナンスの時間を過ごす。


使用したチューブは、MAXXIS(マキシス) ウルトラライト チューブ 700x18/25C 仏48mm2段式 IB69838600。






☆☆☆GGのつぶやき
チューブ交換のノウハウを改めて教えられる。
バルブが基点となること。そこをクラッチさせて反対側を寄せるという技も勉強する。
きれいにリム内にチューブをおさめるテクニックは、やはり経験しかなさそうである。


























































by my8686 | 2018-08-26 20:20 | ロードバイクで走る | Trackback | Comments(0)

映画DVD「ひとり狼」を観る

土曜日休日の早朝3時過ぎ、久しぶりに「股旅もの」時代劇を観る。
学生時代にブームとなった「木枯し紋次郎」以来だろうか。


本作は、市川雷蔵の股旅ものの最高傑作。原作は、長谷川伸に師事した村上元三。
監督は、雷蔵の『眠狂四郎』や『忍びの者』シリーズも手がけている池広一夫である。



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剣豪でも武士でもない裏街道を生きるやくざ渡世。それも組に属さない一匹狼。こいつがめっぽう強くて非情。
その非情にかりたてた背景描写も池広一夫監督流で良い。

昭和のはじめ、長谷川伸や子母澤寛ら時代小説作家たちが股旅ものを書き、一匹狼の反骨と孤独が当時の人々の心をとらえたという。

雷蔵が演じるのは「人斬りの伊三蔵」と異名を取る凄腕のやくざ。三度笠をかぶり、一人、旅を続けてゆく。

「親分もなけりゃ、子分もねえ。ねぐらもなけりゃ、身寄りもねえ」。





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少年の頃、母親に連れられて観た映画「眠狂四郎」の虚無的な眼差しが脳裏を過った。
雷蔵にしか演じられぬ孤高のヒーロー像である。

興味を引いたのは、出された食事を正座して黙々と食べるシーン。残った魚の骨を懐紙に包んで懐にしまうなど細部の描写に池広一夫監督の感性が滲む。伊三蔵は博奕にも強く、剣の腕も確かで、追われる者特有の油断のない身構えが周囲の者を威圧する姿を丁寧に描写している。



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やくざ渡世となった背景を、回想シーンでたどる。

伊三蔵は、郷士上田家の奉公人だった。それが跡取娘由乃と愛しあい、由乃が身篭るまでになったが二人の関係が知れると、酷い別れ方をさせられたのだ。しかも、由乃の従兄平沢は、伊三蔵を斬ろうとさえしたのだ。こうなると、由乃もあえて駆落ちしようとはしなかった。

それ以来、伊三蔵は剣の腕を磨き、女も信用しなくなり、兇状持ちのやくざになっていった。伊三蔵が再びこの土地に姿を現わしたのは、由乃と子供の由乃助が幸福に暮しているかどうか見たいためだったのだ。




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だが、平沢は、再び伊三蔵を斬ろうと計り、由乃と由之助を人質にして伊三蔵をおびき出した。

悽惨な戦いだった。伊三蔵が平沢を斬ったとき、自分自身も重傷を負っていた。しかし、伊三蔵は誰の手もかりず、黙って歩き去っていった。それ以来、孫八は伊三蔵に会っていない。だが、孫八は、伊三蔵が生きていて、どこか旅の空を流れているに違いない、そう最後の言葉を結んだ。...







☆☆☆GGのつぶやき
市川雷蔵が37歳の若さで世を去る1年前の作品だという。
この当時の大映映画の重厚さは、今観ても惹き込まれてしまうのである。
しかし、この2年後に大映は倒産してしまう。
人斬りの伊三蔵の言葉を借りれば「瞳に映る卒塔婆がまたひとつ増える」のである。











































































by my8686 | 2018-08-25 10:00 | たかが映画、されど映画 | Trackback | Comments(0)

「KOMOREBI シャトー・ラ・コスト」を読み解く

週半二日休み明けの金曜日。懸念された台風20号も未明には日本海に抜けた。
台風一過、また猛暑がぶり返してきた。



それはさておき、隈研吾が南仏の丘に作ったパビリオンを読み解いてみよう。




セザンヌが愛した南仏のサント・ヴィクトワール山を望む丘の上に作られた、樹木のような有機的なパビリオンである。




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20㎜厚の耐久性に優れたイペ材の板を、少しずつずらして持ち出していくことで、浮遊するような軽やかさが獲得されている。





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板と板の間に4㎜のステンレスプレートをはさみこむことで、この透明な構造体を支えている。





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セザンヌがサント・ヴィクトワール山を抽象化したように、樹木の抽象化が試されている。






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MEMO

サント・ヴィクトワール山(Montagne Sainte-Victoire) またはサント=ヴィクトワール山は、フランス南部のエクス=アン=プロヴァンスの市街地の東、市域の南東部に位置する。
馬の背のように延びる全長18km以上の石灰岩の山で、その最高点は「ピックデムッシュ」1011m。




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山の最高点に配置されていないが、「クロワ・ド・プロヴァンス」(Croix de Provence)の十字架の高さは19mで、ピックデムッシュよりもはるかに多くの尾根から際立っている。
「小修道院」(Le Prieuré)と呼ばれる山小屋もある。





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この山は、エクス=アン=プロヴァンスの近くにあったセザンヌ(1839 - 1906)の家の近くから見ることができ、彼の絵画のシリーズ(44点の油画と43点の水彩画)で取り上げられ、多くの人から慕われている。
ルノワールによっても描かれた。ハイカー、登山者や自然愛好家のための楽園になっている。








☆☆☆GGのつぶやき
郷里に近い対岸にいつも世界遺産の「宮島」が見えた。人は「ミヤジー」と親しみを込めて呼んだ。
少年の頃、盆、正月の休みに従妹と連れだって「宮島」の弥山によく登った。
弥山から降りて麓の土産物店をからかいつつ、名物「もみじ饅頭」や殻付牡蠣の焼き立てを食べるのが、楽しみのひとつであった。郷里の原風景のひとつでもある。
セザンヌが生涯描き続けた「サント・ヴィクトワール山」もそんな心の原風景であったのであろうか。












































































by my8686 | 2018-08-24 13:46 | 気になる建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「Mission: Impossible – Fallout」を観る

昨日8/22は、ワイフの誕生日。
ANA CROWNE PLAZA のヨーロピアンコンチネンタル「ル・プラティーヌ」でフレンチのコースを堪能。
スペシャリストソムリエのセレクトによるワインで料理とのマリアージュを愉しむ。

そのあとは、4DXの初体験がしたいとのリクエストで映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」を観る。

2018年制作の米国スパイアクション映画。『ミッション:インポッシブルシリーズ』の第6作目である。
ワイフとしては、あまり興味がない素振りであったが、なかなか楽しんだようである。





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あらためて、その内容を読み解いてみよう。


製作総指揮はシリーズの製作権を持つ主演のトム・クルーズの他、『ミッション:インポッシブル3』で脚本・監督を担当したJ・J・エイブラムス。
監督・脚本は前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に引き続きクリストファー・マッカリーが務め、初めてシリーズで監督が前作から続投している。





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■ストーリー

IMF(Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)のエージェントのイーサン・ハントと彼のチームは、盗まれた3つのプルトニウムの回収を⽬前にしていた。




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だが、突如現れた何者かの策略で仲間の命が危険にさらされ、その最中にプルトニウムを奪われてしまう。


イーサンとIMFチームは、プルトニウムを再び奪い返し、複数の都市の“同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッション”を受ける。

この事件の裏側には、シンジケートの生き残り勢力が結成したアポストル(神の使徒)が関連しており、手がかりはジョン・ラークという正体不明の男の名前と彼が接触するホワイト・ウィドウと呼ばれる謎めいた女の存在のみ。




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だが今回のミッションに対しイーサンの動きを不服とするCIAは、敏腕エージェントのオーガスト・ウォーカーを監視役に同行させることを条件とした。

イーサンはホワイト・ウィドウの信頼を得るため、やむなく収監中の敵“ソロモン・レーン”の脱走に手を貸すが、その影響で味方の女スパイ、イルサと対立してしまう。





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一方、同行するウォーカーはイーサンへの疑惑を深め、二人はやがて対決の時を迎える。






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やがてタイムリミットが刻一刻と迫る絶体絶命の中で、チームの仲間や愛する妻ジュリアの命まで危険にさらされる等、いくつものフォールアウトがイーサン・ハントに降りかかる。







☆☆☆GGのつぶやき
前作同様、BMWがスポンサーになっており、最新型のBMW・M5 、E28型 5シリーズ、BMWモトラッドのR nineT スクランブラーなどが登場する。
カーチェイスシーンもスピード感があって、結構楽しめる。
さらに、女スパイ役のレベッカ・ファーガソンがなかなか良い。クールさとシャープ感が「ど真ん中」なのである。




































































by my8686 | 2018-08-23 19:17 | たかが映画、されど映画 | Trackback | Comments(0)

スーパーフォーミュラ第5戦 石浦勝利

台風19号接近する水曜日。本日は、ワイフの誕生日祝いで休暇をとる。
本来ならば、尾道U2に泊まりロードバイクランを愉しむ予定が豪雨災害でキャンセル。
さらに、その代案として予約した庄原かんぽの湯も風評被害に鳴く宮島の「岩惣」に変えるも台風19号接近でキャンセル。悪天候に左右されてしまった今年である。

そんなこんなで、本日はランチを高級ホテルのフレンチに変え、バースデー祝いを予定する。


それはさておき、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が19日、栃木県の「ツインリンクもてぎ」で開催され、決勝が行なわれた。
ポールポジションからスタートした石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が1時間24分19秒998で優勝した。




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その内容を読み解いてみよう。


石浦は、スタートで3位からジャンプアップした松下信治(DOCOMO DANDELION M6Y)に抜かれて2位に落ちるが、冷静に松下との距離を保ったままタイヤを温存。





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27周目に松下がタイヤ交換のためピットインすると、前が開けた石浦はそこから猛プッシュして後続との差を広げ、40周目にタイヤ交換した後もトップのままコースに復帰した。そのまま危なげなくフィニッシュし、ディフェンディングチャンピオンの底力を見せつけたという。

2位には予選9位から2ピット作戦を敢行し、前車を次々とパスした平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が、3位には予選5位から追い上げたニック・キャシディ(ORIENTALBIO KONDO)が入った。




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この結果、選手権争いでは3位に入ったキャシディがポイントを27点に伸ばしてトップに浮上。
優勝した石浦と7位でレースを終えた山本尚貴(TEAM MUGEN)が24点で続くこととなった。





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次戦は岡山国際サーキットに舞台を移し、9月9日に決勝が行われる。









☆☆☆GGのつぶやき
まさに「横綱勝負」。チャンピオンを争うキャシディ、石浦、山本による三つどもえの天王山に注目したい。



















































































by my8686 | 2018-08-22 10:05 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)