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DVD映画「殺意の誓約」と「ジャコメッティ」を観る

台風24号到来の日曜日の早朝と午後の2回に分けて、DVD映画2本を観る。



1本目は、アイスランド・アカデミー賞で13部門ノミネート6部門受賞を果たしたサスペンススリラー「殺意の誓約」。



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監督・脚本・製作・出演が『2ガンズ』『エベレスト 3D』などのバルタザール・コルマウクル。

その娘役にドラマシリーズ「ダ・ヴィンチと禁断の謎」などのヘラ・ヒルマーが出演。




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天才医師が仕かけた完全犯罪の行方をアイスランドで描いている。
順風満帆な生活を送る外科医が、娘とドラッグに関係する恋人を引き離そうとしたことから思わぬ事態に陥る。

純白の雪原を捉えた荘厳なビジュアルが、緊迫した物語を彩る。





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2本目は、「ジャコメッティ 最後の肖像」。

「シャイン」のオスカー俳優ジェフリー・ラッシュと、「君の名前で僕を呼んで」でゴールデングローブ賞候補となったアーミー・ハマー、実力派2人の共演が実現した作品である。




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2018年1月5日から全国公開され、東京でのメイン上映館は、直近では「女神の見えざる手」「ノクターナル・アニマルズ」を上映し、「良作を上映する劇場」として熱い支持を受けるTOHOシネマズシャンテ。新年初映画となった“シャンテ印”の上質な芸術作品なのだそうだが、はたしていかほどのものなのか。

「恋におちたシェイクスピア」「英国王のスピーチ」「鑑定士と顔のない依頼人」などで味わい深い名演を披露しつつ、海賊役も難なくこなす大御所ジェフリー・ラッシュが、今度は希代の芸術家アルベルト・ジャコメッティを演じる!

受けて立つのは、「ノクターナル・アニマルズ」「君の名前で僕を呼んで」で存在感を発揮し、オスカーも射程圏内といわれる美形俳優アーミー・ハマー。





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“動”のラッシュと“静”のハマー、新旧演技派の究極の手合わせが堪能できる。


ラッシュの演技力は誰もが知るところだが、その最大の武器は役への執念にある。本作では外見から役に近づけるため試行錯誤を繰り返し、話し方やシルエットから本人になりきった。身長や筋肉量にもこだわり、完璧を求めるラッシュの姿勢は、まさに孤高の彫刻家ジャコメッティそのものといってよい。





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「ソーシャル・ネットワーク」でデビッド・フィンチャー、「J・エドガー」でクリント・イーストウッドの薫陶を受けたハマーが、ジャコメッティの肖像画のモデルを引き受けた作家役に挑戦。巨匠を迎え撃つ知性派キャラクターを堅実かつ抑えた演技で丹念に表現し、作品の手綱を握る。









☆☆☆GGのつぶやき
アイスランドの荒涼とした雪景色が良い。外科医の乗るロードバイクとボルボステーションワゴンがいい雰囲気を出している。
「ジャコメッティ」の全体を通したグレートーンの効果が良い。アトリエの雑然とした空気感も良い。
学生時代に覗いた美術科の教室の絵具の匂いの記憶が脳裏を過った。













































































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by my8686 | 2018-09-30 18:11 | たかが映画、されど映画 | Trackback | Comments(0)

「LINE OFFICE」を読み解く

SUPPOSE DESIGN OFFICEがデザインにかかわった「LINE OFFICE」を読み解いてみよう。


世界中の人と人、人と情報・サービス等との距離を縮める「CLOSING THE DISTANCE」をミッションに掲げ、幅広いサービスを展開するLINE株式会社。

2017年4月に渋谷から新宿に移転し、その充実した新社屋が大きな話題となった。




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あらためて、様々な設備や機能が盛り込まれた新オフィスの空間設計コンセプトを読み解いてみよう。


オフィス移転に至った一番の理由は、2013年の商号変更以来、4年間で従業員数が3倍の1,400名強にまで急増したため、分散していた3カ所の拠点を一つに統合するためだという。移転には、スペースデザインチーム、総務・人事・社内インフラ・デザイン・広報など、様々な部署からなるチームを結成し、プロジェクトが進められた。





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LINEが大事にしているのは、従業員が事業の成長に集中し、世の中に驚きや感動、“WOW”を生み出すこと。
今回のオフィスでは、“WOW”を生み出す環境に必要なキーワードとして6つのスペースストラテジーをあげている。

それが、「FLEXIBLE / SHARING / CREATIVE / SPEEDY / PRODUCTIVE / MOBILE-FRIENDLY」だという。





これらの要素をどのような形でオフィス設計に落とし込んだのか、具体的に読み解いてみよう。



1.FLEXIBLE

事業環境がめまぐるしいスピードで変わっていくなか、企業もその変化に柔軟に適応しなければならない。

とくにLINEでは、5~6名ほどの小さな単位でチーム自体が構成・分解されるスピードも非常に早い。そこで、いつどこのフロアに行っても同じ環境で働けるようにする必要があった。執務エリアのレイアウトは、基本的にどのフロアも同じ。固定席では上下昇降デスクが採用され、20ヵ国以上の国籍の従業員が、それぞれの体格に合わせて自分で高さを調節できるようになっている。立ちながら作業すると、ちょっとしたリフレッシュになって業務効率があがるという。また自席以外でも作業ができるよう、ワークラウンジという共有スペースが設けられている。



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2.SHARING

社内外の情報共有をスムーズに行う場所として、重要になってくる研修や勉強会などが行える大きな場所。

前オフィスにはMAX50人のセミナースペースがあったが、それだけではキャパシティが足りず、都度ビル内の貸ホールを借りたりと非効率だった。そこで新オフィスでは、大会議室として最大300人が着席して会議ができるオーディトリアムが用意された。

また、LINEでは多様な国籍の従業員同士がコミュニケーションできるよう、語学の習得支援に力を入れており、スタディブースを拡張したという。




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3.CREATIVE

新しい発想を生み出すためには、クリエイティブな空間に身を置くことがとても重要。

そこで、LINEのオフィスではカフェとゲームラウンジが設置されている。

カフェは、単なる食堂のようなものとは違い、街の中にあるカフェのようなイメージ。ランチ、リラックス、ミーティング、業務スペース、様々な用途で利用できる場所となっている。

ゲームラウンジには、ビリヤード台やダーツが置かれ、他にも、VRを楽しめる最新機種をつかってリフレッシュすることができる。コミュニケーションの活性化だけでなく、新しいインスピレーションが生まれるきっかけづくりにもなっているという。





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4.SPEEDY

社内での情報共有スピードを高めるため、LINEのオフィスには様々な工夫が施されている。

まず、執務スペースの会議室に関しては、すべてテレビ会議用のカメラが入っており、多拠点化してきている中で、スムーズにコミュニケーションができるよう工夫されている。また、LIVEサービスの動画撮影やスタンプの音撮りなどに使用できるスタジオも新設され、スタジオレンタルへの移動時間がなくなり格段に効率があがったという。




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5.PRODUCTIVE

充実したオフィス環境・制度を整えている背景には、日々の業務においてより生産性を高める狙いがあるという。

たとえば、執務スペースのすぐ近くにあるコミュニケーションラウンジ。個室ではない開放的な空間のテーブルにはモニターも完備されており、ミーティングも可能。エレベーターから自席に行くまでに人の集まるラウンジを必ず通る動線計画になっているため、話したい人を見つけたら気軽に声をかけコミュニケーションを図ることができる。

また、様々なライフステージの従業員が働きやすくなるよう、社内保育園を整備。ほかにも、社員の困りごとをサポートする「LINE CARE」が設けられている。社内コンビニでは郵便を出したり、ATMが利用できたり、社内でプライベートの用事も済ませることができるため、安心して業務に集中することができるのだという。





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6.MOBILE-FRIENDLY

LINEを活用したIoTをオフィスにも積極的に取り入れるため、自社サービスであるLINEスタンプを使い、照明のコントロールやブラインドの開け閉めができるシステムを実験的に作ったという。

また、カフェ内での支払いは全て、スマホのおサイフサービス「LINE Pay」に対応しており、現金を持ち歩く必要がないそうな。

今回のオフィスで独自に開発したのが、会議室の「いますぐ予約」システム。以前のオフィスでは、会議室の不足が非常に問題になっていて予約されているのに関わらず実際には使われていない「空予約」が多発していたという。その問題を解決するため、新オフィスでは会議室の中に人感センサーを入れ、室内が10分間無人の状態であれば自動で予約がキャンセルされるという。

これ以上になく充実したLINEのオフィスなのだが、あくまでこれは事業成果をあげるための土台。ハード面もソフト面もまだまだ改良が必要で、けっして今が完成形ではない、と言う。

“WOW”を生み出す拠点として、オフィスが従業員にとって働きやすい場所になるよう、色んな仕組みを社内で共有・浸透させていきたいそうな。
ただチャレンジするだけでなく、どんどんブラッシュアップしていけたら、と言う。

いまや我々の生活に欠かせないコミュニケーションツールとなったLINE。サービスの拡大だけでなく、企業のあり方、そして従業員の働き方についても、更なる挑戦を続けていくという。





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☆☆☆GGのつぶやき
息子たちとの定期的な連絡はネットLINEが主流となり、孫娘との近況報告もLINEのネットテレビである。
その便利さの裏にある軽薄さが最近気になって仕方がない。
世の中の驚きや感動にも骨のある哲学を忘れてほしくないのである。






























































































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by my8686 | 2018-09-29 14:10 | 気になる建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「トヨタ、国内販売改革へ 4系列を事実上一本化・60車種を半減」を読み解く

トヨタ自動車が、国内販売の抜本改革に乗り出す。カローラ店やトヨタ店など四つの販売系列で取り扱う車を全店共通に切り替え、系列を事実上一本化。国内の販売車種は大幅に減らし開発・販売コストを削減するほか、販売店を拠点に、1台の車を共有するカーシェアリング事業にも乗り出す。

消費者の志向が「保有から共同利用」に変わるなか、古いビジネスモデルからの脱却をめざすという。





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昨日、愛車86の半年点検で行きつけの「トヨタ86ALEA」に寄ったおり、この話題に触れると「どうなるんでしょうか?」と担当エンジニアが不安そうに首をかしげていたのが印象的であった。

今朝のNHKニュースでは、AIを駆使した中国の大手ライドシェアシステムソフト「DiDi」の話題を報道していたが、たしかに個人で所有する理由も機会も減っていく方向には違いあるまい。






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全国のトヨタ店舗は約5千店。「トヨタ」「トヨペット」「カローラ」「ネッツ」の4販売系列の看板は維持しながら、2025年ごろをメドに、取り扱う車種は全店で同じにする。いまは約60の車種数も、大きさや性能が似た車の集約などで半数に絞り込む。

「世界中でモビリティーサービスが加速度的に進化している。もっとスピードを上げ、販売店も変わらないといけない」。トヨタ幹部は変革のねらいがあるという。

トヨタが系列にこだわってきたのは、販売店の9割が独立資本であることに加え、系列間の競争が販売を底上げしてきた成功体験があったからだ。

「一升のマスには一升の水しか入らない」。

高度成長期にトヨタの販売戦略を支えた故・神谷正太郎氏は、台数を伸ばすには店舗数を増やす必要性があると説いた。

だが、国内市場は1990年をピークに伸び悩み、系列ごとの専売車の開発にかかる負担は増している。日産自動車はかつて四つあった系列を段階的に縮小。11年に「NISSAN」に統一した。3系列だったホンダも06年に「ホンダカーズ」に一本化した。

トヨタ自身においてもプリウスやアクアのように系列をまたいで売られる車種が増加。系列の存在意義が問われていた。






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販売戦略の大胆な見直しの背景にあるのは、カーシェアの普及。
若い世代を中心に車を所有することにこだわらない消費者が増えるなか、新車販売が中心の販売店のビジネスモデルは転換を迫られている。

カーシェアはレンタカーのような店頭での手続きがいらず、スマートフォンで予約して使える手軽さで支持を集める。交通エコロジー・モビリティ財団によると、今年3月の国内のカーシェア会員数は132万人で、前年より22%増えた。






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トヨタ自身も来春、東京都内の販売店で試乗車を活用したカーシェアを開始。その後ほかの地域に広げ、小型車からミニバンまで幅広い車種を用意する予定だ。各販売系列の店で扱う車をそろえることで、どこでも借りたり返したりできる、使い勝手のよいサービスをめざす。

カーシェアに注目するのは、トヨタだけではない。日産は今年1月、「eシェアモビ」を開始。電気自動車「リーフ」など2車種を利用でき、来年3月までに拠点の数を500に増やす方針だ。ホンダも昨年11月から「エブリ・ゴー」を展開し、人気の軽自動車「N―BOX」などを東京や大阪に配置している。自社の車に試乗してもらう機会を増やし、新車販売の拡大につなげるねらいもある。ただ、販売店を活用するのはトヨタが初めてだという。






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トヨタは11月に開く販売店向けの会議で、こうした方針を伝える。ある販売会社幹部は「販売店間の競争はますます激化する」と身構える。トヨタ幹部は「市場が小さくなるなか、販売店は現状のままでは絶対に生き残れない」と強調。

販売店が淘汰される可能性については、「縮小均衡で店舗数を減らすということではない。違う事業に乗り出すなど商いの幅を広げてほしい」と求めた。







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☆☆☆GGのつぶやき
超高齢化社会の今、車社会のあり方も大きく変わる。

脅威なのは、中国滴滴出行のビッグデータプログラムの背後にある哲学であろう。
表面的にはディディのネットワーク上の車両を適切に派遣し交通問題を解決するための「グレートタイダル戦略」だというが、いつでも軍事技術と結びつけられてしまう危さがある。

米国の監視カメラも中国製で、表向きメンテナンスのためと言われる大量の監視データもいつ軍事に利用されるかわからないという危険性がある。

トランプの貿易戦略の出方次第では、AIベースのビッグデータロケーションポイントが軍用に切り替えられてしまう危険をはらんでいる・・・と邪推してしまうのである。











































































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by my8686 | 2018-09-28 14:42 | 気になるクルマの話題 | Trackback | Comments(0)

「法界」を読み解く

ハイビジョン特集シリーズ「建築家・池田武邦が語る戦後~」の中で紹介された「法界」という言葉に感情が蠢いた。

日本には、古来より集落の自主独立の精神が随所にあり、鞆の浦には、いまも「法界」という石碑が、まちの南北2箇所に象徴的に建っている。





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あらためて、近代化の象徴である高層ビルの設計を陣頭指揮してきた建築家・池田武邦が深い反省から諭す「法界」について読み解いてみよう。




西洋や中国なら町全体を城壁で囲むところだが、「法界」とは、どの集落自治体も自分たちで守り、「どんな旅人もここへ一歩でも入れば集落の掟に従え」という仏教用語である。ところが、この法界に見られるような自らの町を大切にする作法や精神という「鞆の浦固有の文化」は、寂れたまちの遅れを取り戻そうとする急激な近代化、広域化や画一化などの前にもろくも消えかけていた。






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それは「変化や進歩こそ善」という近代以降の合理的な価値観が徹底した結果かもしれない。しかし、これからは逆に「古さこそ真に新しい」との観点から地域固有の文化を見直すべきだと、池田は語る。

さらに池田は、「鞆の浦の開発と保全」両立・共生の構想のなかで、次のようにも語っている。

世界と交流できる都市施設の充実として、日本のほとんどの都市は近代化の過程で郊外へのスプロール化が進んだが、鞆は地形的条件と社会的条件(人口減)とに助けられ北と南の旧市街入口に建つ「法界碑」内はほとんど近代化に侵されることなく今日に健全な姿を留めている。その「法界碑」の内と外のメリハリを明確にしたまちづくりを計画する。






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即ち法界内区域の街並みは歴史的環境を徹底的に大切にした整備を行うのに対し、法界外にある鉄鋼団地や平地区には、地下埋設のインフラに支えられたマルチメディア基地施設をはじめ、環境に調和したホテル、国際会議場、フェリーターミナル、商業業務、駐車場等近代施設を充実し、法界の内と外との都市施設が相互に補完しあう都市構造を整備することが大切である、と語る。



「法界」とは、〈ほっかい〉とも言われ、 サンスクリットの「dharma‐dh´tu」である。
仏教用語としては種々の意味に用いられるが、 もっとも重要なのは大乗仏教における意味である。 すなわち、この全宇宙は全存在が互いにおかしあうことなく秩序を保って存在するから、 また、全宇宙は正しく真理 (法) のあらわれであるから、 法界と呼んだ。





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さらに、このような存在、すなわち全宇宙の現実のありのままの相 (すがた) と、 全宇宙をしてそのようにあらしめているもの、 すなわち真理を意味した。 いいかえると、法界は現実界そのものと、 真理・真如の両義を含んでいる。

この法界はすべてのものが互いに因となり、 縁となって現れているという意味で、 〈法界縁起〉が説かれた。

上述の意味とは別に、意識の対象となるものを「法界」 または「法境」 とも言われる。









☆☆☆GGのつぶやき
「集落の掟」というものが薄くなってきた。自治会の共同作業自体も減少し、自治会の本来の目的も薄らいでいる。
近代以降の合理的な価値観に支配され、昔から伝わる多くの貴重な伝統行事が切り捨てられている。
「古さこそ真に新しい」。その考えに今一度たちかえりたい。

































































































 


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by my8686 | 2018-09-27 11:47 | 気になる建築&空間 | Trackback | Comments(0)

「貿易戦争、価格に転嫁 関税上げの上乗せ相次ぐ」を読み解く

米中間で貿易戦争が激化するなか、関税引き上げによる負担分を価格転嫁する企業が相次いでいる。理由はただひとつ、時間とコストがかかるサプライチェーンの組み替えに比べ、価格転嫁の方が容易なためだ。
こうした動きが一段と広がれば、物価上昇圧力が高まって金融引き締めにつながり、米中景気の逆風となる恐れがある。

トランプの浅知恵による世界経済混乱に拍車がかかりそうな気配である。




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あらためて、この内容を読み解いてみよう。

江蘇省の自動車部品メーカー、昆山恵衆機電は米国向け輸出のうち25%の追加関税がかかった品目は「こちらが15%を負担、10%は米企業に転嫁」するように改めた。業績への打撃を見込み、政府からの支援金を受け取っているという。

 「お客さんはコスト増を受け入れてくれている」。

電子部品大手、TDKの山西哲司常務執行役員は中国から米国に輸出している電子部品の一部を値上げしたと明かす。自動車や産業機器に使うコンデンサーやトランスなどが制裁関税の対象となったため、納入先企業に価格転嫁を受け入れてもらった。

ある国内の樹脂加工メーカーも中国から米国に輸出する自動車部品の一部について、関税引き上げ分の価格上乗せで顧客企業と7月に妥結した。富士電機は中国で生産する電磁開閉器やブレーカーについて値上げも含めて対応を考慮している。





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サプライチェーンの見直しは時間とコストがかかる。品質管理が厳しい自動車関連などは特に手間がかかり、日立系の自動車部品メーカー、日立オートモティブシステムズは「(サプライチェーンの)切り替えには数年かかる」と米通商代表部(USTR)への意見書で主張している。

一方、価格転嫁は即効性のある対応策となる。特殊な機能があるなどの理由で他社製品への切り替えが困難な場合は価格転嫁を進めやすいためだ。ただ、一般的にはコスト増につながる価格転嫁は嫌気されやすい。中国の自動車部品メーカー、無錫市明達電器や浙江博門汽車零配件などは追加関税分を自社で負担しているもようで、「新たな販路を模索している」としている。

中国でも輸入自動車などに価格転嫁の動きがある。中国が制裁関税の対象としたためで、米テスラはセダン「モデルS」と、多目的スポーツ車(SUV)「モデルX」の販売価格をそれぞれ約2割引き上げた。




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独BMWや独ダイムラーも米国で生産しているSUVを数%値上げしている。独BMWは25日、貿易戦争などを理由に2018年12月通期の業績予想を下方修正すると発表した。

24日に米国は2000億ドル、中国は600億ドル規模の追加関税をそれぞれ発動。米国の追加分には消費財が多く含まれる。今後、企業による価格転嫁がさらに増えれば、米中で物価高圧力が強まる恐れがある。

米中のインフレ率は上昇傾向にある。米消費者物価指数(CPI)は6月に前年同月比2.9%の上昇と6年4カ月ぶりの高さとなり、その後も3%近くで高止まりする。中国も5月以降、上昇が顕著だ。足元では賃金や資源価格が上昇している要因が大きいが、貿易戦争が長引けば輸入品の値上がりの影響も加わってくる可能性がある。




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☆☆☆GGのつぶやき
インフレ率の上昇が続けば、米中ともに金融引き締めが必要になってくる。
そうなれば米中の景気を鈍化させる要因になるうえ、米金利が一段と上昇すれば新興国市場からの資金流出を加速させるといった副作用も生じかねない。
米国の金融引き締め政策はグローバル経済の安定を妨げること必至。
トランプ弾劾運動が起こることを祈ろう。
















































































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by my8686 | 2018-09-26 11:00 | メーク・イン・アメリカの行方 | Trackback | Comments(0)

「邦久庵」を読み解く

三連休明けの火曜日。昨日の雨模様とはうってかわり晴れわたった日である。
昨日は残念ながら、カープの三連覇は今日以降に持ち越しとなった。広島人ならば仕事が手に着かない輩も多い。


そんな中、昨日の午前中に観たNHKアーカイブ番組「ハイビジョン特集 シリーズ 日本の風景を変えた男たち 廃虚から超高層ビル、そして…~建築家・池田武邦が語る戦後~」に魅入ってしまっていた。





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10年前に放送された番組なのだが、日本最初の超高層ビル「霞ヶ関ビル」を設計し、超高層建築の第一人者となった池田武邦(当時84歳)氏の語りに釘づけとなってしまった。

池田が終の棲家としている「かやぶきの家」の景色が深く心を打った。
その「かやぶきの家」こそ「邦久庵」と呼ばれる池田武邦が終の住処として大村湾のほとりに設計した庵である。






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池田は、あるとき、超高層ビルに居住する人間の世界に違和感を持ち、環境に調和し、自然に溶け込んだ建築を目指すようになった。なぜ、自ら生み出した建築物に疑問を持つようになったのか。池田が、日本各地の昔ながらの暮らしに触れる中で、自らの変遷の軌跡を語る番組である。

池田は、1924年静岡県生まれ。「矢矧」測的長として沖縄特攻へと出撃し、米軍に撃沈されるも奇跡的に生還した経験を持つ。





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終戦後、父親の勧めで東京帝国大学建築学科入学。卒業後山下寿郎設計事務所で数々の大規模建築コンペを勝ち取る。1960年、日本初の超高層ビル・霞が関ビルの建設に設計チーフとして関わる。

1967年退社し、日本設計事務所を創立。霞が関ビル、京王プラザホテル、新宿三井ビルが次々と完成。






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しかし、50歳の時、超高層ビルの建設に疑問を抱き、1983年長崎オランダ村、1988年ハウステンボスの設計に取り組む。






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1994年会長辞任後、池田研究室を立ち上げ21世紀のあるべき日本の都市や建築を追求し、地方の限界集落の再生や町づくりにも尽力。






あらためて、「邦久庵」を読み解いてみよう。


邦久庵は、2001年に建築家・池田武邦氏が終の住処として大村湾のほとりに設計した庵である。日本初の超高層ビルを設計した建築家が、自然と建物の関係を見つめ直した結果辿り着いた居宅。

「琵琶の首鼻」と呼ばれる小さな岬に建ち、ほぼすべて九州の材だけを用いた伝統工法で建てられている。湾に突き出した広縁からの眺めは素晴らしく、内外ふたつの囲炉裏を焼べながら大村湾を臨む時間は本当に贅沢といってよい。
これだけ海に近い木造住宅は「山影で、波が静かで、塩分濃度が低い。日本の中でこの場所でしかできない建築のあり方」だと語る。






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南は小さな山に寄り添い、西に入江を抱えた邦久庵。水際と涼やかな風、そしてこれ以上無い夕景が、心を洗い流してくれるという。









☆☆☆GGのつぶやき
近代建築に代表される日本の近代化に疑問を抱いた池田のことばには説得力がある。
池田が辿り着いた「邦久庵」にこそ、今日本人がとりもどすべき理想の住まいのかたちがあると感じる。


































































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by my8686 | 2018-09-25 11:51 | デザインに何ができるか | Trackback | Comments(0)

DVD映画『婚約者の友人』を読み解く

三連休最終日の月曜早朝、レンタルしたDVD映画『婚約者の友人』を観る。


2017年フランス、ドイツ合作映画である。原題は、Frantz。

監督は、「8人の女たち」のフランソワ・オゾン。

エルンスト・ルビッチ監督作「私の殺した男」の原作としても知られるモウリス・ロスタンの戯曲を大胆に翻案してオリジナルストーリーとして昇華させ、モノクロとカラーを織り交ぜた美しい映像で描いたミステリードラマとなっている。





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第1次世界大戦後のドイツを舞台に、戦死した青年の友人を名乗る男性と、残された婚約者や遺族の交流を描く人間ドラマである。
エルンスト・ルビッチ監督作『私の殺した男』の基になった戯曲を、フランソワ・オゾン監督がアレンジ。

『イヴ・サンローラン』などのピエール・ニネが、婚約者の友人を演じる。

ヒロインにオーディションで選ばれたパウラ・ベーアが扮し、第73回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞している。





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1919年のドイツ。婚約者のフランツが戦死し悲しみに暮れるアンナ(パウラ・ベーア)は、フランツの墓に花を手向けて泣いているアドリアン(ピエール・ニネ)と出会う。フランツと戦前のパリで友情を育んだと語る彼に、アンナとフランツの両親は次第に心を開いていく。やがてアンナがアドリアンに婚約者の友人以上の感情を抱いたとき、彼は自らの秘密を明かし……。

フランソワ・オゾンが初めて戦争を題材にした本作は、エルンスト・ルビッチが1932年に映画化したBroken Lullabyと同じ戯曲を元にしているものの、ほとんど別物となっている。




あらためて、女性の視点からの評論を読み解いてみよう。


ドイツ出身のルビッチがフランス人の青年の視点から描いたのに引き換え、オゾンは恋人を失ったドイツ人女性の立場から描き、後半も大胆に書き変えている。それぞれが他国のキャラクターに寄っているのが面白いが、オゾン版は残された婚約者の視点に添うことで、ミステリーと恋愛ドラマの要素を膨らませている。





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第一次大戦の傷跡が色濃く残るドイツの田舎町で、身寄りのないアンナ(パウラ・ベーア)は、亡き婚約者フランツの両親と暮らしていた。ある日フランツの墓で見かけた、見知らぬ男が訊ねてくる。アドリアン(ピエール・ニネ)と名乗るこのフランス人は、フランツが戦前パリに留学していたときの友人だという。彼がためらいがちに語るフランツの思い出に、癒される家族たち。だがその気持ちがアンナのなかで次第に恋愛感情に変わる頃、アドリアンの秘密が明かされる。

モノクロの映像もオゾン映画では新鮮である。しかも、全編モノクロで通すのではなく、ヒロインの心情表現にカラーを織り交ぜる手法は新鮮でさえある。






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アンナがアドリアンと散歩をしながら語り合うとき、洞窟を抜けて湖に出るとともに、あたかも彼らが新世界に足を踏み入れたかのように色彩がふたりを包む。水に濡れたアドリアンの裸体から立ちのぼるそこはかとない色気に、アンナが忘れていた感情を取り戻していくさまが胸を震わせる。


ヒロインの視点に立つことでもうひとつオゾンが実践しているのは、フランスを客観的に捕らえていることだという。とくにパリを訪れたアンナが、レストランでフランス人が国家を合唱するのに遭遇する場面には、さりげなく国粋主義への批判が滲む。


実際本作はオゾンのフィルモグラフィーのなかで、もっとも社会的なメッセージが込められた作品でもある。若きフランツもアドリアンも、そしてもちろんアンナも、戦争がなければその運命はまったく変わっていただろう。そんな思いをミステリーのなかに託し、あくまで上品に、情感豊かに描き出すしている。瑞々しくも、風格溢れる傑作と言ってよいであろう。








☆☆☆GGのつぶやき
初めて観るフランソワ・オゾン監督作品である。
レンタルした動機は、第73回ベネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞受賞と第42回セザール賞、撮影賞受賞の文字。
そして、パウラ・ベーアのクラシカルで清楚な美貌である。
































































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by my8686 | 2018-09-24 15:30 | たかが映画、されど映画 | Trackback | Comments(0)

DVD映画「ノクターナル・アニマルズ/夜の獣たち」を読み解く

三連休2日目日曜日の早朝、レンタルしたDVD映画「ノクターナル・アニマルズ/夜の獣たち」を観る。

レンタルした動機は、トム・フォード監督・脚本作品とキッドマン似のエイミー・アダムスの美貌、ミステリ映画の三点。作品に関する予備知識はまったくない。




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本作は、オースティン・ライトの1993年の小説『ミステリ原稿』を原作とした2016年のアメリカ合衆国のドラマ・スリラー映画である。

出演はエイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ・フィッシャー、アーミー・ハマー、ローラ・リニーらである。主要撮影は2015年10月5日よりカリフォルニア州ロサンゼルスで行われた。

第73回ヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門で金獅子賞を争い、審査員大賞を獲得している。






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スーザンは夫とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。

ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワードから、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。

彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。

才能のなさや精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。

彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか――。






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ファッションデザイナーでもあるトム・フォードの監督・脚本作品である。2009年の「シングルマン」以来7年ぶりに手がけた第2作となる。

離婚した夫婦が20年のときを経て、「捨てた愛」と「失った愛」をどう見つめ、いかなる変化を遂げるのか。作中小説と過去と現在が入り乱れ、複雑にして濃厚な世界が描かれる。デザイナーである監督の視覚、ファッション、アートがふんだんに盛り込まれた恋愛映画にして極上のミステリー映画となっている。





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編集編からトム・フォードのコメントを読み解いてみよう。


マイケル・シャノンが演じる役は典型的なアメリカの正義の味方で「見つけ、捕まえ、復讐を果たせ」という囁きを小説の中で表している。実際の世界ではエドワードの「小説を書き、スーザンに送り、自分が勝ったことを見せつけてやれ」という声なんだ。

この物語は僕にとって、人を投げ捨てにしてはいけない、という事を表している。現代、僕らはなんでもかんでも簡単に捨ててしまう文化の世界に住んでいる。すべては消耗品で、人間すらも捨ててしまう。スーザンは自分が求めていたものすべて、外側から見れば自分の理想の人生を手に入れているが、内側は死んでいるんだ。そしてこの小説がきっかけでそのことにはっきり気が付く。彼女自身もほとんど気づきかけていたことなんだけれどね。





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これが中心のテーマなんだ。僕にとってとても重要なね。誰かを大切に思うなら、誰かを愛しているなら、投げ出してはいけない、手放してはいけない。これが僕にとってこの物語で要となる部分なんだ。

3つの物語が明確になるように色合い、明るさなどで違いが見え、感じられるようにしなければならなかった。また、3つの物語の繋がりもしっかりさせなければならなかった。

スーザンの世界は冷たい。だからカラートーンも冷たく青っぽい色合いだ。彩度に欠ける人生なんだ。逆に色味がある時はけばけばしく、キツイ色合いだ。
回想シーンでは温かい色合いを使っている。彼女の気持ちや情熱が豊かさをもたらし、20年の時の経過により強調されているんだ。

小説の中はさらに色彩豊かで、ザラザラしている。そして明るさ太陽の光にしても、電球の灯りにしても以前よりも厳しい。






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小説の中の様々なポイントを通してエドワードはスーザンに言う。

「これが君が僕にしたことだ、僕を殺し、僕を壊し、僕の家族を殺し、僕のことをズタズタにした。でも20年かかり僕は打ち勝った。自分が信じた道を行き、小説にした。素晴らしい小説に。ところでこの小説を読みながら僕にもう一度恋するかもしれないけれど、もう君とは終わった。終わったんだ。」

多くの人々がエンディングをとても悲しいものとみるだろう。ああ、確かに悲しい。でも人生には悲しい時が多々あるわけだ。そこから僕たちは成長し、進歩することができるんだ。

彼女の人生にこれから何が起きようと、彼女は乗り越えたんだ。彼女が不幸せだった人生は終わったんだ。この小説を読むことによって痛みを感じた彼女だけれども、それは変化をもたらすものとなったんだ。










☆☆☆GGのつぶやき
過去、現在、小説世界という3つの物語が織り込まれた映画である。その違いをカラートーンで明瞭に表現した感性は、デザイナー目線といってよいであろう。劇中登場するアート作品類にも意図が明瞭に理解できてわかりやすい。
ジェイク・ギレンホール演じる二役もさることながら、マイケル・シャノン演じる警部補の存在感が光っていて好ましい。































































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by my8686 | 2018-09-23 11:17 | たかが映画、されど映画 | Trackback | Comments(0)

DVD映画「ゴールド/金塊の行方」を読み解く

三連休初日の土曜休日早朝、レンタルしたDVD映画「ゴールド/金塊の行方」を観る。





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2016年制作の米国のサスペンス映画。1990年代に北米、カナダの株式市場に大混乱をもたらした、詐欺事件「Bre-X事件」をもとにした犯罪サスペンスである。

オスカー俳優マシュー・マコノヒーが驚異の肉体改造を経て主演&製作。監督は『シリアナ』『トラフィック』のスティーヴン・ギャガン。





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実際の事件はもっと組織ぐるみの犯罪だったようだが、映画の方はマシュー・マコノヒー扮するケニーとエドガー・ラミレス扮するマイケルの二人にしぼり、時代も1980年代に設定し、オリジナルな展開を見せている。

採掘業という一発あてれば莫大な富が入ってくる一方、失敗すれば、破産同然の状態になるなど実に浮き沈みの激しいものであり、実際、ケニーの生活もジェットコースターのように激しく変動する。

欲と道連れの世界で、そこには金の亡者たちが自然に集まってくる。中でもケニーたちの功績を横取りしようとするウォール・ストリートの巨大投資銀行や大手採掘会社などのやり口は、一言で言えば「えげつない」。

ただし、ケニー自身は一攫千金を夢見る金の亡者とは一線を画し、自分の職業に誇りを持ち、父親を尊敬している。そこがマネーゲームを題材にしたウォール・ストリートを舞台とした映画群とはひと味違うところであろう。





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莫大な金が入ってくる条件をはねつけ、自分も現場に立ち、泥に塗れることを望む男。そうした彼のキャラクターが、映画を快活なものにしている。さらに注目したいのは、ケニーとマイケルの友情。ケニーの「金を探していたら友を見つけた」という言葉は嘘偽りのない本音であろう。


終盤、あっといわせる展開に、友情が崩れたかに見えるが、ラストの紙ナプキンに書かれた契約文が泣かせる。





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脚本は、『トゥームレイダー』のパトリック・マセットとジョン・ジンマン。
イギー・ポップが書き下ろした主題歌「GOLD」は、第74回ゴールデングローブ賞 主題歌賞にノミネートされている。






さらに、この映画ネタとなった「Bre-X事件」を読み解いてみよう。


この詐欺の舞台となったブリエックス(Bre-X)という企業のピークの時価総額は5500億円くらいあったという。嘘のスケールとしてはとてつもなく大きいものだったことが窺える。

このエピソードの発端はフィリピン人鉱山技師、マイケル・デグスマンがインドネシアのボルネオ島のジャングル奥深く、ブサンという土地で金鉱脈を発見したと宣言したことから始まる。デグスマンは鉱山技師ジョン・フェルダホフと組み、この探索の資金繰りを付けてくれる会社を探す。





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かれらが白羽の矢を立てたのがカナダの落ち目の実業家、デビッド・ウォルシュ。デビッドはこの金鉱脈の話がでっち上げだとは知らず、ブリエックスという会社を創業する。

デグスマンは「塩撒き(salting)」という手法でドリリング・サンプルにゴールドを混ぜ、それを検査所に送る。検査の結果、「ブサンにゴールドがあるぞ!」とわかるとブリエックスの株価は暴騰し始める。

しかし巨大な富がボルネオ島に眠っていることを知ったインドネシア政府はその権益を横取りすべく採掘権をキャンセルし、半分を自分の息のかかったフリーポート・マクモラン(FCX)社に譲渡する。

フリーポートは同じインドネシアに現存する、世界最大級の金山、グラスバーグの所有者。とろこがフリーポートの探索チームがブサンに乗りこんで、ブリエックスのボーリング場所とすぐ隣接する場所でドリリングした結果、ぜんぜんゴールドが無いことがわかる。

その時までにデグスマンとフェルダホフは自分の持ち株を一部処分し、大金持ちになる。しかしフリーポートはこの話が詐欺ではないかと疑い、デグスマンに説明を求める。





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デグスマンはボルネオ島のジャングル上空でヘリコプターから飛び降り(一説には突き落とされたという説もある)自殺をはかる。しかしこの自殺は巧妙に仕掛けられたトリックだという疑惑もあり、真相はわかっていない。

フェルダホフはカナダ司法の手のおよばないケイマン島に逃げ、騙されたウォルシュはバハマに移住した2年後に心臓発作で死んでしまう。





マーク・トウェイン曰く、「金鉱とは空っぽの穴の横にうそつきがひとり立っている場所だ」











☆☆☆GGのつぶやき
組織ぐるみの詐欺事件も珍しくはなくなった。
疑心暗鬼、米北の狂ったボス猿たちの摩訶不思議な挙動も、油断できない局面にある。
マウントゴックスやコインチェックの仮想通貨不正流出にも組織ぐるみのキナ臭さが漂う。





































































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by my8686 | 2018-09-22 15:39 | たかが映画、されど映画 | Trackback | Comments(0)

「テレイグジスタンスの進化」を読み解く

金曜日、霧雨の朝。出勤前の朝食時、テレビ情報で気になったキーワードがある。

「テレイグジスタンス」「5G」「バーチャルリアリティによる試旅」。

VR用ゴーグルと触覚センサーをつけることで、小笠原諸島の海を見たりウミガメに触れることができるという内容に、興味がそそられた。





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その内容を読み解いてみよう。



JTBは18日、東京23区内にいながら小笠原諸島の海を見たりウミガメを触ったりできるサービスを報道陣に公開した。ロボットベンチャーのTelexistence(テレイグジスタンス、東京・港)やKDDIらと連携した。離れた場所にいるロボットの目や指を通じて、現地の様子を体験できる。近い将来、移動しない旅行が一般的になるかもしれない。

指先に触覚センサーがついた専用のグローブをはめ、頭にVR(仮想現実)用のゴーグルをつけると、すぐに目の前に小笠原の美しい景色が広がり、観光ガイドと自己紹介をして握手をすると、ガイドの手のぬくもりを感じることができるという。

なぜこのような体験ができるのか。実は小笠原諸島には高さ約155センチメートル、重さ約70キログラムのロボットが置かれており、ロボットの目や指、口や耳を通じて現地の様子を体験することができるという仕掛けだ。

ロボットを通じてウミガメの甲羅に触ると、甲羅の堅さとぬめっとした感触が伝わってくるという。ウミガメがジタバタ動くのに合わせて小刻みに振動も伝わってくる。ウミガメの水槽に、手に持ったキャベツを投げ入れて餌やりの体験もできる。初めて間近でウミガメと触れ合うことでわくわくするという。ガイドに「今度は本当に小笠原に来てね」と言われて約10分間の体験をすることができるという。

遠く離れたロボットと感覚を共有する技術は、テレイグジスタンスが開発した。テレイグジスタンスにはJTBやKDDIも出資しており、リアルタイムでの連携を可能にしたのはKDDIの高速通信技術である。
現在は第4世代通信(4G)を使っているが、今後は次世代通信規格「5G」を使うことを目指しているという。





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小笠原諸島には長時間かけて船でしか行くことができず、観光客の取り込みが課題だったという。開発にあたったJTBは「この技術を使えば時間と距離の制約がなくなり、新しい旅の形を作れる」と強調。2019年度中に実用化するという。

遠隔旅行体験には他社も参入しており、ANAホールディングス(HD)は宇宙にいるロボットを遠隔操作するなどして、宇宙旅行を疑似体験できるサービスを開発している。ANAHD子会社のANAセールスや近畿日本グループを傘下にもつKNT―CTホールディングスはVR機器を使った疑似旅行サービスを提供する。

高齢化の進行で体が不自由でも旅に出たいという人は、今後も増えていくと予想され、教育旅行や企業の現地視察旅行などにも活用できるという。





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MEMO
テレイグジスタンス(英: Telexistence、遠隔臨場感、遠隔存在感)とは、バーチャルリアリティの一分野であり、遠隔地にある物(あるいは人)があたかも近くにあるかのように感じながら、操作などをリアルタイムに行う環境を構築する技術およびその体系のこと。
慶應義塾大学 大学院メディアデザイン研究科の舘暲教授によって1984年に初めて紹介された。テレイグジスタンスのスペルは、現在は telexistence が用いられる。

テレプレゼンス(Telepresence)やサロゲート(Surrogate)とも言われる。





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実際には、遠隔ロボットのセンサ情報をオペレータが受けながら、このロボットを制御することにより、遠隔におけるタスクを実行する遠隔操作システムの形式をとる。作業する対象がバーチャルな世界であるようなテレイグジスタンスも考えられる。この技術を応用し、人間が行く事が困難な場所での危険作業が出来るものとして期待されている。

さらには火星、金星開発も人間が直接行って開発するのではなく、地球にいながらテレイグジスタンスの技術を使って開発する事が可能であるとも考えられている。

2017年に舘暲東大名誉教授(会長)、元三菱商事の富岡仁氏(代表取締役CEO)、慶応義塾大学 大学院メディアデザインのCharith Fernando氏(代表取締役CTO)らによりテレイグジスタンス株式会社(Telexistence inc.)が設立され、戦略投資家としてKDDI、Global Brain、国立開発研究法人 科学技術振興機構がシード投資を実行している。








☆☆☆GGのつぶやき
近い将来、テレイグジスタンスロボットを使った世界戦争も勃発しかねない・・・などと勘繰る悪い癖がでてしまう。しかし実際に遠隔操作を悪用しようとするテロ組織が現れないと否定はできないだけに、その実用化には制御システムを万全にしてもらいたい。
仮想通貨の不正流出など見るにつけ、人の創り出したものには必ず盲点が発生するだけに、注意願いたい。



















































































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by my8686 | 2018-09-21 11:19 | 徒然なるままに | Trackback | Comments(0)