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イギリス24日目/「Albion Riverside Bldg, London」

2021年3月14日、日曜日。
輝く陽光を愉しむ朝。


コロナ禍の今年も、旅をシミュレーションすることで、日常とは別の扉を開き、共振現象を誘発しつつ、琴線へとアクセスする。
宗教学者・釈撤宗氏の言葉に導かれ、「新しい扉」を開く旅は今年も続く。

この旅の基因は、2020年の映画「TENET」。
この映画の華やかな舞台に刺激され、「シミュレーション・ドライブ」の旅に出た。

スタート地点は、映画の舞台「アマルフィ」。
そこから、ナポリ~ポンペイ~ローマ~フィレンツェを経てヴェネツィアへ。
さらに、ミラノ~ニース~アンティーブ~イエール~マルセイユ~エクス・アン・プロバンス~アルルへ。
さらに、リヨン~ロンシャン~パリ~スイス~オーストリア~ノルウェー~ドイツ~英国へ。

この旅の選択軸は、真に自分の感性が突き動かされる「共振現象」。
この旅へ誘う根源は、アーキタイプ(元型)の「賦活化の余韻」のなにものでもない。


昨日は、「大英博物館」まで車を走らせた。
世界最大級の博物館。大英帝国の魂が賦活化されているようだった。

さて本日は、ここから車で約17分の場所にある「Albion Riverside Bldg, London」まで行ってみよう。


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テムズ川沿いの高級アパート、ペントハウス、オフィスビル。
設計を担当したノーマン・フォスター自身のオフィスにもなっている。


「大英博物館」からMuseum Stに出て、A400からトラファルガー広場まで進む。



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ビッグ・ベン横を通り、テムズ川沿いを進んでバタシー橋に来ると左に見えてくる。



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■Albion Riverside Bldg, London


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ロンドンのバタシー地区のテムズ川に隣接する高級アパート、ペントハウス、オフィスビル。


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設計を担当したノーマンフォスター卿が管理する「フォスター&パートナーズ」のオフィスも入っている。


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200人の建築家、デザイナーとアシスタントがこの巨大なフロアーで一緒に活動している。


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フォスター&パートナーズの同僚の間に階層はないという。


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ノーマンフォスターの創作スタイルが興味深い。


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専用のスケッチブックにサウスポーで描くイメージスケッチ。

高層タワーの模型に目が惹きつけられる。


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味のある巧みなスケッチは見飽きない。


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作品集にも興味が湧いてくる。


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☆☆☆GGのつぶやき
ロンドン市街を探訪するなかでフォスター作品の多さに改めて驚く。
本国イギリスでは、その華やかな経歴を嫉まれ軽蔑的に「スーパースター建築士」とも呼ばれているようだ。
しかし、先鋭的にして未来感漂う建築デザインは共振させるものがある。














# by my8686 | 2021-03-14 18:18 | 気になる建築&空間 | Trackback | Comments(0)

イギリス23日目/「大英博物館」

2021年3月13日、土曜日。
早朝、強風の音。空は鉛色に曇る。


コロナ禍の今年も、旅をシミュレーションすることで、日常とは別の扉を開き、共振現象を誘発しつつ、琴線へとアクセスする。
宗教学者・釈撤宗氏の言葉に導かれ、「新しい扉」を開く旅は今年も続く。

この旅の基因は、2020年の映画「TENET」。
この映画の華やかな舞台に刺激され、「シミュレーション・ドライブ」の旅に出た。

スタート地点は、映画の舞台「アマルフィ」。
そこから、ナポリ~ポンペイ~ローマ~フィレンツェを経てヴェネツィアへ。
さらに、ミラノ~ニース~アンティーブ~イエール~マルセイユ~エクス・アン・プロバンス~アルルへ。
さらに、リヨン~ロンシャン~パリ~スイス~オーストリア~ノルウェー~ドイツ~英国へ。

この旅の選択軸は、真に自分の感性が突き動かされる「共振現象」。
この旅へ誘う根源は、アーキタイプ(元型)の「賦活化の余韻」のなにものでもない。


昨日は、久しぶりに思い出していた名前が、「テレンス・コンラン」。
氏が手掛けたという倉庫街の佇まいに、ひと時憩いを感じていた。


さて本日は、「大英博物館」まで行ってみよう。
昨晩宿泊した「Bermonds Locke, Tower Bridge」から車で約15分の場所にある。


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ホテルからタワー・ブリッジ・ロードに出て、New Kent Rd/A201ロータリーまで進む。


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ウォータールー橋までA301を進み、Kingsway/A4200 に入ると見えてくる。


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■大英博物館


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世界最大の博物館の一つ。


大英博物館の起源は、アイザック・ニュートンの後を継いで王立協会会長を務め、古美術収集家として知られた「ハンス・スローン」の収集品にさかのぼる。


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スローンは遺言で、政府が博物館を建設するとの条件の下で、自身が収集した蔵書・手稿・版画・硬貨・印章など8万点をイギリス政府に有償で寄贈することを指示した。


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管財人達はイギリス議会に働きかけ、議会はすでに国に所有されていたコットン蔵書と、売りに出されていたハーレー蔵書を合わせて収容する博物館を設立することを決定した。
博物館の設立には宝くじ売り上げが充てられることになり、1753年に博物館法によって設立された。



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一般向けには1759年1月15日に開館。
初代館長は著名な医師で発明家でもあったゴーウィン・ナイト。


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当初は、モンタギュー・ハウスで開設していたが展示品が増えるにつれて手狭になり、1823年にジョージ4世が父親から相続した蔵書を寄贈したことが契機となってキングズライブラリーが増設された。
1857年、6代目館長(主任司書)アントニオ・パニッツィの下で、現在も大英博物館を象徴する建造物となっている円形閲覧室が中庭の中央部に建設された。
収蔵品の増加に追いつかないため、1881年に自然史関係の収集物を独立させた自然史博物館がサウス・ケンジントンに分館として設立されている。




建築は、4棟からなる館全体の設計者はRobert Smirke。


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ギリシャの神殿を模した柱とイオニア式建築のペディメントがある。



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大英博物館のメインフロアで、受付とショップを挟む形で、ルームは1〜27までの部屋がある。


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古代エジプト、メソポタミア、ギリシア、ローマの遺品が集められた西側エリアと、特別展を含む東側に分かれている。


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中庭にあたる「グレート・コート」は、ガラス天井を持つ、ヨーロッパ最大の屋根付き広場となっている。


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Foster and Partnersのノーマン・フォスターによって設計され、2000年にオープンした。


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古今東西の美術品や書籍や略奪品など約800万点が収蔵されている。


■アッシリアの守護獣神像

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紀元前に隆盛を誇ったイラク北部のアッシリアの守護獣神像が出迎える。

冠をいただいた人面に、正面から見ると脚が2本、真横から見ると脚が4本の合計5本の脚を持つ「獣神」である。

見上げるほどの高さと立派な翼の雄牛像は、一枚岩から作られている。
当時の職人の技術の高さがうかがい知れる彫刻である。



収蔵品は、美術品や書籍のほかに、考古学的な遺物・標本・硬貨やオルゴールなどの工芸品、世界各地の民族誌資料など多岐に渡る。



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■閲覧室


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大英博物館図書館・大英図書館として使われていたものを、大英図書館を移された後、2000年から閲覧室として公開されている。
コンクリートとガラスが用いられた丸天井の閲覧室は壁一面に本が並べられ、その見事な陳列とボリュームに圧倒される。



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図書館時代は、当時英国留学中だった夏目漱石も通いつめたと言われている。
日本を代表する純文学の歴史も垣間見られる展示室である。






☆☆☆GGのつぶやき
大英帝国の威信と魂が賦活化された博物館だろう。
一日たっぷり時間をかけても周りきれまい。
遺跡、遺品に興味があるならば数日滞在するも一興。











# by my8686 | 2021-03-13 18:18 | 気になる建築&空間 | Trackback | Comments(0)

イギリス22日目/「London Tower Bridge Apartments」

2021年3月12日、金曜日。
どんより曇った朝。気温はほど良い初春の寒さである。
昨日、広島では全国にさきがけて「桜開花宣言」が出された。


コロナ禍の今年も、旅をシミュレーションすることで、日常とは別の扉を開き、共振現象を誘発しつつ、琴線へとアクセスする。
宗教学者・釈撤宗氏の言葉に導かれ、「新しい扉」を開く旅は今年も続く。

この旅の基因は、2020年の映画「TENET」。
この映画の華やかな舞台に刺激され、「シミュレーション・ドライブ」の旅に出た。

スタート地点は、映画の舞台「アマルフィ」。
そこから、ナポリ~ポンペイ~ローマ~フィレンツェを経てヴェネツィアへ。
さらに、ミラノ~ニース~アンティーブ~イエール~マルセイユ~エクス・アン・プロバンス~アルルへ。
さらに、リヨン~ロンシャン~パリ~スイス~オーストリア~ノルウェー~ドイツ~英国へ。

この旅の選択軸は、真に自分の感性が突き動かされる「共振現象」。
この旅へ誘う根源は、アーキタイプ(元型)の「賦活化の余韻」のなにものでもない。



昨日は、「サザーク駅」を経由して「シティ・ホール」まで歩いた。
「glass testicle」とまで揶揄される庁舎に、英国流のジョークのアクの強さを再認識する。

さて本日は、「London Tower Bridge Apartments」まで歩いてみよう。


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昨晩泊まった「Butlers & Colonial Wharf」のすぐ近くにある。

このエリアは、テムズ川沿いに面し、タワー・ブリッジからも見える「バドラーズ・ワーフ」と呼ばれる倉庫街。



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「ザ・コンラン・ショップ」の創始者テレンス・コンランがこの倉庫街の再開発を手掛けている。



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近年おしゃれなカフェなどが立ち並ぶ人気エリアに進化している。



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レンガ造りの建物に囲まれた石畳の道を歩くと、映画セットの中にいるような感覚におちいる。



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ストリートの佇まいに独特の味わいがある。



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クィーン・エリザベス・ストリートを進むと前に見えてくる。



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■「London Tower Bridge Apartments」

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静かな住宅街で、ロンドン橋、ロンドン塔まで1.6km以内の位置にある。


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馬の像を中心にロータリー状にアパートが建つ。

ブルーのタイル壁が目を惹きつける。
設計は、建築チーム「CZWG」。
RIBA賞やWAN賞などで高い評価のある建築チームである。



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このアパートメントでは、設備の整ったキッチン、無料Wi-Fiが備わり、安全な専用駐車場が提供されている。
一部のアパートメントはThe Circle複合施設の外にあり、徒歩1分以内にある。

アパートメントには、バルコニーに面した広々としたモダンなリビングエリア(テレビ付)がある。
バスルームは2室あり、明るい広々としたベッドルームには作り付けのワードローブがある。

設備の整ったキッチン(洗濯機/乾燥機、食器洗い機付)が完備されている。



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ロンドンに数カ月滞在するには、ほど良いアパートメントのようである。



☆☆☆GGのつぶやき
テレンス・コンランが関わった倉庫街。
ナチュラルで温かみのあるコンラン・テイストを思い出す。
新宿に立ち寄った際は「コンランショップ」をよく覗いていた。
英国流ライフスタイルに共振現象が起きていた。













# by my8686 | 2021-03-12 18:18 | 気になる建築&空間 | Trackback | Comments(0)

イギリス21日目/「サザーク駅」~「シティ・ホール」

2021年3月11日、木曜日。

東日本震災から10年目の朝。
風化と創造的復興・・さまざまな問いかけが交錯する朝でもある。


コロナ禍の今年も、旅をシミュレーションすることで、日常とは別の扉を開き、共振現象を誘発しつつ、琴線へとアクセスする。
宗教学者・釈撤宗氏の言葉に導かれ、「新しい扉」を開く旅は今年も続く。

この旅の基因は、2020年の映画「TENET」。
この映画の華やかな舞台に刺激され、「シミュレーション・ドライブ」の旅に出た。

スタート地点は、映画の舞台「アマルフィ」。
そこから、ナポリ~ポンペイ~ローマ~フィレンツェを経てヴェネツィアへ。
さらに、ミラノ~ニース~アンティーブ~イエール~マルセイユ~エクス・アン・プロバンス~アルルへ。
さらに、リヨン~ロンシャン~パリ~スイス~オーストリア~ノルウェー~ドイツ~英国へ。

この旅の選択軸は、真に自分の感性が突き動かされる「共振現象」。
この旅へ誘う根源は、アーキタイプ(元型)の「賦活化の余韻」のなにものでもない。



昨日は、「ミレニアム・ブリッジ」を再考した。探訪ではなく再考である。

彫刻界の大家、建築界の巨匠、建設技術界の一流処が参画し、鳴り物入りで造った「記念すべき橋」が想定外の横共振事故で閉鎖された。

なぜ、予測できたはずの横剛性とその横周波数の吸収ダンパーが設計に組み込まれなかったのか。
なぜ、想定外の歩行制限と導線コントロールが徹底されなかったのか。

この橋からも、さまざまな問いかけが交錯する昨日であった。


さて本日は、「サザーク駅」を経由して「シティ・ホール」まで行ってみよう。



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「ザ マッド ハッター ホテル」から Blackfriars Rd/A201 に出て、「サザーク駅」まで進む。



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■サザーク駅 (Southwark station)


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ロンドン・サザーク特別区にあるロンドン地下鉄ジュビリー線の駅。


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1999年11月20日にジュビリー線延伸線の駅のひとつとして開業した。


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ロンドン地下鉄で最も新しい駅となっている。



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この駅の中核部分にある「中間コンコース」が芸術家Alexander Beleschenkoによるデザインとして評価されている。



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ガラス屋根を持つ高さ16mの空間で、ガラス屋根から地下深くの駅まで日光が届く。
長さ40m、特別にカットされた660個の青いガラスで構成され、その壮大なガラスの壁が心を共振させる。

駅を建築したRichard MacCormacによると、ここと下層部コンコースの設計は、19世紀プロイセンの建築家カルル・フリードリッヒ・シンケルの設計に着想を得ているという。



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サザーク駅からユニオン・ストリートを東に進み、ロンドン橋方向に進む。


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ロンドン橋からモア・ロンドン・リバーサイドを進むと「シティ・ホール」が見えてくる。


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■「シティ・ホール」


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ロンドン市長とロンドン議会から構成される大ロンドン庁 (GLA) の本部。



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庁舎は、タワーブリッジに近い、テムズ川南岸のサザークに位置する。


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設計者はノーマン・フォスター。
GLAの設立から2年後の2002年7月に開庁した。



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建物は、独特の、球根のような形状をしている。



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これは、表面積を減らしエネルギー効率を上げる為だとされたが、エネルギー利用の測定結果は、全くもって非効率的だという。



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ダース・ベイダーのヘルメット、不格好な卵、ダンゴムシやオートバイのヘルメットなど、これまで様々な"モノ"に対比し揶揄されてきた。



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前市長のケン・リヴィングストンは、"glass testicle" (ガラスの金玉) に例え、現市長のボリス・ジョンソンは、"The Glass Gonad" (ガラスの生殖腺)、あるいは、より丁寧に"The Onion"と例えた。

設計者らは、テムズ川に掛けられた「巨大な球」のように見えたと語ったという。
実際の建物はもちろん従来型の建物と同じく、地面にしっかりと据わっている。



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内部空間は、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館のそれを思わせる。
長さ500m の螺旋状の通路が建物の最上部まで昇っている。

10階建ての建物の最上階は "London's Living Room"と呼ばれる展示・会議スペースとなっている。
開放的な展望デッキは、期間限定で一般開放されているという。



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通路からは建物内部を眺めることができる。
これは、政治の透明性を象徴するためだという。

設計者のフォスターは、ドイツの国会議事堂の改修(1999年)の際にも、似たような設計を施している。
2006年、建物に太陽光発電装置を取り付けることがロンドン気候変動局により発表されている。


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☆☆☆GGのつぶやき
本国イギリスで軽蔑的に「スーパースター建築士」と呼ばれるノーマンフォスター。
「ミレニアム・ブリッジ」の共振事故や、このエネルギー非効率建築「シティ・ホール」を見るにつけ貴族社会の腐敗匂を感じてしまうのだが、気のせいなのか。








# by my8686 | 2021-03-11 18:18 | 気になる建築&空間 | Trackback | Comments(0)

イギリス20日目/「ミレニアム・ブリッジ」

2021年3月10日、水曜日。
三寒四温の朝。光り輝く陽光を愉しむ。


コロナ禍の今年も、旅をシミュレーションすることで、日常とは別の扉を開き、共振現象を誘発しつつ、琴線へとアクセスする。
宗教学者・釈撤宗氏の言葉に導かれ、「新しい扉」を開く旅は今年も続く。

この旅の基因は、2020年の映画「TENET」。
この映画の華やかな舞台に刺激され、「シミュレーション・ドライブ」の旅に出た。

スタート地点は、映画の舞台「アマルフィ」。
そこから、ナポリ~ポンペイ~ローマ~フィレンツェを経てヴェネツィアへ。
さらに、ミラノ~ニース~アンティーブ~イエール~マルセイユ~エクス・アン・プロバンス~アルルへ。
さらに、リヨン~ロンシャン~パリ~スイス~オーストリア~ノルウェー~ドイツ~英国へ。

この旅の選択軸は、真に自分の感性が突き動かされる「共振現象」。
この旅へ誘う根源は、アーキタイプ(元型)の「賦活化の余韻」のなにものでもない。




昨日は、ミレニアム橋から見えた異形の高層ビル「One Blackfriars」を探訪する。
ティモ・サルパネヴァの花瓶から触発されたというデザイン。
ロンドンの天空にそびえ建つ姿が「ブリティッシュ・ジョーク」にさえ感じていた。


さて本日は、あらためて「ミレニアム・ブリッジ」に行ってみよう。

昨晩宿泊したホテルからは徒歩約10分の場所にある。ウォーキングがてらぶらついてみよう。


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ホテル「バンクサイド、オートグラフ コレクション」からテムズ川沿いに進む。


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Blackfriars Bridge下を抜ける。


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Blackfriars Railway Bridge下を抜ける。


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Bankside Beach沿いを進む。


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ミレニアム・ブリッジが遠くに見えてくる。


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Vの字の軽快な橋脚デザインが目を惹く。


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ケーブルを水平に渡し、それに桁を持たせた軽快なデザイン。


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但し、デザイン的には素晴らしい橋だったが、橋の「横剛性」が低すぎる設計だったため、吸収ダンパーが追加されている。


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デザインは、彫刻界の大家アンソニー・カーロ。


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イギリスの2000年ミレニアムプロジェクトのひとつとして、1996年にサザーク議会主催によるコンペ優勝案である。


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技術コンサルタントに「アラップ」、設計に「フォスター・アンド・パートナーズ」が関わっている。


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しかし、2000年6月10日に開通したものの大きな横揺れの発生により2日後に閉鎖。


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対策工事を経て2002年2月22日に再開通となった「曰く付き」の橋である。


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原因は、橋の固有振動周期が荷重の周期に近かったためだという。


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共振により揺れ始め、多くの歩行者がその揺れに対応しようとして、さらに橋の振動が増幅されたという。


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対策案としては、橋の剛性を上げて歩行のステップと共振しないように対策されたという。


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そしてダンパーを追加しエネルギーを吸収する方法がとられたという。
横方向の動きを吸収するダンパーは、 粘性ダンパーが採用されている。

建設は1998年後半に起工、歩道橋部分は1999年4月28日に着工。



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建設費は1820万ポンドで、ミレニアム委員会とロンドン信託により支払われている。
対策工事を経て2002年2月22日に再開通となっている。



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設計した「Arup社」は、この横揺れはミレニアム・ ブリッジ特有のものでなく、横周波数1.3Hz以下の橋で、 ある人数以上の歩行者がおれば、他の橋でも起こりうると結論づけている。
通行人数を制限しなかった管理上の責任も上がっている。




☆☆☆GGのつぶやき
共振現象も構造物や機械類は注意が必要になる。
想定外の増幅現象が起き、事故を誘発する。








# by my8686 | 2021-03-10 19:19 | 気になる建築&空間 | Trackback | Comments(0)